62 / 76
第七章(9)
彼と触れ合うすべてから熱を感じ、想いが伝わってきた。
「んっ……んんっ……」
飲み干すことのできなかった唾液が、口の端をつたってこぼれていく。それを舐め取るかのようにテオドールの唇が移動し、顎、首筋、胸元へと下りていった。
胸を上下させるほど息は荒く、身体も火照り熱を帯びる。
「脱がせてもいいだろうか」
いちいち許可を取るように尋ねてくるところが、彼らしい。
「はい」
ディアナも首肯すれば、テオドールは嬉しそうに破顔する。
彼の手が伸びてきて、ガウンを肩からするっと滑らせ、そのまま腕を通して身体からするりと落とす。ガウンの下にあったのは前合わせの寝衣。これは腰紐で結んでいるだけなので、解いて前衣を開いてしまえば、胸元は露わになる。
「えっと……横になってもいいですか?」
ベッドに腰掛けた状態で下着姿になるのは、ちょっと恥ずかしかった。できればベッドの上で横たわったほうがいい。むしろ、それがディアナの想像していた行為の手順でもある。
「ああ。では、私も脱がせてもらう」
テオドールは勢いよくシャツを脱ぎ捨てた。露わになった上体に、ディアナもつい目を奪われてしまい、まじまじと見てしまった。ちなみに前回は、下衣から男根を取り出して慰めただけであるため、彼は脱いではいない。だから初めて見た彼の裸体。
「ディアナくん?」
「あ、すみません」
ディアナはいそいそとベッドの奥へと進んで、そこに横たわった。天井が見えたら、胸の鼓動が異様に高まってくる。
これではどうぞヤッてくださいと、言っているようなものではないだろうか。
「これを解いてもいいだろうか?」
いちいち聞かれると、答えに困ってしまうし、緊張と羞恥が高まってくる。勢いにまかせ「好きにしてください」と言いたいところだが、やはりそれを口にしたら痴女だと思われてしまうのではないか、という自制心が変なところで働いた。
「はい。あの……テオさんのお好きなように……してください……」
できるだけ冷静に言葉を紡ぎ出すものの、結局、彼に好きなようにしてくれと言ってしまった。いや、恥じらいは忘れていないから、痴女という印象は与えていないはず。
「うっ……」
まるで拷問を受けたかのように、テオドールは顔を歪めた。
「テオさん……?」
「いや、すまない。君の言葉にどう応えようかと……いや、今、自分の気持ちを御していた。だが、前と同じように、ここに触れたい」
そう言い終えるや否や、テオドールは前衣の合わせ目から手を忍ばせてきて、ディアナの胸に直に触れる。
「あたたかくてやわらかい……」
布の下で動く彼の手は、やわやわと乳房を揉んでいたが、時折先端を彼の指がかすめた。
「あっ……」
胸からじんわりと快感が広がっていく。
「ディアナくん、呼吸が浅くなっている。鼓動も速くなっているようだ……感じてくれているのか?」
「はい……」
「次は……」
そう言いかけたテオドールは、やっとディアナが身につけている寝衣の腰紐を手にして、それをしゅっと引っ張った。それからプレゼントの包装紙を外すかのように、じっくりと丁寧に寝衣の前衣を広げる。
薄暗い室内に、白い肌が浮かび上がった。しかし先端はすでにぷっくらと勃ち上がっていて、存在を主張している。
「本当に果実のようだ」
テオドールは、ディアナの胸を大きく口に含んだ。ぬるりとした感触が乳房を這い、先端は食まれ押しつぶされる。
「あっ……はぁ……」
まだ慣れぬ快感は次第に大きくなり、ディアナの雌の部分を呼び起こす。
「片方だけでは不公平だな……」
その台詞にディアナはどこか既視感を覚えつつも、テオドールからの行為を受け止めていた。濡れた乳首に外気が触れ、ひやっとすれば、それも新たな刺激となる。
「んっ……あっ、あぁっ……」
触れられているのは胸だけなのに、すでに身体の奥が蕩けて蜜がこぼれる感覚があった。
「んっ……んんっ……」
飲み干すことのできなかった唾液が、口の端をつたってこぼれていく。それを舐め取るかのようにテオドールの唇が移動し、顎、首筋、胸元へと下りていった。
