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第一章 旅立ち
3話 祖父の昔語り1
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エリーたちと翌日の待ち合わせ場所と時間を決めて、その場で解散したルミファたち。自分たちの家に帰っていった。
ルミファも自分の家にたどり着く。家の中に入ろうとすると、聞き覚えのある音に足を止める。
「・・・この音、おじいちゃんの素振り。」
ローエンが木剣で素振りをする時の音だと気づいたルミファ。
「・・・珍しいな。おじいちゃんがこんな時間に剣の稽古をやっているなんて。」
いつものこの時間なら、のんびりお茶を飲んでいるはずだ。
ルミファは家の裏にある林、剣の稽古場に向かう。
そこで、木剣を手に素振りをしているローエンを見つける。
「ハッ!。セイッ!。」
ローエンの剣捌きに見惚れるルミフ。
「おじいちゃんの剣捌き。やっぱりすごいなぁ。」
ローエン・スカーレット。ルミファの育ての親にして、かつてセレンディア帝国の軍人として活躍していた。
ローエンは若かりし頃、自分の生きる道を見つけるため、軍人になるべく生まれ故郷の村を飛び出した。
そして、帝都の士官学校に入学し、卒業間際、セレンディアの超難関の一つと言われる「国家騎士試験」を受けて、磨き上げた己の剣技と知恵を武器に、合格した。その後、メキメキと頭角を表し、辺境の田舎の村出身という逆境を乗り越え、数々の武功を挙げ、少佐にまで昇格した。
そして帝都で出会ったミルヴァと出会い、恋に落ち結婚した。
だが、先に話した戦争により戦いの中、左足を負傷し、もはや国の役には立たないからとそれを理由にローエンは軍を退役した。
ミルヴァと赤ん坊だったルミファ。そして、ある一人の少年を連れて、生まれ故郷のラーネに戻ってきたのである。
その時、ローエンはルミファの気配に気づき、動きを止め振り返る。
「おお、ルミファか。お帰り。」
「ただいま。おじいちゃん。どうしたの。こんな時間に?。」
「なぁに。急に素振りをしたくなっただけだ。どうだルミファ。夕飯前に一本やるか。」
「はい。お願いします。」
ルミファは自分の木剣を手に取ると、ローエンに挑んだ。
カンッ!カンッ!木剣の打ち合う音が鳴り響く。
ルミファは全力でローエンに挑み、ローエンも相手が子供だからといって手加減することはなく打ち込んでいる。
ルミファは息を切らしながらローエンから教えてもらったあの技を試すことにした。ルミファはローエンに向かって思いっきり踏み込むと、
「連牙斬!。」技を繰り出そうとしたが、
「甘い!。」ローエンはルミファの木剣を弾き飛ばした。剣を失ったルミファは、
「参りました・・・。」素直に負けを認める。
「動きは悪くない。だが、少し早すぎたな。もっと相手の様子を見てから技を出すのだ。」
ローエンの指摘に、
「はい。分かりました。」ルミファは頷いた。
「・・・まぁ。だいぶ形になってきたから、その調子で鍛錬を続けろ。」ローエンはルミファの頭にそっと手を置き、優しく撫でる。
「うん。もっといっぱい練習しておじいちゃんみたいに強くなるよ。」
ルミファはガッツポーズを取る。
「・・・そうか。うっ。」急に左足を押さえこむローエン。
「大丈夫!。おじいちゃん。」慌ててルミファはローエンに駆け寄る。
「ああ、もう大丈夫だ。痛みは治まった。ワシもだいぶ老いたな・・・。」
「とか言いつつ。あの強さじゃないか。でも本当に大丈夫?。」
「ああ、もう大丈夫だ。」
「確か、前の戦争で負った怪我だっておばあちゃんから聞いたけど・・・。」
「あぁ。《アルクトゥルス戦争》でな。」
「・・・アルクトゥルス。確か、14年前の戦争で滅びた国の名前だよね。アウラの仲間で英雄が作った国だって。」
学校で習った歴史の授業で教えられたことを思い出す。
アルクトゥルス王国。美しい海に囲まれ、豊かな自然に温暖な気候で、作物の実りも良く、古くから海洋交易の拠点として栄えいた。かの国の歴史は古く、伝説のアストリア大戦終結後、救世主アウラの仲間にして、伝説の戦士《エレメンジャー》の一人、ルビスがアストリア中央太海の島に建国した。
