チートな親から生まれたのは「規格外」でした

真那月 凜

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2-80.進化

1

「レティ頼む」
「任せて!」
俺が拘束した魔物に迷わずとどめを刺すレティ――レティシアナ――
1週間ほど行動を共にすると驚くほど戦いやすいことに気付いた

「シアっていて欲しい所にいてくれるよね」
「いや、それはレティの方だろ?」
互いに同じことを思っていたと判明したのは4日目のことだった
呼ぶのが面倒になって、それを零すとレティシアナからレティでいいと言ってきた
元々両親にはレティと呼ばれていたらしい
それ以来俺達はレティシアナの事をレティと呼んでいる

「シアとレティの息ピッタリだよね」
「僕たちより合ってるのが悔しいけどな」
「僕たち?」
「僕とシャノン。双子で誰よりも息が合うと思ってたんだけどな」
ルークは本当に悔しそうだ
口調からも拗ねてるのが良く分かる

「それは多分メインの攻撃手段の差だろ」
「どういうこと?」
「ルークは剣、シャノン含めて俺達は魔法が主体だろ?」
「そうだけど…」
「その差は結構大きいと思うぞ?自分と同じ攻撃手段だと即席パーティーでもある程度行動が読めるだろ?」
「…言われてみればそうかも?」
俺は剣も使えるからルークの動きは何となく読めるけど、シャノンは剣はほぼ使わない
そしてルークも魔法を使うことはあっても大抵剣に乗せる形で使う
当然シャノンがそんな魔法の使い方をすることはない
俺達の魔法の使い方とは全く別物だからルークがシャノンの動きを読むのも、シャノンがルークの動きを読むのも難しいはずだ

「まぁそれにもかかわらずかなりの連携ができるのは双子ならではなんだろうけどな」
「…」
俺が言うとルークとシャノンが顔を見合わせた
これは間違いなく本心からの言葉だぞ?
言えば調子に乗るから絶対言わないけど

「ねぇ、それって私が剣をもっと上達させたり、ルークが魔法を上達させたりしたら…」
「今よりも連携しやすいってことだな」
2人は期待に満ちた目をしながら顔を見合わせた
これは…帰ったら特訓を始めるパターンか?
まぁ強くなるわけだし別にいいけどさ

「シャノンの魔法は補助がメインってわけではないの?」
「いや、水魔法と氷魔法がメインだ。俺達といる時は補助を優先させてるけどな」
「それはどうして?」
レティは不思議そうに首を傾げた

「シャノンは魔力こそ多いけどパワーに変えるのが下手なんだ」
「下手って言わないでよ~」
「事実だろ?」
「事実でもきっぱり言われるとね?」
「悔しかったら練習だな」
俺が笑いながら言うとシャノンは頬を膨らませる
ギリギリ見れるラインか?
これ以上成長すれば可愛い通り越して残念な感じになりそうだ
勿論口にはしないけど
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