少女に抱かれて行く異世界の旅 ~モフモフの魔物は甘えん坊!~

火乃玉

文字の大きさ
9 / 76
本編

第8話:モフモフと霧の中の攻防

しおりを挟む
 宿舎代わりのテント郡を抜けて、一同は東門へと向かった。門と言っても、即席で作られた簡易的な木製の門で、魔物の侵攻を阻めるのかと問えば疑問が残る。

 朝飯の時間は終わったようで、開拓民たちはそれぞれの道具を手に持ち、ぞろぞろと村の外へ出ていくところだ。

 東門の前には、二十名程の開拓民と護衛の冒険者が集まっている。

 それらを二名と一匹は見咎みとがめられることなく通過した。アヴァンが一声掛ければ、顔パスだったという訳だ。

 門の外に出ると、森を二分するように道が真っ直ぐ続いていた。馬車が通れるサイズの道幅で、街道とまではいかないが、よく整備されている。人の手によって切り開かれた人工的な道だった。

 アヴァンは歩を進めながら、得意顔で説明する。

「補給物資用の道を作るのには苦労したよ。これが完成したからこそ、こうしてベースキャンプを張ることができたんだ」

「ずっと同じ景色が続いてて、ループしそうな雰囲気だね。迷いの森って感じ」

「ここは森の外れだから、少し歩けばすぐに草原へ出るぞ。冒険できなくて残念だったな」

 アヴァンの言う通り、しばらく歩くと森の終わりが見えてきた。木々の連なりが途切れ、その先には緑の野原が広がっている。

 ムー太は新たな冒険を予感して、胸の高鳴りを感じた。七海が奏でる鼻歌に乗せて、自身も合わせて鳴いてみる。

「ふんふんふーん」

「むきゅむきゅむきゅーう」

 体を上下に伸ばし、リズムに合わせて伸縮させる。「ふ」で体を縮め、「ん」で体を伸ばし、これを鼻歌に合わせて繰り返す。それを見た七海が楽しそうにするものだから、ムー太はなおさら張り切ってしまう。

 七海の胸の中は、暖かくて良い匂いがする。とっても心地良いムー太専用の特等席だ。しかも、外敵を排除してくれるのだから、これ以上の環境は望めない。
 よく考えてみれば、魔眼狼に襲われたときに助けてくれたのも彼女なのだ。そして更に、ムー太の探し物を一緒に探してくれるという。

