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本当にこの娘暗殺者…?
へっぽこ暗殺者
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アレから数時間後、ようやく沙耶香は目を覚ました。さて……念のために素っ裸にしてあるが第一声はなんだろうか。
「んん……ここはってわたしの服は?! 」
「暗殺対象の家で起きた第一声がそれなのか……」
「そうだ……わたし、気絶させられて」
「荷物は全て預かっている」
「……」
「はぁ……それで一応聞くが私を暗殺しようとしてきたのか? 」
「はい」
「ナイフ一本で? 」
「はい」
「個人情報を持ったまま? 」
「はい」
「バカなのか?! どうしてナイフ一本で殺せると思ったのか……それと何で私がお前に気づけたか教えよう」
「そうだ、何でバレたの……」
「靴をわざわざ玄関に隠してたからだろうが!!! 私こんな奴に殺されかけてのか……」
「あっ……」
ダメだ、コイツ本当に暗殺者か、と思いながらもこれからどうするか考える。まず誰の差し金か聞かなければならない。
「それで誰から依頼されたんだ? 」
「ローズ信仰教っていう所からです」
「ローズ信仰教…?! 」
ローズ信仰教とは、反転世界を生み出す元となっている黒い影を神として崇めているカルト宗教だ。時には一般人を拉致したり殺したりする危険な団体だ。
それにしても暗殺を依頼するとは……後で師匠に報告だな。
「お前はこれからどうしたいんだ? 」
「死にたくないです!!!!!! 」
「はぁ……殺すならとっくに殺している。殺さないのは確定事項だ。こよ後どうしたいって話だ」
「匿ってください……」
「あーもぅ……泣くなよ。分かった、そうしよう」
コイツは本心からそう言っていると私の直感が言っている。服を沙耶香の方に投げると高速で着替え終わった。
「とりあえず私の師匠の所に行くから着いて来い」
「は、はい! 」
バールと財布だけ持ち、走って二キロ先の表向きは道場の所は向かう。沙耶香も私が走っている速度の二倍以上を出しながら走っていた。
私は二キロ走ったとしても少し息が乱れる程度だ。少しした後に西川道場という和風の建物に辿り着いた。
「そろそろ師匠が来るは」
私がそう言い終える前に浅葱色の浴衣を着た白髪の老人が木刀で襲いかかっていた。それをバールで受け流し、そのままの勢いで反撃を試みる。
「師匠…! いきなり襲いかかってくる癖はどうにか出来ないんですか……」
「無理じゃの」
バールが師匠に当たる前に木刀を投げられ直撃し、呆気なく撃沈した。まぁ傷はないんだが。
「ふむ……ここ最近儂の攻撃に耐えられる弟子が少なくなってきたからのぉ……仕方ないんじゃよ。そこの嬢ちゃんも中に入ってくるんじゃ」
「今日来た理由はそこのへっぽこ暗殺者のこともある。紅茶でも用意しといてくれ」
「老人をコキ使うのはどうかと思うの」
そう言って私たちを門の中へと迎え入れた。全く……師匠は私よりも化け物だ。
「んん……ここはってわたしの服は?! 」
「暗殺対象の家で起きた第一声がそれなのか……」
「そうだ……わたし、気絶させられて」
「荷物は全て預かっている」
「……」
「はぁ……それで一応聞くが私を暗殺しようとしてきたのか? 」
「はい」
「ナイフ一本で? 」
「はい」
「個人情報を持ったまま? 」
「はい」
「バカなのか?! どうしてナイフ一本で殺せると思ったのか……それと何で私がお前に気づけたか教えよう」
「そうだ、何でバレたの……」
「靴をわざわざ玄関に隠してたからだろうが!!! 私こんな奴に殺されかけてのか……」
「あっ……」
ダメだ、コイツ本当に暗殺者か、と思いながらもこれからどうするか考える。まず誰の差し金か聞かなければならない。
「それで誰から依頼されたんだ? 」
「ローズ信仰教っていう所からです」
「ローズ信仰教…?! 」
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それにしても暗殺を依頼するとは……後で師匠に報告だな。
「お前はこれからどうしたいんだ? 」
「死にたくないです!!!!!! 」
「はぁ……殺すならとっくに殺している。殺さないのは確定事項だ。こよ後どうしたいって話だ」
「匿ってください……」
「あーもぅ……泣くなよ。分かった、そうしよう」
コイツは本心からそう言っていると私の直感が言っている。服を沙耶香の方に投げると高速で着替え終わった。
「とりあえず私の師匠の所に行くから着いて来い」
「は、はい! 」
バールと財布だけ持ち、走って二キロ先の表向きは道場の所は向かう。沙耶香も私が走っている速度の二倍以上を出しながら走っていた。
私は二キロ走ったとしても少し息が乱れる程度だ。少しした後に西川道場という和風の建物に辿り着いた。
「そろそろ師匠が来るは」
私がそう言い終える前に浅葱色の浴衣を着た白髪の老人が木刀で襲いかかっていた。それをバールで受け流し、そのままの勢いで反撃を試みる。
「師匠…! いきなり襲いかかってくる癖はどうにか出来ないんですか……」
「無理じゃの」
バールが師匠に当たる前に木刀を投げられ直撃し、呆気なく撃沈した。まぁ傷はないんだが。
「ふむ……ここ最近儂の攻撃に耐えられる弟子が少なくなってきたからのぉ……仕方ないんじゃよ。そこの嬢ちゃんも中に入ってくるんじゃ」
「今日来た理由はそこのへっぽこ暗殺者のこともある。紅茶でも用意しといてくれ」
「老人をコキ使うのはどうかと思うの」
そう言って私たちを門の中へと迎え入れた。全く……師匠は私よりも化け物だ。
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