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第45話 アルフレッドはもしかして・・・
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翌朝、アル、僕、シスレーは岩街へ向けて騎士達100人とサイシアールを出発した。
ナタリーとティアは子供を見るために残った。馬車をほとんど魔物に潰された為、子供達が乗るスペースがなく歩かなければならなかった。2週間後にサイシアールにいる兵士200名の交代要員を送るそうなので、その時に戻ってくることになった。
戻るメンバーの理由はアルは討伐隊の栄誉を称え、勲章を授与される為、僕は手に入れた物を店主に鑑定してもらいお金に変える為、シスレーは不動産の伝手があるようで、拠点探しを僕と一緒にしてくれるようだ。
サイシアールからセイクリッドストーンまでの帰りの道は何事も無かった。魔物も少なく、サイシアール襲撃の為に近隣の魔物が集まっていたのかもと、副団長さんが言っていた。
途中シスレーが夜中に一人で前のPTメンバーの事を思い出して、泣いている姿を見てしまった。これは彼女が一人で乗り越える事なのだろう、それに掛ける言葉が見つからず、僕は背中をさすったり、手を握ったりとするだけだった。
サイシアールを出て4日目の夜に岩街へとたどり着いく。
「ふーーー、やっと落ち着けるって感じですね」
岩街にたどり着き、そう声を漏らす。
「お前は疲れてないだろ、明日の朝にはケロっとした顔でいろいろ一人でまわるんだろうが」
アルは皮肉にもそういってくる
「そうなの?流石に疲れたでしょ?」
シスレーがそういうので、僕はうんうんと頷く
「シスレーはこいつのことまだ分かってないな。あんたがこいつと初めてあったていう市場だけどな、あの前日に俺たちは一日中走って、サイシアールから魔物に追われて命からがら逃げてきてたんだぜ?」
「えっ?」
シスレーは理解が追いつかなく、キョトンとしていた
「ま、まぁまぁ立ち話もなんですし、宿屋へいきましょうよ、部屋が取れなくなりますよ」
僕はシスレーまでアルの思考に囚われない様にせかし、馬車馬の集いへ向かったのだった
「えっと部屋はどうしますか?シスレーさん、いつもはティアとナタリーも同じ部屋でしたけど、男嫌いでしたよね?別だと多少、自己負担になるのですが」
「ふふ、男嫌いって、そんなイメージついてたの?」
僕は一応気を使ったつもりだったが、シスレーは笑った。
「あれ?男はガサツでとか前の男仲間にいい思い出がないといっていたので」
「あぁまぁそんな事もいったけど男嫌いってわけじゃないよ、それに君たちは違うんでしょ?」
シスレーは笑ってそういった
「僕は違いますが、アルは分かりませんよ!」
そして頭をたたかれた
「こいつのことは無視してくれ」
「仲がいいね。今はお金を節約するに越したことはないから、同じ部屋でいいよ」
それならと前と同じ3~4人部屋を一つとり
酒場で明日の予定を決めて各々のタイミングで部屋に戻った。
アルはティアやナタリーと一緒でもなんともないのだろうか?またPTにシスレーという美女が入り同じ部屋で寝るというのに何も気にしていないようなのが不思議なのだ。
もしかしたらと、今度本当は男がすきなのか聞いてみようと思った。
次の日、目が覚めると時間は6時だった。命の危険も何も心配することもない、気持ちの良い目覚めだった。しかし、まだアルとシスレーは寝ているようだ
横を見るとシスレーは下着姿同然のかっこうで掛布団を投げ飛ばし、無防備な姿になっていた。
暑いけども・・・これはありなのか?僕もあまり見てはいけない物だと思い視線をそらす。
一応アルも隣で寝ているという事で、僕はシスレーに布団を掛け直し、散歩にいくと置手紙を残し部屋を出た。
シスレーのスタイルであの寝相とあの姿・・・もしかして前一緒にいた男仲間はそんなに悪いやつでは無いのではないのかと知らぬ冒険者に同情した。
トコトコと前いった市場のほうへ向かう。
んー朝のこの空気はいい、時間は6時30分か。
背伸びをしながらゆったりと歩く。
お腹がすき始めて頃合いで市場でパンを買う事に、今日買ったのはホットドックのようなものだ。
一口食べて美味しかったので、追加でもう5つ購入。美味しい物は同じものを買い込みイベントリに入れる事にした。これなら、またすぐに熱々が食べれるのだと討伐隊でのイベントリの有能さに気が付いた行為だった。
まだ市場はそこまでお店がでていないので、大通にあるベンチに座って食べることにした。もう季節は本格的に夏になるのだろう、朝のこの時間も風がそよぐが生ぬるく感じる。
冷たいものが欲しくなるなー、それもどこかでたくさん買って収納しておこうっと
パンを食べ終わると人の流れが出来始め、店も開店して町がにぎわい始めた。
「そうだ!店主をつれて市場にいってみよ!もう7時だし起きてるかも!」
思ったらすぐ行動!
急ぎ足で店主が寝泊まりもしている倉庫に向かった。
ドンドンドン
「おはようございまーす」
しばらく時間がたって、ドアが開けられる
「誰だよこんな朝はやくに・・・」
「おはようございます店主」
まだ眠たげの様子で店主がドアを開ける。
「おっおう戻ってきたのか!?こんな朝早くにどうした!?なにかあったのか?」
店主は僕を確認すると目が覚めたように焦りを見せた。
「いえ、無事討伐隊はダンジョンの街を取り戻せましたよ!」
僕は笑顔でそういった。
「そうか、よかったな・・・お前も無事でなによりだ」
僕の言葉に店主はほっとして、にかりと笑う。
「それで、こんな朝早くにどうしたんだ?」
「朝早くはないですよ、一緒に市場いきませんか?」
店主は一瞬キョトンとして、
「ん?どういうことだ?頭がおいつかねー」
「えっと、昨日無事に討伐隊は戻ってきたので、市場を散歩してたら鑑定持ちの店主も誘ったら楽しいかもと思いきました」
僕の言葉を聞いてドアがバタンと絞められた。
「はえーわ!あと3時間後にこい!」
そんな店主に僕はすぐさま手持ちの切り札を行使した。
「店主ー、店主の家から一枚の絵を持ってきてるのですがー」
僕がそういうとダダダダッという足音とともにドアが開けられる
「お前、今絵っていったか?」
動揺しているのが明らかなな様子だった
僕はイベントリからチラっと見えるように半分だけ取り出して見せる。
「わぁぁあ仕舞え!仕舞え!」
「ふふっ市場一緒にいきませんか?」
「そうだな・・・くそっ一気に目が覚めちまったぜ。その絵のことしってるのはお前だけか?」
「アルも知ってますよ」
「そうか・・・」
暗くなる店主をよそに言う。
「早く準備して市場へ行きましょう!いいものが売れちゃいますよ!」
「くそっ、まってろ・・・」
一度中に戻り、すぐ店主は着替えだけすましてきた。本当に寝起きだったようだ。
店主にリコールを掛けて、朝買ったホットドッグと冷たい果実水を渡すと少し機嫌がよくなったようだ。
鑑定のことについて歩きながら聞いてみる。
「店主ってなんでも鑑定できるんですか?」
「何でもっていうと、出来ないものもあるがほとんどはできるぜ」
「じゃあ僕が欲しいものがあったら見てくれませんか?」
「おういいぜ、その代わりあとで俺の頼みもきてくれよな!」
「ん?僕にできることならいいんですが・・・なんですか? 」
「あぁ大丈夫だ、お前なら余裕だよガハハ」
店主はそう言って笑い詳しくは教えてくれなかった。
市場に付き、もうこの時間にはどの店も空いていて、賑わいを見せていた。
「なにか欲しいものがあるのか?」
「ナイフを新調しようと思ってます、店主のとこで買ったこのナイフ、今回の討伐で結構刃こぼれしちゃいました。それ以外にも何か良さそうなものがあれば教えてください」
そういってナイフを取り出し見せる
「あぁほんとだな、これは買い替えだが、これ剥ぎ取りとかちょっとしたことに使う物だろ?なんでこんな刃こぼれしてるんだ?」
店主にナイフを渡すと、いぶかしげな様子でナイフを動かしながら見ていた。
「いえ戦闘に使ってましたよ、蜘蛛の魔物の攻撃をそらしたり、ゴブリンを突き刺したりと何回か使ったらそうなっちゃいました」
「おいおい、お前こんなちっぽけなナイフで戦ったのか?こいつは剥ぎ取りなんかの採取用だぞ・・・」
「そうなんですか?あれ?そういえば・・・シスレーさんのナイフはもっと長かったような・・」
店主に呆れられた顔をされた
「はぁ・・・まぁ坊主は魔法使いだから気にしてなかったか」
「そうですね。でしたら、採取用と攻撃用に1本ずついいナイフや初心者でも扱いが簡単な武器があれば教えてください。予算は全部で金貨3枚~4枚ですね」
「なるほどな~・・・とういか坊主も金貨をポンと使えるぐらいに成長したのかよ。俺はそこにも感動するぜ。よし分かった、じゃあ見て回るか」
店主はニカっと笑った。店主もアル同様に兄貴肌のようで、頼ったら最初は嫌そうでもなんだかんだで相談にのってくれるのだ。
その後ブラブラとみて回り、柄に模様が刻まれていたり、刀身が青く光っている物などナイフといっても探すと色々な物があった。気になる物は全て店主に見せて行ったが、店主は首を横に振るばかりだった。
店員が属性付与つきや能力値上昇だというものもあったが、そのつど嘘だと教えてくれた。
「あの青の輝いたナイフかっこよかったのになー」
「ありゃダメだ、青光石で作られた飾り用だ。切れ味なんてない」
「じゃあ魔力上昇つきのナイフはどうでした?」
「能力値上昇なんて言ったもん勝ちだ、その場で判定することなんてできないだろ。そんな効果はついていなかった」
「やっぱり露店だとそういうことがあるんですね~店主と一緒でよかった」
「まぁな~店を構えてるわけじゃないからな、売ったもん勝ちだよな」
いろんな種類はあるが中々いいものが無いようで、その後も僕は見た目で選び続ける。
だが、店主は首を横に振り続けた。
「おっ・・・坊主こっちこい」
店主はこそっと耳打ちをしてくる
「坊主向けのスモールシールドとまぁまぁいいナイフがあるぞ」
「なんですなんです!」
「この二つだ」
店主は進めてきたのは、直径30cmぐらいのお皿ほどの小盾と刃渡り15cmぐらいの少し反りがあるナイフだった
僕からしたら、小さい盾に普通のナイフに見えて全くそそられない
「え・・・普通・・・」
「おい兄ちゃん、この盾とナイフいくらだ?」
僕の反応をよそに店主は定員に声をかけた
「盾は金貨5枚ですよ、材質にミスリルを使ってるし、ダンジョン産なので少し値段は張ります。ナイフもそうですねこちらもミスリルなので金貨5枚です」
店員はそう答えた
えっこんな盾とナイフが金貨5枚?ないない店主ないですよ!目で訴えるが・・・こっちを見向きもしない。
「こんな盾とナイフが金貨5枚?それは高すぎだろ、ミスリルを使ってるからって両方ちいせーぞ。こんな短いのじゃ戦闘には使えないだろ」
店主はなにやら交渉を始めたようだ
「まぁそうなんですがね・・・分かりました金貨4枚づつでどうですか?」
「いやいや、俺は剥ぎ取り専門のポーターだからミスリルの剥ぎ取り用が欲しいが、そんな奴は稀だろ。こんな盾やナイフ溶かしてミスリルに戻した方が売れるぜ。合わせて金貨5枚だ、それでもミスリルだけの値段だけと思ったら十分得だと思うが」
店主がもっともらしいことを言うと店員は悩んだ末に決めたようだった
「う~ん・・・金貨5枚、売った!」
「よし、交渉成立だ」
そういって店主は交渉を終わらせて、金貨5枚を僕から受取、支払いを済ませた。
えぇー・・・金貨5枚でも高いきがするが・・・それに予算オーバーなのですよ店主。
ミスリルならそんなもんなのだろうか、店主が選んだのだから悪いものじゃないかもしれないが・・・見た目が普通なので少し不満だ
その場を離れて歩きながらさっきの盾とナイフについて説明してもらう事にした。
「店主ー、ちょっと高いですよ、予算オーバーです」
「まぁそういうなって、あとで説明してやるから」
そういう店主は満足気だった
その後も色々みて回り僕は予算がつきたので何も買わず、店主は自分でも気に入ったものを3個ほど買っていた。
「朝の市場はいいものあるな!掘り出し物が結構あったぜクククッ」
しぶしぶだったのに結局楽しそうじゃん、やっぱ鑑定があると価値が分かっていない人から安価に買えるのは楽しいのだろうか、羨ましいな
結局市場には2時間ほど見て回った、店主も僕に用事があるということなので今日はこの辺で切り上げることにした。店主の鑑定は1つ1つ手に取ってみないといけない為、流し見で探すようなことは出来ないようだった。
「いやぁ楽しかったですね、鑑定スキルが羨ましいですよ」
「まぁ便利だな、俺としては空間魔法のほうが羨ましいが」
まぁ空間魔法に比べたらそうだが、実際生きていく中では鑑定もかなり有用なアビリティだ。
「僕と店主で将来行商人みたいなことができるかもしれませんね」
「だな!坊主が長距離テレポート覚えたらそれもいいかもしれねぇ」
店主はニカっと笑い僕もつられて笑う
ふいにいってみたけど行商人か、楽しいかもしれないなー
「そうだ、盾!ナイフ!高かったですよ!相談なしに買っちゃうんですもん!」
ナイフを買ったのが前半のことだったので忘れていたが今日の目的はナイフだった。そのことを聞かなければ。
「あぁ悪い悪い、でもなこの盾はミスリルってだけじゃねーぞ」
そういってニヤっと笑った。
「えっ!?店主もしかして何か特殊効果が!?」
「ナイフはただのミスリル製だが、盾にはもちろんあるぜ、店員は知らなかったようだな」
「で、その効果は!?」
じれったい店主にそれを聞いてみる
「盾には浮遊って効果がついてるんだよ」
「それは!すごい!・・・?え?すごいんですよね?」
「まぁな。使用するとMPを使うみたいだから、坊主何かの魔法使い向けだと思ったんだよな」
「ということは、金貨5枚の価値はあるんですよね?」
恐る恐るきいてみる
「あるんじゃねーか?ミスリル製ってだけでも金貨2枚はいくからな、特殊効果もついてんだ。ナイフ合わせて5枚なんてお得もお得よ!いらねーなら俺が買い取るぞ」
あれあれ?効果や素材は分かっても価値まではその人判断ってことなのか?てっきり値段も表示されるのかと思ったけど違うのかな?
「鑑定では値段までは分からないんですか?」
「そんなん分かんねーぞ、人によって物の価値感は違うだろ?場所によっても価値は変わるもんだろ」
驚愕だったがその通りと思ってしまった。ゲームなら売却金額は勝手にアイテム欄に効果と値段や重量なんかも表示されているから、鑑定とはそこまで分かるもんだと勘違いしていた。
「なるほど納得しました」
「ほらよ、ちょっと使って見せてくれよ」
「はい」
盾を受け取り、魔法を使う感覚で浮遊と心の中でつぶやくと、小盾は空中に浮きピタリと静止した。
「おぉ!浮いてます」
「だな、浮遊だからな」
少し歩いてみると、盾はついてきた。
「おぉ、着いてきます」
生活魔法のウォーターを使う要領で、動かしてみるとスーッと空中を滑るように移動する。
「ほー動かせんだな」
「みたいです、あっ!」
この盾に掴まれば浮けるのではないかと思い、小盾を持ってみると地面にコロンと落ちてしまった
「ん?どうした?」
「いえ、この盾を持っていたら浮けるのではないかと思ったのですが、触ったら落ちました」
「なるほどね、まぁ色々試行錯誤してくれや。じゃ次は俺の用事を頼むぜ」
「あっそうでした」
店主はこっちだといい、倉庫の奥についていくと3つの木箱を指さした
「これをメルのとこに持って行ってくれねーか?結構重たくてな、俺が持っていくと中を出して分けてもってかなきゃならねーからな」
「あぁいいですよそのぐらい、お安い御用です」
「じゃあ頼むぜ!店はもう開いてるからな」
そこで店主と別れようと思ったが、持ち帰った品とスキルブックなどを鑑定してもらうことを思い出した。
「あっ忘れてました!サイシアールから持って帰った物と手に入れた物の鑑定もしてもらいたかったんでした」
「おっそうかありがとよ、じゃあここに並べてくれよ」
まずは店主の店にあった物を一通り並べた
「・・・まぁ分かっちゃいたがほぼゴミになってしまったな」
「でも絵は無事ですよ」
「それをいうなよ!いやでも使えるものも何個かはあるな、ありがとよ」
「いえいえ、後は僕が手に入れた物たちを見て貰って・・・おおよその値段も教えて欲しいんですが」
「さっきも言ったが、値段は欲しいと思うやつには高くうれるがそうでなかったら安くなるからな。まぁ効果は分かるからだしてみてくれ」
店主に場所を指示され、教会で手に入れた物を並べ店主の鑑定結果をまつ事30分。
「なるほどな・・・どこで手にいれたんだよ、普通に高価なもんばっかじゃねーか」
装飾品の剣とナイフは、着いている宝石が本物で刀身は水晶を加工した物だそうだ。儀式かインテリア用なのだろうが、それでも貴族などの高貴な身分の家が持っているのが妥当だとか。宝石や水晶の値段だけでも合わせて金貨20枚にはなると聞いた。
