【神死徒・無喜怒哀楽】

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【神死徒・無喜怒哀楽】1章

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1章「【神死徒】」

1章 1節「神が死んでからの人々の物語」


某年 某月某日 某所にて
????「俺は、、人間が嫌いだ」砂嵐のようなノイズがかかっている
だがそのノイズのかかった声には、微かに悲しみ混じりの怒りがあった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
??「ふぅっ!!」
気合いが混じる力のこもった息を吐くと同時に、
ブンっと剣を振るような音が森に響く
振りかざした剣は、??の目の前に居た
子兎に近しい容姿をした獣の体を切り裂く

剣を振りかざすのは、
小柄だが巨乳で体型が良く
水色の透き通るような髪をポニーテールにしまとめており
白く透き通るような肌 ピンク色の瞳を持つ少女

??「はぁぁぁっ!!!」
??の周囲を囲み??を見つめる小さな獣へと大きく剣を横へと振りかざす
数匹は切り殺せたものの、6匹程は後方へ躱したり、高く飛び躱す
そして、剣を躱した
兎と似た容姿の獣は、地を蹴るように飛び、??へと飛びかかる
飛びかかる獣は、??を捕食するかのように口を開け 文字通り牙を向ける
容姿は兎に近しくとも、獣は獣であり 歯の全てが犬歯の如く鋭くできており
噛まれたら一溜りもない

??「ふっ、、危なっ?!、、」隙のある所へと間一髪で避け
??「はぁっ!! はあ゙ぁ゙ぁ゙っ゙!!」
一匹ずつの攻撃を見ながら、隙が生じた際に一匹ずつに剣を振り 確実に切り殺す
残り一匹となった所で
「ぴゃあぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
獣のあまりにも甲高く大きい咆哮は木々を揺らす程
??「うっ゙、、」??は両耳を抑え あまりにも高音な為、眉を顰めてしまう
獣は再び??へと口を開け鋭い牙を向けながら、飛びかかる
??はすぐさま態勢を立て直し 剣を構える
??(別に、当たらなくてもいい ただ振るだけ ただ、、)
そう考えているうちに、獣が??を飛びながら噛みつくと同時に、??は剣を振る
??(攻撃をはね返すだけ)「【”不完全な反撃《ダブルカウンター》”】」
振った剣は、獣には当たっておらず 空振りしている、、だが、、
獣は何かに噛まれたかのように、ぐしゃりと潰れた

