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第三十六話 衝撃、ウエディング大作戦
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深夜になっても、彼女達の作業は続いた。途中疲労と眠気に勝てず、一人、また一人と脱落していきながらも、彼女達は戦い続けた。全てはそう、大切な仲間の結婚式のために⋯⋯⋯。
そして、結婚式当日の夜明けはやってきた。
(どうにか間に合ったか⋯⋯⋯)
ヴァスティナ城は静寂に包まれていた。夜中の喧騒が嘘のように静まり返った城内。その通路を、ただ一人、ヴィヴィアンヌが歩いていく。
通路の周りには、疲れ果ててしまった兵士やメイド達が、壁にもたれかかったり、床に倒れたりして眠っている。作業場となっていたいくつかの室内も、通路と同じような状態だった。
城内で起きているのは、ヴィヴィアンヌだけである。彼女は一睡もせず作戦を指揮し、今は各作業場を見回り、作業が終わっているかを確認して回っていた。今のところ、彼女が確認した場所は、無事全ての作業が終了している。
(慣れぬ事をやったせいか、私の部下達まで眠ってしまった)
これまで彼女の部下達は、諜報や暗殺、拉致や拷問などの任務しか与えられなかった。二人の男女の結婚を祝うための式の準備など、経験した事もない。初めて彼らは、人を傷付けるためではなく、人を祝福するための任務を遂行したのである。それは、ヴィヴィアンヌもまた同じであった。
慣れない任務のせいか、普段なら徹夜など平気な彼女の部下達も、疲れ果てて眠ってしまっている。しかし、彼らの寝顔はどこか晴れやかで、指揮官の彼女が初めて見るくらい、気持ちの良さそうな顔をしていた。
(よく眠っている⋯⋯⋯)
兵士やメイド達、それに自分の部下達も起こさぬよう、彼女は一人、確認作業を続ける。
調理場に行くと、ウエディングケーキの用意はできており、出す料理の仕込み作業も終わっていた。ケーキ担当のアマリリスも、料理担当のイヴとシャランドラも、体力を使い果たして眠っている。三人は壁に背中を預け、仲良く寄り添って眠っていた。イヴが真ん中で、右にシャランドラ、左にはアマリリス。三人は小さな寝息を立て、ヴィヴィアンヌに気付く事なく眠り続けていた。
そんな三人に、彼女はそっと毛布をかけて、その場を静かに立ち去ったのである。
次に彼女が訪れたのは、ウエディングドレスを作るために急遽用意された、作業用の部屋であった。そこには完成したドレスが置かれていた。部屋の窓から差し込む夜明けの光が、まるで花嫁を祝福するかのように、純白のドレスを輝かせる。そのあまりの美しさに、ヴィヴィアンヌは一人、暫く目を奪われた。
ドレスを間に合わせた二人もまた、疲れ果てて眠っている。リンドウは作業台で力尽きた様に眠り、リリカは椅子に腰かけたまま、頬杖をついて眠っていた。二人が風邪を引かぬよう、先程の三人と同じように毛布をかけ、二人を起こさないように、彼女は静かに部屋を出ていった。
その他にも見回りながら、ヴィヴィアンヌは眠っている作業者達に毛布を掛けたり、誰かが力尽きてしまったせいで作業途中であったものを、代わりに終わらしてしまったりと、作戦に参加した全員に優しく在った。これは彼女の、感謝の気持ちの表れである。皆をまだ起こさないのも、感謝の気持ちと優しさ故であった。式が始まるぎりぎりまで、皆を休ませたいのである。
(あとは、ここか⋯⋯⋯)
ゴリオンとユンが結婚を行なう式場。それは、ヴァスティナ城の謁見の間である。
飾りつけなどは終わっており、二人が愛の誓いを行なう場所も、用意は全て整っている。式の準備が終わっている謁見の間には、兵士やメイド達の他に、ここで準備を手伝っていた、レイナとアングハルトの姿があった。二人に加えて、クリスやライガ、エミリオとミュセイラに、リンドウとラフレシアの姿もある。最終的に人はここに集結し、夜明け前までに作業を終わらせたのだ。そして今は、全員疲れて眠りについている。
