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第31話 逃走劇②
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ドンドンドンドン
地鳴りが響く
ウォーという鳴き声はすぐ後ろに迫っている
僕らは今、緩やかな山を登っているが、魔物はもう500mもないくらいまで迫っていた
「いそげ!これを超えたらあとは坂を下れば川だ!!」
「少しブリンクで距離を稼ぎましょう!もう追いつかれますよ!」
「駄目だ!川はお前の転移で渡る必要がある!MPが足りるかわからん!」
アルは考えがあるようで、僕の提案を拒否した。
ナタリーは疲労と道中の戦闘でMPがきれてしまい気絶していた。今はアルが背負っているため歩みが余計に遅くなっていたのだ
その状態で魔物は勢いよく近づいている危機的状況になっていた
それでも元気な僕が頂上に一番に着いた時、斜め下を見下ろせば川が広がっていた。川幅は大きく長い川の様だ
頂上から川岸まで坂道で200mほどの距離なので、これでは魔物に追いつかれるのではないかと思える。
「ノエル君、弓だしてくれる?もう私も歩けそうにないから・・・ここで少しでもあいつらの足止めをするよ」
ティアが2番目に頂上に着いてそういう、その言葉はティアらしくない。
「嬢ちゃん、坊主いそげよ!」
店主が3番目についてそのまま転がるように坂を下る
アルはナタリーを担ぎながらも、そこまで遅れずに山を昇って来た。
「早く行けお前ら!」
アルは登ると同時にそう言ってくる
「私が足止めをするよ、先に行ってて」
ティアはまたそういう
「ここで言い合いする時間はない、ノエル頼んだぞ」
アルは真剣な目で僕の目をじっと見てそう言うと、坂を下っていく
下を見るともう200mもないだろう距離に魔物が迫っていた
「早く弓をだして!」
ティアが怒鳴り気味にそういう
・・・
僕はまた仲間を見捨てるか、見捨てないかの選択に迫られた
結局一人の方が楽なのはこの脱出劇で身をもって感じた
仲間がいるせいでのもどかしさも感じてそれに対して、イライラもしていた。
だけどアルは僕を信頼し、言葉は発せずともティアを連れてこいと任せてくれたのだ。僕はそれに応える為にティアに告げる
イベントリから、この道中で拾った岩や巨木を出して上から転がした。その岩たちは坂の勢いを借りて徐々に早くなっていく。
「無理です、アルに任されました。足止めはこれで十分です」
そう言って、岩が魔物に着弾する前にティアの手を握り一度ブリンクを使用し坂を下った。
「ちょっと、ノエル君!」
「大丈夫!僕を信じて!」
僕の見立てでは、川幅は300mぐらいだろうブリンク10回あれば届くはず。
今の僕は全部でブリンク12回使用できる
マジックポーションを使用すれば14回使えるのだ。移動距離としては420M
この坂から川岸まで200M、川岸から対岸まで300M
坂を少しブリンクで下ったとしても、ギリギリなんとかなるだろうと思えた。
ブリンク後に、アルのところまで走って駆けおりる。ティアも僕が絶対にこの手を離さないと分かったのか、観念した様子で坂を下る。
「アル!手を!」
そのままアルの少し前へとブリンクをして手を伸ばすと、僕の手をアルが掴む。
その時後ろから魔物が槍を投げ飛ばしてきたのを横目で見えていた。
(ブリンク!)
すぐにブリンクをして間一髪避けれたの思えたが
「ぐおっ・・・」
アルのふくらはぎに刺さっていたのだ!
そのままブリンク先でアルは体制をくずして倒れてしまった!
