8 / 55
8話 仕事をするという事
しおりを挟む
そのままフローリオ商会の第二支店の商談室に通されたマイアは、レイモンドから魔道具の料金を受け取った。その中身を見てマイアは驚いた。
「こんなに……」
「正当な報酬ですよ。こちらの報酬は三割きっちり貰っていますし。僕としては無名の新人の作品なのであまり高値はつけられなかった、という感じです。ちゃんと受け取ってくださいね」
「はい……」
マイアはちょっとおっかなびっくりその金貨を受け取った。
「マイアさんの魔道具の評判が高まればうちも儲かるんで!」
「は、はい……」
「ところで次の作品は何か考えているんですか?」
「いえ……まだ……」
マイアはそう答えて、ああこれが仕事なのだ。と思った。仕事であれば次々と人々の役に立つ魔道具を作り続けなくてはならない。
「これは僕の考えなんですが……」
考え込んでしまったマイアにレイモンドはおもむろに口を開いた。
「魔力を持たない一般の人が扱える魔道具。これだけでもう希少なものです。そしてそれを作っているのはマイアさんだけ。だからその希少性は大事にしたいですね」
「はぁ……」
「商人として僕はそう思う、って事です。そうですね……マイアさんは……困った誰かの役に立てるような、そんな作品を作っていけばいいんじゃないかな」
「困った誰か……ですか」
「僕の所にはそんな人が沢山来ます。商品だけじゃなくて人を繋ぐのも商売です」
にっとレイモンドは笑った。マイアはその笑顔に彼の仕事への自信を感じた。
「なんかそれっていいですね」
ぽつりとマイアは呟いた。森の中のアシュレイとの生活。それはそれで穏やかで静かな生活だった。だけど、今日のように誰かから感謝されたりするのはとても気分がいい。これが仕事をする……一人前に稼ぐという事なのだろうか。
「じゃあ、また何か考えます」
「はい、僕もマイアさんに頼みたいお客さんがいるか探しますよ」
そう言って二人は別れた。商会を出て街を出る。その間、マイアは次の作品のアイディアを考え込んでいた。
「あ……雨……」
アシュレイの言った通りに雨が降ってきた。細かい霧のような雨がマイアのほほに当たる。
「水の霊に命じる。この身にかかる雨を避けよ」
マイアは雨避けの呪文を唱えた。そしてそのまま軽い足取りで家へと帰った。
「ただいま帰りました!」
「ああ、お帰り。濡れてないか?」
にこにこしながら帰って来たマイアに居間で本を読んでいたアシュレイはそう声をかけた。
「ちゃんと雨避けしましたよ」
「出かけに天気を読むのを忘れたくせに。もしかして呪文を忘れたりしてないな?」
「ちゃんとできますよ。『西方の風よ、明日の朝の空の模様を聞かせよ』……明日は晴れです」
「よし」
アシュレイはマイアが正解を答えたのに思わず頷いたが、すぐにしまったと思った。もうマイアに魔法を教えないと言いながら、ついこれまでのように接してしまった。
「すぐに夕飯作りますねー」
「なぁマイア……」
「なんですか、お腹すいちゃいました?」
ケープを脱いでさっそく夕飯の仕度にかかろうというマイアに、アシュレイは問いかけた。マイアの的外れな返事にちょっとぶすっとしながら、アシュレイは言葉を続けた。
「どうだった……その……道具の買い手は……」
「それ! ちょっと聞いて下さいアシュレイさん!」
「あ、ああ」
アシュレイはそう聞いた瞬間にマイアはパッと顔を輝かせて、アシュレイの両腕を掴んだ。
「とても喜んでいました! 私も嬉しくて……こんな気持ち初めてです」
「そうか……良かったな」
「あとはご飯を食べながらゆっくりお話します」
「ああ……」
アシュレイはパッと手を離してエプロンをして台所に向かったマイアの後ろ姿を少々あっけにとられながら眺めていた。
「お待たせしましたー」