 言葉では言い表せないほどの感謝がムー太にはあって(しゃべれないけれど)、だからこのぐらいのことで七海が喜んでくれるのならば、お安い御用なのである。

「ふんふんふーん」

「むきゅむきゅむきゅーう」

 気分は最高。ムー太はご機嫌だ。

 が――

 鼻先を掠めた湿気を敏感に感じ取り、ご機嫌モードは終わりを告げた。体が濡れるのを想像してしまい、ムー太の元気はなくなってしまう。

「むきゅう……」

「どうしたの、ムー太?」

 七海は問いながらも、すぐにその原因に気がついた。霧が左右の森から押し寄せてきており、二人を飲み込もうとしている。

「ちっ、濃霧とは厄介だな。だが、道に従って真っ直ぐ行けばすぐに出口だ。慎重に進めば問題ないだろう」

 が、鋭い叫びが背中を叩き、アヴァンはビクッと足を止める。

「アヴァン、動かないで!」

 七海は叫ぶと同時、濃霧に向けて風魔法を放った。強風が吹き荒れ、小規模の竜巻が発生。竜巻はそのまま濃霧の中へ割って入り、そして濃霧を――

「――ッ!」

 声にならない驚愕の吐息がもれる。アヴァンのものだ。

 結論から言えば、濃霧は吹き飛ばなかった。それどころか、暴風を伴っていた竜巻が跡形もなく消え去っている。まるで、霧の中に吸い込まれてしまったかのように。

「やっぱり、これはただの霧じゃない。空間歪曲を伴う魔法の霧だよ」

「空間歪曲? どういうことだ」

「空間を歪ませる霧ってことだよ。例えば、一歩進んだだけで別の場所に出てしまったり、その逆でいくら進んでも全く進めなかったり」

「……ふむ。つまりこう言いたいのか? 風魔法が前触れなく消え去ったのは、別の場所へ転移したと」

「理解が早くて助かるよ。竜巻を他の魔法で打ち消したのなら、その余波が発生するはず――けど、そんなものは無かった」

 額から吹き出る汗を拭い、アヴァンは周囲を油断なく見回す。緊張からかその表情は険しいものとなっている。

 霧は道を塞ぎつつあり、進路も退路も窮まろうとしていた。

「教えてくれ、対処法は?」

「濃霧に飲まれても、ぜったい動かないことだよ。座標が変わらなければ、空間も移動しないはず。その証拠にアヴァンはさっき大丈夫だったでしょ?」

 難しい話が続いていて、ムー太にはよくわからない。七海の腕の中で、ぼーっと成り行きを見守るしかなかった。

 まん丸の黒目をパチパチさせて、状況を把握しようと努めるアヴァンを眺めてみる。彼は、一つ一つの答えを吟味して頷いていたが、何かに気づき、ハッとして顔を上げた。

「待てよ? ということは、ロッカとミスティもこの霧で?」

「……多分ね。一流の冒険者二人が、霧の中で無闇に動いて遭難なんておかしいと思ったんだ。それと――」

 七海は地を蹴り、大きく跳躍して回し蹴りを放った。弧を描く優美な曲線が、濃霧を切り裂くように左から右へと走る。

 ビュウッと冷気を含んだ突風が吹き、七海は着地。

 突然の回転にムー太は目が回る。ぐわんぐわんと揺れる視界の先、見慣れぬ氷像が三体出現していた。

「むきゅう!?」

「なっ、これは魔物……いや、人型だから魔族か? いつの間に……」

 緑色の肌を持ち、緑黄の瞳を見開いた人型の生物。肌はラバースーツを着ているように滑らかで、胸部に膨らみがあることから雌のようにも見える。

 爪先はサーベルのように鋭く尖り、今にも振り下ろされんという所で止まっていた。

 七海の合図と共に、三体の氷像は砕け散る。

 敵の奇襲に驚いたのか、あるいは仲間を案じてなのか、アヴァンの顔色は優れない。長剣を引き抜き構えるが、肩には不自然な力みが発生していて緊張が窺える。

 そんな様子を察してか、七海は努めて明るい表情を作ると、アヴァンの口調を真似して得意げに言った。

「空間が歪んでいるからな、霧を伝って敵が転移してくることも可能だ――、なんてね」

 照れ隠しからか、舌をペロッと出して笑ってみせる。

 アヴァンもつられて笑い、肩をすくめる仕草を作る。どうやら、いくらかの緊張が解れたようだ。

「まったく、ナナミには驚かされるな。しかし、霧の中で襲われたらまずくないか? 応戦する他ないし、ロッカたちもそうしたはずだ」

「確かにマズイけど――」

 濃霧が迫りつつあるのを横目で確認すると、七海は迷わずアヴァンの元へ駆け寄った。そして、その手をぎゅっと握る。

「な、なにを」

 照れるアヴァンとは対照的に、七海は涼しい顔を崩さない。

「私は空間固定の魔法式を組んでるから、強制転移系の魔法は効かないんだ。こうして手を繋げば、アヴァンにもお裾分けできるんだよ」

「……空間固定だって? 聞いたこともない魔法ばかり出てくるな」

 問いには答えず、彼女はウインクして、

「でも、ずっと手を繋ぐわけにはいかないからね。君にも同じ魔法を掛けてあげるよ、即席のやつだけどね」

 七海が魔法を唱えると、淡い光がその華奢な体を包み込んだ。続いて、胸の辺りには円形の魔法式――魔法陣ともいう――が浮き上がり、赤色の光は布地を貫通して像を成す。魔法式は極小の光の文字から形成されていて、複雑な魔法式をいくつも重ねることで一つの魔法を発動させる。