僕の手を離し、坂を転がっていく。
担いでいたナタリーも同じように転がり、アルとも離れてしまった。
「アル!ティア掴まって!」
両手を空ける必要があると思い、繋いだ手を離しティアから捕まって貰うように指示をする。
「うん!いいよ!」
ティアは後ろから抱き着く、身長差からか首あたりに手が回る感じになっている
僕は急いでアルの元へブリンクし、右手で腕をつかみ
ナタリーにもブリンクをして、うつぶせに倒れている背中に左手を置く
予定は少しくるってしまったが川岸まであと50mほどになっていた
店主は川岸近くまで降りているのが見えた
僕はもう一度ブリンクをして店主の少し前に降り立ち、店主に叫ぶ
「店主!」
それと同時にポーションを取り出し、一気に飲み干した
川岸を確認する、5M下に水が流れているちょっとした崖だ。
後ろを振り返ると下り坂の為、魔物の行軍速度もかなり早い。
その中で魔物から投石まで飛んできている。
はやくはやく店主・・・
そうは思うが店主も投石を喰らいながら坂道を駆け抜け・・・店主は飛んだ。
店主は後ろからダイブする形で僕の足を掴んだ!
その瞬間に僕はブリンクを使用。
そこから連続9回のブリンクで川岸まで50mほどの距離まで移動したのだ
ザッパーン!
徐々に高度を落としながらブリンクをしたが、距離を少しでも稼ぐ為にに高さ3mぐらいの上から勢いよく川に落ちた。
「ぷっは、みんな大丈夫ですか!」
すぐに水面に浮上し、周りを見るがこの川は流れが速く、通常でも泳ぐのは大変な様に感じた。
店主がナタリーを抱え浮上してくるのを確認し、ティアとアルも確認できた
皆疲弊し、気を失っているナタリー、足に槍が刺さったままのアル。両方とも泳ぐのは困難だろう
こちら側も川岸は崖の様になっていて、すぐに登れそうにないのだ
「俺はナタリーを向こう岸まで連れていく」
店主はそういい、ナタリーを仰向けにして、流されながらも泳いでいる
ティアもは一人で泳ぐのがやっとだが・・・顔を水面から覗かせている為大丈夫そうだ。
「僕がアルを連れていきます、ティアは向こう岸へ!」
アルはもう力なく、浮いている状態だったが、流れが速い為ドンドン流されて行っていた。
くそっ流される・・・いやでも思ったよりも泳げるぞ
僕はアルにたどり着き、顔をなんとか水面にあげるように泳いだ
流されながらも、僕の体は大の大人を引っ張って泳ぐことが出来き、ディティマールの能力値の恩恵を受けていた。
徐々に崖から河原のような、登れる場所になり、ティア達が先に対岸へ着いたのが見えた。
僕達もティア達よりも50mほど流された場所から陸に上がり、アルを引き釣りながら地面へ引っ張り上げることができた。
(流石にこれは疲れた・・・)
アルは軽く水を飲んだみたいだったが呼吸はしていた。僕は足に貫通していた槍を抜くと、アルは鈍い声を上げている。すかさずイベントリから店主のポーションを足に振りかける、これで応急処置は出来ているはずだ。
血は止まったようだったので安堵した
アルの顔色もよくなっていくように見え、ボソっとアルは呟いた。
「また助けられたな・・・」
その一言だけ言うと、気を失ってしまったのか目をつぶり喋らなくなる。
「・・・生きている、大丈夫か」
一応口元から呼吸をしている事を確認し、安堵から僕もそこで尻もちをついて川を確認。
魔物が川を流れている様子はない。流石にブリンクなしではこの距離の川は水棲生物でない限り無理だろうと、勢いがある川で良かったと今は思う。
しばらくするとふらふらとティアとナタリーをおんぶした店主がやってきた。
「アルフレッドは無事か?」
