14 / 35
第14話 街までの案内をお願いしました、ハイ。
しおりを挟む
前回のあらすじ:ボロネーゼは好評だった。
お試しで出した各種ボロネーゼ+追加で個別に出したパスタも完食し、一緒に出しておいた果実水を飲みながらマッタリしている4人。
「ふーっ、まさか絶体絶命の危機から、今まで食べたことのない美味い食事にありつけるとは思わなかったな、、、。」
「そうね、、、。」
「おっと、いろいろあったせいで、自己紹介を忘れていたな、俺たちは、、、。」
話を聞いてみると、この4人は『ケンプファー』という名のパーティで、Bクラスの冒険者だそうだ。4人で一番話してくれている男性がリーダーのカインで、槍が得意な前衛職らしい。他のメンバーだと、もう1人の男性はアルトという名で、タンクを担当しているそうだ。獲物はメイスとかの鈍器のようだ。
このパーティには2人女性がいるが、1人は背が低いのだが、ハーフリングという小人族らしい。そのハーフリングの女性はミトンという名だそうで、その小柄な体格を活かして斥候職を務めているようだ。得意武器は弓とのこと。もう1人の女性はヒルダという名前らしい。回復や補助の魔法を得意としているようだ。獲物は杖をもっているね。
ちなみに、カインとヒルダが21歳、アルトは23歳で、意外なことにミトンが25歳と最も高齢だった。お返しということで、こちらも自己紹介しておきますか。
「改めて自己紹介ありがとうございます。私はアイスと申します。こちらには来たばかりで右も左も分からない状態なので、いろいろと教えて頂けると助かります。」
ついでに、この世界のこともある程度教えてもらった。私達がいまいる場所は、魔の森と呼ばれる凶悪な魔物が住んでいる場所らしい。この場所でもかなり危険なのだが、奥に進むと更に危険な魔物が生息しているようだ。
また、このケンプファーの4人は、バロイセン帝国内のクルンという都市に所属する冒険者のようだ。折角だから、クルンの街まで案内してもらうことにしよう。
クルンの街は、バロイセン帝国でも交通の要衝なため、この世界でも有数の大都市のようだ。そのため、いろいろな物が手に入るらしい。また、魔の森に近いせいか、クルンの街で登録している冒険者の数も多く、質も結構高いそうだ。
もちろんこの世界について話を聞くだけじゃなく、私と一緒にいる可愛い猫(こ)達の紹介も忘れない。
「なるほど、あのミートパスタの名前は、この子達の好みの味から付けたのか、納得した。」
「まあ、好みというより、この3種類の中で、どれが一番気に入ったかを聞いたら、みんながそれぞれ異なったから、丁度良かっただけなんですけどね。」
「確かに一番好きなのは分かれるけど、正直どれも美味しかったしね。」
「でもさ、アイスさんって、35歳だよね? ここはこんな世界だから、そんな口調で話していたら、相手に舐められるよ?」
「お気遣いありがとうございます。でも、商会に入って買い物をしますと、店員さんってみんなこんな口調じゃないですか?」
「んー、それは、そうなんだけどさ、食べ物を扱っている人達はそんな口調じゃないよ。」
「まあ、癖というのもありますので、一朝一夕では治りませんし、このままで行きますよ。この程度で人を舐めてくるようでは、大した相手でもありませんしね。」
「アイスさん達の強さを知ってしまうとな、、、。そうだ! アイスさん達も冒険者登録しないか? 冒険に付き合ってくれると非常に助かるのだが、、、。」
「ありがたいお誘いですが、私はここでノンビリとマーブル達と食堂を経営していきたいので。本音を言うと、お金って必要ないんですよ。ただ、お金をもらわないと、新たな食材を手に入れることができないので。」
「!? そんな理由なの!? 道理で安い値段を付けると思ったら、、、。」
「だったら、俺たちがちょくちょく手に入れてきてやろうか?」
