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反省会の反省会6
しおりを挟むさて、そんな訳で。
コウ先輩への拷問という名の愛の囁き?はワタシの手によって続けられました。
一晩かけて、コウ先輩はご自身で作られた媚薬の効果により、めっちゃ可愛いコウ先輩の『みせられないよ♡』キャラクターの顔で隠された状態で、ワタシ達にアレやらこれやらされましたよ?だって、ウチのリコーリアにはさせられなかったからね?♡
ここからは、それぞれの読者様的にムカつく女子の感じで読み上げて下さいまし。(笑) ワタクシ、佐藤リコとリコーリアの怒りが含んだ感じを盛り込んでいただくイメージでオナシャス!
だあってぇ、女子のぉ、リコーリアとは違ってぇ。男の子のコウ先輩は、股間とか股間とか股間ばかりなんか色々集中されちゃうってゆぅかぁ?でもぉ、アッタマ悪い湯沸かし女神の作った乙女ゲームだからってさぁ?
…堂々と責め上げて、握り潰すとかできないじゃんねぇ? リコーリアの中のリコさんとしては、真っ直ぐに立ち上がるレバーを、ガッ!!と掴んで、ガッ!!と真下に一気に もぐ 勢いで引き下ろしたかったけどもぉ?うふふぅ?出来ないからぁ?
なので。皆様にはわからないところで。もちろん先輩には。(バキューン!)となってる(ああん♡)を、チカラ一杯(ピーポーピーポー)な事までして、さらに(フワァ~オ♡)になったのをいい事に、さんざん(ブブーッ!✖️)してやり、さらに(ピンポーン○)してやった挙句、(フオォ~ウ♡)をし続けてやりましたとも。最後はまさに(ドボーーン!)でしたけれどもね(笑)
「コウ先輩、この鞭って…馬に使うやつですよね?使ってもいいですか?」
ジーマちゃん特製のスタンガンには慣れてしまったのか、反応の薄くなったコウ先輩に、ワタシは飾られていた、記憶の中で朧げに馬に使ってたなー程度の知識にある鞭らしきそれを手に取る。
ニッコリと微笑むリコーリアに、腕は縛りつけられたままで、よいこらしょっと横向きにされ、服を下半身だけ引っぺがしてお尻を丸出しにされたコウ先輩。子供のようにイヤイヤしていますが、無視しますね?(にこ)
横っ面を張ったかれるように、ワタシが鞭でコウ先輩のお尻のほっぺ♡をバッチン!バチーン!バチッバチッ!!といーい音を立ててひっぱたいてやりました。
バチッ!
「うぐぅ!」
バチーン!
「あう!」
バチッバチッ!
「ひ、いぎっ!」
バツン!
「あぐっ!」
流石のコウ先輩も、痛みに耐えきれなくなってきたのか、視線でやめてくれと懇願してーーーー…
何十発目でしょうか。
バチッ!バチーン!!
「あっ♡」
…あ?
えっと?
ん?
今何か?
バチーン!
「あぅん♡」
は?
「あぁ、もっと…!」
うええええええっ⁈ まさか、まさかの?
そっちに目覚めちゃった⁈
「り、リコーリア…」
頬を赤らめて、ハアハアしながらコッチみんな!くそぅ、まさかそっちに目覚めて喜ばせる事になるとは!
喜ばせては意味がないでは無いか!
いちいちワタシの思い通りにならない奴め!手強いんだよ、クソが!
なので。
「…ちょっと…何喜んじゃってるんですか。何か嫌だから、もうやめますね?」
「ああ、そんな…!」
「ソコは残念がらずに、喜べる様になるといいですね。」
ハッとした顔をするコウ先輩。何だか馬鹿馬鹿しくなってきた。本当ならこんな馬用の鞭だけじゃなくて、色んな鞭でぶっ叩きたかったのにな。
チッ…。仕方ねぇ。この位で終わるしかねぇか。これ以上はどんなに痛め付けても、喜ばせることにしかならない。ならば、もうここで終わらせる方が、もっとと望むコイツには苦しかろうもん?