テーブルの上には野菜のサラダとスープとパン、メインはマスタードソースを添えた厚切りのハムステーキ。ささっと作ったそれをマイアはてきぱきとテーブルに並べていく。
「ではいただきましょう、アシュレイさん」
「ああ」
アシュレイはマイアの様子を窺いながら食事に手をつけた。
「で……どんな人間だったんだ。アレを買ったのは」
「それがですねー、小説家さんだったんです」
「小説……?」
「事故で腕を無くされて、でも私の魔道具でまた書く事が出来るって!」
マイアは興奮気味にそこまで一気にまくしたてると、アシュレイをじっと見た。
「私……仕事っていいなって思いました。アシュレイさんが食い扶持探せって言い出さなかったら……こんな気持ち知らなかったかと思って」
「……ん」
「アシュレイさん、ありがとうございます」
マイアはきっかけとなったアシュレイに感謝の言葉を述べた。
「あー、まあ。継続してこそ仕事だからな」
「そうですね。次も何か考えないと」
マイアの眼はこれからの希望に満ちていた。それを見たアシュレイはマイアに悟られぬよう少しだけ微笑みを浮かべた。
「こんなに……」
「正当な報酬ですよ。こちらの報酬は三割きっちり貰っていますし。僕としては無名の新人の作品なのであまり高値はつけられなかった、という感じです。ちゃんと受け取ってくださいね」
「はい……」
マイアはちょっとおっかなびっくりその金貨を受け取った。
「マイアさんの魔道具の評判が高まればうちも儲かるんで!」
「は、はい……」
「ところで次の作品は何か考えているんですか?」
「いえ……まだ……」
マイアはそう答えて、ああこれが仕事なのだ。と思った。仕事であれば次々と人々の役に立つ魔道具を作り続けなくてはならない。
「これは僕の考えなんですが……」
考え込んでしまったマイアにレイモンドはおもむろに口を開いた。
「魔力を持たない一般の人が扱える魔道具。これだけでもう希少なものです。そしてそれを作っているのはマイアさんだけ。だからその希少性は大事にしたいですね」
「はぁ……」
「商人として僕はそう思う、って事です。そうですね……マイアさんは……困った誰かの役に立てるような、そんな作品を作っていけばいいんじゃないかな」
「困った誰か……ですか」
「僕の所にはそんな人が沢山来ます。商品だけじゃなくて人を繋ぐのも商売です」
にっとレイモンドは笑った。マイアはその笑顔に彼の仕事への自信を感じた。
「なんかそれっていいですね」
ぽつりとマイアは呟いた。森の中のアシュレイとの生活。それはそれで穏やかで静かな生活だった。だけど、今日のように誰かから感謝されたりするのはとても気分がいい。これが仕事をする……一人前に稼ぐという事なのだろうか。
「じゃあ、また何か考えます」
「はい、僕もマイアさんに頼みたいお客さんがいるか探しますよ」
そう言って二人は別れた。商会を出て街を出る。その間、マイアは次の作品のアイディアを考え込んでいた。
「あ……雨……」
アシュレイの言った通りに雨が降ってきた。細かい霧のような雨がマイアのほほに当たる。
「水の霊に命じる。この身にかかる雨を避けよ」
マイアは雨避けの呪文を唱えた。そしてそのまま軽い足取りで家へと帰った。
「ただいま帰りました!」
「ああ、お帰り。濡れてないか?」
にこにこしながら帰って来たマイアに居間で本を読んでいたアシュレイはそう声をかけた。
「ちゃんと雨避けしましたよ」
「出かけに天気を読むのを忘れたくせに。もしかして呪文を忘れたりしてないな?」
「ちゃんとできますよ。『西方の風よ、明日の朝の空の模様を聞かせよ』……明日は晴れです」
「よし」
アシュレイはマイアが正解を答えたのに思わず頷いたが、すぐにしまったと思った。もうマイアに魔法を教えないと言いながら、ついこれまでのように接してしまった。
「すぐに夕飯作りますねー」
「なぁマイア……」
「なんですか、お腹すいちゃいました?」
ケープを脱いでさっそく夕飯の仕度にかかろうというマイアに、アシュレイは問いかけた。マイアの的外れな返事にちょっとぶすっとしながら、アシュレイは言葉を続けた。
「どうだった……その……道具の買い手は……」
「それ! ちょっと聞いて下さいアシュレイさん!」
「あ、ああ」
アシュレイはそう聞いた瞬間にマイアはパッと顔を輝かせて、アシュレイの両腕を掴んだ。
「とても喜んでいました! 私も嬉しくて……こんな気持ち初めてです」
「そうか……良かったな」
「あとはご飯を食べながらゆっくりお話します」
「ああ……」
アシュレイはパッと手を離してエプロンをして台所に向かったマイアの後ろ姿を少々あっけにとられながら眺めていた。
「お待たせしましたー」
テーブルの上には野菜のサラダとスープとパン、メインはマスタードソースを添えた厚切りのハムステーキ。ささっと作ったそれをマイアはてきぱきとテーブルに並べていく。
「ではいただきましょう、アシュレイさん」
「ああ」
アシュレイはマイアの様子を窺いながら食事に手をつけた。
「で……どんな人間だったんだ。アレを買ったのは」
「それがですねー、小説家さんだったんです」
「小説……?」
「事故で腕を無くされて、でも私の魔道具でまた書く事が出来るって!」
マイアは興奮気味にそこまで一気にまくしたてると、アシュレイをじっと見た。
「私……仕事っていいなって思いました。アシュレイさんが食い扶持探せって言い出さなかったら……こんな気持ち知らなかったかと思って」
「……ん」
「アシュレイさん、ありがとうございます」
マイアはきっかけとなったアシュレイに感謝の言葉を述べた。
「あー、まあ。継続してこそ仕事だからな」
「そうですね。次も何か考えないと」
マイアの眼はこれからの希望に満ちていた。それを見たアシュレイはマイアに悟られぬよう少しだけ微笑みを浮かべた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ゴミ鑑定だと追放された元研究者、神眼と植物知識で異世界最高の商会を立ち上げます
黒崎隼人
ファンタジー
元植物学の研究者、相川慧(あいかわ けい)が転生して得たのは【素材鑑定】スキル。――しかし、その効果は素材の名前しか分からず「ゴミ鑑定」と蔑まれる日々。所属ギルド「紅蓮の牙」では、ギルドマスターの息子・ダリオに無能と罵られ、ついには濡れ衣を着せられて追放されてしまう。
だが、それは全ての始まりだった! 誰にも理解されなかったゴミスキルは、慧の知識と経験によって【神眼鑑定】へと進化! それは、素材に隠された真の効果や、奇跡の組み合わせ(レシピ)すら見抜く超チートスキルだったのだ!
捨てられていたガラクタ素材から伝説級ポーションを錬金し、瞬く間に大金持ちに! 慕ってくれる仲間と大商会を立ち上げ、追放された男が、今、圧倒的な知識と生産力で成り上がる! 一方、慧を追い出した元ギルドは、偽物の薬草のせいで自滅の道をたどり……?
無能と蔑まれた生産職の、痛快無比なざまぁ&成り上がりファンタジー、ここに開幕!
神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
残念な顔だとバカにされていた私が隣国の王子様に見初められました
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
公爵令嬢アンジェリカは六歳の誕生日までは天使のように可愛らしい子供だった。ところが突然、ロバのような顔になってしまう。残念な姿に成長した『残念姫』と呼ばれるアンジェリカ。友達は男爵家のウォルターただ一人。そんなある日、隣国から素敵な王子様が留学してきて……
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる