VRMMOのテーラーは異世界でも大忙し!? ~勇者の彼女に手作りの装備をプレゼント!

MINT

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傍にいるから

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それから何日経っだろうか、ただ無事を祈る日々が続いた。

アリアは何日も戻ってこない。
もしかしたらと最悪なこともチラつくようになってしまった。

ある日、素材集めで外に出かけたところ、遠くから人の歩く姿が見えた。

「アリア!」

俺は咄嗟に叫んだ。

間違いなくアリアだった。身体はボロボロで立ってるのもやっとの姿だった。

「帰ってきたよ。これでやっと平和になるよ」
そう言ってアリアは俺の胸の中で意識を失って倒れた。

「アリア!しっかりしろ!」

俺は急いでそのまま担いで宿屋に向かって医者を呼び看病をした。

アリアは、3日間眠り続けた。

その間、俺は、アリアの傍を離れなかった。

3日目、アリアは目を覚ました。
「アリア、大丈夫か?心配したぞ」
俺は、アリアに声を掛けた。

アリアは、まだ意識がはっきりしていない様子だったが、少しずつ回復してきたようだ。

「ごめんなさい。迷惑掛けちゃったね」
そう言うとアリアは起き上がろうとした。

俺は、慌ててアリアを制止した。

「無理するな」
俺は、アリアに寝てるように促した。

アリアは、ベッドに横になると、俺の顔を見つめてきた。

「真人、ありがとう」
アリアは、泣きながら言った。

俺は、アリアの涙を拭いた。
「もう泣かないでくれ。頼むから」

俺は、アリアを抱きしめた。
アリアは、しばらく泣いていたが、やがて落ち着きを取り戻してきた。

アリアは、俺から離れようとしなかった。
俺は、アリアの頭を撫でた。

アリアは、俺の手を掴むと、自分の頬に当てた。
「真人は、私のこと好き?」

俺は、アリアの目を見つめながら答えた。

「ああ、好きだよ」
俺は、正直に答えた。
「良かったぁー。私も大好きだよぉ」

アリアは、嬉しそうな表情を見せた後、再び涙を流し始めた。

俺は、アリアの頭を優しく撫でた。
アリアは、しばらくの間、静かに泣いていた。

数日の間、アリアは寝たきりであったが徐々に歩けるぐらいには回復した。俺は、アリアの体調を気遣うように、アリアのことを見守ることにした。

アリアが目覚めた翌日、アリアは俺にお願い事をしてきた。

「ねぇ、真人に作ってほしい服があるの」
俺は、アリアの要望に応えることにした。
「いいよ。どんな感じのものが良いんだい?」

「綺麗なドレスを着たい」

「ドレス?前にも一度仕立てたと思うけど」

「もう一度着てみたいんだ」

アリアの要望に応えて、俺はドレスを作ることにした。

俺は、早速、作業に取り掛かることにして、採寸を行った。
以前仕立てたときよりも更に美しく仕立て上げなければならない。

俺は、アリアの身体のサイズを細かく測っていった。

「こんなに丁寧に測ってくれるのは真人だけなんだよ」
アリアは、照れくさそうに笑みを浮かべながら話していた。

俺は、アリアの美しい姿を想像しながら、ドレスのデザインを考えていった。

デザインが決まったところで、俺は、早速生地選びから始めることにした。

俺は、様々な素材を手に取りながら、アリアに似合う色や質感などを確かめた。

それから、俺は、アリアの体にぴったり合ったサイズの型紙を作った。
俺は、アリアのために最高の一着を作ろうと心に決めていた。

アリアが喜んでくれるような最高のドレスを作り上げるためだ。俺は、アリアの体に合わせて、何度も調整を繰り返した。

アリアは、俺が試行錯誤を繰り返している様子を見ていた。
「何か手伝えることはないかな」
アリアは、俺に訊ねてきた。

「今は、大丈夫だからゆっくり休んでいて」
俺は、アリアに休息を促した。

「分かった。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ」
アリアは、俺の言葉に従うと、ゆっくりと目を閉じた。

俺は、アリアが眠りについたのを確認すると、作業を再開した。
そして、1週間が経過した頃、ようやくドレスが完成した。

俺は、アリアが眠っている間に、出来上がったドレスを持って、アリアの部屋にいった。
俺は、アリアの身体を起こし、背中に手を添えて支えた。

アリアは、俺に支えられると、ベッドの上に座った。
俺は、完成したばかりのドレスをアリアに見せた。

「どう?これが俺が作ったアリアのためのドレスなんだ」

アリアは、ドレスを見て感動しているようだった。

「綺麗。また真人が作ってくれたドレスを着られるなんて夢みたい」

アリアは、感慨深げにドレスを眺めた後、笑顔を見せてくれた。
「真人、本当にありがとう」
アリアは、涙ぐみながら感謝の気持ちを伝えてきた。

「喜んでもらえて嬉しいよ」
俺は、アリアを抱き寄せた。

アリアは、俺の胸に顔を埋めて泣いていた。
しばらくして落ち着いたアリアは、俺から離れると、俺の顔をじっと見つめてきた。

「ねぇ、真人、キスしてほしい」
アリアは、潤んだ瞳で俺に訴えかけてきた。

「良いよ」
俺は、アリアの唇に軽く触れるような優しい口づけをした。

こっちの世界にきた後、現実世界に戻る方法を探した時期もあったが、もうどうでもよくなった自分がいた。

アリアと共にこの世界で生きていこう。
最高のテーラーとして、、、

Fin
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