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第三十八話 帝国の狂犬
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戦況は同盟軍優勢に進んでいる。
ボーゼアス義勇軍に対し攻撃を開始した三つの軍団は、敵軍前衛を突破して進撃し、敵兵を蹴散らしながら前進し続けている。特に、両翼よりも正面に展開するジェラルド率いる軍団は、人海戦術を展開している敵の主力と、真正面からぶつかり合っているにも関わらず、戦況を優位に進めていた。
ジェラルドは実戦経験豊富な将であり、自ら得物を片手に最前線を駆け、敵を討ち取っていく猛者でもある。だが、彼が英雄と讃えられる将軍たる理由は、最前線で戦う猛者だからではない。彼の真の強さとは、将軍ギルバートも認める優れた能力にある。指揮官としての高い能力と、軍を勝利に導く作戦指揮能力。この二つを存分に活かし、今まで彼は自国の軍隊を勝利させてきたのである。
グラーフ同盟軍にジェラルドと、彼に従うハートライト王国軍がいる限り、前線が劣勢になる事などあり得ない。そう約束させるだけの存在が、ハートライト王国の英雄ジェラルド・オルドリッジ将軍なのである。
三つに分かれて攻撃を行なう同盟軍は、ジェラルドと勇者達の活躍で、敵前衛を順調に撃破していた。これに対してボーゼアス義勇軍側は、いつもの様に人海戦術で反撃を行なうも、中々前線を押し返せずにいる。
最前線で戦っているのは、高い士気を維持している同盟軍の精鋭であった。大波の様に迫る敵に対して、彼らは前線指揮官の指揮をよく聞き、陣形を崩さず味方同士で固まり、連携して迫る敵の大軍を受け止めている。
最前線で戦う同盟軍の戦士達が、人海戦術で向かってくる敵の波を押し止める事により、同盟軍の優勢は保たれている。これを崩そうと、増え続ける犠牲を全く恐れず、ボーゼアス義勇軍は突撃を繰り返していた。ボーゼアス義勇軍の兵は皆、元は国の民であった民兵である。正規の訓練を受けた兵士ではなく、戦い方を心得ているわけではない。高度な連携など取れるはずのない彼らには、同盟軍の陣形を崩す戦術がこれしか存在しないのである。
その事をよく理解している同盟軍は、今を必死に耐えている。敵の人海戦術を耐え切った先には、消耗し切った敵戦力の限界が待っている。その時こそが、同盟軍の勝利の瞬間となるのだ。
ボーゼアス義勇軍の方が兵の数で勝っていようと、グラーフ同盟軍と圧倒的な差があるわけではない。敵が数に任せて突撃を続けても、受け止め切れない戦力差ではない。まして相手は、正規兵ではなく民兵である。戦い方は素人と同然で、連携などは一切なく向かってくるだけだ。これを受け止めきれないのであれば、そもそも同盟軍に勝ち目など最初からないのである。
同盟軍の誰もがそれを理解し、命懸けで戦っている。ここでボーゼアス教を討伐しなければ、グラーフ教を信仰する大陸中の多くの人間が、ボーゼアス教の信者によって殺される事になる。殺される者達の中には、戦場で戦う彼らの家族や恋人や友人が含まれている。大切な者達を守れるのは、今ここにいる彼らだけだ。
守るべきものを守るため、同盟軍は戦況の優勢を維持しながら、次なる作戦を開始しようとしていた。敵に余裕を与えないよう、間髪入れずに攻撃をかけ続け、常に流れを握り続ける事こそが、作戦を考えたアリオンの計画であった。
グラーフ同盟軍の最高指揮官として、彼は勝利のための作戦を指揮し続けている。
何もかも順調に見えていた。アリオンが初めて、勝利の美酒を味わう瞬間を得られるかに思われた。しかし、戦争は残虐で冷酷で、そして甘くないものであった。
「ばかな!それだけの軍勢が、一体今までどこに隠れていたと言うんだ!?」
同盟軍の指揮を執っているアリオンは、慌てた兵の報告を聞き、馬上で驚愕していた。周りに兵達がいようと、叫ばずにはいられない程の報告を、彼は耳にしてしまったのである。