アストリア中央太海には大小数百の島々が点在し、それぞれの島に国がある。
アウローラ島国連合とよばれ、盟主国的な立場だったのがアルクトゥルス王国である。
「・・・アルクトゥルスの王は代々優れた指導者だったため、大きな争いは起こらず。平和の楽園と呼ばれていた。
だが、今から14年前、その平和の国で大事件が起きてしまった。」
「知ってる。叛逆者フェルマンがアルクトゥルスに逃亡して、アルクトゥルスの王妃とファンロンの特使を殺してしまった。この事件が原因でセレンディア帝国とファンロン皇国は争うことになってしまった。」ルミファは授業で習った戦争発端の事件を思い出す。
「ああ、そうだ。フェルマン・ド・フォン・ブランフォーゲル。セレンディア帝国建国以来、皇帝家に仕えてきたブランフォーゲル公爵家の当主でありながら、領民たちを虐げ、虐殺し、皇帝家に反旗を翻し皇帝になろうとした愚かな男だ。
ブランフォーゲル公爵家はかつてここからはるか南の地、帝国第二の都市と謳われた音楽と芸術の都ヴィーダの領主だった。帝国貴族の筆頭格でもあり、過去に皇帝家と婚姻関係を結んだ名門の大貴族だった。」
「・・・つまり皇帝家と親戚だったんだ。すごい。」
「・・・だが、フェルマンが父親から家督を継ぎ、ブランフォーゲル公爵からになった途端、フェルマンは遊びにふけり領主としての仕事をおろそかにしたばかりか、領民に重税をかけ、払えない領民に対して暴行まがいの体罰をし、あまりの非道ぶりに帝国政府に訴えようとした領民に無実の罪を被せ、投獄された。中には命を奪われた者たちが数多くいた。」
「・・・ひどい。公爵ともあろう人がそんな酷いことをするなんて。」
「ああ、フェルマンは公爵になる前からかなり素行の悪い問題のある人物だった。
何故、ゲルハルト様は勘当同然だったフェルマンと突然和解し、家督を譲られたのか。それが今でも分からぬ。」
「ゲルハルト様?。」
「ゲルハルト・ド・フォン・ブランフォーゲル。前ブランフォーゲル公爵にして、セレンディア評議会議長を勤めておられた方だ。評議会はセレンディア帝国建国の時から、皇帝を政治面で支えてきた機関だということは前に話したな。」
「うん。武力を司る帝国軍と政治を司る評議会。この二つがセレンディアを支えているって。」
「そうだ。話を戻すが、フェルマンはあろうことか、自分も皇帝家の血を引いているのを理由に、当時皇帝家に反感を持つ貴族、軍人たちを味方につけ、帝国軍と張り合う武力を持った軍を作りあげ、自分が皇帝になろうとした。そして、帝都への進軍を開始した。だが、フェルマンの叛逆計画を事前に察知した今のセレンディア宰相・・・ギルベルト・フォン・フラダリアス公爵閣下により反乱は鎮圧された。それだけではなくこれまでフェルマンが犯してきた罪、汚職が暴かれ、その結果、帝国に対する国家叛逆罪によりフェルマンを始めとするブランフォーゲル公爵家並びにブランフォーゲルに連なる一族、反乱に加担した貴族たちは爵位剥奪、領地没収などの厳しい処分が下された。ところが、叛逆の首謀者であったフェルマンは帝都に連行される間際、自らの家族、親族たちを見捨て自分だけ帝国から逃げたのだ。」
「ひどい!。なんて最低な奴だ!。仮にも貴族の中でも一番偉い公爵だったのに。」
フェルマンの行動に憤るルミファ。
「帝国軍は総力を上げてフェルマン捜索を行い、調査の結果、アルクトゥルス王国に潜伏していることが分かった。
フェルマンを匿っていたのは当時、アルクトゥルス王家に反感を持っていたあるアルクトゥルスの貴族だった。
だが、事の重大さを察知していた当時のアルクトゥルス国王サラム王により、何とか極秘裏にフェルマンとフェルマンを匿っていた貴族の捕縛に成功した。」
「やった。」
「あとはセレンディアにフェルマンの身柄を引き渡すだけだった。だが、その頃、アルクトゥルス国内では、アルクトゥルス王の双子の王女様たちの誕生祝いが行われており、フェルマンのこともあり、誕生式典の開催が危ぶまれていたが、フェルマンは逮捕され、王女様たちの誕生式典は予定通り、行われた。だが、華やかな祝いの会場のアルクトゥルス王宮で事件は起きた。