スキルブックも各種多用にあり、今、名前と効果を聞いても覚えられないと思い、また時間がある時にゆっくりと教えて貰う事に。その時にメンバーも連れて欲しいものはあげようと思った。
アクセサリーなどは効果はついておらず、ただの身に着けるようのようだ。それでも宝石や銀やプラチナのも使われている為これもいい値段がいくそうだ。こっちはメルさんに聞いた方がいいそうなのだ。
「ありがとうございます!スキルブックなんかは余ったら店主にあげるので、それを鑑定料としていいですか?」
「あぁいいぜ、別にただで良かったがくれるなら貰うぞ。じゃあ行くか、木箱頼むぜ」
店主は笑ってそういい、僕達は次にメルさんの所にいくことにした。
木箱を収納し、メルさんのお店はここから徒歩3分。それでもあの木箱を運ぶのは大変なのだろう。
カラン
「あっノエル君いらっしゃい!無事にもどってきたのね私心配してたのよー・・・あんたも一緒かい」
メルさんは僕と店主に挨拶をした
「おう、悪いかよ」
「はい、昨日の夜に戻ってこれました」
「良かったわねー」
メルさんは笑顔で答えてくれた
「材料が入ってる木箱をもってきたのですが、どこに置けばいいですか?」
「君がもってきてくれたんだ、ありがとうね。このデクノボウに頼んだっていうのに」
「誰がデクノボウだ」
(店主・・・僕は応援してますよ)
「じゃあこっちきてくれるかな?」
メルさんに連れられて店の奥にいくと、工房のような感じになっていた。
「ここに積み重ねておいてくれる?えっと、こっちがあれでこっちに3段おいてここに薄い木箱のやつをー・・・」
メルさんの指示の元持ってきた木箱を指示どおり置いていく。
「おっけー完璧よ、デクじゃなく君がもってきてくれて助かったわ」
「いえいえ、力になれてよかったです」
店主の方をみるとぷいっと顔を背けていた
そういえばシスレーも仲間になったことだし、仲間外れにしたくなかったので御揃いの指輪を渡そうかな?そう思ったのでメルさんに聞いてみることにした。
「あの、仲間がもう一人入ったので指輪を購入したいのですが」
「あっ買ってくれるの?いいわよお店の方いきましょう」
工房からでて、店頭へ向かう
(う~ん・・・何にしようかな~やっぱり耐久かな~)
シスレーはDランク冒険者だ、恐らく装飾品の一つは持っていそうだなと感じていた。腕輪やネックレスはつけていたようだが効果が付いてるのかまでは分からなかった。
「この2個効果が付いてるのと、こっちの1個しか効果がついてるのは何が違うんですか?」
「これはね~、基本的には素材かな?製作者の熟練度や、その時の出来具合にもよるけど一番は素材だね」
「この宝石みたいなやつですか?」
「そうそう、これこれ。珍しい鉱石や宝石、魔物の魔石何かを使用してるの」
「ほー、なるほど」
「君にはよくして上げたいけど、流石にこっちは素材が高いんだ」
メルさんはそういうが僕はそこまで厚かましくはないのだ
「いえいえ、大丈夫です少しきになったので聞いただけですので」
「坊主さっき持ってた宝石出してみろよ、もしかしたら使えるのがあるかもしれないぞ」
店主がそういうと、僕はイベントリから宝物庫で手に入れた自分用の宝石をだした。
「あの、この宝石とかも素材として使えますか?」
「おっ良いものもってるねー、どれどれ」
ふんふんと言いながらメルさんは一つの宝石を持ってぐるっと一周鑑定するように見た。
「ブルークリスタル・・・これなら付与2個できるかも、これで使って作ってあげようか?」
「おぉ!?ですがオーダーメイドだとおいくらでしょうか・・・?」
「そうだねー金貨3枚でいいよ、必ず付加価値が2個付くわけじゃないし。その代わりまたこの店全体と今度はさっきの工房にもクリアリコールかけてくれないかな?」
メルさんは破格の提案をしてきたのだ、付加価値が2個ついたものは金貨50枚で売っている。もし付加1だとしても売っているのは金貨5枚、今度半額にしてくれるという約束を守ってくれているのだろう。
「もちろんやらせていただきます!」
「あっあと効果も何がでるか分からないけどいい?それとどこの部位がいいかな?」
「はい大丈夫です!部位はみんなと一緒の指輪でお願いします」
「ふんふん指輪ねー、みんなと一緒ってことはあのデザイン系かい、どんな人に贈るの?イメージして作るとその人にあった効果が付きやすいんだ」
そんなことを聞かれ、僕のシスレーのイメージや戦闘スタイルをおおざっぱに伝えた。
「なるほどね、よし早速つくっちゃうか。その前にクリアリコール掛けてもらいたいからもう一度工房にきてくれるかな?」
おぉもう作れるんだ
また工房に戻ると、すぐさまリコールを掛け終える。メルさんは集中するから店番を店主に任せ、リコールを前と同じように店全体にかけていて欲しいと伝え、指輪づくりを始めた。
「なんで俺が店番なんかしなきゃなんねーんだよ」
関係ない店主がそういうが本心はどうなんだろうか
「巻き込んじゃってすいません、またみんなでご飯行きましょうね、奢るので。その時はティアとメルさんどっちを誘ったら・・・」
「う・・・坊主ほんと黙っててくれよ。でも飯は賛成だ、もちろん二人とも誘ってくれ」
「はい!じゃあ僕はリコールかけてまわりますね」
リコールを掛け終わり、外にもかけ終わった為店主と一緒に店番をしながら待つこと20分。
「おまたせー、よかったよかった。ノエル君の頼みだから少し緊張したけど付加2個ついたよ」
そういって見せてくれた指輪は、先ほどの親指サイズの青い宝石が5mmほどの大きさになって着いていた。だが宝石を削ったとかでなく、圧縮したかのように色が濃く鮮やかな色合いになっていた。
それにただのリングという訳でなくデザインも凝っている。
この人が作る指輪は、こういうのに疎い僕でも綺麗でいいなと思うのだ。
「敏捷+1と器用+1がついたよ」
「おっいい組み合わせじゃねーか!」
店主がメルさんの言葉に反応した
「あんた、まだいたんだね」
「それはひどくねーかよ・・・」
店番を頼んどいたのにひどいと思ったが、がんばれ店主と心の中で応援。
「いい効果なんですね!やったー、前回同様に仲間も喜びますよ」
指輪を小箱に入れて貰い、イベントリへと大事にしまっておく。金貨50枚の価値なのだこれは。
「ふふ、いつでもおいでね、素材さえ持ってくるならその分まけてあげるからね」
「ありがとうございます!今度はメルさんにもお土産持って帰ってきますね」
「楽しみにしてるよ、何も用事なくても遊びにおいで、毎日でもいいからね」
「はい、当分岩街にいるのでリコール掛けに来ますね!」
その後は浮遊の性能をもっと確かめる為、外へでてブリンク先にもついてくるのかなど検証していると、あたりが暗くなっていくので宿屋に戻ることにした。
宿屋に戻ると一階の酒場のカウンターでアルとシスレーがしゃべりながらお酒を飲んでいるようだった
アルは壁際にいたので、シスレーの横に並んで座る
「いい雰囲気の所お邪魔してもよろしいですか?」
「おっそろそろ戻ってくるころだと思ったぜ」
「丁度君のこと話してたんだよね」
何やら二人で僕のことを話していたようだが、良からぬことをアルから吹き込まれていないといいが
「悪いことではないければいいのですが・・・」
「君がラビットハンターと言われてたっていうのと、その狩り方をプププ」
「アルーー!」
「アハハハハ、今度実戦してみせてやれよ、俺もまた見たいからな」
こいつは・・・でも本当はブリンクを使っての狩りはまだ見せていない。それを見れば考えを変えるかもしれない
「アルたちにみせたのは、あれは実は少し違うんです!本当はもっとスマートなんです!」
「本当かよ!?じゃあその真の狩り方を今度みせてくれよ」
「うちもみたーい、楽しみ」
今度ウサギ狩りの約束をして、飲み物と食べ物を注文した。
そして早く良い物が出来たという事もあり、シスレーに指輪を渡したくて料理が運ばれる前に渡すことに。
「あっシスレーさんにお土産があるんですよ」
イベントリからこっそりと小箱を取り出す。
「お土産?なんだろ」
アルは小箱を見てまたかという顔をしているが、君がもっているものとは少し違うのだよ。
僕はもったいぶらずに小箱をあけて指輪をみせた。
「じゃじゃーん」
「指輪!?えっ?プロポーズじゃないよね!?お姉さん困っちゃうんだけど!」
アルはくすくす笑っている
「プロポーズじゃないですよ、付与効果がついてる装飾品です」
「え?プロポーズじゃないんかい!紛らわしい物使って、乙女の心をもてあそぶな!」
まさか喜びはされど怒られるとは思わなかった。
アルはまだクスクス笑っているが付与効果をきいて驚け!