??「ふぅ、、成功、、」肩を撫で下す
??「いやぁ、、一か八かだったけど、良かったぁぁ~、、
   もうほんと疲れた疲れたw 心身共に疲れちゃったw」
そう独り言を言いながら、獣の死骸へと向かう
??「取り敢えずこの無属性魔法のインベントリに入れて、事務所で報告しないと」
空中にポータルらしき小さな穴を出現させ、死骸をどんどん入れていく
??「よしっ!!これで全部のはず 後は、村に帰るだけ~♪」
そう言い後方へ振り向いた瞬間
??「うん、分かってた
   あのモンスターの咆哮で他のモンスターが来ない訳ないよね~w
   あははw
   私のやる事は終わってるけど、やっぱ帰るまでが遠足だよねぇ~w あっははw」
冷や汗をかきながら、ぎこちなく笑い 独り言を言う??
??の目の前には、身長は4mあまりの熊らしき獣が仁王立ちしている
「ぐら゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!!!!」強く咆哮する
??「、、、逃げろぉぉぉ~~~~~!!!!!」熊らしき獣へ背を向け走り逃げる??
??「あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙~~~!!!!」悲鳴に近しい声で叫ぶ
??(、、ん? あれ?ちょっと待って、、
   そういえば、あぁいう系って背中向けたり逃げたりするのって、、、ダメじゃん!!!
   やっちゃったぁぁぁぁああぁぁぁぁぁ~~~!!!!)
ドスッドスッドスッ っと四足歩行で全力で追いかける獣
??(ここは、、やっぱ戦わないと)
足を止め、振り返ると同時に勢いを止める為にグっと踏ん張り
ザァァー っと軽い土が足で押され土が軽く盛り上がる
??は、剣を構える
ドスッドスッドスッ 四足歩行のまま??へ向かい右前足を上げ引っ掻く
??「【”不完全な反撃《ダブルカウンター》”】」
??が剣を空振りのように振る
振り終わったと同時に、獣と??の間を中心に白い光が発生し一人と一匹を包み込む
??(、、やっぱそんな運良くないよねぇw、、)
ザシュ 光が消えたと同時に瞬時に??の胴全体に深い引っかき傷が現れる
??「あ゙ぁ゙ぁ゙、、」
??(痛ったぁ、、やっぱ賭けに出るのってよくないよねw ははw、、
   【”不完全の反撃”】は、、純粋な物理攻撃か純粋な魔力攻撃を倍以上にしてはね返す、、
   だけど、これは発動させる為にもタイミングよく剣を振る必要があるし、
   それに加えて発動させたとしても、結構な確率で倍以上になった攻撃が自分に来る、、
   やらかしちゃったなぁ~~、、)
??「仕方ない、、ふんっ!!!」剣をそのまま獣の頭に突き刺す
??「はぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!」突き刺した剣をそのまま下に無理やり振り下ろす
そして振り下ろした剣をすぐさま獣の目を左から右に切り 視界を遮る
「があ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!」
獣が仁王立ちをし右前足で左から右に引っ掻くように振る
??は後方へ飛び躱す、地面へ着地したと同時に左肩上付近に剣を構え、
すぐさま地面を蹴り前方へ飛び
その勢いのまま、獣の胴を左上から右下へと切る
切り終わると同時に地面に着地し、右回りをし勢いをつけ獣の腹部を左から右へと切る
が、獣は無理やり左前足をアッパーするかのように前へ突き??の腹部にもろに当たり、
そのまま上へ持ち上がる
幸いにも手の甲付近からの攻撃だった為爪は当たっておらず
殴られた勢いのまま上へと若干浮き後方へ頭から落ちた
??「がはっ、、」口から少量の血が出る
??はふらつくも、獣へと突進し腹部に剣を突き刺す そして、無理やり右へと剣を振る
??「これで、、終わりだっ!!!」右へと振った剣を右上に上げ左下へと振り下ろす
獣は、後ろに倒れた
??「はあぁ、、はぁ、、やっと、終わった、、、
   それにしても、、めっちゃ痛いw、、、
   あぁ、、、応急処置で回復ポーションでも飲むか、、」
インベントリから回復ポーション 瓶に入った液体薬品を飲む
??「後は、、これをどうやって、入れるか、かな?、、」
??は、熊らしき獣を腕と足と頭を切り、胴は四分割しインベントリの中に入れる
??「このまま帰りたいけど、、冒険者事務所に行かないとなぁ~、、、」
一歩ずつの足の運びは遅いものの、何事もなく森から抜け村へと辿り着く

??「、、、、」村の冒険者事務所へと訪れる
??「すみませ~ん」受付「えっ?!だ、大丈夫ですか?!」
??「何ですか?、、」受付「その怪我!! びょ、病院に行った方が」
??「いえ、気にしないでくだ」受付「救急車呼びますね!!」
??「大丈夫ですから!!」受付「で、ですが!」
??「まだ体力ありますし、応急処置で回復ポーション飲んだんで
   後で病院に向かえるんで大丈夫です
   それより、受注したクエストの達成報告をしたいんですけど」
受付「わ、分かりました、、
   えぇっと、冒険者カードの提示をして下さい」
そう言われ、提示する
受付「確認しました」そう言い カードを返す
受付「【牙狼 ルナ《がろう るな》】様で宜しいでしょうか?」
ルナ「はい」
受付「では、達成したと確認できる証拠の提出をお願いします」
ルナはそう言われ インベントリから兎らしき容姿の死骸を全て取り出す
ルナ「はい、これで全部です」
受付「確認しました ★1の【フィアスラビット】の死体に関しては、
   私達の方で処分させて頂きます」
ルナ「はい、お願いします」
受付「報奨金の4万8000に関しては、既に送金されています
   以上で★1の【フィアスラビット】の大群討伐の依頼は、
   達成とさせていただきます お疲れさまです」
ルナ「それと、クエストを受けている間に この熊も倒したのですが」
そう言い熊の体を全部提出する
受付「あっ、、これは、よく無事でいられましたね」
ルナ「まぁ、無事じゃないですけどねw、、」
受付「すみません、、こちらも同様★2の【食獣 緋大熊】の死体の回収もさせて頂きます」
ルナ「はい」
受付「そして、追加報酬として1万4000円を送金させて頂きます お疲れさまでした」
ルナ「はい、ありがとうございます」そう言いルナは冒険者事務所から出て、病院へと向かう