胸を上下させるほど息は荒く、身体も火照り熱を帯びる。
「脱がせてもいいだろうか」
いちいち許可を取るように尋ねてくるところが、彼らしい。
「はい」
ディアナも首肯すれば、テオドールは嬉しそうに破顔する。
彼の手が伸びてきて、ガウンを肩からするっと滑らせ、そのまま腕を通して身体からするりと落とす。ガウンの下にあったのは前合わせの寝衣。これは腰紐で結んでいるだけなので、解いて前衣を開いてしまえば、胸元は露わになる。
「えっと……横になってもいいですか?」
ベッドに腰掛けた状態で下着姿になるのは、ちょっと恥ずかしかった。できればベッドの上で横たわったほうがいい。むしろ、それがディアナの想像していた行為の手順でもある。
「ああ。では、私も脱がせてもらう」
テオドールは勢いよくシャツを脱ぎ捨てた。露わになった上体に、ディアナもつい目を奪われてしまい、まじまじと見てしまった。ちなみに前回は、下衣から男根を取り出して慰めただけであるため、彼は脱いではいない。だから初めて見た彼の裸体。
「ディアナくん?」
「あ、すみません」
ディアナはいそいそとベッドの奥へと進んで、そこに横たわった。天井が見えたら、胸の鼓動が異様に高まってくる。
これではどうぞヤッてくださいと、言っているようなものではないだろうか。
「これを解いてもいいだろうか?」
いちいち聞かれると、答えに困ってしまうし、緊張と羞恥が高まってくる。勢いにまかせ「好きにしてください」と言いたいところだが、やはりそれを口にしたら痴女だと思われてしまうのではないか、という自制心が変なところで働いた。
「はい。あの……テオさんのお好きなように……してください……」
できるだけ冷静に言葉を紡ぎ出すものの、結局、彼に好きなようにしてくれと言ってしまった。いや、恥じらいは忘れていないから、痴女という印象は与えていないはず。
「うっ……」
まるで拷問を受けたかのように、テオドールは顔を歪めた。
「テオさん……?」
「いや、すまない。君の言葉にどう応えようかと……いや、今、自分の気持ちを御していた。だが、前と同じように、ここに触れたい」
そう言い終えるや否や、テオドールは前衣の合わせ目から手を忍ばせてきて、ディアナの胸に直に触れる。
「あたたかくてやわらかい……」
布の下で動く彼の手は、やわやわと乳房を揉んでいたが、時折先端を彼の指がかすめた。
「あっ……」
胸からじんわりと快感が広がっていく。
「ディアナくん、呼吸が浅くなっている。鼓動も速くなっているようだ……感じてくれているのか?」
「はい……」
「次は……」
そう言いかけたテオドールは、やっとディアナが身につけている寝衣の腰紐を手にして、それをしゅっと引っ張った。それからプレゼントの包装紙を外すかのように、じっくりと丁寧に寝衣の前衣を広げる。
薄暗い室内に、白い肌が浮かび上がった。しかし先端はすでにぷっくらと勃ち上がっていて、存在を主張している。
「本当に果実のようだ」
テオドールは、ディアナの胸を大きく口に含んだ。ぬるりとした感触が乳房を這い、先端は食まれ押しつぶされる。
「あっ……はぁ……」
まだ慣れぬ快感は次第に大きくなり、ディアナの雌の部分を呼び起こす。
「片方だけでは不公平だな……」
その台詞にディアナはどこか既視感を覚えつつも、テオドールからの行為を受け止めていた。濡れた乳首に外気が触れ、ひやっとすれば、それも新たな刺激となる。
「んっ……あっ、あぁっ……」
触れられているのは胸だけなのに、すでに身体の奥が蕩けて蜜がこぼれる感覚があった。
あなたにおすすめの小説
男嫌いな王女と、帰ってきた筆頭魔術師様の『執着的指導』 ~魔道具は大人の玩具じゃありません~
花虎
恋愛
魔術大国カリューノスの現国王の末っ子である第一王女エレノアは、その見た目から妖精姫と呼ばれ、可愛がられていた。
だが、10歳の頃男の家庭教師に誘拐されかけたことをきっかけに大人の男嫌いとなってしまう。そんなエレノアの遊び相手として送り込まれた美少女がいた。……けれどその正体は、兄王子の親友だった。
