13 / 22
北の要塞
1
しおりを挟む
北の要塞と呼ばれる施設は巨大だ。戦争に於ける様々な事柄を全てこの施設で賄っている。力と呼ぶ全て、力とする物の開発、それらを駆使する頭脳、さらにそれらをケアするものたちまで。
それらは6つの部門(セクション)に分かれた四角い建物内に存在する。それらは橋で繋げられていて、建物の間の隙間にも実験施設や公園があったりする。それら全てが要塞と言われる所以の壁に覆われていて、その壁には様々な武器が仕込んである。上部は見張り台、砲台、攻撃場などに使用できる。
これら戦闘に特化した施設を要塞と呼ぶ。
「休憩か?」
トリスは施設を繋ぐ廊下にあるベンチに座って、だらしなく両足を開き、背もたれに肩を預ける状態で伸びていた。
「あーうん、グラハムか。休憩だよ、ここは広すぎて行き来が辛いよ」
ウンザリだとため息を吐くトリスの横に座ったグラハムは、トリスよりも小柄な男の子だ。歳は13、でも頭脳は優秀、開発部門で新兵器の開発に携わっている。趣味は便利グッズを作ることだが、失敗も多い。この前は快眠グッズとか言って目を覆って良い匂いがするという物の実験に使われたトリスだが、呼吸に合わせていい具合にコメカミを刺激する部分に痛めつけられ、コメカミに青痣を作ったばかりだった。
「なんだよグラハム、その手にある箱がすげー怖いんですけど?」
グラハムがトリスを探す時は、ほとんどが実験台にする為だ。
「じゃじゃーん」
グラハムは箱の中から靴を取り出した。トリスは座り直し、出来れば逃げたいと思った。
「ローラーシューズだよ」
グラハムはそう言って靴をトリスに渡すと、自分の足を見せた。
「見てて?」
グラハムは立ち上がると、靴の底にあるローラーで廊下をスピードに乗って走り、方向転換して戻って来る。上手につま先でブレーキを掛け、とととっとリズム良く止まった。
「どう? これは開発ってほどじゃないから失敗はないよ?」
トリスの前で華麗に礼をして見せたグラハムは、得意げに笑った。
「いい感じ! ありがとうグラハム。使わせてもらうよ」
トリスは要塞内で書類の配達を仕事としている。呼び出しが掛かったエリアに行き、指定エリアに物を運んだり、人探しに駆り出されたりもした。要は要塞内の便利屋である。
「ホント精鋭部から表門までが遠くてさぁ、途中に3回は休憩するんだ。これあれば休憩いらなそう」
「ホントはさ、乗って動くのも作ったんだけど、そういうのは嫌なんだろ? でもこれなら走る速度が上がるだけだから、運動にはなるよね?」
「うん、大丈夫そう。ありがとうな、これから精鋭部まで行くところだったんだ。早くと嬉しい」
グラハムの前で何度か練習しただけで、トリスはもう動きを自分のものにしていた。トリスは体力がない。肺に支障があるから、息の上がる運動が苦手だ。だから長距離の移動の途中に休憩がいる。グラハムはそんな特殊な状態のトリスの為を思って靴を作った。
トリスはグラハムに手を振りながら、ローラーを使って精鋭部へ向かった。
精鋭部は表門から行くと最奥になる。普通に歩くと1時間掛かる。走っても途中で休憩するから変わらない。なのにローラーシューズで走ったら休憩いらずで30分で着いた。勝因は半分奥のセクションから極端に人が減ることだ。奥に行くに連れて公にされない訓練や開発が多くなる。そうすると部員は地下を使い、上部の廊下を使わないからだ。
トリスは精鋭部に着くと、入り口の認証システムに鍵になるカードをかざし、ドアの鍵を外して中に入った。
精鋭部はこの要塞を取り仕切る幹部が集う場だ。会議室はセクション中央にあるが、ここはさらにプライベートを含んだ施設になる。例えば開発を終えた道具の最終試験場であったり、医療具、薬品の実験場である。建物の半分を山肌の内側という精鋭部は、要塞内の最も秘された部分となる。
「今日早いな」
書類を事務所に届けると、もう馴染みになっているハロルドが書類と交換でリンゴをくれた。もらったリンゴを齧りながら、ローラーで滑るところを見せて自慢げに笑う。
「えーいいね、それ」
ハロルドが興味を持ってくれて嬉しくなる。
「グラハムにもらった」
得意げに事務所をぐるぐる回っていたら誰かにぶつかった。
「わっごめんなさい」
そのまま抱え上げられて、その逞しい腕に嬉しくなる。
「おまえは、少しは大人しくできないのか?」
「ザグ! 終わった? 帰れる?」
ザグの肩に担ぎ上げられて運ばれて行く。トリスは嬉しいけど、ザグが事務所に来ると働いている部員が困るようだ。みんな仕事の手を止め、立ち上がって軍人の礼をする。トリスと楽しく話していたハロルドもそうだ。一瞬にして軍人の顔つきになっている。そんな部員の間を担がれて行くトリスは特別だ。