医者「うん、レントゲンの写真の通り ここ、肋骨が三箇所 ヒビ入ってるね」
ルナ「あぁ~、、はい」頭に包帯を巻いる
医者「それと、頭の出血はぶつけただけで特に問題はないけどね
   それにしても、無茶したねぇ」
ルナ「はい、、」
医者「冒険者やってる人なら結構あるけど さすがにこれ、無茶しすぎじゃないかなぁ~」
ルナ「はい、、」
医者「それにヒビだけで済んだのも大分幸運な事だよ?」
ルナ「はい、、」
医者「応急処置で回復ポーションを飲んだのは、素人にしては正しい処置だけど
   飽く迄も応急処置だからねぇ
   体力はあるのは、いいんだけど この状態でも救急車を呼ぶ事も頭に入れておきな~」
ルナ「はい、、」
医者「普通の運動程度なら問題ないと思うけど、
   これから1週間は、過度な運動や討伐系に関するクエストは控えておきな」
ルナ「はい、、」
医者「一応、骨の修復する動きを促進させる薬を出しておくから、ちゃんと飲んでおきな~」
ルナ「はい、、」
医者「錠剤と漢方があるけど、どっちが飲みやすいとかある?」
ルナ「錠剤で~、、」
医者「はい、それじゃあ
   骨の薬に関しては、朝昼晩で、食事後に1錠ずつだから
   隣の薬局で貰えるから」
ルナ「はい」
医者「それじゃあ、処方箋を受付で貰って
   薬局に渡して薬を貰って、家で安静にしておきな」
ルナ「はい、、ありがとうございました」医者「はい、お大事に」

家にて 午後6時半
ルナ「は~い、ただいまぁ~」
お父さん「はい、おかえり こんな遅くまで何処に行ってんだ
     それよりも、その頭の包帯はどうした?怪我したのか?大丈夫なのか?」
ルナ「病院に行って、やってもらった 肋が三箇所にヒビ入ったって 頭は出血だけで済んだ」
お父さん「はぁ~、、ったく 痛みとかはないのか?」
ルナ「ほんのり痛い」お父さん「はぁ、、痛み止めは貰ったか?」
ルナ「貰ってない」お父さん「医者には誇張してでも病症を言えと前に言わなかったか?」
ルナ「あっはは、、ごめんなさい」お父さん「なら、処置カルテが書かれてる薬手帳は?」
ルナ「はい」
お父さん「そうか、これなら家にある材料で調薬できる
     就寝前までに作っておくから飲んでおきなさい」
ルナ「は~い それより、晩御飯は何なの?」
お父さん「鮭フライと味噌汁ときゅうりの浅漬」
ルナ「きゅうり 酢に漬け込みすぎないでねぇ~、、前の時酸っぱかった」
お父さん「そうか?う~ん、あんまり覚えてないな」
ルナ「大人の味覚は悪いからね♪w」
お父さん「味を楽しめる味覚になっただけだ」ルナ「へぇ~」
お父さん「もうそろそろで出来るから、テーブルの上片付けてくれ」ルナ「は~い」
ルナ「お風呂はもう沸いてあるんだっけ?」
お父さん「ん? あぁ、もう沸いているぞ」
ルナ「は~い、あっ、もうお風呂の保温消しちゃっていいよね?」お父さん「うん、いいぞ」
ルナ「片付け終わったよ~」お父さん「はい、レンジにタッパーに入れたご飯がある」
ルナ「は~い」お父さん「それと、茶碗と箸」ルナ「うん」
お父さん「はい! これでもう全部やったな?」
ルナ「ソース忘れてる~」お父さん「あぁ、悪い 取ってくれ」
ルナ「私は中濃で、お父さんはウスター」お父さん「それとマヨもだな」
ルナ「あっ、はい」そう言い テーブルに乗せる
ルナ「あっ、しゃもじ忘れた」お父さん「ちゃんと水に濡らしてからな」
ルナ「分かってるって~~」
お父さん「それじゃあ」ルナ「うん!」
お父さんとルナ「いただきます!!」お父さん「はい、召し上がれ」
ルナ「あっ、テレビつけて」お父さん「はいよ」
ルナ「そうそう、今日のこの時間はこれじゃなきゃ!!」
お父さん「えぇっと、【ヤってウケて1・2・3】だっけか?」ルナ「うん!」
お父さん「ほんと好きだよなぁ~ ドッキリ好きだな~」
ルナ「お父さんも好きでしょ~♪」お父さん「まぁ、そうだな♪」
ルナ「やっぱ揚げ物には、中濃ソースじゃなくちゃ♪」
お父さん「いや、案外ウスターソースも良いもんだぞ? 少し食べてみるか?」
ルナ「やめとく」お父さん「遠慮するな」
ルナ「いやだってお父さん、がっつりタルタルソースもかけてるじゃん」
お父さん「あぁ~、嫌いだもんな」
ルナ「うん、何か独特な味が嫌」
お父さん「まぁ、別にソースは良いんだが ちゃんと美味しいか?」
ルナ「相も変わらずって感じ~」
お父さん「そうか」ルナ「美味しいってこと!」
お父さん「いや!勿論分かっている!」ルナ「嘘っ!絶対分かって無かったでしょ!!」
お父さん「そんな訳ないだろ
     それより、きゅうりの浅漬はどうだ?」
ルナ「あっ、うん こんぐらいが美味しい」お父さん「そうか、なら良かった」

お父さん「じゃあ、ごちそうさん」ルナ「毎回思うけどお父さんって、食べるの速くない?」
お父さん「そうか?」ルナ「うん、私まだ1/3残ってるし」
お父さん「ルナの食べる速さが遅いだけだと思うが♪」ルナ「絶対違う!!」
お父さん「じゃあ、こっちは先にシャワーしとくからな
     食べ終わったらちゃんと桶の中に入れておくんだぞ~」
ルナ「は~い」


お父さん「終わったぞ~」ルナ「は~い じゃあ、もうシャワーするね」お父さん「はいよ」

ザー
ルナ「ん~、、沁みるぅ、、頭だとどうしても水かかっちゃうのは仕方ないんだけどさぁ~、、
   沁みるぅ~、、
   シャンプーとかより沁みそうだなぁ、、」
コシュコシュ ポンプ式のボトルからシャンプーを手のひらの上に乗せ ゴシゴシと頭を洗う
ルナ「うん! 痛い! めっちゃ沁みるぅ~、、
   このシャンプーが終われば、頭はコンディショナーだけだ
   幸いにもリンスinシャンプーで良かったぁ~、、沁みるけど、、」
コンディショナーも使い ボディーソープで体を洗い 湯舟に浸かる
ルナ「あぁ~、、気持ちぃ~♪
   はぁ、、明日からの一週間はどうしよっかぁ~、、
   運動は厳禁だし、アニメの一気見でもしよっかなぁ~ 気になってたのもあるし」

ルナ「お風呂終わったよ~」お父さん「洗濯するが、他に洗濯する服はないよな?」
ルナ「う~ん、大丈夫~」お父さん「じゃあ、もうやるな」

ルナ「これから一週間絶対安静しろって言われたから、部屋でのんびりしとくね~」
お父さん「そっか、軽い運動も出来ないのか」
ルナ「いや、過度な運動じゃなきゃ大丈夫だから」
お父さん「まぁ、結局怪我してる事に変わりない、ちゃんと部屋で安静にしていろ
     後で痛み止めを持ってくる」
ルナ「分かった この一週間サブスクのアニメで時間潰そうかなぁ~って」
お父さん「良いんじゃないか? こっちは、自室でいつもの投資ついでに調薬しているから
     用があったら呼べよ?」
ルナ「は~い、あっ、そうだ忘れてた」お父さん「どうかしたか?」
ルナ「冷蔵庫にプリンがあるんだった♪」
お父さん「そうだな、じゃあこっちもお酒のつまみに枝豆でも食べるか♪」
ルナ「えぇ~、ちょっとはよこしてね」
お父さん「あぁ、じゃあ冷凍庫に枝豆があるからボウルで水につけといてくれ」
ルナ「は~い 4分くらいだったよね?」お父さん「そうだな」
ルナ「はい、タイマーもセットしといたよ」

