チートな親から生まれたのは「規格外」でした

真那月 凜

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4-165.お礼だったはず…?

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「いらっしゃ…とまた珍しい客だな」
店に入るなりリンクさんが驚いた顔をする
「これのお礼をしようと思ってさ」
俺もレティも装備としている服を着ている

「着てくれてるんだな?動きにくいとこはないか?」
「全然。めちゃくちゃ快適」
「私も。すごく動きやすいし着心地もとてもいいです」
俺たちがそう答えるとリンクさんは満足そうに頷いた
「それはよかった。おいヴィア!」
リンクさんが通路でつながっている隣の店舗に向かって声を張り上げると、少ししてヴィアさんがやってきた

「どうかした…あら」
尋ねながら俺たちに気付き動きを止める
「思った以上に似合ってるじゃない」
「だろう?やっぱりこいつらは作り甲斐があるな」
「そうね。レイとサラサちゃんも楽しめるけど2人は好みがはっきりしてるから…」
「好み?」
「そうよ。似合ってても好みじゃなければいらないみたい」
少し残念そうなヴィアさんの言葉に俺たちは顔を見合わせた

「その点お前たちは選り好みしないだろ?作る立場で言えばこれほど楽しめることはないな」
「そういうもん?」
「ああ。だから2人ともこっち来て着てみろ」
「は?」
「え?」
俺はリンクさんに、レティはヴィアさんに引っ張られるように試着室に押し込まれた
そして次々と渡される服を試着する
恐ろしいくらいフィットする大量の服にちょっと嫌な予感がした

「あらあら。これもいいじゃない」
「これも行けるな」
俺たちは完全に2人の着せ替え人形と化していた

「ヴィアさんこれ…」
レティの戸惑った声が聞こえてくる
「とっておきのプレゼントよ」
ふふふ…と笑いながら返すヴィアさんに心当たりがあるのかリンクさんがニヤニヤしていた
「あれはこの先のお楽しみだな」
「は?」
「いいからいいから。悪いもんじゃないことは保証する」
そう言われても気になるものは気になる
ただ、この分じゃレティも口止めされてるんだろうな…
リンクさん達が俺たちの嫌がることをするとは思えないだけに、期待と不安がないまぜになった状態で落ち着かない

「こっちは終わったぞ」
「こっちももう終わるわ」
リンクさんは気が済んだのか大量の服を抱えて試着室を出た
「これとこれ、あとこれはダメだな」
山の中からいくつかを取り出して別の場所によけていく
取り出してよけたのは試着したときに微妙に首をかしげていたものだった気がする

「レティシアナのはこっちね」
ヴィアさんも同じように軽い小山を作っていた
「さぁ、2人ともこっちは持っていきなさい」
「「え…?」」
俺たちの揃った声に2人は笑いだす

「その装備作ったときに楽しくなっちゃってね、気づいたらこれだけ出来てたのよ」
「え…」
「すごい量…ですけど…」
「俺らの気まぐれだから気にすんな」
まじか…
流石にすでにもらっている装備程ではないとはいえ、使われてる素材からしても結構な値段になるはずなんだけどな
「シア…」
レティもどうしていいかわからず戸惑ってるのがわかる
「結婚の前祝とでも思ってちょうだい」
「さすがに悪いって」
俺たちが受け取るのを戸惑っているとリンクさんが紙を1枚渡してきた
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