作戦通り、全ての準備は完了した。後は、式の開始に合わせて、各自が与えられている役割通り動くだけである。準備完了を見届け、張り詰めていた緊張の糸を緩めるヴィヴィアンヌの眼に、驚くべき人物の姿が映る。
「閣下⋯⋯⋯!」
叫んでしまいそうになるのをどうにか堪え、彼女は壁に背中を預けて眠る男へと、ゆっくりと近付いた。そこにいたのはリックであった。彼女が気付かない内に、彼も準備を手伝っていたのだ。
ヴィヴィアンヌからすれば、軍の最高司令官が皆と同じように徹夜して、たった一人の兵士のために式の準備をしていた事実が、信じられない程の衝撃だったのである。思わず叫んでしまいそうになったのは、それが理由だった。
「⋯⋯⋯」
「よく、眠っていらっしゃる⋯⋯⋯」
まだ無理が許されないその体で、リックは一晩中皆を手伝った。今は皆と同様に疲れ果て、深い眠りについている。彼女が言葉にした通りよく眠っており、起きる気配はまったくない。起こして寝室に移動させるわけにもいかず、彼にも毛布を掛けようとした時、彼の体が少しだけ動いた。
「ごめん⋯⋯⋯ゴリオン⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯」
起きる事はなかった。彼は一言だけ寝言を口にして、また眠る。
彼が口にした言葉の意味を、既に彼女は理解している。疲れた彼が口にしてしまった言葉は、ゴリオンへの罪悪感の念。彼は一人、その罪悪感に苦悩し続けている。
「だから⋯⋯⋯、貴方は優し過ぎる⋯⋯⋯」
彼女は一人、彼の苦しみを理解できる。
その苦悩は、彼が人々の上に立ち、人々に道を指し示す者であるが故。一人、重き責務を背負う立場であるが故。割り切ってしまえばいい。仕方のない事だと、思い悩まなければいい。そうすれば楽なのに、彼にはそれができない。だから一人、自分で抱え込んで苦悩する。
「今までも、貴方はそうやって苦しんできたのですね⋯⋯⋯」
風邪を引かぬよう、優しくリックに毛布をかけ、暫く彼の寝顔を見つめ続けた後、ヴィヴィアンヌはこの場を静かに立ち去った。
その心に、新たな決意と誓いを立てて⋯⋯⋯。
そして、結婚式当日の夜明けはやってきた。
(どうにか間に合ったか⋯⋯⋯)
ヴァスティナ城は静寂に包まれていた。夜中の喧騒が嘘のように静まり返った城内。その通路を、ただ一人、ヴィヴィアンヌが歩いていく。
通路の周りには、疲れ果ててしまった兵士やメイド達が、壁にもたれかかったり、床に倒れたりして眠っている。作業場となっていたいくつかの室内も、通路と同じような状態だった。
城内で起きているのは、ヴィヴィアンヌだけである。彼女は一睡もせず作戦を指揮し、今は各作業場を見回り、作業が終わっているかを確認して回っていた。今のところ、彼女が確認した場所は、無事全ての作業が終了している。
(慣れぬ事をやったせいか、私の部下達まで眠ってしまった)
これまで彼女の部下達は、諜報や暗殺、拉致や拷問などの任務しか与えられなかった。二人の男女の結婚を祝うための式の準備など、経験した事もない。初めて彼らは、人を傷付けるためではなく、人を祝福するための任務を遂行したのである。それは、ヴィヴィアンヌもまた同じであった。
慣れない任務のせいか、普段なら徹夜など平気な彼女の部下達も、疲れ果てて眠ってしまっている。しかし、彼らの寝顔はどこか晴れやかで、指揮官の彼女が初めて見るくらい、気持ちの良さそうな顔をしていた。
(よく眠っている⋯⋯⋯)
兵士やメイド達、それに自分の部下達も起こさぬよう、彼女は一人、確認作業を続ける。
調理場に行くと、ウエディングケーキの用意はできており、出す料理の仕込み作業も終わっていた。ケーキ担当のアマリリスも、料理担当のイヴとシャランドラも、体力を使い果たして眠っている。三人は壁に背中を預け、仲良く寄り添って眠っていた。イヴが真ん中で、右にシャランドラ、左にはアマリリス。三人は小さな寝息を立て、ヴィヴィアンヌに気付く事なく眠り続けていた。
そんな三人に、彼女はそっと毛布をかけて、その場を静かに立ち去ったのである。
次に彼女が訪れたのは、ウエディングドレスを作るために急遽用意された、作業用の部屋であった。そこには完成したドレスが置かれていた。部屋の窓から差し込む夜明けの光が、まるで花嫁を祝福するかのように、純白のドレスを輝かせる。そのあまりの美しさに、ヴィヴィアンヌは一人、暫く目を奪われた。
ドレスを間に合わせた二人もまた、疲れ果てて眠っている。リンドウは作業台で力尽きた様に眠り、リリカは椅子に腰かけたまま、頬杖をついて眠っていた。二人が風邪を引かぬよう、先程の三人と同じように毛布をかけ、二人を起こさないように、彼女は静かに部屋を出ていった。
その他にも見回りながら、ヴィヴィアンヌは眠っている作業者達に毛布を掛けたり、誰かが力尽きてしまったせいで作業途中であったものを、代わりに終わらしてしまったりと、作戦に参加した全員に優しく在った。これは彼女の、感謝の気持ちの表れである。皆をまだ起こさないのも、感謝の気持ちと優しさ故であった。式が始まるぎりぎりまで、皆を休ませたいのである。
(あとは、ここか⋯⋯⋯)
ゴリオンとユンが結婚を行なう式場。それは、ヴァスティナ城の謁見の間である。
飾りつけなどは終わっており、二人が愛の誓いを行なう場所も、用意は全て整っている。式の準備が終わっている謁見の間には、兵士やメイド達の他に、ここで準備を手伝っていた、レイナとアングハルトの姿があった。二人に加えて、クリスやライガ、エミリオとミュセイラに、リンドウとラフレシアの姿もある。最終的に人はここに集結し、夜明け前までに作業を終わらせたのだ。そして今は、全員疲れて眠りについている。
作戦通り、全ての準備は完了した。後は、式の開始に合わせて、各自が与えられている役割通り動くだけである。準備完了を見届け、張り詰めていた緊張の糸を緩めるヴィヴィアンヌの眼に、驚くべき人物の姿が映る。
「閣下⋯⋯⋯!」
叫んでしまいそうになるのをどうにか堪え、彼女は壁に背中を預けて眠る男へと、ゆっくりと近付いた。そこにいたのはリックであった。彼女が気付かない内に、彼も準備を手伝っていたのだ。
ヴィヴィアンヌからすれば、軍の最高司令官が皆と同じように徹夜して、たった一人の兵士のために式の準備をしていた事実が、信じられない程の衝撃だったのである。思わず叫んでしまいそうになったのは、それが理由だった。
「⋯⋯⋯」
「よく、眠っていらっしゃる⋯⋯⋯」
まだ無理が許されないその体で、リックは一晩中皆を手伝った。今は皆と同様に疲れ果て、深い眠りについている。彼女が言葉にした通りよく眠っており、起きる気配はまったくない。起こして寝室に移動させるわけにもいかず、彼にも毛布を掛けようとした時、彼の体が少しだけ動いた。
「ごめん⋯⋯⋯ゴリオン⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯」
起きる事はなかった。彼は一言だけ寝言を口にして、また眠る。
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「今までも、貴方はそうやって苦しんできたのですね⋯⋯⋯」
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その心に、新たな決意と誓いを立てて⋯⋯⋯。
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