ルナ「それじゃあ プリン♪プリン♪ うまぁ~///
   あっ、もう番組終わったから、ニュースにしていいよ」
お父さん「そうか」調薬に集中している父
お父さん「そういえば、防具とかは大丈夫だったのか?」
ルナ「いやぁ、ちょっと壊れちゃってw」
お父さん「重装じゃないもんな、後でまた同じのでも買うか?」
ルナ「うん、また同じ軽量級ので良いなかな~」
お父さん「ルナの動きは、よく分かってるけど 基本攻撃を速さで補ってるからな
     どうしても軽量にしなくちゃいけないな」
ルナ「まぁね、今の装備が一番力を発揮出来るから今のままで良いかなぁって」
お父さん「そうか、それで良いじゃないか?」
ルナ「、、もう枝豆出来たんじゃない?」お父さん「そうか?」
ピピピピ ピピピピ
ルナ「止めてくる~ 、、こんぐらいの塩加減かなぁ~ よしっ!美味い!!」
お父さん「酒のつまみには、やっぱり枝豆が一番だなぁ」
ルナ「そんなに美味しいの?」お父さん「あぁ」
ルナ「私もお酒飲める歳だし、飲んでみようかな~」
お父さん「ダメだ 一応飲める年齢でも、体に毒だ」
ルナ「えぇ~!」お父さん「成人したばっかの16歳には、まだ早いな!!」
ルナ「あれ、もうこんな時間だ」
お父さん「午前0時 そうだな もう寝た方がいいんじゃないか?」
ルナ「そうする 歯磨きしないと」
お父さん「先に薬を飲んでおきなさい、もうできている カプセル2錠だ
     前よりは少し溶けにくくしている、味を感じる事もない
     7日分あるから、毎晩寝る前に飲んでおけよ 私も覚えていたら聞くからな」
ルナ「ありがと、そういえばお父さんは調薬できるなら、薬剤師になってればよかったのに」
お父さん「一時期務めてたぞ、医師も科学者もな やり尽くしたから投資をしてる」
ルナ「そっか、そんなに経験豊富だったんだ でもやり尽くしたってw、、」
お父さん「知識は得た だが、私が好むのは知識をどう活かすかだ
     結果以上に過程を好んでいる、
     自分の知識を全てつぎ込んだ研究作品も出来ていたから、
     退いたんだ、まだ変化があって日々変わり、
     統計に当てはまらない景色の投資が楽しみなんだ」
ルナ「それに生活がかかってるのって複雑、、」
お父さん「確実な損を生ませる事はない、資産や架空資産は多い
     リスクも考えて複数投資もしている、
     さっきのは言い方が悪かったが、
     複数投資で見る複数のデータで頭を働かせるのが趣味なんだ」
ルナ「それならそうと言ってよ
   てっきり2~3社の縦ブレの凄いのに全ぶっぱしてるのかと思ったじゃん!!」
お父さん「そこまでしてないw 悪かったw 私がやってるのはほんの37社くらいだw
     それよりも、もうこんな時間だ そろそろ睡眠を取る必要がある」
ルナ「それじゃあ、おやすみ~」お父さん「はい、おやすみ」
この日から二週間の経過のある夜にて、、

村の人A「キャー!」
ルナ「むにゃ、むにゃ、、、、むにゃ、、むにゃ、むにゃ、スヤ~~、、」
村の人B「に、逃げろぉぉおおぉぉぉぉ!!!!モンスターだぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ルナ「むにゃ、、ス~~、、」パチン 鼻提灯が割れた
ルナ「スヤ~~、、」鼻提灯が再び膨らんだ
村の人C「な、なんでモンスターが個々に、、」
パチン 鼻提灯が再び割れた
ルナ「ん!、、なっ!、嘘っ、、モンスターが出たの?、、行かなきゃ」
外に出てすぐ、家からお父さんの姿に気が付くルナ
お父さん「ルナ!行くな逃げろ!お前じゃ倒せない!今は自分の命を優先しろ!」
ルナ「でも!私がやらなきゃ!」外で言い合っているが
お父さん「ルナ!危ない避けろ!」
ルナ「ダメだ、殺される?!」
ブウゥン!グシャ!
ルナの目の前で、体を貫かれた父 致命傷は免れていない
見たことない程に真っ赤な血が大量に吹き出ている
ルナ「お父さん?! なんで、どうして!」
お父さん「ん、ぐはっ! な、なぁルナ」
ルナ「喋らないで!!、、、は、早く止血をしなくきゃ」
お父さん「やめとけ、もうどの道ダメだ、助かんねぇ」
ルナ「諦めないでよ!!、助ける、、絶対助けるから!!!」
涙を流しながら、ハンカチで出血、穴の開いた部分を塞ぎながら言った
お父さん「フッw 大きくなったなぁルナ 12年前雨の中捨てられた子供の時とは大違いだ
     この12年間ルナと一緒に過ごした日は 毎日が楽しかった
     ルナのおかげで12年長く生きられた、」
ルナ「な、何のことだ?!」
お父さん「前の話だけどな、俺の嫁さんが死んだんだ、だから追うように死のうと思ってた時
     道端で捨てられたお前を見つけた、心に空いた穴をお前さんが埋めてくれた」
ルナ「けど、、」
お父さん「ありがとう それと死ぬな、よ、、、」
ルナ「死なないでよ!!お父さん!!!」
お父さん「俺の分まで生き、ろ!、、、」
ルナ「死ぬなないでよ!死なないで!生きてよ、いき、て、、、よ、、」

ルナはこの時、涙と血でぐっしょりのハンカチを間に抑え、止血しようとした
だが、押せば押すほど『ぐちゃり』と音をたて、、
お父さんの心音が完全に止まった
その事実には気付いてたが、その現実から逃げるかのように抑えつづけた

