VRMMOのテーラーは異世界でも大忙し！？ ～勇者の彼女に手作りの装備をプレゼント！

兆し

真人はここ数日の間、アリアの装備作りに専念しようと考えていた。

アリアは、魔王討伐の旅に出かける準備をしているようだ。
彼女は、旅に出る前に、自分の装備を整えることにしたらしい。

俺は、アリアのために最高級の装備を作るために、素材の収集を始めた。

【勇者の装備に必要な素材は以下の通り】
1聖剣エクスカリバー 
2聖なる鎧 
3聖女の羽衣 
4天空の盾 
5賢者の杖 
6王者の指輪 
7覇王のマント 
8神鳥の羽 
9竜王の首飾り 
10精霊の冠 
11魔王の角 
12魔王の爪 
13魔神の心臓 
14魔神の瞳 
15天使の翼 
16悪魔の尻尾 
17冥府の王笏 
18星屑の剣 
19希望の聖杯 

これらのアイテムがないと魔王討伐は厳しかったが、これを用意するとなると途方もない時間と労力がかかる。

だが、これらを一気に手に入れるルートを知ることができた。それは、伝説の武器商人の『ミスターX』だ。

この人物を探し出し、彼の協力を取り付けることができれば、必要なアイテムをすべて揃えることができるはずだ。

俺は、『ミスターX』に関する情報を集めるため、情報収集を開始した。

そして、ついに、有力な情報を入手することに成功した。ミスターXは、世界各地を転々としているらしく、所在が掴みにくい存在だった。

俺は、冒険者ギルドのマスターに頼み込み、ミスターXの情報を集めてもらうように依頼した。

俺は、毎日のように冒険者ギルドに通いつめた。
そんなある日、俺は、冒険者のシルビアと遭遇してしまった。


彼女は、俺を見つけると声をかけてきた。
不機嫌そうな表情を浮かべている。

彼女は、俺の腕を掴むと強引に引っ張っていき、誰もいない部屋に連れて行った。

彼女は、俺に詰め寄ると、耳元で囁いた。
「ミスターXの居場所を知りたい？」

俺は、彼女に言われた言葉の意味がよく分からなかった。
彼女は、俺の反応を見て、少しイラついた様子を見せた。

彼女は、俺の肩をバンッと強く叩くと、こう言った。

「そうよ。いい？よく聞きなさいよ。ミスターXっていうのは、世界中を旅して回って、伝説の武器や防具を買い集めてる男なのよ。そんな凄腕の男が、なぜこんな辺境の村にいると思う？」

俺は、彼女の質問の意図が全く理解できなかった。彼女は、さらに話を続けた。「実は、その男は、私の父なのよ」

俺は、驚いた。彼女が、伝説の武器商人の娘だとは思わなかったからだ。

彼女は、俺に説明してくれた。
ミスターXの正体は、シルビアの父親であり、彼女は、ミスターXの一人娘なのだそうだ。

彼女は、ミスターXのことをとても尊敬しているようだ。

「お父さんは、凄い人なのよ。世界一の武具職人だし、お金だってたくさん持ってるわ。それに、世界中の伝説を集めてるの。彼は、世界中の迷宮を攻略したりしてるわ。彼が集めるアイテムはどれも一級品ばかりなの。だから、私もいつか、彼のような立派なテーラーになりたいと思ってるの。そのために、今は修行をしてるのよ。私は、早く一人前のテーラーになって、お父さんに認めてもらいたいの！」

彼女は、目を輝かせながら夢を語った。

「でも、なんで俺にそんな話をするんだ？」
俺は、率直な疑問を口にした。

彼女は、俺の言葉を聞くと、顔を真っ赤にして俯いた。
「そ、それは……。あんたが、アリア様のお気に入りだからよ」

彼女は、ボソッと言った。

俺は、彼女に対して言った。「アリアの装備品を作るために、俺に協力して欲しいのか？」

彼女は、首を横に振った。「違うわ！アリア様に頼まれなくても、私が勝手に協力してあげるつもりよ」

「あんたの腕は悔しいけど認めるわ！だからお父さんに頼んどくからアリア様に立派な装備を仕立ててあげて」

彼女は、必死な形相で言う。
俺は、彼女の勢いに押され気味になりながらも言った。「あぁ、分かった」

彼女は、笑顔になると、嬉しそうにその場を去った。