ザグはこの要塞の中の総長、元帥の地位にある。そのザグが地位も立場も関係なく可愛いがるトリスは、要塞内の特別な存在になっている。誰もザグに逆らえない。だからトリスは自由にどのセクションも行き来できる。通常は自分のいるセクション以外に行き来しない。用があれば中央区で落ち合うのが通常だ。だがトリスはザグのおかげで自由に出来ている訳でもない。トリスの持ち前の気さくさと公平な態度によるものも大きかった。
トリスはザグの自室に連れて行かれて、食事の用意までしてもらった。あれからずっとトリスはザグに生活の管理をされている。
「いただきます」
ザグの部屋の中央にあるソファセットに座って食事を前にする。プレートの上にオカズとパンと果物が乗っている。スープは細かく刻んだ野菜がいっぱい入っている物だ。それらを全部食べるまで、ザグは自分は食べずにじっとトリスの様子を見る。それが朝食と夕食の決まりになっている。
「今日はね、中央区で書類の整理を手伝って、お昼は表門のガレージでブルーとお肉のサンドを食べたよ」
ザグはトリスが食べる話をすると喜ぶ。元気で仕事をして、要塞内で楽しく過ごしていると聞くと安心する。それを見るとトリスは嬉しくなるから、夕食のひと時、ザグと一緒の時間が大好きだった。
「そうか、良かったな」
ザグはトリスの話に相槌を打つ。じっと食べるのを見て、健康状態を見て、変わりがないか観察している。長い間、ザグに心配をかけていたから、ザグの側にいる間は、ザグに心配を掛けないようにしたいのに。一緒にいる時が長くなるに連れて、トリスの中に不満が溜まっていた。
それらは6つの部門(セクション)に分かれた四角い建物内に存在する。それらは橋で繋げられていて、建物の間の隙間にも実験施設や公園があったりする。それら全てが要塞と言われる所以の壁に覆われていて、その壁には様々な武器が仕込んである。上部は見張り台、砲台、攻撃場などに使用できる。
これら戦闘に特化した施設を要塞と呼ぶ。
「休憩か?」
トリスは施設を繋ぐ廊下にあるベンチに座って、だらしなく両足を開き、背もたれに肩を預ける状態で伸びていた。
「あーうん、グラハムか。休憩だよ、ここは広すぎて行き来が辛いよ」
ウンザリだとため息を吐くトリスの横に座ったグラハムは、トリスよりも小柄な男の子だ。歳は13、でも頭脳は優秀、開発部門で新兵器の開発に携わっている。趣味は便利グッズを作ることだが、失敗も多い。この前は快眠グッズとか言って目を覆って良い匂いがするという物の実験に使われたトリスだが、呼吸に合わせていい具合にコメカミを刺激する部分に痛めつけられ、コメカミに青痣を作ったばかりだった。
「なんだよグラハム、その手にある箱がすげー怖いんですけど?」
グラハムがトリスを探す時は、ほとんどが実験台にする為だ。
「じゃじゃーん」
グラハムは箱の中から靴を取り出した。トリスは座り直し、出来れば逃げたいと思った。
「ローラーシューズだよ」
グラハムはそう言って靴をトリスに渡すと、自分の足を見せた。
「見てて?」
グラハムは立ち上がると、靴の底にあるローラーで廊下をスピードに乗って走り、方向転換して戻って来る。上手につま先でブレーキを掛け、とととっとリズム良く止まった。
「どう? これは開発ってほどじゃないから失敗はないよ?」
トリスの前で華麗に礼をして見せたグラハムは、得意げに笑った。
「いい感じ! ありがとうグラハム。使わせてもらうよ」
トリスは要塞内で書類の配達を仕事としている。呼び出しが掛かったエリアに行き、指定エリアに物を運んだり、人探しに駆り出されたりもした。要は要塞内の便利屋である。
「ホント精鋭部から表門までが遠くてさぁ、途中に3回は休憩するんだ。これあれば休憩いらなそう」
「ホントはさ、乗って動くのも作ったんだけど、そういうのは嫌なんだろ? でもこれなら走る速度が上がるだけだから、運動にはなるよね?」
「うん、大丈夫そう。ありがとうな、これから精鋭部まで行くところだったんだ。早くと嬉しい」
グラハムの前で何度か練習しただけで、トリスはもう動きを自分のものにしていた。トリスは体力がない。肺に支障があるから、息の上がる運動が苦手だ。だから長距離の移動の途中に休憩がいる。グラハムはそんな特殊な状態のトリスの為を思って靴を作った。
トリスはグラハムに手を振りながら、ローラーを使って精鋭部へ向かった。
精鋭部は表門から行くと最奥になる。普通に歩くと1時間掛かる。走っても途中で休憩するから変わらない。なのにローラーシューズで走ったら休憩いらずで30分で着いた。勝因は半分奥のセクションから極端に人が減ることだ。奥に行くに連れて公にされない訓練や開発が多くなる。そうすると部員は地下を使い、上部の廊下を使わないからだ。
トリスは精鋭部に着くと、入り口の認証システムに鍵になるカードをかざし、ドアの鍵を外して中に入った。
精鋭部はこの要塞を取り仕切る幹部が集う場だ。会議室はセクション中央にあるが、ここはさらにプライベートを含んだ施設になる。例えば開発を終えた道具の最終試験場であったり、医療具、薬品の実験場である。建物の半分を山肌の内側という精鋭部は、要塞内の最も秘された部分となる。
「今日早いな」
書類を事務所に届けると、もう馴染みになっているハロルドが書類と交換でリンゴをくれた。もらったリンゴを齧りながら、ローラーで滑るところを見せて自慢げに笑う。
「えーいいね、それ」
ハロルドが興味を持ってくれて嬉しくなる。
「グラハムにもらった」
得意げに事務所をぐるぐる回っていたら誰かにぶつかった。
「わっごめんなさい」
そのまま抱え上げられて、その逞しい腕に嬉しくなる。
「おまえは、少しは大人しくできないのか?」
「ザグ! 終わった? 帰れる?」
ザグの肩に担ぎ上げられて運ばれて行く。トリスは嬉しいけど、ザグが事務所に来ると働いている部員が困るようだ。みんな仕事の手を止め、立ち上がって軍人の礼をする。トリスと楽しく話していたハロルドもそうだ。一瞬にして軍人の顔つきになっている。そんな部員の間を担がれて行くトリスは特別だ。
ザグはこの要塞の中の総長、元帥の地位にある。そのザグが地位も立場も関係なく可愛いがるトリスは、要塞内の特別な存在になっている。誰もザグに逆らえない。だからトリスは自由にどのセクションも行き来できる。通常は自分のいるセクション以外に行き来しない。用があれば中央区で落ち合うのが通常だ。だがトリスはザグのおかげで自由に出来ている訳でもない。トリスの持ち前の気さくさと公平な態度によるものも大きかった。
トリスはザグの自室に連れて行かれて、食事の用意までしてもらった。あれからずっとトリスはザグに生活の管理をされている。
「いただきます」
ザグの部屋の中央にあるソファセットに座って食事を前にする。プレートの上にオカズとパンと果物が乗っている。スープは細かく刻んだ野菜がいっぱい入っている物だ。それらを全部食べるまで、ザグは自分は食べずにじっとトリスの様子を見る。それが朝食と夕食の決まりになっている。
「今日はね、中央区で書類の整理を手伝って、お昼は表門のガレージでブルーとお肉のサンドを食べたよ」
ザグはトリスが食べる話をすると喜ぶ。元気で仕事をして、要塞内で楽しく過ごしていると聞くと安心する。それを見るとトリスは嬉しくなるから、夕食のひと時、ザグと一緒の時間が大好きだった。
「そうか、良かったな」
ザグはトリスの話に相槌を打つ。じっと食べるのを見て、健康状態を見て、変わりがないか観察している。長い間、ザグに心配をかけていたから、ザグの側にいる間は、ザグに心配を掛けないようにしたいのに。一緒にいる時が長くなるに連れて、トリスの中に不満が溜まっていた。
0
あなたにおすすめの小説
紳士オークの保護的な溺愛
こむぎこ7g
BL
■ 世界と舞台の概要
ここはオークの国「トールキン」。
魔法、冒険者、ギルド、ダンジョン、獣人やドラゴンが存在する、いわゆる“典型的な異世界”だが、この国の特徴はオークが長命で、理知的な文明社会を築いていることにある。
トールキンのオークたちは、
灰色がかった緑や青の肌
鋭く澄んだ眼差し
鍛え上げられた筋骨隆々の体躯
を持ち、外見こそ威圧的だが、礼節と合理性を重んじる国民性をしている。
異世界から来る存在は非常に珍しい。
しかしオークは千年を生きる種族ゆえ、**長い歴史の中で「時折起こる出来事」**として、記録にも記憶にも残されてきた。
⸻
■ ガスパールというオーク
ガスパールは、この国でも名の知れた貴族家系の三男として生まれた。
薄く灰を帯びた緑の肌、
赤い虹彩に金色の瞳孔という、どこか神話的な目。
分厚い肩と胸板、鍛え抜かれた腹筋は鎧に覆われずとも堅牢で、
銀色に輝く胸当てと腰当てには、代々受け継がれてきた宝石が嵌め込まれている。
ざらついた低音の声だが、語調は穏やかで、
貴族らしい品と、年齢を重ねた余裕がにじむ話し方をする。
● 彼の性格
• 極めて面倒見がよく、観察力が高い
• 感情を声高に表に出さないが、内側は情に厚い
• 責任を引き受けることを当然のように思っている
• 自分が誰かに寄りかかることだけは、少し苦手
どこか「自分は脇役でいい」と思っている節があり、それが彼の誠実さと同時に、不器用さでもあった。
⸻
■ 過去と喪失 ――愛したオーク
ガスパールはかつて、平民出身のオーク男性と結ばれていた。
家柄も立場も違う相手だったが、
彼はその伴侶の、
不器用な優しさ
朝食を焦がしてしまうところ
眠る前に必ず手を探してくる癖
を、何よりも大切にしていた。
しかし、その伴侶はすでにこの世を去っている。
現在ガスパールが暮らしているのは、
貴族街から少し離れた、二階建ての小さな屋敷。
