徒然しらふ日記〜飲んでない日は日記でも書こう〜

わいんだーずさかもと

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徒然しらふ日記7

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ラン仲間とたまに山へ走りに行くのだが、昨日は天狗で有名な京都の鞍馬へ行ってきた。さすがに天狗で有名なだけあり、駅には大きな天狗がいた。

この日は仲の良い先輩と後輩、僕の3人だった。3人で山へ入り、走り始める。はじめのうちは登山道を行くのでコースもやさしい。雑談を交えつつ、軽快に登って行った。

山を登って行くにつれ、ちらほらと雪が出てきた。ここ数日寒い日が続いていたので、このあたりも結構雪が降った様子だ。「雪キレイやなぁ」とか言いながら走っていたが、山頂に近づいてくると、登山道も隠れる程の雪になっていった。

この辺りから、3人とも雪に足を滑らせる場面が増えてきたが、まだ登山道がはっきりとしていたので恐怖はなかった。

しかし、本格的な下りが始まると、どこが道がわからない上に雪もある、そして、沢の横を走る形になるので、よく滑る苔などがあちこちにあり、滑ってこけそうになっては、こらえる。という第三者が見たら、「あいつら、何して遊んでんねん」とつっこまれそうな動きをしていたと思う。

これまでいくつか山を走ってきたが、本当にきつい下りのコースだった。沢の横にはロープが設置されているのだが、そのロープがないと何回落ちていたかわからない。

このコースを紹介していた本はこの下りを「沢の横を走るワイルドなコース」と紹介していたが、ワイルドすぎた。すごくライトな感じで「ワイルドですよ~」みたいな書き方だったが、その文章とはかけ離れていた。このような険しいコースであれば、もう少し表現を考えていただきたいと思う。

そんなコースなので3人ともよく滑っていたのだが、中でも後輩が一番滑っていた。コースの途中でよく雪の積もった丸太のような木が落ちていたのだが、必ず、その丸太で滑っていた。「その丸太滑るって!」と何回注意しても、後輩は果敢にその丸太に挑戦しては、滑っていた。

その姿を見て爆笑していたのだが、次の瞬間、今度は自分が沢の中の石を踏み外して、盛大に足をぐねった。痛すぎて、しばらく動けなかった。

「人が一生懸命やっている姿を見て笑ってはいけません」

と小学生の時に教えられたが、その教えに背き、一生懸命な後輩を笑った僕にバチがあたったのだろう。

しばらく動けなかったが、骨は大丈夫そうで何とか足を動かせたので、ひたすらゆっくりと、びっこをひきながら下山した。

その日は家に帰り泥のように眠ったのだが、翌朝、起きて立とうとしたら、ぐねった右足が痛すぎて立ち上がることすらできなかった。昨日より明らからに痛みがましていた。まともに歩けない僕の姿をみかねて奥さんが病院まで連れて行ってくれた。

レントゲンなどを撮って診察してもらい、骨などに異常はなかったが、ひどい捻挫だと言われた。そして、

「この時期に山を走るなんて、危ないからやめてください」

と言われた。全くもって、その通りだと思う。

そういえば、山を走っていて誰とも合わなかった。普段であれば、トレイルランをしている人や登山者に会うのだが、この日は皆無だった。やはり、真冬に山に入る方が珍しいのだろう。

いや、厳密には一人とすれ違った。その方は僕より若いであろう女性の方で、山へ入るには軽装備に見えた。しかしその人は、どこか無機質というか、人間らしさがなく、「こんにちは~」と言っても、会釈をする程度で、丸太でよく滑る後輩に至っては無視されていた。

あれは本当に女性だったのだろうか。いや、女性というより、そもそも、人間だったのか。。。僕たちとすれ違ったということは、あの地獄のような雪と崖のコースを来たはずである。しかし、服などに乱れはなく、キレイなままだった。あそこを来たなら、僕たちがそうなったようにボロボロになるはずなのに。。。

結局、僕たち3人は「すれ違った方は山の妖精だった」と結論づけた。思い起こせば、どこか透明感があったようにも思う。

しかし、天狗で有名な鞍馬である。あの方は実は天狗だったのかもしれない。天狗というのは、赤くて鼻が大きい、あの一般的に認知されているイメージであると信じていたが、実はあれはフェイクで、本当の天狗は人っぽく振舞っているのかもしれない。

確認するために、また鞍馬の山を登って見ようと思う。もちろん、春に。
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