産賀良助の普変なる日常

ちゃんきぃ

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2年生2学期

9月22日(木)曇りのち雨 後援する大山亜里沙その3

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 引き続き涼しい木曜日。
 明日は秋分の日なので、この日にテントの仮設置を行うことになった。
 幸いにもギリギリ雨が降らないうちに設置できたけど、家に帰った頃に雨が降ってきたから日曜日は水を落とすところから始まりそうだ。

 そして、午前中の体育祭関連のことが終わった通常授業が始まる。
 昨日に塾があったことから相変わらず昼食直後の5時間目は眠いけど、先週のことがあるから僕は眠れなかった。

「ふわぁ~」

 そんな5時間目の授業が始まる前、大山さんは如何にも寝てしまいそうなあくびを出す。

「眠そうだね」

「うん……やっぱ午前中にたくさん動くと眠たくなるねー」

「気持ちはよくわかるけど、今日終わったら明日は休みだし、もう少しがんばろう」

「えっ、なんでいきなり応援されてるの?」

「いや、この流れだと大山さんは絶対寝ちゃうだろうなぁと思って」

「そんなことないよ。今日もバッチリうぶクンが寝そうになるまではがんばるから」

「そこがゴールじゃないから! 今日は僕も落ちないよう努力する。だから、大山さんもがんばろう」

「……うぶクンはそんなにアタシのこと信用できない?」

 急にしおらしい感じになった大山さんはそう言う。
 さすがに言い過ぎたかもしれない。
 正直なところ僕が今、大山さんに話しかけているのは自分も眠気が襲ってきているから喋っているだけで、あまり頭を使わず言っていた。
 だから、大山さんを下げるような言い方になっていた可能性がある。

「そんなことないよ。大山さんは信頼できる人だと思ってる」

「だったら、アタシが起きてる可能性を信じてくれてもいいんじゃないかな。この授業に関してはいつも寝てるわけじゃないし」

「……わかった」

「あっ、うぶクン。アタシからも一つだけお願いがあるんだケド……授業中はなるべく中央寄りで、背筋をピンと伸ばして座ってね」

「ああ、うん。姿勢は正した方がいい……って、それ僕を壁にしようとしてない?」

「してないしてない。うぶクンはそんなにアタシのこと信用できないのぉ?」

「……ちょっと今の言い方は信用できないかな」

「おっ、わかってるじゃーん。まぁ、結果は授業が始まってからのお楽しみで」

 大山さんはそう言って話を締めようとするので、僕は言い返したかったけど、ちょうどチャイムが鳴ってしまった。
 結果、僕は強い意志を持って眠らずに午後の授業を過ごしたけど、大山さんはちょっとだけ寝てしまったらしい。
 授業前の会話のおかげで僕は寝ずに済んだところもあるから、また大山さんに助けられてしまったのかもしれない。
 これも定番のやり取りになってしまうのは……まぁ、本人がいいならいいか。
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