産賀良助の普変なる日常

ちゃんきぃ

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2年生1学期

5月15日(日)晴れ時々曇り 明莉との日常その47

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 5月折り返しの日曜日。この日も木曜日から始まる中間テストに向けて勉強を始める。すっかり調子を取り戻した明莉も同じくテストが近いので、いつも通り居間でお互いを見張りながらのテスト勉強だ。

 ただ、中3年最初のテストに挑むことについてはちょっとした緊張感があるようだった。

「りょうちゃん、やっぱ高校受験の時って内申点が評価に響いたりした?」

「うーん……間違いなくあるとは思うんだけど、具体的に影響したかはわからないなぁ。だけど、どうして急に内申点の話?」

「いや、今更だと思うけど、ここでいい点数を取るのが重要なんじゃないかと思って。内申点って普段の授業態度やテストの成績で決まるんでしょ?」

「そうだと思うけど……一応調べてみようか」

 ちょうど休憩するのにいいタイミングだったので、僕はスマホで内申点について調べる。いや、本来なら中学の時に詳しく調べておいた方がいいんだろうけど、当時の僕は授業やテストをしっかりやっておこうという程度の認識しかなかった。
 そして、調べた結果、内申点では各教科の5段階評価が使われて、3年生の時の評価に重きを置いて計算することが主流らしいことがわかる。
 つまり、明莉が言ったことは今更ではなく的確な指摘だったのだ。

「1・2年生も含めて内申点を見る場合でも3年生の評価だけ点数に何倍かかけた上で見ていくらしい。うちの県の内申点の見方もこの形式だって」

「へぇ~ 自分で言っておいてなんだけど、なんで3年生だけ特別なんだろう?」

「そこまでは書かれてないけど……1・2年生で駄目でも取り返せるようにするためとか?」

「それじゃあ、最初からがんばってる子が評価されなくて可哀想じゃない?」

「最初からがんばれてる子は3年生まで継続してがんばるじゃないかな。いきなり成績アップしようとする方が難しいだろうし」

「りょうちゃんは勉強に関して言えば継続するタイプだからそう言えるんだろうけど……」

「明莉だって別にこれまでの成績はあんまり悪い印象ないし、3年生でも今まで通りやれば問題ないと思うけどな」

「りょうちゃん……3年生の成績が大事だとわかってしまった今、逆にプレッシャーかかると思わない?」

「あっ……」

 そう言われてしまうと、中3当時の僕なら結構気にしていたかもしれない。変に調べ過ぎないで良かったとも言える。

「いやいや、明莉なら大丈夫だって。何か難しいところがあったら僕もできる範囲で教えるから」

「ありがとう。あとは……普段の授業で寝ないようにがんばるね」

「寝てる授業があるのか……」

「毎回寝てるわけじゃないけど、先生が喋るばっかりの教科は危ない時がある」

「じゃあ、テストもだけど、今後はそこも気を付けるように」

「はーい。さて、いい時間だし、勉強再開しますか~」

 いつもなら明莉から雑談を長引かせるけど、今日はその会話のおかげかスムーズに勉強へ戻っていけた。

 内申点について当時の僕がそれほど気にしていなかったのは、恐らく今の高校なら成績的に継続すれば大丈夫と面談等で言われていたのもあると思う。
 でも、3年生の内申点が一番重要だとわかっていたら、少し前の明莉のように色々気がかりが増えていたかもしれない。

 大学受験でも高校の内申点は大事な評価だから、明莉に言うばかりではなく、僕も今後の授業やテストに気を付けていこうと思った。
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