報告をしたのは偵察隊の兵であった。この兵は前線を離れて周囲に展開し、戦闘開始以前からボーゼアス義勇軍の動きを観察していた。その最中、偵察隊は我が目を疑う光景を目にしたのである。
その光景とは、ボーゼアス義勇軍の増援の出現であった。しかも敵は大軍で、大平原に突如その姿を現わしたのである。
「どうやら、我が軍は敵の罠に嵌まったようですな」
「!?」
「敵は何らかの手段で兵を隠し、我が軍からの攻撃を誘ったのです。その証拠に、現れた軍団は右翼と左翼に分かれ、我が軍を挟撃しようとしている」
取り乱すアリオンとは対照的に、やはり冷静に分析するギルバートが、彼の隣で自分の髭を撫でながら答える。
ギルバートの言う通り、現れたのはボーゼアス義勇軍の軍勢であり、その軍団は二つに分かれている。軍団の規模はそれぞれ一万の兵力であり、二つの軍団が同時に同盟軍の左右に出現し、進軍を開始したのだ。
敵は何もいなかった平原に、突如その姿を現わした。どういう手を使ったのかは分からないが、これが敵の伏兵であり、作戦の一環である事は疑いようのない事実である。早々に手を打たなければ、同盟軍は左右から挟撃され、前線を崩壊させてしまう危険がある。
「王子、如何致しますか?敵は我々を待ってはくれませんよ」
「わかっている⋯⋯⋯⋯!右に現れた敵には、チャルコとへスカルの騎士団を中心とした戦力を向かわせる。左には二人の勇者を中心とした戦力を当て、持ち堪えさせるんだ」
アリオンは直ぐに思考し、左右の敵に最も近い戦力を導き出し、的確な指示をギルバートに飛ばした。彼はその指示に異論を出す事はなく、アリオンが口にした通りの命令を兵達に伝える。命令を聞いた兵達は、伝令のためにすぐさま駆け出した。
この突然の危機的状況に、誰もが動揺してしまっている。アリオンの脳裏にも、緒戦での記憶が蘇っている。敵の規模は違うが、あの時と同じ状況が繰り返されようとしているのだ。
(落ち着け⋯⋯⋯、落ち着くんだ。僕が取り乱せば、兵が益々不安がってしまう)
一度深呼吸したアリオンは気持ちを落ち着け、現れた敵伏兵に対する次なる対応を考えていた。一先ずは指示した通りの戦力を迎撃に当て、時間を稼ぐしかない。問題はその後で、両翼に現れた伏兵の撃破に全力を注ぐか、現状攻撃中の正面前線の敵撃破を優先するべきか、どちらかを選ばなくてはならない。どちらとも撃破するだけの戦力的余裕が、今の同盟軍にはないからだ。
(挟撃は避けたい。先に伏兵を撃破するべきかもしれないが、オルドリッジ将軍達が戦う前線に増援の兵を送れなくなってしまう)
今、前線正面は優勢を保っている。このまま敵軍の人海戦術を迎撃し続け、敵の限界を待てば勝利は確実となる。その勝利を得るためには、前線に増援の兵を送り続ける必要があるのだ。
それを妨害しようとしているのが、左右に現れた伏兵による奇襲攻撃である。合わせて二万の軍勢を撃退するには、やはり数が必要となる。そのため、左右の敵に自軍の戦力を割けば、正面に送る予定だった戦力が不足してしまう。
この戦いに勝利するためには、正面の前線に戦力を集中させなければならない。しかし、左右に現れた敵を放っておけば、同盟軍は三方向から敵に襲われる事になってしまう。そもそも兵力差で負けている現状で、三方向から囲まれる形で攻撃されては、まず勝算は無い。
(最小限の戦力で伏兵を抑え、時間を稼ぐしかない!今ここで勝たなければ、同盟軍に勝利はない)
現れた敵の軍団に最も近い精鋭戦力を送り、両翼に投入できる最小限の戦力でこれを迎撃する。迎撃戦力が両翼を抑えている間に、正面の前線に戦力を集中させて勝利を得る。これが現状の同盟軍が選ぶべき、最善の作戦であった。
アリオンの選んだ作戦は、最善でもあり博打でもある。少ない戦力で両翼からの敵の攻撃を、どこまで持ち堪えさせる事ができるかが、この戦いの鍵となる。正面の前線が勝利する前に、両翼の敵に迎撃部隊が突破されれば、戦力を正面に集中している同盟軍は、柔らかい横腹を突かれる形となり、一気に食い破られるだろう。
(騎士団の皆さん。そして勇者アリマさん、勇者ハヤミさん。皆さんが頼りです⋯⋯⋯!)