「すいません勘違いさせてしまって・・・でもほらアルの指をみてください、同じような物つけてますよね。僕も一緒です」
そういうとシスレーはアルと僕の指をみて、なにか思い出すように目を上にあげた
「・・・ティアちゃんやナタリーちゃんも素敵な指輪つけてたような」
「僕が渡しましたよ」
がっかりしたような安堵したような表情になるシスレーは指輪を見始めた
「でもこんな素敵なデザインな指輪、装飾品でめったに・・・え!?もしかしてアルマンドのメルさん作品じゃないよねこれ!」
流石にDランク冒険者なら知ってるか
「その人であってますよ、ちょっとした知り合いなのでお安く譲ってくれてます」
「うっそ!?だからこんな素敵な・・・貰っていいの?」
「いいですよ、シスレーさんへのお土産なので、それにその指輪の宝石、シスレーさんの髪色にあってますよ、ね、アル」
「確かにそうだな、シスレーに似合うと思うぜ」
アルに振るんじゃなかった、こいつがこういう言葉をいうと僕と違い様になるのだ。嫉妬を覚える
「本当?似合う?貰っちゃうよ?本当にいいの?返さないよ?」
(ティアとナタリーこんな反応してたよな)
「いいんじゃねーか?俺たちもタダで貰ったんだ」
「仲間で一緒の物を持つって仲間感が強まる感じがしますよね」
僕達にそう言われシスレーは右手の薬指にはめた
えっ?って思ったけどアルはとくに突っ込まなかったのでこの世界では薬指とかそういうのは気にしないようだ
「どう?似合う?」
シスレーは手をそろえて、手の甲をこちら側に向け照れたように聞いてきた
「はい、とっても似合ってます」
僕はやっぱりこのデザインと宝石はシスレーに渡してよかったなと思った。それに元からシスレーを思ってメルさんが作ってくれたのだから似合うのも当然だ。
「これも俺たちと一緒の耐久+1なのか?」
アルは効果を聞いてきた。
そうだろそうだろ、君はそこが一番きになっていたのだろ。そう心の中でほくそ笑んだ。
「いえこれはちょっとしたオーダーメイドなので違いますよ」
「オーダーメイドなの!?あのメルさんの!?」
アルよりシスレーが驚いている
「はい、今日作ってもらったばかりなんですよ。シスレーさんのイメージを伝えて作ってもらいました」
「うそー!?何それ!?じゃあうち専用なの!?うれしい・・・」
うっとりした顔で指輪をみるシスレーをよそにアルがきいてくる
「で効果はなんなんだ?」
アルはまだ聞いてくる、よっぽど気になるのだろう
引っ張るのもこれぐらいにしようかな
「敏捷+1と器用+1です」
僕が効果を伝えると、ガタっと音がしてアルが立ち上がった。
「うそだろ!?本当か?」
「嘘じゃないですよ、メルさんがそう言ってましたもん」
フフフそういう反応が見たかったんだよ、少し斜に構えて俺もそれ持ってるぜ?的な雰囲気を醸し出していたアルに一泡ふかせてやった!
「シスレー!それ俺にくれ!頼む!」
「いやよ!聞いてたでしょ!ノエル君がうちのイメージでオーダーメイドしてくれたって!」
「じゃあダンジョンや討伐行くときに貸してくれ!」
「ダメ!」
「俺の指輪と交換してくれ!ほらあの錬金術師が作った同じものだ!」
「ぜったい嫌!あんたもうちに似合うっていってたじゃない!」
アルのその必死の形相に引いた、強さを求めることに純粋に貪欲なのだ
うわぁ~土下座しそうなぐらい必死じゃん・・・そこまでの反応は見たくなかったな
「ノエル~、なんでシスレーにやるんだよ!俺たちの仲だろうが!女になびくなんて見損なったぞ」
矛先をシスレーではなく、僕へと向ける。
「だってアルにはもう渡してるじゃん、シスレーさんも仲間になったんだから、シスレーさん優先は当たり前でしょ」
「それならもう1個買ってきて、こいつには他の指輪でこれを俺にくれてもよかったじゃねーか!」
うぁ~・・・見苦しい・・・さっきまでの余裕なオーラを出す、頼もしい僕達のリーダーの姿はそこには無かった
「次にいいものが手に入ったらアルに渡すので、落ち着いてくださいよ」
「絶対だぞ!約束だからな!ほんとたのむからな!」
そういってアルはどこかに消えていった、指輪をみると悔しくなるのだろう。
ちょっと可哀そうに思えたから、次にいい宝石が手に入ったらアルの分を頼んでみようと思った。
他にも盾やナイフとか色々喋りたかったし、明日の予定にギルドへ討伐報告しなきゃとか、色々決めなければいけないことも合ったと思うのだけど遅かった。
部屋に戻ったらいるかと思って、食事も丁度今きたとこだったのでアルはほっておくことに。
「ふふーん、似合うどう?素敵・・・こういうの欲しいから冒険者にもなったんだよね」
「モグモグ、それはよかったです。シスレーさんは身だしなみにも気を使ってますもんね、なんというか防御力よりも見た目を優先してそうな」
「ふふ分かる?防具なんてダサいの着てたらモテないでしょ。後なんでノエル君は、アル君やティアちゃんには呼び捨てなのに私には敬称をつけてるの?」
ダサい?そういう理由で身軽な装備なのか・・・避けるのが基本だからかと思ってた
「敬称?あぁダンジョンに潜った時に咄嗟に呼ぶときに敬称なんてつける暇がなかったので、それで慣れていく内にですかね?シスレーさんとは知り合ったばかりだし恐らく年上だと思うので、礼儀といいますか・・・」
「年上って君いくつ?アル君達は?」
「僕は17ですね、アルが18、ナタリーが19です。ティアはエルフなので年齢聞いてもピンとこないので聞いてませんね」
「じゃあうちナタリーちゃんと同じだよ?」
「えぇ!?すごい大人っぽいですね・・・いやアルやナタリーも年齢を聞いた時は同じこと思ったので、やはり冒険者はしっかりしているように見えるからでしょうか」
「そうかな?自分ではそう思ったことないけど、それよりうちは君がもっと下だと思ってたよ14とか15ぐらいに」
「ふふ、よく言われます。魔法使いとはそういうものですね」
「そうそう!エマもそんな感じだっ・・・ごめん」
「あっ・・・いえ・・・」
今回の討伐隊でシスレーの元PTメンバー、魔法使いのエマさん。僕のことを子供と呼んでいたが、恐らくエマさんも背が低く子供っぽい見た目の裏腹に、いい歳だったのかもしれない
「・・・うち、これでPTは4個目なんだ。最初はメンバーの意向が合わず解散、2つ目は男仲間に嫌気がさして脱退、3つ目は・・・うち以外・・・。ノエル君やアル君達は知り合って間もないけど、信頼できることは分かってるの」
「はい」
僕は黙って相槌を打ちながら聞いていく
「でも、どこかで結局うまくいかずにバラバラになるか、解散しちゃうんじゃって思ってしまって・・・すごく不安なんだ」
「そうですか、いつかは解散になる時はくるかもしれません・・・でもその時はその時です」
「やっぱりそうだよね・・・」
「そうなったら二人でフラフラといい景色に行って絵をかいたり、僕の長距離テレポートでアルが貴族になったら領地に遊びに行って、エルフの森にティアを訪問したり、ナタリーの孤児院が出来ていたらたまに手伝ったりとかしましょうよ」
「え・・・」
「この大魔法使い予定ノエルがいる限り、戦闘ではみんなを死なせないです。ラッキボーイなので金銭トラブルも起こさせませんよ!残りは男女間のトラブルですが、僕の見立てではアルは男が好きなんじゃないかと疑ってまして・・・」
ドンっと胸を叩いて大見得をはる。暗い雰囲気が嫌なのもあり、少し笑いを取りにいったが反応はどうだろうか・・・
「ふふ、冗談だとしてもその言葉信じるよ。それにアル君が男が好きってアハハハ」
シスレーはいつも通りに僕をからかうように言った後に、笑っていた
「えっ・・・はい、必ず長距離テレポート覚えるので。それよりアルは今日の朝どんな様子でした?だってシスレーさ・・・シスレーはほぼ下着で寝てましたよね?」
重たい話もアルのゲイ説に流されてしまい、笑い話に変わっていた
シスレーとは共通の趣味というか、今後一番お世話になりそうだと感じた。
その後は暗い雰囲気も無く、楽しく二人で食事を終わらせた。部屋に戻るとアルはベッドの上で手足をバタバタとさせているので、よっぽど指輪が欲しかったのだろう
ナタリーとティアは子供を見るために残った。馬車をほとんど魔物に潰された為、子供達が乗るスペースがなく歩かなければならなかった。2週間後にサイシアールにいる兵士200名の交代要員を送るそうなので、その時に戻ってくることになった。
