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菜奈

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2私の中に宿る何か

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修羅「今からやることは、美咲の中に秘めた力を引き出すこと」

遙香「はい」

修羅「力がない場合がほとんどだ。弱気になるな、美咲ならいける」

遙香「はい」

修羅「じゃぁ、目を閉じろ」

私は目を閉じる

修羅「スワローウェイブ」

何か……

何かがみえる

光ってて小さい

その光は私に近づいてくる

修羅「美咲目を開けろ」

私は目を開ける

修羅「美咲の中に宿っている物がある。思う言葉を宿っている物にぶつけろ」

遙香「思う……言葉」

強くなりたい。強く。

遙香「お願い!私に力を!!」

私は光に包まれた

私の中から出てきたのはペンダント

私はてにとる

遙香「すごい……」

修羅「それがお前の武器だ。頑張ったな」

遙香「私の武器……でもこれどうやって使うんですか?」

修羅「使い方か……俺が教えてもダメだ。自分でやるしかない」

遙香「頑張ってみます!」

ペンダント……ペンダント……

う~ん……まったくわからない。
とりあえずいろいろやってみよう。

遙香「いでよ!ペンダント!」

し~ん……。

遙香「でてきて!ぺんた!!」

し~ん……。

遙香「ペンダント!私に力を!!!」

…………。

遙香「ペーンダーンートー!!!」

………………。

遙香「君ならいける!ペンゴロウ!!」

………………………。

全くだめだー

外はだんだん暗くなり夜になりはじめている

シァァァァァアア

修羅「美咲!今日は終わりだ。戻るぞ。」

遙香「はっはい!」

修羅「ちっ………」

遙香「っ!!??」

周りを見ると化け物に囲まれていた

修羅「外にまでくるとはな……」

遙香「どっどうすれば汗」

あせってるうちに周りに赤い炎が燃え上がっていた。

修羅「戻るぞ」

遙香「はっはい!」 

火炎さんが戻るぞといった瞬間赤い炎は消えた
化け物がいなくなっていた

赤い炎………
おじさんが言っていたことを思い出す

一九七九年七月十五日。
日本中が火によって燃えた日。
その時おじさんは二十三歳でなんとかして生き残れたらしい。
日本中が燃えた原因はその人物の親の受け継がれであり、何回もあったらしい。

その人物の名は火炎………。

火炎!?!?
嘘でしょ……
落ち着け私。

今は二千十六年だから、二千十六ひく一九七九年で、三七……
もし本当だったら火炎さんの親は三七歳。

修羅「もーしもーし」

火炎さんは私の前で手を振る

遙香「えっあっ」

修羅「ここ部屋だぞ?大丈夫か?」

遙香「ごめんなさい。あの火炎さんって何歳?」

修羅「俺、十八」

遙香「私と一緒だ!!」

修羅「まじかよ、美咲中学だと思ってたわ(笑)」

遙香「ふざけんなー!!あ、そだ私ここで暮らしていいんだよね!?」 

私図々しいね……苦笑

修羅「(-_-)zzz」  

寝たぁぁぁぁぁぁ!?

いいってことにしとこう。

遙香「今日はありがとうございました。おやすみ」

私は横になった。

もし、親子だとしたら。

受け継がれ。

火炎くんはそんなことしない。

火炎くんはそんなこと
火炎はそんな
火炎くんは
火炎くん………。

遙香「火炎くん…zzz」

修羅「……は?」

遙香「(-_-)zzz」

修羅「ったくなんだよ」

俺は美咲にタオルケットをかけた
こいつ何考えてんだよ
このままだと俺、三咲のことす……。
何言ってんだよ俺、恋はしねぇって……

あぁ。あと一年か……。

龍「遙香様に手を出すなよ」

修羅「お前はペンダントの中の奴か」

龍「そうだが、」

修羅「美咲に手はださねぇよ」

龍「そうか、もう一つ。遙香様にあまり近寄るな」

修羅「美咲とはあまり関わらなきゃいーんだろ?」

龍「あぁ。」

明日から距離とんねーとな……。
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