ルナ「あ、あ、あぁぁぁぁぁ!!!!」
ルナ「おま、、え、、、おまえ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙え゙え゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙!!!!
   死ねぇ゙ぇ゙ぇ゙え゙え゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙!!!!」
剣を持ちモンスターへと駆けていくルナ
モンスター「遅い、貴様ら人間は我を怪物(モンスター)と言うよな
      だが我も名前があるのだ
      我は【土上 行名《つちがみ ぎょうめい》】だ
      冥土の土産に覚えてろ くらえ!【”殺傷門”】」
ズ、ズズズ ギュウゥイィーン
紫色の光が二人を包み込む
ルナ「死ぬのは怪物、お前だ! 【”不完全な反撃《ダブルカウンター》”】」
ドーン 光が消えた瞬間爆音が鳴り響き、土上の左腕が無くなっていた
土上「ぐはっ?! だが、この程度で死ぬとでも思ったか?」
ルナ「やせ我慢も程々にして 死んで 【”パーフェクトコピー 殺傷門”】」
土上「ふっw」鼻で笑う土上
ズ、ズズズ ギュウゥイィーン ドーン

再び紫色の光が二人を包み込み、土上の首から上の頭部が消し飛んだ

ルナ「や、た、、倒した、やっと倒せた、、やっと、、、」
ブゥン ズズズ
ルナ「なに、なんで?!」
土上「あんなので死ぬわけないだろ、魔神族の殺し方はただ1つ 心臓を潰さなきゃいけねぇ」
ルナ「っ、、」
土上「だがここまでお前が私を追い詰めるとは予想だにしなかった
   だが私を倒せる実力までには至らなかったがな
   まぁ、いいだろう お前はよくやった、だから褒美に俺の全力をくれてやる


土上「【”羅生門・切髪”】」
ルナの目の前に三つの飛ぶ斬撃が現れる、この斬撃は当たれば確実に、死ぬ
誰もが本能で危機を察するであろう斬撃がルナを襲う
ルナ(ダブッ!! っ?!速過ぎる、、ダメだ、、タイミングが合わない、、、
   私、ここで死ぬの、、父さんごめんなさい、、無理だった、、)
斬撃がルナを襲う、襲い 確実に死ぬはずだったであろう斬撃を片腕で防いでいる
ルナ?「お前、、何してんだ?俺に対してよ」
そう言い、片手で受け止めていた斬撃をそれ以上の力で押し返し破壊した
土上「っ?! 、、先程とは随分変わったな」
ルナ?「先程?何言ってん、、あぁ、そう言う事か」ルナ?は自身の体を見てそう口にした
ルナ?「お前の目的は知らんが まぁ、いい
    久しぶりだからな、ウォーミングアップはお前にしてやるよ」
土上「ウォーミングアップか、、抜かせッ!!」そう言い、煉火に殴りを入れようとする
ルナ?「遅ぇよ」瞬時にルナ?は躱し
土上の顎に、飛び後ろ回し蹴りを喰らわせる
ルナ?「この体は、動く方ではあるが動きづらいな」
ルナ?の体は黒い霧に包まれ、その霧が晴れ現れた姿は、
ルナらしき奴は姿を変え、くせっ毛強めで外はね内はねが多い長めの黒髪マッシュ 
筋肉はある程度ある体つきに、瞳は黒く、目に光はない、155㎝後半の少年に姿を変えていた
土上「お、、お前は、、何者なのだ?、、本当に、人間、、なのか?」
ルナ?「ん?俺は人間じゃねぇよ いや、此奴の体は人間だな」
土上(じ、、自問自答をして、、どういうつもりだ?
  その前に殺さなければ、、俺が殺られる、、)
ルナ?「悪いな、自問自答しててよ その礼に一つだけ俺の事を教えといてやる
    俺の名前は、【”神罪 鬼灯 煉火《しんしん ほおずき れんか”】だ」
土上「お前は、、いえ、貴方様は」土上は片膝を地に着く
煉火「どういうつもりだ?」
土上「貴方様の話は古来から現代において、伝わっております 煉火様、、」
煉火「今も、ねぇ」
土上「どうか、私達魔神族をお助け下さい」
煉火「・・・」土上「どうか、、慈愛を、、寵愛をお恵み下さい」
煉火「で、俺がお前を助けるとでも思うのか?
   さっきまでの攻撃だ 知らなかったとはいえ、俺の依り代に傷を付けようとした
   俺の依り代じゃないとしても、お前は一般人に対して傷を付けようとした
   それでも俺に物を言える立場なのか?」
土上「っ、、」
煉火「俺にとっては善であれ悪であれ、世界にとっての要らない端数なら切り捨てる
   必要善や必要悪じゃないんだ 仕方ないよな?だろ?」
煉火「俺は善人にでも、悪人にでもまたは、その両方になりたい訳じゃないんだ」
煉火「俺がなりたいのは、、『人間』」土上は煉火のその発言に滝汗をかく
土上(まるで、人間じゃない様な言いぶり そりゃそうだ、煉火様は神だ 元は神だ)
煉火「俺がお前を助ける事はない だが、お前を殺す事もしない
   俺のこの気が無くなる前に、消え失せろ 目障りだ」
土上「、、断る」煉火「、、、」
土上「俺は人間が嫌いだ お前も人間に組するのなら、殺す」
煉火「ん?」(此奴の殺意が強まっている、、)
煉火「まぁ、いい」
煉火は、右手を中心に闇で剣を形成し生成させ、すぐさま土上の喉に突き刺す
突き刺してすぐ剣を引き抜く 土上の喉は血がだらだらと垂れる
土上「っ、、、これで、死ぬとでも思うのか?」
土上は喉に闇を展開し、黒い痣で喉を覆い再生する
煉火「俺とお前の力量差すら分からないか、、」
土上「だから、どうした?一撃で殺してくれる!!【”羅生門・無碍ノ心”】」
煉火の胸にもろに殴りを入れる その一撃の威力は重く、煉火を吹き飛ばす
煉火は空中で体勢を立て直し、地面に着地する
煉火「勢いのみ、重さもあまりない それだけっ、、かっ、、」
煉火は鼻血を出す
煉火(物理攻撃から魔力の遅延攻撃、、二段階か 体内で軽く爆発させやがった)
煉火「だが、この程度か、、臓器の損傷はない
   爆発の勢いで血が逆流して偏り鼻血が出た そんなところか」
【”羅生門・無碍ノ心”】『自身の気力の1/10を消費し、自身の創造する技へと変化させる』
煉火「確かに、認めざるを得ないか」
土上「何をだ?」
煉火「俺のおもちゃだ」
そう言い放った途端、煉火は土上の懐に入り、
すぐさま「右肩付近の胸部・右肺・右腹部上部」に剣を1回ずつ刺す
土上「っ、、ごほっ゙、、」
煉火「この世には正当防衛という、便利な言葉がある
   過剰防衛であれ、理由となり罪は軽くなる 良いよな?殺しても」

煉火「俺はまだ寝起きなんだ 運動ついでに、、喰う」
そう言い放ち、剣を上に突き出し、下へと軽くふり下す
その瞬間、土上の「右腕」が泣き別れした
煉火は即座に、土上の右腕を奪い、、喰らう
煉火「体は一応べっこのはずだ、寄生先にはちゃんと無害だと良いんだが」
土上「っ、、、化け物が」
煉火「おっと、そうだったなうっかり忘れていた
   お前、速く止血しないと死ぬぞ?速くしろ、これで終わりになんかさせるな」
土上「ぐっ、、」闇を展開し、止血及び再生を図る土上
煉火「じゃあ、試合再会だな」
土上「そうか、、なら【”羅生門・盗人”】」バキッ
煉火「っ、、いいな、それ」
【”羅生門・盗人”】『対象の身体能力である武力を2/5奪い、自身に乗算する』
煉火「だけど、、足んねぇな」即座に土上の懐に入り込み、土上の腹にもろに殴りを入れる
土上「ごぼっ゙、、あ゙っ゙、、、」土上は大量に吐血し、後ろへとふらつく
煉火「、、、」ふらついた土上に更にダメージを与えようと、右足の後ろ回し蹴りを喰らわせる
土上の下腹部にもろに入り、後方の道路へと吹き飛ぶ
土上は地面のアスファルトに衝突し、軽くクレーターが出来上がっていた
煉火「面白いものが見れそうだと思ったが、所詮この程度か、、
   もう終わらせようか 楽にしてやる【”黒・神柱”】」
盛り上がったクレーターを覆うように闇が展開され、その闇は天へと突き出る
突き上がった闇は、質量がなく土上を覆い閉じ込め苦しめる
【”黒・神柱”】『対象の足元から闇の柱(質量をもたない)がでてその柱の中にいる対象を蝕む』
煉火「これで終わりだ」
闇は天へと伸び、この村の空を覆う 夜闇よりも暗く、寒気がある
煉火「死ね」【”貫け”】
空を覆う闇は、土上の上空で下へと伸び一本の太い針と展開され
その針は、勢いよく土上の腹を刺した
腹部が無くなるような、デカい針が土上の腹を突き刺し
腹には大きい風穴が空く
煉火「、、、」【”悪手”】
土上を突き刺した闇は、天から土上の腹を通り地へ向かい地面を飲み込む様に展開される
そしてその闇は手の形になり、土上を握り上へと伸びる
そして、その手は土上を丸ごと握り潰した
何回も何回も握り潰し人間という形と呼べなくなる肉塊へと変える
【”悪手”】『闇を手のように展開する』
手の隙間から血が零れ出る
煉火「人は時に、この様な奇形な物でもアートと呼び、美しいと賞賛する様だ
   まぁ、俺にはその肝心な『感情は無い』から分からないがな」
煉火「もう時間か」そう言い、ルナの体へと戻り 後ろへと倒れるルナ
ルナ「うっ、、う~ん あれ、、此処は」ルナが目を覚ます
ルナ「何、、これ、、、」ルナは目の前にある肉塊を見て絶句する
ルナはすぐさま起き上がり、周囲を見渡す
ルナ「あれは、、お父さん じゃあ、これは、、、モンスターなの」
ルナ「げほっ、、げほっ、、おえ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙え゙え゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙、、、」
ルナは、俯き嘔吐する その嗚咽は周囲に響く
ルナ(嘘っ、、アレが、、あんなのが、、、人間なの?、、、
   元は人間の形をしていたの?、、、
   私があれを、、違うッ!!そうじゃない、、
   そんな事、、、でも、此処には私しか、、嫌っ!!違う!!!
   私はあんな事したかった訳じゃない!!)
ルナ「それより、、村の皆の所に行かなきゃ、、、
   無事、な はずだよね、、」ふらつく足で村の外へと向かう