なので、また無理矢理口を開かせて、媚薬の解毒薬を放り込んで水を乱暴に注ぎ込んだ。
けれど媚薬の解毒薬を飲んだにも関わらず、コウ先輩の視線は変わらなかった。どうやら本気でドSからドMに目覚めてしまったようだ。こうなるとどういたぶっても、本人を喜ばせてしまう。それはワタシの望むところではない。なので。
放置することにした。(^∇^)へへっ!
そのままワタシは、リコーリアは。コウ先輩の研究室を後にした。もちろん、先輩は縛り付けたままだ。自分が学園から逃げる為の時間稼ぎは必要だからね。でも、キリーちゃんだけには心配かけたくないから、これまでの事を全部話した。どんな事をされたのか、何故学園から去るのか。キリーちゃんにこれまでの事情を全て話して、上級貴族の反感を買った。不敬な事をしまくった。私はこのまま学園を去って、行方をくらませる。ごめんなさい、もっとキリーちゃんと一緒に居たかった、一緒に卒業したかったのに、ごめんなさい。
リコーリアは、キリーちゃんにしこたま謝って、ハグして。そして髪を切ってさらに黒く染めて。
私は、学園を去った。
ーーーー
それから、3年経った。
キリーちゃんとはあれからも定期的に連絡を取り合っていて、今日届いた手紙では、なんとキリーちゃんの結婚が決まったのだそうだ。もう大丈夫だからと結婚式に招待したいのだが来てくれるだろうかとの打診をしてきた。
もう大丈夫だとはどんなコトなんだろうと、手紙の続きを読んでみたらば。
相手はあのコウ先輩だそうな。
リコーリアが別れを告げたその日に、事情を説明したコウ先輩の研究室に乗り込んだキリーちゃん。
オシリ丸出しで放置されてる彼を気に留めもせずに、縛られたままの彼の頬に思いっきりビンタかましたのだそうな。 往復で。
でもって、リコーリアにした仕打ちに対しての文句を言いながらビンタビンタ。最後にグーパン。
止まらないキリーちゃんの猛攻に、ドSからドMに目覚めたコウ先輩は、目立つ場所には危害を加えなかったリコーリアとは違い、自分がしでかしてる上級貴族に対しての不敬も気にせず、顔に遠慮なく暴行を続けるキリーちゃんに、
トゥンク…♡
となってしまったらしい。
んでもって、キリーちゃんが情けとばかりにロープだけ解いて、私の時の様に放置して行ったのだけれど、コレが彼にとっての飴というか何というか、
遠慮なき厳しさの中に、優しさも兼ね備えている…!
的な解釈したらしい。
それからは、もうキリーちゃんに猛アタックのコウ先輩。毎日毎日、キリーちゃんに暇さえあれば授業の合間に会いに行き、どんだけ無視されても話しかけ、花束(姫いばらじゃないよ)を持って、愛の告白をしまくったのだそうな。
それが毎日繰り返されるもんだから、コウ先輩の異常さを知らない、純粋なコウ先輩ファンの女生徒達から、キリーちゃんはかなりやっかまれたそうで。
「あんなに愛してくださるのに、貴女の態度はないのでは無くて?」
「もっと真剣に向き合ってあげては?」
「というか、たかが子爵家の方が、どうやってコウ様をたぶらかしたのやら」
貴族関係の女生徒からはこう言われ、
「キリーさん、貴女はとても羨ましい立場にいるのに、どうしてコウ様の気持ちをわかってあげられないの?」
「キリーさん、リコーリアさんがいなくなったのは寂しいのでしょうけど、今は支えてくれるコウ先輩がいらっしゃるのですから、素直になって?」
と、まあ。こんな感じで。
コウ先輩のファンとはいえ、コウ先輩の幸せは願いつつも、キリーちゃんとの交際はして欲しくないという、複雑な乙女ゴコロが交錯した意見達に、とうとうキリーちゃんが大爆発。
けど、コウ先輩がリコーリアにやらかしたことについては、さすがに上級貴族相手である為に暴露するわけにも行かず、コウ先輩の所に直談判に行ったのだそうな。
「いい加減にして下さい!」
「迷惑なんです!」
「リコーリアが逃げるキッカケになったアナタが大っ嫌い!」
キリーちゃんが本気で怒りながら、悔しさに涙するのを見て。
リコーリアの時とは違う、その涙を見て。
「…ごめん。」
と、コウ先輩は、キリーちゃんを抱き締めたのだそうだ。 当然、キリーちゃんはやめろと離せともがくけど、キリーちゃんの大切な友達を、その約束を破らせてしまってすまない。だから、教えてほしい。自分ではどう償えばいいかわからないから、君が相応しいと思う彼女(リコーリア)への謝罪方法を。
そう聞いたキリーちゃんは、これまでの自分に対するコウ先輩の態度を思い出し、それまではずっとリコーリアの代わりに自分の楽しみの為だけにキリーちゃんを求めていたとわかりやすかったのに、この時初めて、自分ではなくてリコーリアに対しての謝罪を考えた言葉だった事に気付き。
同時に、自分への執着は、リコーリアの代わりではないのだとわかったのだとか。
それから、2人はキチンと話し合ったのだそう。
キリーちゃんは、何が悪かったのかをコウ先輩にこんこんと話し、コウ先輩は今まで誰かに叱られた経験がなかった為、自分の何が悪かったのか、他人がどう思うのかを諭されて、本気でこれまでの自分がしてきた所業に驚いたそうだ。
それまでは他の誰も、自分のしてきた事に対して
いけない事。
だとは言わなかったのだそうだ。だから、自分に何か問題が起きた時には、親が。学園の教師が。学園内の生徒の全てが。…被害者の生徒ですら。
自分が何もしなくても、周りが何とかしてきたから。
だから、自分がしてきたコレまでのことは、悪い事だなんて、これっぽっちも思っていなかったのだと。
それが当たり前だったから。
自分は楽しい研究に没頭できて、ちょっと面白いオモチャがいたら実験に使うだけ。文句を言われたら、いつもの様に
お前の言うことなんか、誰にも通らないよ?
という言葉さえ吐けば、全て思い通りになってきていたから。
それら全てが、周りから植え付けられた間違いだったのだと、キリーちゃんから改めて教えられ、コウ先輩は本当の自分自身での気持ちで、他人に接する事を覚えたのだとか。そして、その気付いた立場に真摯に受け止めて動くコウ先輩の事を、キリーちゃんはこれからの監視も兼ねて、認める事にしたのだとか。
そうしているうちに、キリーちゃんにとってもコウ先輩は。
放っておけない存在 となったのだと。
『この人は私がガッチリ尻に敷いておくから、もう大丈夫。どうか結婚式には親友として出席して欲しい。』
そう手紙には書いてあった。
私は、キリーちゃんに出席させてもらうとの返事をした。
そして、それから2か月後。
2人の結婚式は盛大に執り行われた。久しぶりに会うキリーちゃんは、とても乙女の顔をしていた。コウ先輩も、私を見つけて、真っ先にあの時の事を謝罪してくれ、私のした事のおかげで今はキリーちゃんというしっかり者の奥さんを持つ事ができた、と感謝の言葉もくれた。
「君がキッカケをくれたんだ。感謝している。あの時、君が俺を目覚めさせてくれ、そしてキリーが俺の目をもう一度覚まさせてくれた。ありがとう。」
あの頃によく見ていた、優しさを含みながらも、どこか歪んでいた笑顔ではなく。
コウ先輩の今の笑顔は、穏やかで。
本当に幸せというものに感謝している、そんな気持ちを湛えて、キリーちゃんに注がれている。
その表情を見て。
ああ、もう大丈夫だと確信できた。だから、私も心の底からの気持ちで。
「コウ様、キリー様。本日はおめでとうございます。どうか、いついつまでもお幸せに!」
2人の幸せを願って、満面の笑顔で2人を祝福したのだった。
ー fin ー
ー イベント『アナタがワタシを目覚めさせ、ワタシがアナタを目覚めさせた』終了しました。
残念ながら、攻略対象が他のキャラクターと結ばれてしまった為、コウ・レイヴンの攻略は不可能となりました。
ー スチル「おめでとう、私の親友」ー
ー 攻略対象、コウ・レイヴン攻略失敗。これにてコウ・レイヴンとの接点はなくなります。薬学科は行き来出来ますが、コウ・レイヴンとは他の攻略対象でのスチル以外では接触も出来なくなります。これにてコウ・レイヴン攻略不可能。ストーリー完結となりました。お疲れ様でした。 ー
応援ありがとうございます!
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