華美ではないが、掃除が行き届き、静かな温もりのある家だ。
彼は今も毎日のように墓参りを欠かさない。
それは悲嘆というより、対話に近い行為だった。
⸻
■ 現在の生活
ガスパールは現在、
街の流通を取り仕切る代表的な役職に就いている。
多忙な職務の合間にも、
洗濯、掃除、料理
帳簿の整理
屋敷の修繕
をすべて自分でこなす。
仕事、家事、墓参り。
規則正しく、静かな日々。
――あなたが現れるまでは。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
メゴ ~追いやられた神子様と下男の俺~
てんつぶ
BL
ニホンから呼び寄せられた神子様は、おかしな言葉しか喋られない。
そのせいであばら家に追いやられて俺みたいな下男1人しかつけて貰えない。
だけどいつも楽しそうな神子様に俺はどんどん惹かれていくけれど、ある日同僚に襲われてーー
日本人神子(方言)×異世界平凡下男
旧題「メゴ」
水嶋タツキ名義で主催アンソロに掲載していたものです
方言監修してもらいましたがおかしい部分はお目こぼしください。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか
風
BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。
……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、
気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。
「僕は、あなたを守ると決めたのです」
いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。
けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――?
身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。
“王子”である俺は、彼に恋をした。
だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。
これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、
彼だけを見つめ続けた騎士の、
世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。
聖者の愛はお前だけのもの
いちみりヒビキ
BL
スパダリ聖者とツンデレ王子の王道イチャラブファンタジー。
<あらすじ>
ツンデレ王子”ユリウス”の元に、希少な男性聖者”レオンハルト”がやってきた。
ユリウスは、魔法が使えないレオンハルトを偽聖者と罵るが、心の中ではレオンハルトのことが気になって仕方ない。
意地悪なのにとても優しいレオンハルト。そして、圧倒的な拳の破壊力で、数々の難題を解決していく姿に、ユリウスは惹かれ、次第に心を許していく……。
全年齢対象。
復讐の鎖に繋がれた魔王は、光に囚われる。
篠雨
BL
予言の魔王として闇に閉ざされた屋敷に隔離されていたノアール。孤独な日々の中、彼は唯一の光であった少年セレを、手元に鎖で繋ぎ留めていた。
3年後、鎖を解かれ王城に連れ去られたセレは、光の勇者としてノアールの前に戻ってきた。それは、ノアールの罪を裁く、滅却の剣。
ノアールが死を受け入れる中、勇者セレが選んだのは、王城の命令に背き、彼を殺さずに再び鎖で繋ぎ直すという、最も歪んだ復讐だった。
「お前は俺の獲物だ。誰にも殺させないし、絶対に離してなんかやらない」
孤独と憎悪に囚われた勇者は、魔王を「復讐の道具」として秘密裏に支配下に置く。しかし、制御不能な力を持つ勇者を恐れた王城は、ついに二人を排除するための罠を仕掛ける。
歪んだ愛憎と贖罪が絡み合う、光と闇の立場が逆転した物語――彼らの運命は、どこへ向かうのか。
【BLーR18】箱入り王子(プリンス)は俺サマ情報屋(実は上級貴族)に心奪われる
奏音 美都
BL
<あらすじ>
エレンザードの正統な王位継承者である王子、ジュリアンは、城の情報屋であるリアムと秘密の恋人関係にあった。城内でしか逢瀬できないジュリアンは、最近顔を見せないリアムを寂しく思っていた。
そんなある日、幼馴染であり、執事のエリックからリアムが治安の悪いザード地区の居酒屋で働いているらしいと聞き、いても立ってもいられず、夜中城を抜け出してリアムに会いに行くが……
俺様意地悪ちょいS情報屋攻め×可愛い健気流され王子受け
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる