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第三十八話 帝国の狂犬
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第三十八話 帝国の狂犬
ローミリア大陸中央部で発生した、異教徒ボーゼアス教の大反乱。これに対し、大陸中で信奉されている宗教グラーフ教に与する各国は、ホーリスローネ王国を中心として討伐の兵を挙げた。
討伐軍の名は「グラーフ同盟軍」。ホーリスローネ王国軍を主軸に、大陸最大の軍事国家ゼロリアス帝国の軍隊と、独裁国家ジエーデル国の軍隊、更には中小多くの国家の軍隊が、大陸中央部に向けて集結を始めている。
南ローミリアの盟主ヴァスティナ帝国もまた、ボーゼアス教討伐のための兵を挙げた。これまで数々の激戦を戦い抜いてきた、南ローミリア最強の軍隊もまた、グラーフ教を支援するために行動を開始したのである。
そのため、今ヴァスティナ帝国は主戦力が遠征に出ており、国の防衛に不安が残る状態ではある。しかし帝国の人々は、不安など一切感じていない様子で、今日も穏やかで平和な生活を送っていた。人々は、国のために戦う精強なる兵士達と、彼らを率いる救国の英雄を信じている。故に人々は不安を覚えない。
信じているのは、この国を治める帝国女王が君臨している、国の象徴ヴァスティナ城の人々も同じであった。女王に忠誠を誓う皆が、帝国の勝利と、英雄達の帰還を信じて待っている。信じて待ち続けながら、皆が変わらない日常を過ごしていた。
「出撃した討伐軍、そろそろ中央に到着するのかな?」
「そうなんじゃない?今の帝国軍、前より足速いし」
「そうそう。もうあれびっくりするくらい早いもんね」
「お前ら羨ましいぜ。俺も乗せて貰いたかったのに」
「みんな若いわね~。おばさん、あれに乗るのちょっと恐いな~」
「ほら皆さん、手が止まってますわよ。仕事が片付かないじゃありませんか」
今日もヴァスティナ城内では、朝早くから帝国メイド達が仕事を行なっている。出撃した帝国軍の話題で盛り上がっているのは、王族の広い浴場を清掃している、六人のメイドであった。
「デンファレは興味ないの?僕は気になるんだけど」
「スズランさん、今はお仕事の時間なんです。軍の作戦行動ではなく清掃の事を気にして下さる?」
「いいじゃねえか別に、気になるんだからよ。なあ、ベニバナ姉さん」
「カーネーションちゃんの言う通り、やっぱりそうなのよね~。ナノちゃんとハナちゃんはどうかしら~?」
「「気になる、気になる♪」」
メイド服を身に纏うこの六人のメイドもまた、女王守護の最後の砦たる、帝国メイド部隊の女性達である。彼女達は、帝国メイド部隊フラワー部隊最強の五人の副官的立場にあり、多忙な五人を傍で支える存在でもある。
「五対一。僕らは君と違って、国の未来について敏感なのさ」
一人称が僕であるメイドの名は、スズラン。髪型がベリーショートで、見た目はボーイッシュなメイドである。男装が似合う格好のいい女性で、フラワー部隊の王子様的メイドだ。
彼女はフラワー部隊最強の五人の一人、リンドウの副官である。スズランはリンドウにとても信頼され、高い能力も評価されている優秀なメイドだ。メイド仕事も戦闘も、リンドウと同様に卒なくこなす。
「ナノね!国の未来とかは分かんないけど、やっぱり帝国軍の圧勝で終わると思うの♪」
「ハナもね、ナノと一緒!帝国軍のみんなが、ズダダダダダッって終わらせちゃうと思うの♪」
快活な二人の少女の名は、ナノとハナ。姿がそっくりな双子の姉妹で、見分け方は髪型である。ポニーテルの方がナノで、ツインテールの方がハナだ。この場のメイド達の中では一番若く、歳はまだ十代である。
彼女達はフラワー部隊のラフレシアの副官のようなもので、彼女の事を姉の様に慕っている。息の合った連携を得意とする、無邪気で可愛らしい双子メイドだ。
「いいよなー。俺も討伐軍に付いてって久しぶりに暴れたいってのに」
自分を俺と呼ぶ彼女の名は、カーネーション。背が高く、髪を短めにしているため、スズランとは違う意味で男らしい。男勝りなタイプで、メイド部隊の中では武闘派の切り込み役でもある。
そんな彼女の上官は、フラワー部隊のアマリリスだ。カーネーションは粗暴なところがあり、他のメイド達の言う事を聞かない事が多いのだが、彼女はアマリリスだけには決して逆らわない。その理由は、昔彼女に恐ろしい目に遭わされたからである。
「おばさん的にはお留守番でよかったわ~。この歳になると、どうしても遠出が辛くなってくるの~」
自身をおばさんと呼ぶのは、ベニバナと言う名のメイドである。帝国メイド部隊では二番目に歳上で、皆の頼れる姉的存在である。ふくよかな体系で、母親的な包容力を感じさせる四十代の女性だ。
ベニバナはフラワー部隊のノイチゴの副官である。フラワー部隊の中で、ノイチゴの襲撃を容易く躱す事の出来る、極限られた人物の一人だからこそ、彼女の副官をやっているのだ。
「貴女方はどうしていつもそう⋯⋯⋯⋯。真面目に仕事している私を見習って頂きたいですわ」
そして最後に残るメイドの名は、デンファレ。眼鏡をかけた美人で、この中では最も委員長タイプである。しかし本当は、かなり我儘な性格で、高笑いが非常に似合うメイドでもある。
彼女はフラワー部隊のラベンダーの副官だ。よく自室に引きこもるラベンダーの世話係であり、どっちが上官なのかわからなくなる会話を、ほぼ毎日のように行なっている間柄だ。
「真面目に仕事と言えば、このところリンドウさんの様子が変なんだ」
「ああ、確かに。心ここに在らずと言うか、仕事中もよくぼうっとしていますわ」
「リンドウさんが元気ないから、ラフレシア姉も心配してるよね」
「そうそう。ラフレシア姉はリンドウさんにゾッコンだから」
「考えてみりゃ、帝国軍の出発が決まったくらいからおかしかったよな」
最近の城内でよく持ち上がる話題と言えば、ボーゼアス教討伐に向かった帝国軍についてか、フラワー部隊のリンドウの話題くらいである。
討伐作戦に向かった帝国軍の事が気になるのは、当然と言える事だろう。しかし、特にメイド達の間では、フラワー部隊の纏め役であるリンドウが、何故か元気を失ってしまっている事の方が重要と言えた。
「うふふふふっ。彼女も乙女よね~」
「ベニバナさん、リンドウさんは乙女っていう歳じゃ⋯⋯⋯」
「わかってないわねスズランちゃん。見た目は立派な女でも、心はまだまだ乙女なの」
スズラン達が首を傾げる中、リンドウの異変の理由に気付いているベニバナ。メイド部隊で二番目に歳が上なだけあり、若い彼女達とは人生経験の年数が違う。そして彼女は、その理由をこの場で口にはしない。
もしここで、彼女達にその理由を教えてしまい、話の内容がラフレシアの耳にでも入ったならば、大変な事態を招くと理解しているからだ。
「よし、わかった!リンドウの姉さん、きっと俺達に内緒でダイエットしてるんだ!」
「成程!そう言われてみれば、最近食が細かった気がしますわ!」
「隠れてダイエットしてて、お腹が空いて元気がないんだね!」
「じゃあ後で、いーっぱい食べ物持っててあげようよ!」
「ダイエットって⋯⋯⋯⋯。僕達に隠れてそんな事してるようには見えないけど⋯⋯⋯⋯」
ベニバナと違い、彼女達はまだ若い。しかも純情ときている。メイド仕事も実戦もこなす戦闘メイド部隊の一員であっても、他人の乙女心には鈍感なのだ。
「あらやだ~、そうじゃないんだけどなあ⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
勘違いを始めた五人を止めようと考えたが、下手をすれば本当の理由を話す事になる危険性があるため、ベニバナは彼女達を止めるのを諦めた。
この後、急いで浴場の清掃を終えた五人は、食べ物を山ほど抱えてリンドウのもとに駆け付け、彼女の口に無理やり食べ物を捻じ込もうとした。だが、身の危険を感じたリンドウの強烈な反撃を受け、全員お説教される羽目になったのである。
ちなみに、リンドウ襲撃に参加しなかったベニバナも、連帯責任という事で一緒に説教を受けたのだった。
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そのため、今ヴァスティナ帝国は主戦力が遠征に出ており、国の防衛に不安が残る状態ではある。しかし帝国の人々は、不安など一切感じていない様子で、今日も穏やかで平和な生活を送っていた。人々は、国のために戦う精強なる兵士達と、彼らを率いる救国の英雄を信じている。故に人々は不安を覚えない。
信じているのは、この国を治める帝国女王が君臨している、国の象徴ヴァスティナ城の人々も同じであった。女王に忠誠を誓う皆が、帝国の勝利と、英雄達の帰還を信じて待っている。信じて待ち続けながら、皆が変わらない日常を過ごしていた。
「出撃した討伐軍、そろそろ中央に到着するのかな?」
「そうなんじゃない?今の帝国軍、前より足速いし」
「そうそう。もうあれびっくりするくらい早いもんね」
「お前ら羨ましいぜ。俺も乗せて貰いたかったのに」
「みんな若いわね~。おばさん、あれに乗るのちょっと恐いな~」
「ほら皆さん、手が止まってますわよ。仕事が片付かないじゃありませんか」
今日もヴァスティナ城内では、朝早くから帝国メイド達が仕事を行なっている。出撃した帝国軍の話題で盛り上がっているのは、王族の広い浴場を清掃している、六人のメイドであった。
「デンファレは興味ないの?僕は気になるんだけど」
「スズランさん、今はお仕事の時間なんです。軍の作戦行動ではなく清掃の事を気にして下さる?」
「いいじゃねえか別に、気になるんだからよ。なあ、ベニバナ姉さん」
「カーネーションちゃんの言う通り、やっぱりそうなのよね~。ナノちゃんとハナちゃんはどうかしら~?」
「「気になる、気になる♪」」
メイド服を身に纏うこの六人のメイドもまた、女王守護の最後の砦たる、帝国メイド部隊の女性達である。彼女達は、帝国メイド部隊フラワー部隊最強の五人の副官的立場にあり、多忙な五人を傍で支える存在でもある。
「五対一。僕らは君と違って、国の未来について敏感なのさ」
一人称が僕であるメイドの名は、スズラン。髪型がベリーショートで、見た目はボーイッシュなメイドである。男装が似合う格好のいい女性で、フラワー部隊の王子様的メイドだ。
彼女はフラワー部隊最強の五人の一人、リンドウの副官である。スズランはリンドウにとても信頼され、高い能力も評価されている優秀なメイドだ。メイド仕事も戦闘も、リンドウと同様に卒なくこなす。
「ナノね!国の未来とかは分かんないけど、やっぱり帝国軍の圧勝で終わると思うの♪」
「ハナもね、ナノと一緒!帝国軍のみんなが、ズダダダダダッって終わらせちゃうと思うの♪」
快活な二人の少女の名は、ナノとハナ。姿がそっくりな双子の姉妹で、見分け方は髪型である。ポニーテルの方がナノで、ツインテールの方がハナだ。この場のメイド達の中では一番若く、歳はまだ十代である。
彼女達はフラワー部隊のラフレシアの副官のようなもので、彼女の事を姉の様に慕っている。息の合った連携を得意とする、無邪気で可愛らしい双子メイドだ。
「いいよなー。俺も討伐軍に付いてって久しぶりに暴れたいってのに」
自分を俺と呼ぶ彼女の名は、カーネーション。背が高く、髪を短めにしているため、スズランとは違う意味で男らしい。男勝りなタイプで、メイド部隊の中では武闘派の切り込み役でもある。
そんな彼女の上官は、フラワー部隊のアマリリスだ。カーネーションは粗暴なところがあり、他のメイド達の言う事を聞かない事が多いのだが、彼女はアマリリスだけには決して逆らわない。その理由は、昔彼女に恐ろしい目に遭わされたからである。
「おばさん的にはお留守番でよかったわ~。この歳になると、どうしても遠出が辛くなってくるの~」
自身をおばさんと呼ぶのは、ベニバナと言う名のメイドである。帝国メイド部隊では二番目に歳上で、皆の頼れる姉的存在である。ふくよかな体系で、母親的な包容力を感じさせる四十代の女性だ。
ベニバナはフラワー部隊のノイチゴの副官である。フラワー部隊の中で、ノイチゴの襲撃を容易く躱す事の出来る、極限られた人物の一人だからこそ、彼女の副官をやっているのだ。
「貴女方はどうしていつもそう⋯⋯⋯⋯。真面目に仕事している私を見習って頂きたいですわ」
そして最後に残るメイドの名は、デンファレ。眼鏡をかけた美人で、この中では最も委員長タイプである。しかし本当は、かなり我儘な性格で、高笑いが非常に似合うメイドでもある。
彼女はフラワー部隊のラベンダーの副官だ。よく自室に引きこもるラベンダーの世話係であり、どっちが上官なのかわからなくなる会話を、ほぼ毎日のように行なっている間柄だ。
「真面目に仕事と言えば、このところリンドウさんの様子が変なんだ」
「ああ、確かに。心ここに在らずと言うか、仕事中もよくぼうっとしていますわ」
「リンドウさんが元気ないから、ラフレシア姉も心配してるよね」
「そうそう。ラフレシア姉はリンドウさんにゾッコンだから」
「考えてみりゃ、帝国軍の出発が決まったくらいからおかしかったよな」
最近の城内でよく持ち上がる話題と言えば、ボーゼアス教討伐に向かった帝国軍についてか、フラワー部隊のリンドウの話題くらいである。
討伐作戦に向かった帝国軍の事が気になるのは、当然と言える事だろう。しかし、特にメイド達の間では、フラワー部隊の纏め役であるリンドウが、何故か元気を失ってしまっている事の方が重要と言えた。
「うふふふふっ。彼女も乙女よね~」
「ベニバナさん、リンドウさんは乙女っていう歳じゃ⋯⋯⋯」
「わかってないわねスズランちゃん。見た目は立派な女でも、心はまだまだ乙女なの」
スズラン達が首を傾げる中、リンドウの異変の理由に気付いているベニバナ。メイド部隊で二番目に歳が上なだけあり、若い彼女達とは人生経験の年数が違う。そして彼女は、その理由をこの場で口にはしない。
もしここで、彼女達にその理由を教えてしまい、話の内容がラフレシアの耳にでも入ったならば、大変な事態を招くと理解しているからだ。
「よし、わかった!リンドウの姉さん、きっと俺達に内緒でダイエットしてるんだ!」
「成程!そう言われてみれば、最近食が細かった気がしますわ!」
「隠れてダイエットしてて、お腹が空いて元気がないんだね!」
「じゃあ後で、いーっぱい食べ物持っててあげようよ!」
「ダイエットって⋯⋯⋯⋯。僕達に隠れてそんな事してるようには見えないけど⋯⋯⋯⋯」
ベニバナと違い、彼女達はまだ若い。しかも純情ときている。メイド仕事も実戦もこなす戦闘メイド部隊の一員であっても、他人の乙女心には鈍感なのだ。
「あらやだ~、そうじゃないんだけどなあ⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
勘違いを始めた五人を止めようと考えたが、下手をすれば本当の理由を話す事になる危険性があるため、ベニバナは彼女達を止めるのを諦めた。
この後、急いで浴場の清掃を終えた五人は、食べ物を山ほど抱えてリンドウのもとに駆け付け、彼女の口に無理やり食べ物を捻じ込もうとした。だが、身の危険を感じたリンドウの強烈な反撃を受け、全員お説教される羽目になったのである。
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