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30話 異世界人
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それからまた数日、平穏を取り戻した私はザールさんに手伝って貰いながら救護室の前に梅干しを干していた。
救護棟の前に並べられた真っ赤な梅干し達。こうして水分を飛ばしてやるとより日持ちがする。
「やあ真白」
「殿下」
「よかった元気そうだな。ブライアンから例のマーガレットの事を聞いたよ」
「あ……すみません……」
「いやいや謝るのはこちらのほうだ。嫌な思いをさせてすまない。しかし、あのマーガレットを手なずけるなんて……すごいな」
「いやいや……」
そこはほら女の敵は女……違う違う。乙女心を利用しただけですから。そんなフレデリック殿下の目がふと地面に向かう。
「……これは何をしているんだ?」
そこに現れたのはフレデリック殿下だった。
「あ、ええと……殿下にはジャムを使ったシャーベットをおだししましたよね。あのリームの実の漬け物です」
「へぇ……赤い……」
「色づけにハーブを入れてあるんです。そうだ、殿下もザールさんも味見してみますか?」
「もう食べられるのか?」
「はい、もっと長く漬けた方がまろやかになるんですがこの状態でも食べられますよ」
私は一つを味見用にとって小さくむしろうとした時だった。殿下とザールさんは足元の梅干しをぽいっと一個丸ごと口にほうりこんでしまった。
「あっ!」
「うっ……!」
「ぐべっ」
殿下とザールさんは未知の酸味と強い塩気に思わず梅干しを吐き出した。
「あちゃー……」
「ま、真白これは一体……」
「すみません……ただでさえなじみがないのに刺激が強すぎましたよね……」
「真白さん……口からよだれがとまりません……」
私はあわてて水を持ってきて二人に飲ませた。
「ものにもよるのですが、今回みたいに漬けた梅干しはちょっとずつごはんのおかずにしたり他の料理に使ったりするんです」
「そうだったのか……すまない吐き出したりして」
「いやぁ……私も当然の反応だと思います……二人とも大丈夫ですか」
「あ、ああ……」
「世界は広いと思いました」
ごめんなさい。悪いことしたな。庭園の親方にこの梅干しを分けるときにはよくよく注意してから渡さないとね。
「ところで殿下は今日は……?」
「ああそうだ。……ほら真白が聞きたがっていた事があるだろう。調べさせたのでそれを伝えに……」
そう言ってフレデリック殿下はザールさんをちらりと見た。
「ザール、お前も来い」
そう言って救護棟の中に入っていった。
「フレデリック殿下、真白さんが知りたい事とは……?」
ザールさんは不思議そうな顔をして立っている。
「まあ、二人とも座れ」
着席を促された私達はとりあえず椅子に座った。
「ザールさん、私はこの本を作った人の事を知りたいと殿下にお願いしていたんです」
私は机の上にあった辞典を手元に引き寄せた。
「お前は聞いてもいいと思ってな。どうだ、真白」
「ええ、ザールさんは私が別の世界から来たことも知ってますし」
「では……」
フレデリック殿下は小さく咳払いをした。
「この本は三百年ほど前に作られたそうだ。だが……とてもそうは見えないな」
「ええ……確かに古びてはいますけど……」
手書きの植物の図画や効能書きはさほど薄れていない。虫食いもない。
「内容に関しては我々にはよく分からない。それはこことは違う世界の植物についてかかれているから……で、良いな。ザール」
「はい。私が見ても……ほとんどのものがはじめて聞くものでした」
「真白が言うには、この本は真白と同じ世界からきたものが作り出したらしい。つまり、三百年前にこちらに違う世界の人間が来た、という事だ。真白と同じ様に」
「真白さんと……同じ様に……」
ザールさんが私を見た。
「その人は多分この国か……少なくとも近くで生きていたと私は思ったんです。私は……その人の事が知りたい」
「結論から言おう。真白が言っている人物は……イツキ・オハラ。彼ではないかと思われる」
「それは……オハラ家の……?」
「ああ。この国の回復術師の組織を作った張本人だ」
オハラ……って小原って事かな。イツキは樹? 小原樹……日本人っぽい。そしてザールさんはその家名を知っているようだった。
「組織を作ったって……?」
「当時は国の南下政策の真っ最中だった。そして彼自身、優れた回復術師でそれぞれの家が抱えていた回復術師を組織化して今日のような研究棟、診療棟に分けたのは彼の発案だったと言われている」
「へぇ……」
「実務と研究に別れた回復術はその後大きく発展した事したと」
「すごい……」
それだけのものをこの世界に彼は残したんだ。私が今の所残せそうなのはローズマリーと……梅干し?