この戦い、グラーフ同盟軍の勝利は彼らに懸かっている。
南ローミリアからやって来た勇敢なる騎士達と、異世界からやって来た勇者達。彼らの力を信じ、アリオンは同盟軍の勝利を託したのだった。
ボーゼアス義勇軍に対し攻撃を開始した三つの軍団は、敵軍前衛を突破して進撃し、敵兵を蹴散らしながら前進し続けている。特に、両翼よりも正面に展開するジェラルド率いる軍団は、人海戦術を展開している敵の主力と、真正面からぶつかり合っているにも関わらず、戦況を優位に進めていた。
ジェラルドは実戦経験豊富な将であり、自ら得物を片手に最前線を駆け、敵を討ち取っていく猛者でもある。だが、彼が英雄と讃えられる将軍たる理由は、最前線で戦う猛者だからではない。彼の真の強さとは、将軍ギルバートも認める優れた能力にある。指揮官としての高い能力と、軍を勝利に導く作戦指揮能力。この二つを存分に活かし、今まで彼は自国の軍隊を勝利させてきたのである。
グラーフ同盟軍にジェラルドと、彼に従うハートライト王国軍がいる限り、前線が劣勢になる事などあり得ない。そう約束させるだけの存在が、ハートライト王国の英雄ジェラルド・オルドリッジ将軍なのである。
三つに分かれて攻撃を行なう同盟軍は、ジェラルドと勇者達の活躍で、敵前衛を順調に撃破していた。これに対してボーゼアス義勇軍側は、いつもの様に人海戦術で反撃を行なうも、中々前線を押し返せずにいる。
最前線で戦っているのは、高い士気を維持している同盟軍の精鋭であった。大波の様に迫る敵に対して、彼らは前線指揮官の指揮をよく聞き、陣形を崩さず味方同士で固まり、連携して迫る敵の大軍を受け止めている。
最前線で戦う同盟軍の戦士達が、人海戦術で向かってくる敵の波を押し止める事により、同盟軍の優勢は保たれている。これを崩そうと、増え続ける犠牲を全く恐れず、ボーゼアス義勇軍は突撃を繰り返していた。ボーゼアス義勇軍の兵は皆、元は国の民であった民兵である。正規の訓練を受けた兵士ではなく、戦い方を心得ているわけではない。高度な連携など取れるはずのない彼らには、同盟軍の陣形を崩す戦術がこれしか存在しないのである。
その事をよく理解している同盟軍は、今を必死に耐えている。敵の人海戦術を耐え切った先には、消耗し切った敵戦力の限界が待っている。その時こそが、同盟軍の勝利の瞬間となるのだ。
ボーゼアス義勇軍の方が兵の数で勝っていようと、グラーフ同盟軍と圧倒的な差があるわけではない。敵が数に任せて突撃を続けても、受け止め切れない戦力差ではない。まして相手は、正規兵ではなく民兵である。戦い方は素人と同然で、連携などは一切なく向かってくるだけだ。これを受け止めきれないのであれば、そもそも同盟軍に勝ち目など最初からないのである。
同盟軍の誰もがそれを理解し、命懸けで戦っている。ここでボーゼアス教を討伐しなければ、グラーフ教を信仰する大陸中の多くの人間が、ボーゼアス教の信者によって殺される事になる。殺される者達の中には、戦場で戦う彼らの家族や恋人や友人が含まれている。大切な者達を守れるのは、今ここにいる彼らだけだ。
守るべきものを守るため、同盟軍は戦況の優勢を維持しながら、次なる作戦を開始しようとしていた。敵に余裕を与えないよう、間髪入れずに攻撃をかけ続け、常に流れを握り続ける事こそが、作戦を考えたアリオンの計画であった。
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何もかも順調に見えていた。アリオンが初めて、勝利の美酒を味わう瞬間を得られるかに思われた。しかし、戦争は残虐で冷酷で、そして甘くないものであった。
「ばかな!それだけの軍勢が、一体今までどこに隠れていたと言うんだ!?」
同盟軍の指揮を執っているアリオンは、慌てた兵の報告を聞き、馬上で驚愕していた。周りに兵達がいようと、叫ばずにはいられない程の報告を、彼は耳にしてしまったのである。
報告をしたのは偵察隊の兵であった。この兵は前線を離れて周囲に展開し、戦闘開始以前からボーゼアス義勇軍の動きを観察していた。その最中、偵察隊は我が目を疑う光景を目にしたのである。
その光景とは、ボーゼアス義勇軍の増援の出現であった。しかも敵は大軍で、大平原に突如その姿を現わしたのである。
「どうやら、我が軍は敵の罠に嵌まったようですな」
「!?」
「敵は何らかの手段で兵を隠し、我が軍からの攻撃を誘ったのです。その証拠に、現れた軍団は右翼と左翼に分かれ、我が軍を挟撃しようとしている」
取り乱すアリオンとは対照的に、やはり冷静に分析するギルバートが、彼の隣で自分の髭を撫でながら答える。
ギルバートの言う通り、現れたのはボーゼアス義勇軍の軍勢であり、その軍団は二つに分かれている。軍団の規模はそれぞれ一万の兵力であり、二つの軍団が同時に同盟軍の左右に出現し、進軍を開始したのだ。
敵は何もいなかった平原に、突如その姿を現わした。どういう手を使ったのかは分からないが、これが敵の伏兵であり、作戦の一環である事は疑いようのない事実である。早々に手を打たなければ、同盟軍は左右から挟撃され、前線を崩壊させてしまう危険がある。
「王子、如何致しますか?敵は我々を待ってはくれませんよ」
「わかっている⋯⋯⋯⋯!右に現れた敵には、チャルコとへスカルの騎士団を中心とした戦力を向かわせる。左には二人の勇者を中心とした戦力を当て、持ち堪えさせるんだ」
アリオンは直ぐに思考し、左右の敵に最も近い戦力を導き出し、的確な指示をギルバートに飛ばした。彼はその指示に異論を出す事はなく、アリオンが口にした通りの命令を兵達に伝える。命令を聞いた兵達は、伝令のためにすぐさま駆け出した。
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(落ち着け⋯⋯⋯、落ち着くんだ。僕が取り乱せば、兵が益々不安がってしまう)
一度深呼吸したアリオンは気持ちを落ち着け、現れた敵伏兵に対する次なる対応を考えていた。一先ずは指示した通りの戦力を迎撃に当て、時間を稼ぐしかない。問題はその後で、両翼に現れた伏兵の撃破に全力を注ぐか、現状攻撃中の正面前線の敵撃破を優先するべきか、どちらかを選ばなくてはならない。どちらとも撃破するだけの戦力的余裕が、今の同盟軍にはないからだ。
(挟撃は避けたい。先に伏兵を撃破するべきかもしれないが、オルドリッジ将軍達が戦う前線に増援の兵を送れなくなってしまう)
今、前線正面は優勢を保っている。このまま敵軍の人海戦術を迎撃し続け、敵の限界を待てば勝利は確実となる。その勝利を得るためには、前線に増援の兵を送り続ける必要があるのだ。
それを妨害しようとしているのが、左右に現れた伏兵による奇襲攻撃である。合わせて二万の軍勢を撃退するには、やはり数が必要となる。そのため、左右の敵に自軍の戦力を割けば、正面に送る予定だった戦力が不足してしまう。
この戦いに勝利するためには、正面の前線に戦力を集中させなければならない。しかし、左右に現れた敵を放っておけば、同盟軍は三方向から敵に襲われる事になってしまう。そもそも兵力差で負けている現状で、三方向から囲まれる形で攻撃されては、まず勝算は無い。
(最小限の戦力で伏兵を抑え、時間を稼ぐしかない!今ここで勝たなければ、同盟軍に勝利はない)
現れた敵の軍団に最も近い精鋭戦力を送り、両翼に投入できる最小限の戦力でこれを迎撃する。迎撃戦力が両翼を抑えている間に、正面の前線に戦力を集中させて勝利を得る。これが現状の同盟軍が選ぶべき、最善の作戦であった。
アリオンの選んだ作戦は、最善でもあり博打でもある。少ない戦力で両翼からの敵の攻撃を、どこまで持ち堪えさせる事ができるかが、この戦いの鍵となる。正面の前線が勝利する前に、両翼の敵に迎撃部隊が突破されれば、戦力を正面に集中している同盟軍は、柔らかい横腹を突かれる形となり、一気に食い破られるだろう。
(騎士団の皆さん。そして勇者アリマさん、勇者ハヤミさん。皆さんが頼りです⋯⋯⋯!)
この戦い、グラーフ同盟軍の勝利は彼らに懸かっている。
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