【完結】【R18】魔導書だと思って古文書を解読したら、えっちな小説でした。

澤谷弥(さわたに わたる)

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第七章(9)

 彼と触れ合うすべてから熱を感じ、想いが伝わってきた。

「んっ……んんっ……」

 飲み干すことのできなかった唾液が、口の端をつたってこぼれていく。それを舐め取るかのようにテオドールの唇が移動し、顎、首筋、胸元へと下りていった。

 胸を上下させるほど息は荒く、身体も火照り熱を帯びる。

「脱がせてもいいだろうか」

 いちいち許可を取るように尋ねてくるところが、彼らしい。

「はい」

 ディアナも首肯すれば、テオドールは嬉しそうに破顔する。

 彼の手が伸びてきて、ガウンを肩からするっと滑らせ、そのまま腕を通して身体からするりと落とす。ガウンの下にあったのは前合わせの寝衣。これは腰紐で結んでいるだけなので、解いて前衣を開いてしまえば、胸元は露わになる。

「えっと……横になってもいいですか?」

 ベッドに腰掛けた状態で下着姿になるのは、ちょっと恥ずかしかった。できればベッドの上で横たわったほうがいい。むしろ、それがディアナの想像していた行為の手順でもある。

「ああ。では、私も脱がせてもらう」

 テオドールは勢いよくシャツを脱ぎ捨てた。露わになった上体に、ディアナもつい目を奪われてしまい、まじまじと見てしまった。ちなみに前回は、下衣から男根を取り出して慰めただけであるため、彼は脱いではいない。だから初めて見た彼の裸体。

「ディアナくん?」
「あ、すみません」

 ディアナはいそいそとベッドの奥へと進んで、そこに横たわった。天井が見えたら、胸の鼓動が異様に高まってくる。

 これではどうぞヤッてくださいと、言っているようなものではないだろうか。

「これを解いてもいいだろうか?」

 いちいち聞かれると、答えに困ってしまうし、緊張と羞恥が高まってくる。勢いにまかせ「好きにしてください」と言いたいところだが、やはりそれを口にしたら痴女だと思われてしまうのではないか、という自制心が変なところで働いた。

「はい。あの……テオさんのお好きなように……してください……」

 できるだけ冷静に言葉を紡ぎ出すものの、結局、彼に好きなようにしてくれと言ってしまった。いや、恥じらいは忘れていないから、痴女という印象は与えていないはず。

「うっ……」

 まるで拷問を受けたかのように、テオドールは顔を歪めた。

「テオさん……?」
「いや、すまない。君の言葉にどう応えようかと……いや、今、自分の気持ちを御していた。だが、前と同じように、ここに触れたい」

 そう言い終えるや否や、テオドールは前衣の合わせ目から手を忍ばせてきて、ディアナの胸に直に触れる。

「あたたかくてやわらかい……」

 布の下で動く彼の手は、やわやわと乳房を揉んでいたが、時折先端を彼の指がかすめた。

「あっ……」

 胸からじんわりと快感が広がっていく。

「ディアナくん、呼吸が浅くなっている。鼓動も速くなっているようだ……感じてくれているのか?」
「はい……」
「次は……」

 そう言いかけたテオドールは、やっとディアナが身につけている寝衣の腰紐を手にして、それをしゅっと引っ張った。それからプレゼントの包装紙を外すかのように、じっくりと丁寧に寝衣の前衣を広げる。

 薄暗い室内に、白い肌が浮かび上がった。しかし先端はすでにぷっくらと勃ち上がっていて、存在を主張している。

「本当に果実のようだ」

 テオドールは、ディアナの胸を大きく口に含んだ。ぬるりとした感触が乳房を這い、先端は食まれ押しつぶされる。

「あっ……はぁ……」

 まだ慣れぬ快感は次第に大きくなり、ディアナの雌の部分を呼び起こす。

「片方だけでは不公平だな……」

 その台詞にディアナはどこか既視感を覚えつつも、テオドールからの行為を受け止めていた。濡れた乳首に外気が触れ、ひやっとすれば、それも新たな刺激となる。

「んっ……あっ、あぁっ……」

 触れられているのは胸だけなのに、すでに身体の奥が蕩けて蜜がこぼれる感覚があった。
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