「それで彼は……どうなったのですか?」
私が聞きたかったのはそこだ。彼は事を成し遂げてどうしたのか。
「その功績を称えられ、爵位を授けられ王家の第三王女を娶ってこの国で……」
「そう、ですか」
戻らなかったのだ、彼は。その方法がなかったのか、それとも家族の為なのか……それは分からないけれど。
「行ってみるか。オハラ家に」
「あ、はい!」
もう三百年近く経っていると言ってもなにかヒントがあるかもしれない。思わず立ち上がった私をじっとザールさんが見つめてくる。
「どうしたんです、ザールさん?」
「あの……真白さん。オハラ家は……マーガレット嬢の生家です……」
「あらら……」
まじですか。
救護棟の前に並べられた真っ赤な梅干し達。こうして水分を飛ばしてやるとより日持ちがする。
「やあ真白」
「殿下」
「よかった元気そうだな。ブライアンから例のマーガレットの事を聞いたよ」
「あ……すみません……」
「いやいや謝るのはこちらのほうだ。嫌な思いをさせてすまない。しかし、あのマーガレットを手なずけるなんて……すごいな」
「いやいや……」
そこはほら女の敵は女……違う違う。乙女心を利用しただけですから。そんなフレデリック殿下の目がふと地面に向かう。
「……これは何をしているんだ?」
そこに現れたのはフレデリック殿下だった。
「あ、ええと……殿下にはジャムを使ったシャーベットをおだししましたよね。あのリームの実の漬け物です」
「へぇ……赤い……」
「色づけにハーブを入れてあるんです。そうだ、殿下もザールさんも味見してみますか?」
「もう食べられるのか?」
「はい、もっと長く漬けた方がまろやかになるんですがこの状態でも食べられますよ」
私は一つを味見用にとって小さくむしろうとした時だった。殿下とザールさんは足元の梅干しをぽいっと一個丸ごと口にほうりこんでしまった。
「あっ!」
「うっ……!」
「ぐべっ」
殿下とザールさんは未知の酸味と強い塩気に思わず梅干しを吐き出した。
「あちゃー……」
「ま、真白これは一体……」
「すみません……ただでさえなじみがないのに刺激が強すぎましたよね……」
「真白さん……口からよだれがとまりません……」
私はあわてて水を持ってきて二人に飲ませた。
「ものにもよるのですが、今回みたいに漬けた梅干しはちょっとずつごはんのおかずにしたり他の料理に使ったりするんです」
「そうだったのか……すまない吐き出したりして」
「いやぁ……私も当然の反応だと思います……二人とも大丈夫ですか」
「あ、ああ……」
「世界は広いと思いました」
ごめんなさい。悪いことしたな。庭園の親方にこの梅干しを分けるときにはよくよく注意してから渡さないとね。
「ところで殿下は今日は……?」
「ああそうだ。……ほら真白が聞きたがっていた事があるだろう。調べさせたのでそれを伝えに……」
そう言ってフレデリック殿下はザールさんをちらりと見た。
「ザール、お前も来い」
そう言って救護棟の中に入っていった。
「フレデリック殿下、真白さんが知りたい事とは……?」
ザールさんは不思議そうな顔をして立っている。
「まあ、二人とも座れ」
着席を促された私達はとりあえず椅子に座った。
「ザールさん、私はこの本を作った人の事を知りたいと殿下にお願いしていたんです」
私は机の上にあった辞典を手元に引き寄せた。
「お前は聞いてもいいと思ってな。どうだ、真白」
「ええ、ザールさんは私が別の世界から来たことも知ってますし」
「では……」
フレデリック殿下は小さく咳払いをした。
「この本は三百年ほど前に作られたそうだ。だが……とてもそうは見えないな」
「ええ……確かに古びてはいますけど……」
手書きの植物の図画や効能書きはさほど薄れていない。虫食いもない。
「内容に関しては我々にはよく分からない。それはこことは違う世界の植物についてかかれているから……で、良いな。ザール」
「はい。私が見ても……ほとんどのものがはじめて聞くものでした」
「真白が言うには、この本は真白と同じ世界からきたものが作り出したらしい。つまり、三百年前にこちらに違う世界の人間が来た、という事だ。真白と同じ様に」
「真白さんと……同じ様に……」
ザールさんが私を見た。
「その人は多分この国か……少なくとも近くで生きていたと私は思ったんです。私は……その人の事が知りたい」
「結論から言おう。真白が言っている人物は……イツキ・オハラ。彼ではないかと思われる」
「それは……オハラ家の……?」
「ああ。この国の回復術師の組織を作った張本人だ」
オハラ……って小原って事かな。イツキは樹? 小原樹……日本人っぽい。そしてザールさんはその家名を知っているようだった。
「組織を作ったって……?」
「当時は国の南下政策の真っ最中だった。そして彼自身、優れた回復術師でそれぞれの家が抱えていた回復術師を組織化して今日のような研究棟、診療棟に分けたのは彼の発案だったと言われている」
「へぇ……」
「実務と研究に別れた回復術はその後大きく発展した事したと」
「すごい……」
それだけのものをこの世界に彼は残したんだ。私が今の所残せそうなのはローズマリーと……梅干し?
「それで彼は……どうなったのですか?」
私が聞きたかったのはそこだ。彼は事を成し遂げてどうしたのか。
「その功績を称えられ、爵位を授けられ王家の第三王女を娶ってこの国で……」
「そう、ですか」
戻らなかったのだ、彼は。その方法がなかったのか、それとも家族の為なのか……それは分からないけれど。
「行ってみるか。オハラ家に」
「あ、はい!」
もう三百年近く経っていると言ってもなにかヒントがあるかもしれない。思わず立ち上がった私をじっとザールさんが見つめてくる。
「どうしたんです、ザールさん?」
「あの……真白さん。オハラ家は……マーガレット嬢の生家です……」
「あらら……」
まじですか。
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