※少し訂正させていただきました。
ルミファも自分の家にたどり着く。家の中に入ろうとすると、聞き覚えのある音に足を止める。
「・・・この音、おじいちゃんの素振り。」
ローエンが木剣で素振りをする時の音だと気づいたルミファ。
「・・・珍しいな。おじいちゃんがこんな時間に剣の稽古をやっているなんて。」
いつものこの時間なら、のんびりお茶を飲んでいるはずだ。
ルミファは家の裏にある林、剣の稽古場に向かう。
そこで、木剣を手に素振りをしているローエンを見つける。
「ハッ!。セイッ!。」
ローエンの剣捌きに見惚れるルミフ。
「おじいちゃんの剣捌き。やっぱりすごいなぁ。」
ローエン・スカーレット。ルミファの育ての親にして、かつてセレンディア帝国の軍人として活躍していた。
ローエンは若かりし頃、自分の生きる道を見つけるため、軍人になるべく生まれ故郷の村を飛び出した。
そして、帝都の士官学校に入学し、卒業間際、セレンディアの超難関の一つと言われる「国家騎士試験」を受けて、磨き上げた己の剣技と知恵を武器に、合格した。その後、メキメキと頭角を表し、辺境の田舎の村出身という逆境を乗り越え、数々の武功を挙げ、少佐にまで昇格した。
そして帝都で出会ったミルヴァと出会い、恋に落ち結婚した。
だが、先に話した戦争により戦いの中、左足を負傷し、もはや国の役には立たないからとそれを理由にローエンは軍を退役した。
ミルヴァと赤ん坊だったルミファ。そして、ある一人の少年を連れて、生まれ故郷のラーネに戻ってきたのである。
その時、ローエンはルミファの気配に気づき、動きを止め振り返る。
「おお、ルミファか。お帰り。」
「ただいま。おじいちゃん。どうしたの。こんな時間に?。」
「なぁに。急に素振りをしたくなっただけだ。どうだルミファ。夕飯前に一本やるか。」
「はい。お願いします。」
ルミファは自分の木剣を手に取ると、ローエンに挑んだ。
カンッ!カンッ!木剣の打ち合う音が鳴り響く。
ルミファは全力でローエンに挑み、ローエンも相手が子供だからといって手加減することはなく打ち込んでいる。
ルミファは息を切らしながらローエンから教えてもらったあの技を試すことにした。ルミファはローエンに向かって思いっきり踏み込むと、
「連牙斬!。」技を繰り出そうとしたが、
「甘い!。」ローエンはルミファの木剣を弾き飛ばした。剣を失ったルミファは、
「参りました・・・。」素直に負けを認める。
「動きは悪くない。だが、少し早すぎたな。もっと相手の様子を見てから技を出すのだ。」
ローエンの指摘に、
「はい。分かりました。」ルミファは頷いた。
「・・・まぁ。だいぶ形になってきたから、その調子で鍛錬を続けろ。」ローエンはルミファの頭にそっと手を置き、優しく撫でる。
「うん。もっといっぱい練習しておじいちゃんみたいに強くなるよ。」
ルミファはガッツポーズを取る。
「・・・そうか。うっ。」急に左足を押さえこむローエン。
「大丈夫!。おじいちゃん。」慌ててルミファはローエンに駆け寄る。
「ああ、もう大丈夫だ。痛みは治まった。ワシもだいぶ老いたな・・・。」
「とか言いつつ。あの強さじゃないか。でも本当に大丈夫?。」
「ああ、もう大丈夫だ。」
「確か、前の戦争で負った怪我だっておばあちゃんから聞いたけど・・・。」
「あぁ。《アルクトゥルス戦争》でな。」
「・・・アルクトゥルス。確か、14年前の戦争で滅びた国の名前だよね。アウラの仲間で英雄が作った国だって。」
学校で習った歴史の授業で教えられたことを思い出す。
アルクトゥルス王国。美しい海に囲まれ、豊かな自然に温暖な気候で、作物の実りも良く、古くから海洋交易の拠点として栄えいた。かの国の歴史は古く、伝説のアストリア大戦終結後、救世主アウラの仲間にして、伝説の戦士《エレメンジャー》の一人、ルビスがアストリア中央太海の島に建国した。
アストリア中央太海には大小数百の島々が点在し、それぞれの島に国がある。
アウローラ島国連合とよばれ、盟主国的な立場だったのがアルクトゥルス王国である。