村の外にて、、
ルナ「みんな、、」村人A「ルナちゃん!!大丈夫だったかい!!」
すぐさま村の人たちがルナを囲い ルナの様子を伺う
村人B「ルナちゃんがあの化け物を倒してくれたのかい?」ルナ「うっ、、うん 多分、、」
村人C「それより!!ルナちゃん 伊賀崎さんは分かるかい?
    他は全員揃ってるんだが、伊賀崎さんだけ来なくて、、」
ルナ「お父さん、、お父さんは、、私を、、私を庇って、、、」今にも泣きだしそうなルナ
村人D「分かった、、伊賀崎さんの事は、、とにかくルナちゃんが無事で良かった」
隣人の女性が、ルナを抱きしめ 落ち着かせる
村人E「そんな、、伊賀崎さんが、、、」
村人F「ここじゃなんだ、家に戻ろう 少し、寒いだろう」
村の人全員で、村へと向かい戻る
肝心の村は一切の損害を受けておらず 被害はせいぜいアスファルトと塀だけであった

その後、要請された警察官からモンスターの死体回収を行い
ルナへ事情聴取を行い、ありのままを伝える、、
そして警察の口から出た言葉には
警察「君のお父さんである【”伊賀崎 総一郎”】のご遺体は見つからなかった
   血痕しか見つからなった
   多分だが、、口にしてはいけないとは分かってるが あの魔神族に食べられたんだと思う
   私らの方では、死亡届を提出及びこの件の後始末をしよう」
事情聴取後、ルナは引きこもった
彼女は丸4日飲まず食わず ずっと親と過ごしたこの家に引きこもった
隣人であるBとDが様子を見に行った所、痩せに瘦せ細り、
立っているのが不思議だったらしい
受け答えはあまりせず、ただベッドの上で蹲るだけ 廃人に近かっただろう
BとDは、ルナの介抱を行い身の世話を行う
食事では、リビングの椅子に座らせ
     栄養のあるものをちゃんと出し、口へと運び
     ゆっくり口を開け食べるルナを見守りながら、再びご飯を与える
風呂では、本人が拒んでいるのか、無理やり連れて行き 服を脱がせ
     熱すぎず冷たすぎずのぬるま湯をそこまで強くない勢いでルナの体に当て
     優しくタオルで洗う
流石にトイレは、自分で足を運んでいた
そんな日々が2日過ぎ 段々ルナの傷は癒えはしたが、
累計で半月ほどの引きこもり生活をしていた
介抱をしていた中一番辛かったと言っていたBさんとDさんは
「ルナちゃんの所に訪問しに行くと、毎回、お父さん、、総一郎さんが帰って来たと思って
 笑顔でドアを開けるのだけど、、開けて私達だと分かった途端、顔を曇らせる所ね、、、
 私達も、帰って来るのじゃないかと思ってしまったけど、、
 やっぱり、、死んでしまったのだと実感したわ、、、」

村の人D「もう行っちゃうのかい?」
ルナ「うん、それじゃ行ってきます」
村の人A・B・C・D・E・F・G「いってらっしゃい」
ルナ「そ、それじゃ、行ってきます」
ルナ(私は、、旅に出る事にした いつまでも家に居ても、お父さんは帰って来ない
   今もその事は辛い だけど、私がこうしてても何にもならない
   だから、心機一転 冒険者として、本当に冒険してみようと思う だから私は行ってくる)





























???「行ってらっしゃい」


1章 1節「神が死んでからの人々の物語」完

1章「【神死徒】」完
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