戻るメンバーの理由はアルは討伐隊の栄誉を称え、勲章を授与される為、僕は手に入れた物を店主に鑑定してもらいお金に変える為、シスレーは不動産の伝手があるようで、拠点探しを僕と一緒にしてくれるようだ。
サイシアールからセイクリッドストーンまでの帰りの道は何事も無かった。魔物も少なく、サイシアール襲撃の為に近隣の魔物が集まっていたのかもと、副団長さんが言っていた。
途中シスレーが夜中に一人で前のPTメンバーの事を思い出して、泣いている姿を見てしまった。これは彼女が一人で乗り越える事なのだろう、それに掛ける言葉が見つからず、僕は背中をさすったり、手を握ったりとするだけだった。
サイシアールを出て4日目の夜に岩街へとたどり着いく。
「ふーーー、やっと落ち着けるって感じですね」
岩街にたどり着き、そう声を漏らす。
「お前は疲れてないだろ、明日の朝にはケロっとした顔でいろいろ一人でまわるんだろうが」
アルは皮肉にもそういってくる
「そうなの?流石に疲れたでしょ?」
シスレーがそういうので、僕はうんうんと頷く
「シスレーはこいつのことまだ分かってないな。あんたがこいつと初めてあったていう市場だけどな、あの前日に俺たちは一日中走って、サイシアールから魔物に追われて命からがら逃げてきてたんだぜ?」
「えっ?」
シスレーは理解が追いつかなく、キョトンとしていた
「ま、まぁまぁ立ち話もなんですし、宿屋へいきましょうよ、部屋が取れなくなりますよ」
僕はシスレーまでアルの思考に囚われない様にせかし、馬車馬の集いへ向かったのだった
「えっと部屋はどうしますか?シスレーさん、いつもはティアとナタリーも同じ部屋でしたけど、男嫌いでしたよね?別だと多少、自己負担になるのですが」
「ふふ、男嫌いって、そんなイメージついてたの?」
僕は一応気を使ったつもりだったが、シスレーは笑った。
「あれ?男はガサツでとか前の男仲間にいい思い出がないといっていたので」
「あぁまぁそんな事もいったけど男嫌いってわけじゃないよ、それに君たちは違うんでしょ?」
シスレーは笑ってそういった
「僕は違いますが、アルは分かりませんよ!」
そして頭をたたかれた
「こいつのことは無視してくれ」
「仲がいいね。今はお金を節約するに越したことはないから、同じ部屋でいいよ」
それならと前と同じ3~4人部屋を一つとり
酒場で明日の予定を決めて各々のタイミングで部屋に戻った。
アルはティアやナタリーと一緒でもなんともないのだろうか?またPTにシスレーという美女が入り同じ部屋で寝るというのに何も気にしていないようなのが不思議なのだ。
もしかしたらと、今度本当は男がすきなのか聞いてみようと思った。
次の日、目が覚めると時間は6時だった。命の危険も何も心配することもない、気持ちの良い目覚めだった。しかし、まだアルとシスレーは寝ているようだ
横を見るとシスレーは下着姿同然のかっこうで掛布団を投げ飛ばし、無防備な姿になっていた。
暑いけども・・・これはありなのか?僕もあまり見てはいけない物だと思い視線をそらす。
一応アルも隣で寝ているという事で、僕はシスレーに布団を掛け直し、散歩にいくと置手紙を残し部屋を出た。
シスレーのスタイルであの寝相とあの姿・・・もしかして前一緒にいた男仲間はそんなに悪いやつでは無いのではないのかと知らぬ冒険者に同情した。
トコトコと前いった市場のほうへ向かう。
んー朝のこの空気はいい、時間は6時30分か。
背伸びをしながらゆったりと歩く。
お腹がすき始めて頃合いで市場でパンを買う事に、今日買ったのはホットドックのようなものだ。
一口食べて美味しかったので、追加でもう5つ購入。美味しい物は同じものを買い込みイベントリに入れる事にした。これなら、またすぐに熱々が食べれるのだと討伐隊でのイベントリの有能さに気が付いた行為だった。
まだ市場はそこまでお店がでていないので、大通にあるベンチに座って食べることにした。もう季節は本格的に夏になるのだろう、朝のこの時間も風がそよぐが生ぬるく感じる。
冷たいものが欲しくなるなー、それもどこかでたくさん買って収納しておこうっと
パンを食べ終わると人の流れが出来始め、店も開店して町がにぎわい始めた。
「そうだ!店主をつれて市場にいってみよ!もう7時だし起きてるかも!」
思ったらすぐ行動!
急ぎ足で店主が寝泊まりもしている倉庫に向かった。
ドンドンドン
「おはようございまーす」
しばらく時間がたって、ドアが開けられる
「誰だよこんな朝はやくに・・・」
「おはようございます店主」
まだ眠たげの様子で店主がドアを開ける。
「おっおう戻ってきたのか!?こんな朝早くにどうした!?なにかあったのか?」
店主は僕を確認すると目が覚めたように焦りを見せた。
「いえ、無事討伐隊はダンジョンの街を取り戻せましたよ!」
僕は笑顔でそういった。
「そうか、よかったな・・・お前も無事でなによりだ」
僕の言葉に店主はほっとして、にかりと笑う。
「それで、こんな朝早くにどうしたんだ?」
「朝早くはないですよ、一緒に市場いきませんか?」
店主は一瞬キョトンとして、
「ん?どういうことだ?頭がおいつかねー」
「えっと、昨日無事に討伐隊は戻ってきたので、市場を散歩してたら鑑定持ちの店主も誘ったら楽しいかもと思いきました」
僕の言葉を聞いてドアがバタンと絞められた。
「はえーわ!あと3時間後にこい!」
そんな店主に僕はすぐさま手持ちの切り札を行使した。
「店主ー、店主の家から一枚の絵を持ってきてるのですがー」
僕がそういうとダダダダッという足音とともにドアが開けられる
「お前、今絵っていったか?」
動揺しているのが明らかなな様子だった
僕はイベントリからチラっと見えるように半分だけ取り出して見せる。
「わぁぁあ仕舞え!仕舞え!」
「ふふっ市場一緒にいきませんか?」
「そうだな・・・くそっ一気に目が覚めちまったぜ。その絵のことしってるのはお前だけか?」
「アルも知ってますよ」
「そうか・・・」
暗くなる店主をよそに言う。
「早く準備して市場へ行きましょう!いいものが売れちゃいますよ!」
「くそっ、まってろ・・・」
一度中に戻り、すぐ店主は着替えだけすましてきた。本当に寝起きだったようだ。
店主にリコールを掛けて、朝買ったホットドッグと冷たい果実水を渡すと少し機嫌がよくなったようだ。
鑑定のことについて歩きながら聞いてみる。
「店主ってなんでも鑑定できるんですか?」
「何でもっていうと、出来ないものもあるがほとんどはできるぜ」
「じゃあ僕が欲しいものがあったら見てくれませんか?」
「おういいぜ、その代わりあとで俺の頼みもきてくれよな!」
「ん?僕にできることならいいんですが・・・なんですか? 」
「あぁ大丈夫だ、お前なら余裕だよガハハ」
店主はそう言って笑い詳しくは教えてくれなかった。
市場に付き、もうこの時間にはどの店も空いていて、賑わいを見せていた。
「なにか欲しいものがあるのか?」
「ナイフを新調しようと思ってます、店主のとこで買ったこのナイフ、今回の討伐で結構刃こぼれしちゃいました。それ以外にも何か良さそうなものがあれば教えてください」
そういってナイフを取り出し見せる
「あぁほんとだな、これは買い替えだが、これ剥ぎ取りとかちょっとしたことに使う物だろ?なんでこんな刃こぼれしてるんだ?」
店主にナイフを渡すと、いぶかしげな様子でナイフを動かしながら見ていた。
「いえ戦闘に使ってましたよ、蜘蛛の魔物の攻撃をそらしたり、ゴブリンを突き刺したりと何回か使ったらそうなっちゃいました」
「おいおい、お前こんなちっぽけなナイフで戦ったのか?こいつは剥ぎ取りなんかの採取用だぞ・・・」
「そうなんですか?あれ?そういえば・・・シスレーさんのナイフはもっと長かったような・・」
店主に呆れられた顔をされた
「はぁ・・・まぁ坊主は魔法使いだから気にしてなかったか」
「そうですね。でしたら、採取用と攻撃用に1本ずついいナイフや初心者でも扱いが簡単な武器があれば教えてください。予算は全部で金貨3枚~4枚ですね」
「なるほどな~・・・とういか坊主も金貨をポンと使えるぐらいに成長したのかよ。俺はそこにも感動するぜ。よし分かった、じゃあ見て回るか」
店主はニカっと笑った。店主もアル同様に兄貴肌のようで、頼ったら最初は嫌そうでもなんだかんだで相談にのってくれるのだ。