「・・・アルクトゥルスの王は代々優れた指導者だったため、大きな争いは起こらず。平和の楽園と呼ばれていた。
だが、今から14年前、その平和の国で大事件が起きてしまった。」
「知ってる。叛逆者フェルマンがアルクトゥルスに逃亡して、アルクトゥルスの王妃とファンロンの特使を殺してしまった。この事件が原因でセレンディア帝国とファンロン皇国は争うことになってしまった。」ルミファは授業で習った戦争発端の事件を思い出す。
「ああ、そうだ。フェルマン・ド・フォン・ブランフォーゲル。セレンディア帝国建国以来、皇帝家に仕えてきたブランフォーゲル公爵家の当主でありながら、領民たちを虐げ、虐殺し、皇帝家に反旗を翻し皇帝になろうとした愚かな男だ。
ブランフォーゲル公爵家はかつてここからはるか南の地、帝国第二の都市と謳われた音楽と芸術の都ヴィーダの領主だった。帝国貴族の筆頭格でもあり、過去に皇帝家と婚姻関係を結んだ名門の大貴族だった。」
「・・・つまり皇帝家と親戚だったんだ。すごい。」
「・・・だが、フェルマンが父親から家督を継ぎ、ブランフォーゲル公爵からになった途端、フェルマンは遊びにふけり領主としての仕事をおろそかにしたばかりか、領民に重税をかけ、払えない領民に対して暴行まがいの体罰をし、あまりの非道ぶりに帝国政府に訴えようとした領民に無実の罪を被せ、投獄された。中には命を奪われた者たちが数多くいた。」
「・・・ひどい。公爵ともあろう人がそんな酷いことをするなんて。」
「ああ、フェルマンは公爵になる前からかなり素行の悪い問題のある人物だった。
何故、ゲルハルト様は勘当同然だったフェルマンと突然和解し、家督を譲られたのか。それが今でも分からぬ。」
「ゲルハルト様?。」
「ゲルハルト・ド・フォン・ブランフォーゲル。前ブランフォーゲル公爵にして、セレンディア評議会議長を勤めておられた方だ。評議会はセレンディア帝国建国の時から、皇帝を政治面で支えてきた機関だということは前に話したな。」
「うん。武力を司る帝国軍と政治を司る評議会。この二つがセレンディアを支えているって。」
「そうだ。話を戻すが、フェルマンはあろうことか、自分も皇帝家の血を引いているのを理由に、当時皇帝家に反感を持つ貴族、軍人たちを味方につけ、帝国軍と張り合う武力を持った軍を作りあげ、自分が皇帝になろうとした。そして、帝都への進軍を開始した。だが、フェルマンの叛逆計画を事前に察知した今のセレンディア宰相・・・ギルベルト・フォン・フラダリアス公爵閣下により反乱は鎮圧された。それだけではなくこれまでフェルマンが犯してきた罪、汚職が暴かれ、その結果、帝国に対する国家叛逆罪によりフェルマンを始めとするブランフォーゲル公爵家並びにブランフォーゲルに連なる一族、反乱に加担した貴族たちは爵位剥奪、領地没収などの厳しい処分が下された。ところが、叛逆の首謀者であったフェルマンは帝都に連行される間際、自らの家族、親族たちを見捨て自分だけ帝国から逃げたのだ。」
「ひどい!。なんて最低な奴だ!。仮にも貴族の中でも一番偉い公爵だったのに。」
フェルマンの行動に憤るルミファ。
「帝国軍は総力を上げてフェルマン捜索を行い、調査の結果、アルクトゥルス王国に潜伏していることが分かった。
フェルマンを匿っていたのは当時、アルクトゥルス王家に反感を持っていたあるアルクトゥルスの貴族だった。
だが、事の重大さを察知していた当時のアルクトゥルス国王サラム王により、何とか極秘裏にフェルマンとフェルマンを匿っていた貴族の捕縛に成功した。」
「やった。」
「あとはセレンディアにフェルマンの身柄を引き渡すだけだった。だが、その頃、アルクトゥルス国内では、アルクトゥルス王の双子の王女様たちの誕生祝いが行われており、フェルマンのこともあり、誕生式典の開催が危ぶまれていたが、フェルマンは逮捕され、王女様たちの誕生式典は予定通り、行われた。だが、華やかな祝いの会場のアルクトゥルス王宮で事件は起きた。
※少し訂正させていただきました。
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