 光の文字は胸から腕へ、腕から手、手から指へと広がっていく。それは体内に刻まれた魔法式を順番に起動しているに過ぎず、現在進行形で記述している訳ではない。

 やがて全ての魔法式が起動して、七海の全身が光の文字で埋め尽くされると、今度は握った手を伝わってアヴァンの腕へと伸びていく。

 息を飲む音が聴こえた。

「こ、これは……」

「心配しないで大丈夫だよ。一時的に魔法式のコピーを貸すだけで、時間が来れば勝手に消えるから」

 浮き足立った自分を戒めるように、アヴァンは大仰な動作で頷いてみせる。やがて魔法式がその全身に行き渡ると、空間固定の魔法が発動し、強烈な光が明滅する。 

 しばらくすると光は消えて、沈黙が降りた。

 最後の光が眩しくて、ムー太はしょぼしょぼする目をボンボンで擦る。再び目を開けると、七海がそっと手を離すところだった。

 アヴァンは手の平を顔の前へ持っていき、しげしげと見つめる。

「……成功したのか?」

「うん。それと、効果は約一時間だから気をつけて。もっとも、敵さんは物理的に私たちを仕留めるつもりみたいだけど」

 濃霧は二人を取り囲むように漂っていて、それ以上迫ってくる気配がない。上空から見れば、そこだけぽっかりと穴が空いている状態だ。

 ふいに、新たな人影が霧の中から現れる。その数は五体。

「キシャアアッ!」

 知能の欠片もないような叫びを上げ、緑の魔物はサーベルのように鋭い爪を一つにまとめ、アヴァンに向けて振り下ろした。

「来るってわかってれば、対処はできる!」

 振るわれた斬撃を長剣で受け止め、右へと流す。同時に間合いを一気に詰めると、がら空きの懐へと侵入。これを横に一閃する。

 金属がぶつかるような高音が耳をつんざく。

 その胴を二分するはずだった長剣は、しかし、わき腹を少し傷つけただけで、その刃を止めていた。

「キシャアアッ!」

 再び振るわれた爪サーベルの一撃をアヴァンは紙一重で避ける。頬が浅く裂け、じわりと血が滲む。

「言い忘れてたけど、そいつ結構つよいからね」

 と言いつつも、七海はすでに二体の魔物をほふっている。

「ナナミは化け物か……。いや、俺も負けてられないな」

 誰にも聞こえない独り言を呟くと、アヴァンは長剣に魔力を込めた。刀身に刻まれた魔法式に光が灯り、剣全体が青白く輝く。

 上段の構えを取りつつ、地を蹴りダッシュ。互いの間合いに入った瞬間、アヴァンは長剣を思いっきり振り下ろした。

「キシャアアッ!」

 緑の魔物は長剣の軌道に目もくれず、アヴァンの心臓目掛けて突きを放った。その刹那、アヴァンの斬撃は加速して魔物の鎖骨に命中――否、命中する前に魔物の体は大きくひしゃげた。

 まるで巨大な岩に押しつぶされたかのように、ぺしゃんと縦に潰れたのだ。魔物が放った必殺の一撃ごと沈み込み、その切っ先は届かない。

 そのまま長剣を振りぬけば、魔物は絶命するほかない。そして、剣先が地面に激突した瞬間、轟音と共に大地が揺れた。地響きを伴うほどの大きな揺れだ。

 アヴァンは得意顔で振り向くが、

「ちょっと、アヴァン! 地面揺らすなら先に言ってよね!」

「むきゅう!」

「す、すまん……」

 大地を揺るがす強烈な振動に、ムー太は心当たりがあった。あれのせいで何度転んだことか、と苦々しく思う。幸い、今は七海に抱かれているので大丈夫だけれど。

 そんなやり取りを間に挟みつつも、戦闘は継続している。

 残った魔物二体のうち、右側の敵に七海は跳躍した。凄まじいスピードで視界が移り変わるが、ムー太の体には風圧や重力などの負荷が一切掛からない。七海の魔力が保護膜のように働き、守ってくれているのだ。

 一瞬にして魔物との間合いを詰めて、七海が掌底を放つ。

 掌底は魔物の腹部に命中。瞬間冷却と打撃が合わさって、その胴体は二つに砕けて空を舞う。その残骸は、地面に落ちることなく、空中で氷塊へと変わり粉々に砕けて消えた。

 そこで足を止めたりせず、すぐに次の標的へ向けて跳躍。迎撃に回された爪サーベルが七海の肩へと迫るが、彼女はこれを避けようとしなかった。

「ナナミ!」

 稲妻のように鋭い爪サーベルの一閃が、小柄な少女の肩へ突き刺さる。が、命中した先端から順番に、まるでドライフラワーのようにボロボロと崩れていく。その崩壊は爪だけに留まらず、腕へと伝わり、胸へと広がり、体全体を蝕んだ。