その後ブラブラとみて回り、柄に模様が刻まれていたり、刀身が青く光っている物などナイフといっても探すと色々な物があった。気になる物は全て店主に見せて行ったが、店主は首を横に振るばかりだった。
店員が属性付与つきや能力値上昇だというものもあったが、そのつど嘘だと教えてくれた。
「あの青の輝いたナイフかっこよかったのになー」
「ありゃダメだ、青光石で作られた飾り用だ。切れ味なんてない」
「じゃあ魔力上昇つきのナイフはどうでした?」
「能力値上昇なんて言ったもん勝ちだ、その場で判定することなんてできないだろ。そんな効果はついていなかった」
「やっぱり露店だとそういうことがあるんですね~店主と一緒でよかった」
「まぁな~店を構えてるわけじゃないからな、売ったもん勝ちだよな」
いろんな種類はあるが中々いいものが無いようで、その後も僕は見た目で選び続ける。
だが、店主は首を横に振り続けた。
「おっ・・・坊主こっちこい」
店主はこそっと耳打ちをしてくる
「坊主向けのスモールシールドとまぁまぁいいナイフがあるぞ」
「なんですなんです!」
「この二つだ」
店主は進めてきたのは、直径30cmぐらいのお皿ほどの小盾と刃渡り15cmぐらいの少し反りがあるナイフだった
僕からしたら、小さい盾に普通のナイフに見えて全くそそられない
「え・・・普通・・・」
「おい兄ちゃん、この盾とナイフいくらだ?」
僕の反応をよそに店主は定員に声をかけた
「盾は金貨5枚ですよ、材質にミスリルを使ってるし、ダンジョン産なので少し値段は張ります。ナイフもそうですねこちらもミスリルなので金貨5枚です」
店員はそう答えた
えっこんな盾とナイフが金貨5枚?ないない店主ないですよ!目で訴えるが・・・こっちを見向きもしない。
「こんな盾とナイフが金貨5枚?それは高すぎだろ、ミスリルを使ってるからって両方ちいせーぞ。こんな短いのじゃ戦闘には使えないだろ」
店主はなにやら交渉を始めたようだ
「まぁそうなんですがね・・・分かりました金貨4枚づつでどうですか?」
「いやいや、俺は剥ぎ取り専門のポーターだからミスリルの剥ぎ取り用が欲しいが、そんな奴は稀だろ。こんな盾やナイフ溶かしてミスリルに戻した方が売れるぜ。合わせて金貨5枚だ、それでもミスリルだけの値段だけと思ったら十分得だと思うが」
店主がもっともらしいことを言うと店員は悩んだ末に決めたようだった
「う~ん・・・金貨5枚、売った!」
「よし、交渉成立だ」
そういって店主は交渉を終わらせて、金貨5枚を僕から受取、支払いを済ませた。
えぇー・・・金貨5枚でも高いきがするが・・・それに予算オーバーなのですよ店主。
ミスリルならそんなもんなのだろうか、店主が選んだのだから悪いものじゃないかもしれないが・・・見た目が普通なので少し不満だ
その場を離れて歩きながらさっきの盾とナイフについて説明してもらう事にした。
「店主ー、ちょっと高いですよ、予算オーバーです」
「まぁそういうなって、あとで説明してやるから」
そういう店主は満足気だった
その後も色々みて回り僕は予算がつきたので何も買わず、店主は自分でも気に入ったものを3個ほど買っていた。
「朝の市場はいいものあるな!掘り出し物が結構あったぜクククッ」
しぶしぶだったのに結局楽しそうじゃん、やっぱ鑑定があると価値が分かっていない人から安価に買えるのは楽しいのだろうか、羨ましいな
結局市場には2時間ほど見て回った、店主も僕に用事があるということなので今日はこの辺で切り上げることにした。店主の鑑定は1つ1つ手に取ってみないといけない為、流し見で探すようなことは出来ないようだった。
「いやぁ楽しかったですね、鑑定スキルが羨ましいですよ」
「まぁ便利だな、俺としては空間魔法のほうが羨ましいが」
まぁ空間魔法に比べたらそうだが、実際生きていく中では鑑定もかなり有用なアビリティだ。
「僕と店主で将来行商人みたいなことができるかもしれませんね」
「だな!坊主が長距離テレポート覚えたらそれもいいかもしれねぇ」
店主はニカっと笑い僕もつられて笑う
ふいにいってみたけど行商人か、楽しいかもしれないなー
「そうだ、盾!ナイフ!高かったですよ!相談なしに買っちゃうんですもん!」
ナイフを買ったのが前半のことだったので忘れていたが今日の目的はナイフだった。そのことを聞かなければ。
「あぁ悪い悪い、でもなこの盾はミスリルってだけじゃねーぞ」
そういってニヤっと笑った。
「えっ!?店主もしかして何か特殊効果が!?」
「ナイフはただのミスリル製だが、盾にはもちろんあるぜ、店員は知らなかったようだな」
「で、その効果は!?」
じれったい店主にそれを聞いてみる
「盾には浮遊って効果がついてるんだよ」
「それは!すごい!・・・?え?すごいんですよね?」
「まぁな。使用するとMPを使うみたいだから、坊主何かの魔法使い向けだと思ったんだよな」
「ということは、金貨5枚の価値はあるんですよね?」
恐る恐るきいてみる
「あるんじゃねーか?ミスリル製ってだけでも金貨2枚はいくからな、特殊効果もついてんだ。ナイフ合わせて5枚なんてお得もお得よ!いらねーなら俺が買い取るぞ」
あれあれ?効果や素材は分かっても価値まではその人判断ってことなのか?てっきり値段も表示されるのかと思ったけど違うのかな?
「鑑定では値段までは分からないんですか?」
「そんなん分かんねーぞ、人によって物の価値感は違うだろ?場所によっても価値は変わるもんだろ」
驚愕だったがその通りと思ってしまった。ゲームなら売却金額は勝手にアイテム欄に効果と値段や重量なんかも表示されているから、鑑定とはそこまで分かるもんだと勘違いしていた。
「なるほど納得しました」
「ほらよ、ちょっと使って見せてくれよ」
「はい」
盾を受け取り、魔法を使う感覚で浮遊と心の中でつぶやくと、小盾は空中に浮きピタリと静止した。
「おぉ!浮いてます」
「だな、浮遊だからな」
少し歩いてみると、盾はついてきた。
「おぉ、着いてきます」
生活魔法のウォーターを使う要領で、動かしてみるとスーッと空中を滑るように移動する。
「ほー動かせんだな」
「みたいです、あっ!」
この盾に掴まれば浮けるのではないかと思い、小盾を持ってみると地面にコロンと落ちてしまった
「ん?どうした?」
「いえ、この盾を持っていたら浮けるのではないかと思ったのですが、触ったら落ちました」
「なるほどね、まぁ色々試行錯誤してくれや。じゃ次は俺の用事を頼むぜ」
「あっそうでした」
店主はこっちだといい、倉庫の奥についていくと3つの木箱を指さした
「これをメルのとこに持って行ってくれねーか?結構重たくてな、俺が持っていくと中を出して分けてもってかなきゃならねーからな」
「あぁいいですよそのぐらい、お安い御用です」
「じゃあ頼むぜ!店はもう開いてるからな」
そこで店主と別れようと思ったが、持ち帰った品とスキルブックなどを鑑定してもらうことを思い出した。
「あっ忘れてました!サイシアールから持って帰った物と手に入れた物の鑑定もしてもらいたかったんでした」
「おっそうかありがとよ、じゃあここに並べてくれよ」
まずは店主の店にあった物を一通り並べた
「・・・まぁ分かっちゃいたがほぼゴミになってしまったな」
「でも絵は無事ですよ」
「それをいうなよ!いやでも使えるものも何個かはあるな、ありがとよ」
「いえいえ、後は僕が手に入れた物たちを見て貰って・・・おおよその値段も教えて欲しいんですが」
「さっきも言ったが、値段は欲しいと思うやつには高くうれるがそうでなかったら安くなるからな。まぁ効果は分かるからだしてみてくれ」
店主に場所を指示され、教会で手に入れた物を並べ店主の鑑定結果をまつ事30分。
「なるほどな・・・どこで手にいれたんだよ、普通に高価なもんばっかじゃねーか」
装飾品の剣とナイフは、着いている宝石が本物で刀身は水晶を加工した物だそうだ。儀式かインテリア用なのだろうが、それでも貴族などの高貴な身分の家が持っているのが妥当だとか。宝石や水晶の値段だけでも合わせて金貨20枚にはなると聞いた。
スキルブックも各種多用にあり、今、名前と効果を聞いても覚えられないと思い、また時間がある時にゆっくりと教えて貰う事に。その時にメンバーも連れて欲しいものはあげようと思った。