「それもありがたいですね。たまにで構いませんのでお願いできますか?」
「了解した。ところで、少し気になったのだけど、あの牛とか豚の肉って魔物だよな? 一体どの魔物の肉を使っているんだ?」
「ああ、あの肉ですか? えっと、確か牛の方はダークホーンだったかな。豚は何だっけ? あ、ヘルボアとかいう種類だったな。」
それほど強くもなかったにもかかわらず美味い肉だったなぁ、と思いながら答えると、4人は一斉に吹き出した。
「え? ダークホーンにヘルボア? え? アイスさん達、あんなのを倒したの?」
「ええ、それほど強くもなかったですし、肉質も美味しそうだったので、マーブル達も張り切って倒していましたしね。」
「ダークホーンにしろ、ヘルボアにしろ、俺ら4人でも倒せないのに、、、。」
ありゃ、驚かれたな。まあ、仕方ない。マーブル達はドラゴンも余裕で倒せる程強いし、その状態でそのまま転生したからねぇ。
「そういえば、ミートパスタの値段聞いてなかったな。1ついくらになる?」
「食堂では1食分はどのくらいになりますかね?」
「そうね、通常の所だとパンとスープだと銅貨5枚かな。今みたいなメニューだと銀貨1枚といったところね。ただ、パスタにしても、肉の素材って、ホーンラビットとかビッグラットとかの材料になるから、ヘルボアやダークホーンとかだと、想像もつかないわね、、、。」
「だったら、銀貨1枚でいいでしょう。ホーンラビットにしても、ビッグラットにしても、手に入れやすさなどを考慮した値段でしょうし、私達の場合は、それがヘルボアやダークホーンというだけのことですしね。」
「いやいや、おかしいからね! ヘルボアやダークホーンなんて、クルンの街や帝都でさえほとんど出回らないんだから、、、。毛皮や牙でも金貨数枚でも安いくらいなんだけど、、、。」
「なるほど。もし、よろしければ、毛皮や牙、いくらかお持ちしますか? 初めてのお客さんということで、無料で進呈しますよ。」
そう言いながら、空間収納からヘルボアやダークホーンの毛皮や牙などを人数分取り出す。まだまだ在庫もあるし、少し消費させてもらいましょうか。
「は!? いやいや、ありえないでしょ? 何でいきなり出てくるの!?」
「まあ、収納持ちですからねぇ。少しでも減らしておきたいので受け取ってもらえませんかね? 食事代も頂きましたし。」
「いやいや、1頭分で食事代以上の値段になるんだよ!? 何で当たり前のように人数分出すんですか!!」
そんな遣り取りをしながら、2頭分のダークホーンとヘルボアの素材を手渡した。
「そういえば、アイスさん、クルンの街に行ってみたいって言ってたよな?」
「ええ、ここで手に入る素材だけですと、ボロネーゼと他数品くらいしか作れませんしね。他の食材も欲しいところですしね。」
「では、素材のお礼として案内させてもらうよ。」
「それはありがたい。では、案内料として残り2体分も受け取ってください。」
「「「「いや! さっきの2頭分で十分だからね(な)!!」」」」
うーむ、全力で断られてしまったぞ。まあ、いいか。
「それで、出発なんだけど、アイスさん、どの位待てばいい?」
「出発するんでしたら、今すぐでも構いませんよ。」
「俺らは構わんが、片付けとかあるだろう?」
「片付けですか? 今マーブル達がやってくれたので、もう終わってますよ。」
「ミャア!」「キュウ!」「ピー!」
いつものかけ声で、マーブルは左肩に、ジェミニは右肩に、ライムは頭の上にそれぞれ飛び乗った。いつものこととはいえ、可愛くてしょうがないですな。
「マーブル、ジェミニ、ライム。片付けありがとう。ということで、皆さん、いつでも出発できますよ。」
ケンプファーの4人は驚いていたが、同時に呆れてもいたようだ。彼らがこのまま常連客になってくれるのなら、いずれ慣れるでしょう。
ということで、クルンの街へと出発です。
