産賀良助の普変なる日常

ちゃんきぃ

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3年生1学期

7月10日(月)曇りのち晴れ 後輩との日常・岸元日葵の場合その18

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 地域によって天気や温度が大きく異なった納豆の日。
 台風でもないのに大雨になったり、異常に暑くなったりするのはやっぱり地球全体の変化が影響しているんだろうか。

 そんな今日は休んだ気の緩みのせいか眠気に襲われたので、昼休みには教室を離れて少し歩くことにした。

「あっ、産賀センパイ!」

 すると、中庭で(恐らく)他の2年生の女子と一緒にいる日葵さんと遭遇する。

「お疲れ。今日は外で談笑中?」

「そんな感じです! みんなは会うの久しぶりじゃない?」

「えっ?」

「あっ、副部長さんだっけー?」

「いやいや、今の副部長は桐山でしょー」

 日葵さんの友人達は口々に喋り始めるけど……そうか、僕はこの子達と会ったことがあるのか。
 そういえば前にも日葵さんが友達といる時に遭遇して……いや、いつの話だか思い出せない。
 “恐らく”なんて付けてしまうくらいには僕の頭の中から彼女達の情報は消えていた。
 一方、同じくその一回くらいしか会ってないはずの日葵さんのお友達は、しっかり覚えてくれているようなので、何だか凄く申し訳ない。

「部長になってからの日葵って実際どんな感じなんです?」

「え、えっと……凄く頼りになるよ」

「マジですかー? こんなちゃらんぽらんなのにー」

「本人がいる前言うなし。ねぇ、産賀センパイ?」

「う、うん」

「あっ、今の絶対言わせてるわー」

「違うしー ほら、産賀センパイもっと言ってやってください。ひまりのいいところ10個くらい」

「そ、そうだな……明るくて元気なところ、責任感があるところ、結構細かいところまで気配りできるところ……それから――」

「…………」

「…………」

「…………」

「あれ?」

 急な無茶ぶりに対応したつもりだけど、なぜか日葵さんも含めて妙な空気が流れる。
 まさか何か地雷を踏んだのか?
 普段は慣れている女子しか話さないから1歳年下の女子と話す機会なんて全くないから――

「あはは、真面目過ぎー!」

「本当に答えてくれるなんて、やっぱり副部長だねー」

「副部長関係ないし。それで続きは?」

「ストップストップ! 産賀センパイが困惑しちゃってるから」

 一転してウケたような空気感になったので、日葵さんが言うように僕は置いてけぼりを喰らっていた。
 その後も少しだけ日葵さんや部活について質問されたけど、上手く答えられたかはあまりわからない。
 ジェネレーションギャップ……とは違う気がするけど、普段僕が話している人達とは違う何かを感じた。
 つまりは、部活内の日葵さんはかなり話を合わせてくれているということなので、感謝したいと思う。
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