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反省会の反省会。
しおりを挟む「で?今回のアレは何ですか?」
腕組みして仁王立ちする私の前で正座して不貞腐れている愛の女神ティファーリエ様。
そう、コレはゲームの攻略対象の物語クリアで行われる反省会です。ゲーム内ではなく、反省会なのであの精神と時の部屋モドキの空間に再び舞い戻ってきました。
皆様ご機嫌よう。アナタの私、佐藤リコです。
やらかした女神様との反省会は本当に外せませんね。ましてや学習しない相手となると、言葉をどんだけ選んでも自分だけの意思を通しまくるのをやめないもんだから、今回 も こんな事になっているのです。
何故「も」なのかって?
ふふふ、皆様。
この反省会、リュウ先輩攻略失敗後のお話なもんだから、リュウ先輩のゲーム内容についてのものだと思うでしょう?
違うんだな~、コレが(笑)
実はアレからまたすぐに2人目の攻略対象として、コウ・レイヴンが選ばれてプレイされることとなりました。もちろん、リュウ先輩のお話の終了後にも反省会は行われて、さんっざん注意点などを話し合ったのですよ。ええ、これまでの反省点をコレでもかと話し合ったのです。
なのに女神様ってばね? リュウ先輩を振った時の私のあの口上っていうの?お互いを尊重して高め合える相手をってやつにいたく感動しただのなんだやれば出来るんですねならばもっと難易度を上げる事にしますとか何とか余計な事を考えおって手を加えた結果コウ先輩を攻略対象としたお話がさあ。
ガッチガチのエロ路線だったわけよ。
お互いに高め合うの意味が違うわ!( ̄曲 ̄)
あまりに思い出して腹が立ってしまい、上記の説明に句読点をつける暇がないほど早口になってしまった事を、お詫び致します。
そのせいで、ほぼ全てのスチルに例のあのよくある、『見せられないよ!』な、ちびリコーリアがスチル画面にちらほら出演する事になってたわけですよ。そりゃ女神様にはフワァ~オ♡なスチルが見えてたわけですから、大人の階段登るどころか、真夜中放送な上に、私の記憶で残ってるコミケ3日目(?)関係でしかお披露目出来ないお話になっちゃっていたのです。
《だって…お互いを尊重し合って、想い合って、高め合わせようとしただけであって、わたくし悪くありませんもん…。》
ぶすーっと頬を膨らませてふてっくされる湯沸かし女神。アタマが悪いのか、この女神は。本当に。
どうしよう。この女神のしでかす事によって、元々恋愛が苦手だった私が、恋愛を本気で大嫌いになりそうだよ。タイトル回収の仕方が何となく明後日の方向に行ってるよ。
エロ路線に入られたせいで、私のリコーリアの純血が…。
…まあ、ギリギリ守られました。乙女ゲームという枠からは何とか外れずには済みましたが、コウ先輩にはかなり際どいところまで身体を撫でられまくりました。ので、コウ先輩ももれなく告白イベントでは私に。
「触るんじゃねえ!この痴漢野郎が!!」
と、全力の拳で吹っ飛ばされた次第にございます。そりゃそうだよね。恋愛ってもんがまともにわかってない中身が48歳の生娘な乙女に、やたら触りまくる相手なんて痴漢以外の何者でもないわ。
恋愛がわかってないまま生きてきた50歳間近な年齢のオバハンでも、好きでもない相手にやたらめったら触られるなんてフツーに嫌だよ!気持ち悪いよ!
乙女ゲーム用に用意されたリコーリアという美少女が相手だからって、魂の共有にアラフィフのオバハンがいるんだよ。
スチル的には美しいキャラクター達だし、エロが入ってても問題なかろうかもだが、ゲームとして私がプレイしてんじゃないしね。
って事を前の時の反省会でクッソミソに話したはずなのに、この体たらく。
誰だよこのヒト?を愛の女神にしたの。創造神ですか、そうですか。
…この駄神が!フンガー!!
でもって、ここまでお話を読んで下さっている皆様の為に、コウ先輩と何があったのかを簡潔にお知らせいたしますね。
出会いはまあ、普通でしたよね。姫いばらの事で注意されて、本人が引っ掛かったって、ドジっ子要素入れたあの出会いでした。そこからは箇条書き系で参ります。
スチル『出会った次の日に毒を盛られる私⁈』
はい、こちらでは女神様が例に漏れず、薬学科へと足を運びまくって出てきたものですね。前日に姫いばらの事でお礼に行ったら、お茶を出されてさ。フツーに紅茶だと思ったから飲むじゃん?そしたら突然の腹痛と嘔吐で七転八倒ですよ。乙女ゲームの乙女が!嘔吐ですよ?マーライオン状態ですよ!?乙女ゲームなのに!!
まあ流石に、そのシーンでは花びらとキラキラなエフェクトで誤魔化されておりましたがねっ!!
それ見たコウ先輩が。
「…なるほど、この毒は体内に摂取してからおよそ3分と47秒で症状が出るんだな」
とか、恐ろしい事をフツーに言いやがるんですよ。コウ先輩。はい、女神様。リュウ先輩の時のジーマちゃんの出来事がまるで生かされてない仕様です。その後散々観察された後にコウ先輩から解毒剤を飲ませてもらって部屋に戻りました。さすがに次の日は休みましたよ。毒盛られたしね?
なーのーに!!
はーい、ゲームですもんね?しかも私がプレイしてるんじゃないですもんね?
もちろん私の体調なんてどこ吹く風な女神様ったら、ゲーム内の補正で直ぐに回復するのをいいことに、リコーリアをとっとこ動かしますよ?さあ、それから2日後です。
スチル『紅茶に注意!…だけじゃなかった!』
はい、スチル名から想像できますね?この日はお詫びだとクッキーを差し出されました。クッキー自体は、薬学科にはハーブなどもある為、料理人を目指す者もいます。その生徒が練習として焼き上げた物だとのこと。
お茶はさすがに昨日の今日では警戒されるだろうからと、先輩はリコーリアにクッキーだけを渡してきました。
その場で食べなかったリコーリア偉いぞ!
そのクッキーには媚薬が混ぜられていたようで、まあ健全な乙女ゲームには許されない状態に。
はい、一晩経ちまして。
ゲーム補正様々ですね。リコーリアは元気に?なりましたよ。
で。
まあ昨日のアレ(クッキー)は何だと詰め寄りますね?しかし、コウ先輩は悪びれもせずに、どんな状態になったのかを聞いてきます。恥ずかしくてとても言葉にできないリコーリアに、意地悪?と言うか、ドS要素が眠っていたらしいコウ先輩の何かを目覚めさせてしまったらしく。
その次に繋がるスチルでは、純愛系乙女ゲームからはかけ離れつつある、エロ要素含めたお話になってしまいましてですね。
そこからはチビリコーリアが、スチルのあちこちに現れざるを得ない状況になってしまいました。
お正月を跨いでのお話ですので、今回はここまでで一応一区切りとさせていただきます。まだ、コウ先輩とのやりとりはもうちょっとだけ続くんじゃ。
皆様、どうぞもう少しだけお付き合いくださいまし。
次、行ってみようーーーーー!!
行きたくねぇえええ!わあああん!
応援ありがとうございます!
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