ペンギンショータイム

mogami

文字の大きさ
7 / 20

第七話

しおりを挟む
岩の106号室。

ここは、ペンギンブースにある岩場の中に作られた、ペンギン達の住まい。

岩の中をくり抜いて、扉を付けたのが、その住まいだ。

電気を消して、耳にはイヤホン。

そこから流れてくるのは、「となりのト〇ロ」のテーマソングだ。



「……っし、行くか!」



 ミチキは、イヤホンを外し、扉から出た。













「おめーら、準備はいいな」



 ペンギンブースの中央に、数匹のペンギンが集まっていた。

今日は水族館は休園日で、代わりにダンストーナメントが開催される。

審査員は生田知恵(30才独身)

集まったペンギンは、ミチキを初め、ナオト、ティム、ゴエモンの計4匹。

トオルはまだ、ブレークダンスの習得に手こずっている。

その為、初戦はミチキに任されることとなった。



「ナオト、ミチキ、前に出な」



 ミチキの心臓が早鐘を打つ。

3Dアニメのごとく、ハートマークが胸から飛び出しそうだ。

ミチキとナオトが向かい合う。

すると、ナオトが軽快な口調でミチキをディスり始めた。



「おめーペンギン、鳥類のクセしてダンスなんて、超、ナメてる、超、ベリバ」



 ナオトが口ずさむのは、いわゆるラップ。

ミチキは、しめた、と思った。



(何を勘違いしたのか、ダンストーナメントをラップトーナメントだと勘違いしてやがる。 もらったぜ!)



 知恵が、まだ勝負は始まってない、と注意を促す。



「ったく、血の気の多い奴らだな。 今から勝負のルールを説明すっから、良く聞けよ。 試合は、ダンスダンスレボリューションで高得点を叩き出した方の勝ちだ、いいな?」



「……は?」



 知恵が黒い布を剥ぎ取ると、そこにはダンスダンスレボリューションの装置一式が置かれている。

四方に矢印の描かれたシートが2つ。

中央には、液晶ディスプレイ。

訳も分からず、2匹がシートの上に乗ると、音楽が流れ始めた。

更に、ディスプレイを見ていると、突然、矢印が上から流れてきた。



「上 下 下 右」



「わっ、わっ、わっ」



 慌てふためくも、その矢印の通り、シートに描かれている矢印を踏む。

GOOD! という文字がディスプレイに映し出された。



「二人とも、ナイス! でも、今のは序の口だぜ」



 更に、矢印が流れてくる。



「上 上 星 下 下 跳」



「ちょっ……」



 上、上、までは良かったものの、星、という文字に戸惑う。

苦し紛れに、左右の手を開いて、「星」マークを体で表現、更に、跳、でその場からジャンプ。

NICE! の文字がディスプレイに浮かぶ。



「オーケー、スピードアップだ!」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...