「はい、ポーションを使用したら寝ちゃいました」
「そうよかった」
ティアはそう言って、座り込んだ。
「緊急だったので店主の使っちゃいました。すいません」
「いや構わねーよタダでやるって、ふー・・・なんとかみんな無事だな」
店主もナタリーを背中から降ろして、寝かせた後にドカっと座る
「ナタリーも大丈夫そうですか?」
「こっちも大丈夫そうだ。気を失っているのはMP切れと疲労だろう、そろそろMPも回復して起きる頃だ」
店主はにっと笑って答えてくれた
この中では僕の次にタフなのは店主のようで、歳のわりに元気そうだ。それにアル同様に頼りがいがあり、安心させてくれる言葉をくれるのだ
ティアの方を見やると所々にキズがあり、額からも血が流れていた
僕に後ろから抱き着くようにしたのは、敵の投石から守っていてくれていたようだ
「ポーションもう一個買うので使っていいですか?」
「気にすんな、やるよ」
「ありがとうございます」
「ティア、怪我をしているようなので飲んでくださいね」
「ありがとう・・・」
やはり疲れているようで喋るのもしんどいようだ
ポーションと水、食料を出して店主とティアの前に並べた
大き目のタオルをティアに掛けた後に、ファイアで焚火をつける
ナタリーとアルの下にマットを引いて、こちらもタオルを掛けておく
「坊主その辺でいいぞ、お前も休んどけ」
手持無沙汰な僕が色々やろうとしているのを、店主は見かねて声を掛けてくる
「あっ分かりました」
ティアもナタリーの横で横になっているので、焚火近くの店主の横へ座る
それでも気になってしまうので、つい喋ってしまうのだ
「魔物たちは当分追いつけませんかね?」
「あぁあいつらが泳いだとしても、この川の流れだ直ぐにこれねーだろ。こっち側にくるとなると橋を渡るしかないが、あの位置からなら北東へ移動しなければならないからな」
店主はそう言い放つ
僕は店主のその言葉を聞いて少し疑問に思う
「店主やアルは、最初から僕のブリンクを考えて川を渡る予定だったんですよね?」
「そうだ、じゃないと村からなら北西なんて道は使わんな」
店主は答える
「なぜ魔物も僕らの後を追って、渡れない川岸までついてきたのでしょう?村の襲撃までは分かるのですがそのあとの道どりはあきらかに僕らを追っているかの様じゃないですか?」
魔物は明らかに僕達を追跡していると確信していた
「たしかに・・・そうだな・・・まぁ難しいことは今は考えず、お前も休んでおけ。俺も少し横になる」
そのまま店主は黙りこくってしまった
僕は不安から目をつぶることが出来ず、干し肉をかじりながらみんなが起きるのを待つのだった
地鳴りが響く
ウォーという鳴き声はすぐ後ろに迫っている
僕らは今、緩やかな山を登っているが、魔物はもう500mもないくらいまで迫っていた
「いそげ!これを超えたらあとは坂を下れば川だ!!」
「少しブリンクで距離を稼ぎましょう!もう追いつかれますよ!」
「駄目だ!川はお前の転移で渡る必要がある!MPが足りるかわからん!」
アルは考えがあるようで、僕の提案を拒否した。
ナタリーは疲労と道中の戦闘でMPがきれてしまい気絶していた。今はアルが背負っているため歩みが余計に遅くなっていたのだ
その状態で魔物は勢いよく近づいている危機的状況になっていた
それでも元気な僕が頂上に一番に着いた時、斜め下を見下ろせば川が広がっていた。川幅は大きく長い川の様だ
頂上から川岸まで坂道で200mほどの距離なので、これでは魔物に追いつかれるのではないかと思える。
「ノエル君、弓だしてくれる?もう私も歩けそうにないから・・・ここで少しでもあいつらの足止めをするよ」
ティアが2番目に頂上に着いてそういう、その言葉はティアらしくない。
「嬢ちゃん、坊主いそげよ!」
店主が3番目についてそのまま転がるように坂を下る
アルはナタリーを担ぎながらも、そこまで遅れずに山を昇って来た。
「早く行けお前ら!」
アルは登ると同時にそう言ってくる
「私が足止めをするよ、先に行ってて」
ティアはまたそういう
「ここで言い合いする時間はない、ノエル頼んだぞ」
アルは真剣な目で僕の目をじっと見てそう言うと、坂を下っていく
下を見るともう200mもないだろう距離に魔物が迫っていた
「早く弓をだして!」
ティアが怒鳴り気味にそういう
・・・
僕はまた仲間を見捨てるか、見捨てないかの選択に迫られた
結局一人の方が楽なのはこの脱出劇で身をもって感じた
仲間がいるせいでのもどかしさも感じてそれに対して、イライラもしていた。
だけどアルは僕を信頼し、言葉は発せずともティアを連れてこいと任せてくれたのだ。僕はそれに応える為にティアに告げる
イベントリから、この道中で拾った岩や巨木を出して上から転がした。その岩たちは坂の勢いを借りて徐々に早くなっていく。
「無理です、アルに任されました。足止めはこれで十分です」
そう言って、岩が魔物に着弾する前にティアの手を握り一度ブリンクを使用し坂を下った。
「ちょっと、ノエル君!」
「大丈夫!僕を信じて!」
僕の見立てでは、川幅は300mぐらいだろうブリンク10回あれば届くはず。
今の僕は全部でブリンク12回使用できる
マジックポーションを使用すれば14回使えるのだ。移動距離としては420M
この坂から川岸まで200M、川岸から対岸まで300M
坂を少しブリンクで下ったとしても、ギリギリなんとかなるだろうと思えた。
ブリンク後に、アルのところまで走って駆けおりる。ティアも僕が絶対にこの手を離さないと分かったのか、観念した様子で坂を下る。
「アル!手を!」
そのままアルの少し前へとブリンクをして手を伸ばすと、僕の手をアルが掴む。
その時後ろから魔物が槍を投げ飛ばしてきたのを横目で見えていた。
(ブリンク!)
すぐにブリンクをして間一髪避けれたの思えたが
「ぐおっ・・・」
アルのふくらはぎに刺さっていたのだ!
そのままブリンク先でアルは体制をくずして倒れてしまった!
僕の手を離し、坂を転がっていく。
担いでいたナタリーも同じように転がり、アルとも離れてしまった。
「アル!ティア掴まって!」
両手を空ける必要があると思い、繋いだ手を離しティアから捕まって貰うように指示をする。
「うん!いいよ!」
ティアは後ろから抱き着く、身長差からか首あたりに手が回る感じになっている
僕は急いでアルの元へブリンクし、右手で腕をつかみ
ナタリーにもブリンクをして、うつぶせに倒れている背中に左手を置く
予定は少しくるってしまったが川岸まであと50mほどになっていた
店主は川岸近くまで降りているのが見えた
僕はもう一度ブリンクをして店主の少し前に降り立ち、店主に叫ぶ
「店主!」
それと同時にポーションを取り出し、一気に飲み干した
川岸を確認する、5M下に水が流れているちょっとした崖だ。
後ろを振り返ると下り坂の為、魔物の行軍速度もかなり早い。
その中で魔物から投石まで飛んできている。
はやくはやく店主・・・
そうは思うが店主も投石を喰らいながら坂道を駆け抜け・・・店主は飛んだ。
店主は後ろからダイブする形で僕の足を掴んだ!
その瞬間に僕はブリンクを使用。
そこから連続9回のブリンクで川岸まで50mほどの距離まで移動したのだ
ザッパーン!
徐々に高度を落としながらブリンクをしたが、距離を少しでも稼ぐ為にに高さ3mぐらいの上から勢いよく川に落ちた。
「ぷっは、みんな大丈夫ですか!」
すぐに水面に浮上し、周りを見るがこの川は流れが速く、通常でも泳ぐのは大変な様に感じた。
店主がナタリーを抱え浮上してくるのを確認し、ティアとアルも確認できた
皆疲弊し、気を失っているナタリー、足に槍が刺さったままのアル。両方とも泳ぐのは困難だろう
こちら側も川岸は崖の様になっていて、すぐに登れそうにないのだ
「俺はナタリーを向こう岸まで連れていく」
店主はそういい、ナタリーを仰向けにして、流されながらも泳いでいる
ティアもは一人で泳ぐのがやっとだが・・・顔を水面から覗かせている為大丈夫そうだ。
「僕がアルを連れていきます、ティアは向こう岸へ!」
アルはもう力なく、浮いている状態だったが、流れが速い為ドンドン流されて行っていた。
くそっ流される・・・いやでも思ったよりも泳げるぞ
僕はアルにたどり着き、顔をなんとか水面にあげるように泳いだ
流されながらも、僕の体は大の大人を引っ張って泳ぐことが出来き、ディティマールの能力値の恩恵を受けていた。
徐々に崖から河原のような、登れる場所になり、ティア達が先に対岸へ着いたのが見えた。
僕達もティア達よりも50mほど流された場所から陸に上がり、アルを引き釣りながら地面へ引っ張り上げることができた。
(流石にこれは疲れた・・・)
アルは軽く水を飲んだみたいだったが呼吸はしていた。僕は足に貫通していた槍を抜くと、アルは鈍い声を上げている。すかさずイベントリから店主のポーションを足に振りかける、これで応急処置は出来ているはずだ。
血は止まったようだったので安堵した
アルの顔色もよくなっていくように見え、ボソっとアルは呟いた。
「また助けられたな・・・」
その一言だけ言うと、気を失ってしまったのか目をつぶり喋らなくなる。
「・・・生きている、大丈夫か」
一応口元から呼吸をしている事を確認し、安堵から僕もそこで尻もちをついて川を確認。
魔物が川を流れている様子はない。流石にブリンクなしではこの距離の川は水棲生物でない限り無理だろうと、勢いがある川で良かったと今は思う。
しばらくするとふらふらとティアとナタリーをおんぶした店主がやってきた。
「アルフレッドは無事か?」
「はい、ポーションを使用したら寝ちゃいました」
「そうよかった」
ティアはそう言って、座り込んだ。
「緊急だったので店主の使っちゃいました。すいません」
「いや構わねーよタダでやるって、ふー・・・なんとかみんな無事だな」
店主もナタリーを背中から降ろして、寝かせた後にドカっと座る
「ナタリーも大丈夫そうですか?」
「こっちも大丈夫そうだ。気を失っているのはMP切れと疲労だろう、そろそろMPも回復して起きる頃だ」
店主はにっと笑って答えてくれた
この中では僕の次にタフなのは店主のようで、歳のわりに元気そうだ。それにアル同様に頼りがいがあり、安心させてくれる言葉をくれるのだ
ティアの方を見やると所々にキズがあり、額からも血が流れていた
僕に後ろから抱き着くようにしたのは、敵の投石から守っていてくれていたようだ
「ポーションもう一個買うので使っていいですか?」
「気にすんな、やるよ」
「ありがとうございます」
「ティア、怪我をしているようなので飲んでくださいね」
「ありがとう・・・」
やはり疲れているようで喋るのもしんどいようだ
ポーションと水、食料を出して店主とティアの前に並べた
大き目のタオルをティアに掛けた後に、ファイアで焚火をつける
ナタリーとアルの下にマットを引いて、こちらもタオルを掛けておく
「坊主その辺でいいぞ、お前も休んどけ」
手持無沙汰な僕が色々やろうとしているのを、店主は見かねて声を掛けてくる
「あっ分かりました」
ティアもナタリーの横で横になっているので、焚火近くの店主の横へ座る
それでも気になってしまうので、つい喋ってしまうのだ
「魔物たちは当分追いつけませんかね?」
「あぁあいつらが泳いだとしても、この川の流れだ直ぐにこれねーだろ。こっち側にくるとなると橋を渡るしかないが、あの位置からなら北東へ移動しなければならないからな」
店主はそう言い放つ
僕は店主のその言葉を聞いて少し疑問に思う
「店主やアルは、最初から僕のブリンクを考えて川を渡る予定だったんですよね?」
「そうだ、じゃないと村からなら北西なんて道は使わんな」
店主は答える
「なぜ魔物も僕らの後を追って、渡れない川岸までついてきたのでしょう?村の襲撃までは分かるのですがそのあとの道どりはあきらかに僕らを追っているかの様じゃないですか?」
魔物は明らかに僕達を追跡していると確信していた
「たしかに・・・そうだな・・・まぁ難しいことは今は考えず、お前も休んでおけ。俺も少し横になる」
そのまま店主は黙りこくってしまった
僕は不安から目をつぶることが出来ず、干し肉をかじりながらみんなが起きるのを待つのだった
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