アクセサリーなどは効果はついておらず、ただの身に着けるようのようだ。それでも宝石や銀やプラチナのも使われている為これもいい値段がいくそうだ。こっちはメルさんに聞いた方がいいそうなのだ。
「ありがとうございます!スキルブックなんかは余ったら店主にあげるので、それを鑑定料としていいですか?」
「あぁいいぜ、別にただで良かったがくれるなら貰うぞ。じゃあ行くか、木箱頼むぜ」
店主は笑ってそういい、僕達は次にメルさんの所にいくことにした。
木箱を収納し、メルさんのお店はここから徒歩3分。それでもあの木箱を運ぶのは大変なのだろう。
カラン
「あっノエル君いらっしゃい!無事にもどってきたのね私心配してたのよー・・・あんたも一緒かい」
メルさんは僕と店主に挨拶をした
「おう、悪いかよ」
「はい、昨日の夜に戻ってこれました」
「良かったわねー」
メルさんは笑顔で答えてくれた
「材料が入ってる木箱をもってきたのですが、どこに置けばいいですか?」
「君がもってきてくれたんだ、ありがとうね。このデクノボウに頼んだっていうのに」
「誰がデクノボウだ」
(店主・・・僕は応援してますよ)
「じゃあこっちきてくれるかな?」
メルさんに連れられて店の奥にいくと、工房のような感じになっていた。
「ここに積み重ねておいてくれる?えっと、こっちがあれでこっちに3段おいてここに薄い木箱のやつをー・・・」
メルさんの指示の元持ってきた木箱を指示どおり置いていく。
「おっけー完璧よ、デクじゃなく君がもってきてくれて助かったわ」
「いえいえ、力になれてよかったです」
店主の方をみるとぷいっと顔を背けていた
そういえばシスレーも仲間になったことだし、仲間外れにしたくなかったので御揃いの指輪を渡そうかな?そう思ったのでメルさんに聞いてみることにした。
「あの、仲間がもう一人入ったので指輪を購入したいのですが」
「あっ買ってくれるの?いいわよお店の方いきましょう」
工房からでて、店頭へ向かう
(う~ん・・・何にしようかな~やっぱり耐久かな~)
シスレーはDランク冒険者だ、恐らく装飾品の一つは持っていそうだなと感じていた。腕輪やネックレスはつけていたようだが効果が付いてるのかまでは分からなかった。
「この2個効果が付いてるのと、こっちの1個しか効果がついてるのは何が違うんですか?」
「これはね~、基本的には素材かな?製作者の熟練度や、その時の出来具合にもよるけど一番は素材だね」
「この宝石みたいなやつですか?」
「そうそう、これこれ。珍しい鉱石や宝石、魔物の魔石何かを使用してるの」
「ほー、なるほど」
「君にはよくして上げたいけど、流石にこっちは素材が高いんだ」
メルさんはそういうが僕はそこまで厚かましくはないのだ
「いえいえ、大丈夫です少しきになったので聞いただけですので」
「坊主さっき持ってた宝石出してみろよ、もしかしたら使えるのがあるかもしれないぞ」
店主がそういうと、僕はイベントリから宝物庫で手に入れた自分用の宝石をだした。
「あの、この宝石とかも素材として使えますか?」
「おっ良いものもってるねー、どれどれ」
ふんふんと言いながらメルさんは一つの宝石を持ってぐるっと一周鑑定するように見た。
「ブルークリスタル・・・これなら付与2個できるかも、これで使って作ってあげようか?」
「おぉ!?ですがオーダーメイドだとおいくらでしょうか・・・?」
「そうだねー金貨3枚でいいよ、必ず付加価値が2個付くわけじゃないし。その代わりまたこの店全体と今度はさっきの工房にもクリアリコールかけてくれないかな?」
メルさんは破格の提案をしてきたのだ、付加価値が2個ついたものは金貨50枚で売っている。もし付加1だとしても売っているのは金貨5枚、今度半額にしてくれるという約束を守ってくれているのだろう。
「もちろんやらせていただきます!」
「あっあと効果も何がでるか分からないけどいい?それとどこの部位がいいかな?」
「はい大丈夫です!部位はみんなと一緒の指輪でお願いします」
「ふんふん指輪ねー、みんなと一緒ってことはあのデザイン系かい、どんな人に贈るの?イメージして作るとその人にあった効果が付きやすいんだ」
そんなことを聞かれ、僕のシスレーのイメージや戦闘スタイルをおおざっぱに伝えた。
「なるほどね、よし早速つくっちゃうか。その前にクリアリコール掛けてもらいたいからもう一度工房にきてくれるかな?」
おぉもう作れるんだ
また工房に戻ると、すぐさまリコールを掛け終える。メルさんは集中するから店番を店主に任せ、リコールを前と同じように店全体にかけていて欲しいと伝え、指輪づくりを始めた。
「なんで俺が店番なんかしなきゃなんねーんだよ」
関係ない店主がそういうが本心はどうなんだろうか
「巻き込んじゃってすいません、またみんなでご飯行きましょうね、奢るので。その時はティアとメルさんどっちを誘ったら・・・」
「う・・・坊主ほんと黙っててくれよ。でも飯は賛成だ、もちろん二人とも誘ってくれ」
「はい!じゃあ僕はリコールかけてまわりますね」
リコールを掛け終わり、外にもかけ終わった為店主と一緒に店番をしながら待つこと20分。
「おまたせー、よかったよかった。ノエル君の頼みだから少し緊張したけど付加2個ついたよ」
そういって見せてくれた指輪は、先ほどの親指サイズの青い宝石が5mmほどの大きさになって着いていた。だが宝石を削ったとかでなく、圧縮したかのように色が濃く鮮やかな色合いになっていた。
それにただのリングという訳でなくデザインも凝っている。
この人が作る指輪は、こういうのに疎い僕でも綺麗でいいなと思うのだ。
「敏捷+1と器用+1がついたよ」
「おっいい組み合わせじゃねーか!」
店主がメルさんの言葉に反応した
「あんた、まだいたんだね」
「それはひどくねーかよ・・・」
店番を頼んどいたのにひどいと思ったが、がんばれ店主と心の中で応援。
「いい効果なんですね!やったー、前回同様に仲間も喜びますよ」
指輪を小箱に入れて貰い、イベントリへと大事にしまっておく。金貨50枚の価値なのだこれは。
「ふふ、いつでもおいでね、素材さえ持ってくるならその分まけてあげるからね」
「ありがとうございます!今度はメルさんにもお土産持って帰ってきますね」
「楽しみにしてるよ、何も用事なくても遊びにおいで、毎日でもいいからね」
「はい、当分岩街にいるのでリコール掛けに来ますね!」
その後は浮遊の性能をもっと確かめる為、外へでてブリンク先にもついてくるのかなど検証していると、あたりが暗くなっていくので宿屋に戻ることにした。
宿屋に戻ると一階の酒場のカウンターでアルとシスレーがしゃべりながらお酒を飲んでいるようだった
アルは壁際にいたので、シスレーの横に並んで座る
「いい雰囲気の所お邪魔してもよろしいですか?」
「おっそろそろ戻ってくるころだと思ったぜ」
「丁度君のこと話してたんだよね」
何やら二人で僕のことを話していたようだが、良からぬことをアルから吹き込まれていないといいが
「悪いことではないければいいのですが・・・」
「君がラビットハンターと言われてたっていうのと、その狩り方をプププ」
「アルーー!」
「アハハハハ、今度実戦してみせてやれよ、俺もまた見たいからな」
こいつは・・・でも本当はブリンクを使っての狩りはまだ見せていない。それを見れば考えを変えるかもしれない
「アルたちにみせたのは、あれは実は少し違うんです!本当はもっとスマートなんです!」
「本当かよ!?じゃあその真の狩り方を今度みせてくれよ」
「うちもみたーい、楽しみ」
今度ウサギ狩りの約束をして、飲み物と食べ物を注文した。
そして早く良い物が出来たという事もあり、シスレーに指輪を渡したくて料理が運ばれる前に渡すことに。
「あっシスレーさんにお土産があるんですよ」
イベントリからこっそりと小箱を取り出す。
「お土産?なんだろ」
アルは小箱を見てまたかという顔をしているが、君がもっているものとは少し違うのだよ。
僕はもったいぶらずに小箱をあけて指輪をみせた。
「じゃじゃーん」
「指輪!?えっ?プロポーズじゃないよね!?お姉さん困っちゃうんだけど!」
アルはくすくす笑っている
「プロポーズじゃないですよ、付与効果がついてる装飾品です」
「え?プロポーズじゃないんかい!紛らわしい物使って、乙女の心をもてあそぶな!」
まさか喜びはされど怒られるとは思わなかった。
アルはまだクスクス笑っているが付与効果をきいて驚け!