 為す術なく崩れ去る魔物の体。それを見たムー太は不安になって、自分の体が崩れたりしないかボンボンで触ってみる。変わりのない柔らかな感触を確認して、ホッと胸を撫で下ろした。

 そんなムー太を撫でながら、七海の方も一息ついて、

「そうとう厄介なやつを敵に回したみたいだね」

 アヴァンは歩み寄りながら、肩をすくめて苦笑。

「その割に、随分あっさり倒していたように見えたが」

「ううん、親玉の話だよ。ちょっと待ってね」

 疑問符を浮かべたアヴァンに断りを入れて、七海は片膝をついて屈むように座ると掌をぺたりと地面につけた。目を瞑り、何かを探るように意識を集中。すると、掌から赤紫の光が発せられ、水面を伝わる波紋のように地面に流れ広がっていく。

 本物の波との違いは、直立する木々でさえも登り伝わっていく点にあるだろうか。同心円状に広がる光の波紋は、隣接するものすべてを飲み込んでいくかのようだ。

 緑の大地に浸透する赤紫の波は、半径十メートルほどに広がったところでその拡大を止めた。と思いきや、ふいに光の水面みなもが爆ぜて空中に四散。光のプールは一瞬で消滅した。

 賞賛の拍手を送るムー太に微笑を返しながら、七海は立ち上がり、

「やっぱりね。地面におびただしい数の魔法式が埋め込まれてる」

「どういう……ことだ?」

 事態を飲み込めない様子のアヴァンが唸る。
 それに対し、七海は少し考えてから言った。

「転移魔法や空間歪曲は、空間魔法と呼ばれる系統の中でも最高峰の魔法なんだけど、どちらにも共通するのが、複雑で高度な魔法式を事前に準備しておくことなんだよ。だから、感知魔法を使ってみたんだけど、思った通り地面に魔法式が張り巡らされてたってわけ」

 一拍置いた後、彼女は結論を言った。

「つまり、霧が掛かっている範囲すべてに魔法式が刻まれている」

 渦を巻き周囲を漂う濃霧と、見た目にはなんの変哲もない地面を交互に見比べ、アヴァンは信じられないという顔を浮かべる。俯き、

「俺たちをるために、そんな大掛かりな魔法式を組んだっていうのか……」

 神妙に七海が頷き、補足する。

「でもね、複雑で高度な魔法式を仕込むとなると、すごく時間がかかるんだ。森全体ともなれば尚更。だから事前に仕込んであったんだと思う」

「一体、誰がそんなことを……やっぱり、魔族か?」

「例え魔法式が事前に組まれていたとしても、これほどの高等魔法を広範囲に渡って展開、かつ、維持するなんて並の魔族じゃないよ。相手は魔将クラスの強敵だろうね」

「魔将!? 魔族の将軍がこんな辺境の地にいるっていうのか!?」

 事も無げに言った七海に、納得がいかなかったのかアヴァンが食ってかかる。冷静を欠いた剣幕に、しかし七海はあっさりと応じた。

「ううん、魔将じゃなくてそれと同等の力を持つはぐれ魔族がいるってこと」

 一瞬だけ安堵を浮かべ、そしてすぐに驚愕を浮かべ直す。実際のところ、彼女の言う通りならば最悪の状況であることに変わりはない。それを再確認したのだろう。アヴァンは頭を抱えた。

「そんな化け物がいるなんて信じられん。いや、事実異変が発生している以上、信じるべきなんだろう。だが……一体何者なんだ。ナナミは知っているのか?」

 地面に視線を落とし、七海が答える。

「魔法式は地脈に沿って網の目のように走っていた。まるで木の根のようにね」

「まさか……」

「そう、敵に回してしまったのは樹齢千年を超える大樹。この森の名前にも冠されている――魔樹だよ。森全土に根を下ろしていればこそ、魔法式を森全体に仕込むことが可能だったんだ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命

遊鷹太
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。 最強主人公はイケメンでハーレム。 脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。 落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。 =主人公は男でも女でも顔が良い。 そして、ハンパなく強い。 そんな常識いりませんっ。 私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。   【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?

たまご
ファンタジー
 アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。  最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。  だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。  女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。  猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!! 「私はスローライフ希望なんですけど……」  この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。  表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

処理中です...