エレノアは彼を気に入り、嫌がるのもかまわずいたずらまがいにちょっかいをかけていた。けれど、いつの間にか彼はエレノアの前から去り、エレノアも誘拐の恐ろしい記憶を封印すると共に少年を忘れていく。
そんなエレノアの前に、可愛がっていた男の子が八年越しに大人になって再び現れた。
「やっと、あなたに復讐できる」
歪んだ復讐心と執着で魔道具を使ってエレノアに快楽責めを仕掛けてくる美形の宮廷魔術師リアン。
彼の真意は一体どこにあるのか……わからないままエレノアは彼に惹かれていく。
過去の出来事で男嫌いとなり引きこもりになってしまった王女(18)×王女に執着するヤンデレ天才宮廷魔術師(21)のラブコメです。
※ムーンライトノベルにも掲載しております。
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
【完結】男装令嬢、深い事情により夜だけ王弟殿下の恋人を演じさせられる
千堂みくま
恋愛
ある事情のため男として生きる伯爵令嬢ルルシェ。彼女の望みはただ一つ、父親の跡を継いで領主となること――だが何故か王弟であるイグニス王子に気に入られ、彼の側近として長いあいだ仕えてきた。
女嫌いの王子はなかなか結婚してくれず、彼の結婚を機に領地へ帰りたいルルシェはやきもきしている。しかし、ある日とうとう些細なことが切っ掛けとなり、イグニスに女だとバレてしまった。
王子は性別の秘密を守る代わりに「俺の女嫌いが治るように協力しろ」と持ちかけてきて、夜だけ彼の恋人を演じる事になったのだが……。
○ニブい男装令嬢と不器用な王子が恋をする物語。○Rシーンには※印あり。
[男装令嬢は伯爵家を継ぎたい!]の改稿版です。
ムーンライトでも公開中。
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
拝啓、聖騎士様。もうすぐ貴方を忘れるから離縁しましょう
花虎
恋愛
「はぁ?嫁に逃げられたぁ!?」
世界を救った召喚聖女リナリアと彼女を守り抜いた聖騎士フィグルドは世界に祝福されて結婚した。その一年後、突然リナリアは離縁状を置いてフィグルドの元を去った。
両想いで幸せだと思っていたフィグルドは行方不明になった妻を探し出すが、再会した彼女は、自分に関する記憶を全て、失っていた。
記憶を取り戻させたいフィグルドに対して、リナリアは困惑する。
「……でも、私は貴方のことを忘れたくて忘れたのかもしれないですよ?」
「もし君が、俺のことを忘れたくて忘れたとしても……、記憶を取り戻せなくても……俺は君に心を捧げている」
再び愛する彼女と共に生きるため、記憶の試練が始まる――――。
夫のことだけ記憶を失った妻の聖女リナリア(21)×両想いだと思い込んでいた夫の聖騎士フィグルド(24)のすれ違い追いかけっこラブコメ
ワケあってこっそり歩いていた王宮で愛妾にされました。
しゃーりん
恋愛
ルーチェは夫を亡くして実家に戻り、気持ち的に肩身の狭い思いをしていた。
そこに、王宮から仕事を依頼したいと言われ、実家から出られるのであればと安易に引き受けてしまった。
王宮を訪れたルーチェに指示された仕事とは、第二王子殿下の閨教育だった。
断りきれず、ルーチェは一度限りという条件で了承することになった。
閨教育の夜、第二王子殿下のもとへ向かう途中のルーチェを連れ去ったのは王太子殿下で……
ルーチェを逃がさないように愛妾にした王太子殿下のお話です。
ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない
斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。
襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……!
この人本当に旦那さま?
って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389