「すいません勘違いさせてしまって・・・でもほらアルの指をみてください、同じような物つけてますよね。僕も一緒です」
そういうとシスレーはアルと僕の指をみて、なにか思い出すように目を上にあげた
「・・・ティアちゃんやナタリーちゃんも素敵な指輪つけてたような」
「僕が渡しましたよ」
がっかりしたような安堵したような表情になるシスレーは指輪を見始めた
「でもこんな素敵なデザインな指輪、装飾品でめったに・・・え!?もしかしてアルマンドのメルさん作品じゃないよねこれ!」
流石にDランク冒険者なら知ってるか
「その人であってますよ、ちょっとした知り合いなのでお安く譲ってくれてます」
「うっそ!?だからこんな素敵な・・・貰っていいの?」
「いいですよ、シスレーさんへのお土産なので、それにその指輪の宝石、シスレーさんの髪色にあってますよ、ね、アル」
「確かにそうだな、シスレーに似合うと思うぜ」
アルに振るんじゃなかった、こいつがこういう言葉をいうと僕と違い様になるのだ。嫉妬を覚える
「本当?似合う?貰っちゃうよ?本当にいいの?返さないよ?」
(ティアとナタリーこんな反応してたよな)
「いいんじゃねーか?俺たちもタダで貰ったんだ」
「仲間で一緒の物を持つって仲間感が強まる感じがしますよね」
僕達にそう言われシスレーは右手の薬指にはめた
えっ?って思ったけどアルはとくに突っ込まなかったのでこの世界では薬指とかそういうのは気にしないようだ
「どう?似合う?」
シスレーは手をそろえて、手の甲をこちら側に向け照れたように聞いてきた
「はい、とっても似合ってます」
僕はやっぱりこのデザインと宝石はシスレーに渡してよかったなと思った。それに元からシスレーを思ってメルさんが作ってくれたのだから似合うのも当然だ。
「これも俺たちと一緒の耐久+1なのか?」
アルは効果を聞いてきた。
そうだろそうだろ、君はそこが一番きになっていたのだろ。そう心の中でほくそ笑んだ。
「いえこれはちょっとしたオーダーメイドなので違いますよ」
「オーダーメイドなの!?あのメルさんの!?」
アルよりシスレーが驚いている
「はい、今日作ってもらったばかりなんですよ。シスレーさんのイメージを伝えて作ってもらいました」
「うそー!?何それ!?じゃあうち専用なの!?うれしい・・・」
うっとりした顔で指輪をみるシスレーをよそにアルがきいてくる
「で効果はなんなんだ?」
アルはまだ聞いてくる、よっぽど気になるのだろう
引っ張るのもこれぐらいにしようかな
「敏捷+1と器用+1です」
僕が効果を伝えると、ガタっと音がしてアルが立ち上がった。
「うそだろ!?本当か?」
「嘘じゃないですよ、メルさんがそう言ってましたもん」
フフフそういう反応が見たかったんだよ、少し斜に構えて俺もそれ持ってるぜ?的な雰囲気を醸し出していたアルに一泡ふかせてやった!
「シスレー!それ俺にくれ!頼む!」
「いやよ!聞いてたでしょ!ノエル君がうちのイメージでオーダーメイドしてくれたって!」
「じゃあダンジョンや討伐行くときに貸してくれ!」
「ダメ!」
「俺の指輪と交換してくれ!ほらあの錬金術師が作った同じものだ!」
「ぜったい嫌!あんたもうちに似合うっていってたじゃない!」
アルのその必死の形相に引いた、強さを求めることに純粋に貪欲なのだ
うわぁ~土下座しそうなぐらい必死じゃん・・・そこまでの反応は見たくなかったな
「ノエル~、なんでシスレーにやるんだよ!俺たちの仲だろうが!女になびくなんて見損なったぞ」
矛先をシスレーではなく、僕へと向ける。
「だってアルにはもう渡してるじゃん、シスレーさんも仲間になったんだから、シスレーさん優先は当たり前でしょ」
「それならもう1個買ってきて、こいつには他の指輪でこれを俺にくれてもよかったじゃねーか!」
うぁ~・・・見苦しい・・・さっきまでの余裕なオーラを出す、頼もしい僕達のリーダーの姿はそこには無かった
「次にいいものが手に入ったらアルに渡すので、落ち着いてくださいよ」
「絶対だぞ!約束だからな!ほんとたのむからな!」
そういってアルはどこかに消えていった、指輪をみると悔しくなるのだろう。
ちょっと可哀そうに思えたから、次にいい宝石が手に入ったらアルの分を頼んでみようと思った。
他にも盾やナイフとか色々喋りたかったし、明日の予定にギルドへ討伐報告しなきゃとか、色々決めなければいけないことも合ったと思うのだけど遅かった。
部屋に戻ったらいるかと思って、食事も丁度今きたとこだったのでアルはほっておくことに。
「ふふーん、似合うどう?素敵・・・こういうの欲しいから冒険者にもなったんだよね」
「モグモグ、それはよかったです。シスレーさんは身だしなみにも気を使ってますもんね、なんというか防御力よりも見た目を優先してそうな」
「ふふ分かる?防具なんてダサいの着てたらモテないでしょ。後なんでノエル君は、アル君やティアちゃんには呼び捨てなのに私には敬称をつけてるの?」
ダサい?そういう理由で身軽な装備なのか・・・避けるのが基本だからかと思ってた
「敬称?あぁダンジョンに潜った時に咄嗟に呼ぶときに敬称なんてつける暇がなかったので、それで慣れていく内にですかね?シスレーさんとは知り合ったばかりだし恐らく年上だと思うので、礼儀といいますか・・・」
「年上って君いくつ?アル君達は?」
「僕は17ですね、アルが18、ナタリーが19です。ティアはエルフなので年齢聞いてもピンとこないので聞いてませんね」
「じゃあうちナタリーちゃんと同じだよ?」
「えぇ!?すごい大人っぽいですね・・・いやアルやナタリーも年齢を聞いた時は同じこと思ったので、やはり冒険者はしっかりしているように見えるからでしょうか」
「そうかな?自分ではそう思ったことないけど、それよりうちは君がもっと下だと思ってたよ14とか15ぐらいに」
「ふふ、よく言われます。魔法使いとはそういうものですね」
「そうそう!エマもそんな感じだっ・・・ごめん」
「あっ・・・いえ・・・」
今回の討伐隊でシスレーの元PTメンバー、魔法使いのエマさん。僕のことを子供と呼んでいたが、恐らくエマさんも背が低く子供っぽい見た目の裏腹に、いい歳だったのかもしれない
「・・・うち、これでPTは4個目なんだ。最初はメンバーの意向が合わず解散、2つ目は男仲間に嫌気がさして脱退、3つ目は・・・うち以外・・・。ノエル君やアル君達は知り合って間もないけど、信頼できることは分かってるの」
「はい」
僕は黙って相槌を打ちながら聞いていく
「でも、どこかで結局うまくいかずにバラバラになるか、解散しちゃうんじゃって思ってしまって・・・すごく不安なんだ」
「そうですか、いつかは解散になる時はくるかもしれません・・・でもその時はその時です」
「やっぱりそうだよね・・・」
「そうなったら二人でフラフラといい景色に行って絵をかいたり、僕の長距離テレポートでアルが貴族になったら領地に遊びに行って、エルフの森にティアを訪問したり、ナタリーの孤児院が出来ていたらたまに手伝ったりとかしましょうよ」
「え・・・」
「この大魔法使い予定ノエルがいる限り、戦闘ではみんなを死なせないです。ラッキボーイなので金銭トラブルも起こさせませんよ!残りは男女間のトラブルですが、僕の見立てではアルは男が好きなんじゃないかと疑ってまして・・・」
ドンっと胸を叩いて大見得をはる。暗い雰囲気が嫌なのもあり、少し笑いを取りにいったが反応はどうだろうか・・・
「ふふ、冗談だとしてもその言葉信じるよ。それにアル君が男が好きってアハハハ」
シスレーはいつも通りに僕をからかうように言った後に、笑っていた
「えっ・・・はい、必ず長距離テレポート覚えるので。それよりアルは今日の朝どんな様子でした?だってシスレーさ・・・シスレーはほぼ下着で寝てましたよね?」
重たい話もアルのゲイ説に流されてしまい、笑い話に変わっていた
シスレーとは共通の趣味というか、今後一番お世話になりそうだと感じた。
その後は暗い雰囲気も無く、楽しく二人で食事を終わらせた。部屋に戻るとアルはベッドの上で手足をバタバタとさせているので、よっぽど指輪が欲しかったのだろう
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