お試しで出した各種ボロネーゼ+追加で個別に出したパスタも完食し、一緒に出しておいた果実水を飲みながらマッタリしている4人。
「ふーっ、まさか絶体絶命の危機から、今まで食べたことのない美味い食事にありつけるとは思わなかったな、、、。」
「そうね、、、。」
「おっと、いろいろあったせいで、自己紹介を忘れていたな、俺たちは、、、。」
話を聞いてみると、この4人は『ケンプファー』という名のパーティで、Bクラスの冒険者だそうだ。4人で一番話してくれている男性がリーダーのカインで、槍が得意な前衛職らしい。他のメンバーだと、もう1人の男性はアルトという名で、タンクを担当しているそうだ。獲物はメイスとかの鈍器のようだ。
このパーティには2人女性がいるが、1人は背が低いのだが、ハーフリングという小人族らしい。そのハーフリングの女性はミトンという名だそうで、その小柄な体格を活かして斥候職を務めているようだ。得意武器は弓とのこと。もう1人の女性はヒルダという名前らしい。回復や補助の魔法を得意としているようだ。獲物は杖をもっているね。
ちなみに、カインとヒルダが21歳、アルトは23歳で、意外なことにミトンが25歳と最も高齢だった。お返しということで、こちらも自己紹介しておきますか。
「改めて自己紹介ありがとうございます。私はアイスと申します。こちらには来たばかりで右も左も分からない状態なので、いろいろと教えて頂けると助かります。」
ついでに、この世界のこともある程度教えてもらった。私達がいまいる場所は、魔の森と呼ばれる凶悪な魔物が住んでいる場所らしい。この場所でもかなり危険なのだが、奥に進むと更に危険な魔物が生息しているようだ。
また、このケンプファーの4人は、バロイセン帝国内のクルンという都市に所属する冒険者のようだ。折角だから、クルンの街まで案内してもらうことにしよう。
クルンの街は、バロイセン帝国でも交通の要衝なため、この世界でも有数の大都市のようだ。そのため、いろいろな物が手に入るらしい。また、魔の森に近いせいか、クルンの街で登録している冒険者の数も多く、質も結構高いそうだ。
もちろんこの世界について話を聞くだけじゃなく、私と一緒にいる可愛い猫(こ)達の紹介も忘れない。
「なるほど、あのミートパスタの名前は、この子達の好みの味から付けたのか、納得した。」
「まあ、好みというより、この3種類の中で、どれが一番気に入ったかを聞いたら、みんながそれぞれ異なったから、丁度良かっただけなんですけどね。」
「確かに一番好きなのは分かれるけど、正直どれも美味しかったしね。」
「でもさ、アイスさんって、35歳だよね? ここはこんな世界だから、そんな口調で話していたら、相手に舐められるよ?」
「お気遣いありがとうございます。でも、商会に入って買い物をしますと、店員さんってみんなこんな口調じゃないですか?」
「んー、それは、そうなんだけどさ、食べ物を扱っている人達はそんな口調じゃないよ。」
「まあ、癖というのもありますので、一朝一夕では治りませんし、このままで行きますよ。この程度で人を舐めてくるようでは、大した相手でもありませんしね。」
「アイスさん達の強さを知ってしまうとな、、、。そうだ! アイスさん達も冒険者登録しないか? 冒険に付き合ってくれると非常に助かるのだが、、、。」
「ありがたいお誘いですが、私はここでノンビリとマーブル達と食堂を経営していきたいので。本音を言うと、お金って必要ないんですよ。ただ、お金をもらわないと、新たな食材を手に入れることができないので。」
「!? そんな理由なの!? 道理で安い値段を付けると思ったら、、、。」
「だったら、俺たちがちょくちょく手に入れてきてやろうか?」
「それもありがたいですね。たまにで構いませんのでお願いできますか?」
「了解した。ところで、少し気になったのだけど、あの牛とか豚の肉って魔物だよな? 一体どの魔物の肉を使っているんだ?」
「ああ、あの肉ですか? えっと、確か牛の方はダークホーンだったかな。豚は何だっけ? あ、ヘルボアとかいう種類だったな。」
それほど強くもなかったにもかかわらず美味い肉だったなぁ、と思いながら答えると、4人は一斉に吹き出した。
「え? ダークホーンにヘルボア? え? アイスさん達、あんなのを倒したの?」
「ええ、それほど強くもなかったですし、肉質も美味しそうだったので、マーブル達も張り切って倒していましたしね。」
「ダークホーンにしろ、ヘルボアにしろ、俺ら4人でも倒せないのに、、、。」
ありゃ、驚かれたな。まあ、仕方ない。マーブル達はドラゴンも余裕で倒せる程強いし、その状態でそのまま転生したからねぇ。
「そういえば、ミートパスタの値段聞いてなかったな。1ついくらになる?」
「食堂では1食分はどのくらいになりますかね?」
「そうね、通常の所だとパンとスープだと銅貨5枚かな。今みたいなメニューだと銀貨1枚といったところね。ただ、パスタにしても、肉の素材って、ホーンラビットとかビッグラットとかの材料になるから、ヘルボアやダークホーンとかだと、想像もつかないわね、、、。」
「だったら、銀貨1枚でいいでしょう。ホーンラビットにしても、ビッグラットにしても、手に入れやすさなどを考慮した値段でしょうし、私達の場合は、それがヘルボアやダークホーンというだけのことですしね。」
「いやいや、おかしいからね! ヘルボアやダークホーンなんて、クルンの街や帝都でさえほとんど出回らないんだから、、、。毛皮や牙でも金貨数枚でも安いくらいなんだけど、、、。」
「なるほど。もし、よろしければ、毛皮や牙、いくらかお持ちしますか? 初めてのお客さんということで、無料で進呈しますよ。」
そう言いながら、空間収納からヘルボアやダークホーンの毛皮や牙などを人数分取り出す。まだまだ在庫もあるし、少し消費させてもらいましょうか。
「は!? いやいや、ありえないでしょ? 何でいきなり出てくるの!?」
「まあ、収納持ちですからねぇ。少しでも減らしておきたいので受け取ってもらえませんかね? 食事代も頂きましたし。」
「いやいや、1頭分で食事代以上の値段になるんだよ!? 何で当たり前のように人数分出すんですか!!」
そんな遣り取りをしながら、2頭分のダークホーンとヘルボアの素材を手渡した。
「そういえば、アイスさん、クルンの街に行ってみたいって言ってたよな?」
「ええ、ここで手に入る素材だけですと、ボロネーゼと他数品くらいしか作れませんしね。他の食材も欲しいところですしね。」
「では、素材のお礼として案内させてもらうよ。」
「それはありがたい。では、案内料として残り2体分も受け取ってください。」
「「「「いや! さっきの2頭分で十分だからね(な)!!」」」」
うーむ、全力で断られてしまったぞ。まあ、いいか。
「それで、出発なんだけど、アイスさん、どの位待てばいい?」
「出発するんでしたら、今すぐでも構いませんよ。」
「俺らは構わんが、片付けとかあるだろう?」
「片付けですか? 今マーブル達がやってくれたので、もう終わってますよ。」
「ミャア!」「キュウ!」「ピー!」
いつものかけ声で、マーブルは左肩に、ジェミニは右肩に、ライムは頭の上にそれぞれ飛び乗った。いつものこととはいえ、可愛くてしょうがないですな。
「マーブル、ジェミニ、ライム。片付けありがとう。ということで、皆さん、いつでも出発できますよ。」
ケンプファーの4人は驚いていたが、同時に呆れてもいたようだ。彼らがこのまま常連客になってくれるのなら、いずれ慣れるでしょう。
ということで、クルンの街へと出発です。
1
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる