27 / 35
第27話 餅は餅屋だと思いましたね、ハイ。
しおりを挟む
前回のあらすじ:不思議な植物たちが移り住んできました。
テシテシ、テシテシ、ツンツン。いつもの朝起こしで目覚め、モフモフとおにぎりの刑に処して戯れる私達。いつものように朝食を摂り、片付けが済んでから、これまたいつものように畑で作業しようと外に出た。
「整列デス!」
声をかけていたのはマンドラゴラ。アルラウネとドリアードがマンドラゴラの前に並んで立つ。
「点呼開始デス!」
「いち」
「に。総員3名揃っているデス!」
何をしているのかな? と不思議に思ってその場で突っ立っている私達。それに気づいたマンドラゴラが声をかけてきた。
「あ、ご主人、おはようデス!」
「「おはようデス!!」」
マンドラゴラに続くように挨拶をしてきたアルラウネとドリアード。私よりも先にマーブル達があの3人? に挨拶を返した。
「ミャア!」
「みなさん、おはようです!」
「おはよー!」
うちの猫(こ)達は今日も元気です。っと、そんなことよりも。
「・・・みんな、おはよう。ところで、3人は何をしているのかな?」
「点呼の練習をしてるデス!」
「点呼って、3人しかいないけど?」
「ここは、素晴らしいところデス! すぐに数が増えるデス!」
「いや、数が増えるって、それぞれ君たちしかいないじゃん。」
「いえ! 私達は魔力が貯まると数が増えるようになっているのデス!」
「そうデス!」
「魔力、大事。」
「なるほど。それで、いつ数が増えてもいいように、今のうちから練習をしているんだね?」
「そのとおりデス! さすがはご主人です!!」
「いや、それくらいは分かるからね、、、。」
「つきましては、ご主人にお願いがあるデス!!」
「あるデス!」
「お願いデス!」
「・・・伺いましょうか、、、。」
「お願いとはデスね、私達にここの畑の世話を任せて欲しいデス!!」
「私達は、それぞれ得意分野がありまして、私ドリアードは木、マンドラゴラは地下で実のなる植物、アルラウネは草の植物がそれぞれ得意デス!!」
「お任せデス!!」
・・・マジか!? それはこちらからお願いしたいくらい嬉しい提案だ。マーブル達は果たしてどう思っているのか? ・・・聞くまでも無く嬉しそうにしているな。ということで、賛成多数で可決だね。
「嬉しい申し出だけど、御礼になにかして欲しいことはある?」
「・・・うーん、ここの畑を守って欲しいこと位デスかねぇ、、、。」
「もちろん、守るけどね。大切な商品だしね。」
「それなら契約成立デス!」
「成立デス!」
「いっぱい育てるデス!!」
「本当に条件は畑を守るだけでいいの? 収穫した品の一部が欲しいとか、そういったものは?」
「大丈夫デス! ・・・たまにご主人の作ったものをいただければそれで、、、。」
「私も食べてみたいデス、、、。」
「味見、重要。」
「それは構わないよ。食べたくなったら言ってね。多分、そっちから言ってくれないと気づかない場合って多いから。」
「「「ありがとうデス、頑張るデス!!!」」」
3人? が一斉にそう言って敬礼してきた。見事なくらいに動作や声がピッタリだし、凄いねぇ、、、。で、マーブル達が敬礼を返したので、私もやらないといけないかな。私が敬礼を返したけど、誰も敬礼の姿勢を崩そうとはしなかったので、仕方が無いから、私が敬礼を解くと、解いたことに気づいたマーブル達が敬礼を解いて、その後でようやく植物組の3人が敬礼を解いた。
・・・何か、上官に対しての敬礼っぽくなかったか!? 私が最上位で、マーブル達がその次、で、その下にあの3人といった感じ? 何故ここまで本格的!? 私は緩い感じが好きなんだけど、多分聞き入れられないだろうな、、、。諦めますかね。
「ご主人の許可が取れたところで、各自任務に就きます。では、解散!!」
マンドラゴラがそう言って畑の土に潜り込むと、アルラウネとドリアードがそれに続くように畑へと移動していった。ちなみに移動先はマンドラゴラはトマトなどが植えてある畑へ、アルラウネは収穫が終わったばかりの小麦畑へ、ドリアードはカエデの木へとそれぞれ移動していた。密かにカエデの木の生長を楽しみに待っていたマーブル達は非常に喜んでいたことも付け加えておく。
あの植物の魔物達が世話をしてくれることにはなったけど、自分たちでもやらないといけない仕事ってあるだろうと思って、草取りなど各種の作業を行おうとするとあの3人に止められて仕事できなかったよ、、、。仕方がないから、岩塩採掘に行ったり、オリーブの実を収穫に行ったりしてきた。で、そのオリーブの実を見たドリアードが、これからは自分が世話します! と、持っていたオリーブの実を1つ没収されてしまったが、大勢に影響はないので、そのままオリーブオイルを絞る作業をした。
お昼の時間になったが、今日は珍しくお客さんが来ていなかったので、折角だから外で食べよう、ということで用意できたら外で食べる準備をして、外へと昼食を持っていく。一応、外でも食べられるスペースは作っておいてあるので、外での食事も可能となっている。・・・私達以外は誰も使用したことないけどね、、、。
今日用意したのは、3種類のボルネーゼとニンニクオイルパスタである。全員で食べられるように大皿で用意して、いざ、頂きます! となったときに気配を感じた。そう、マンドラゴラ、アルラウネ、ドリアードの3人である。とても食べたそうにしていたので、あの子らにも分けることにした。
改めて、頂きますのかけ声で昼食を食べ始めると、3人は食べながら驚いていた。
「ふ、ふおーー!! こ、この麺というものは、ここで作った小麦を使っているのデスか!? こ、これは育て甲斐があるデス!!」
「こ、このパスタに入っているニンニクというものもそうデスが、こっちのパスタで使われているタマネギというものも凄いデス! むむぅ、私も負けていられないデスよ!!」
「こ、これに使われている油はさっきの!? 私も頑張るデス!!」
と、こんな感じで自分たちの得意分野の素材の味に感心しながらガツガツ食べていた。・・・もちろん、こんな感じであったのだから最初に用意した分では足りるはずもなく、追加で作るハメになったことをここに付け加えておく。ちなみに、マーブル達は「どうだ、羨ましいだろう?」というような表情であの子らに自慢げな顔だったのが印象的だった。でも、可愛いのは変わらない。
一緒に昼食を食べてから、あの3人の張り切りようといったらなかった。マーブル達の手伝いをもってしても、雑草等どうしても処理しきれないものもあったのだが、あの3人が管理するようになってからは、雑草1本生えていない状態になってしまった。
かなり頑張って良い状態を保っていた我らが畑が、この日以降さらに凄いことになってしまったのは驚いた。マーブル達も驚いていた。・・・この件で、やはり餅は餅屋だな、という思いが強く頭の中を支配していた。まあ、さらに美味しいものが食べられるとあれば、それは嬉しいものである。
・・・1つ伝え忘れていたことだけど、ニンニクオイルパスタを食べたマンドラゴラが、「非常に美味しいけど、辛みが欲しいデス。」と言っていたので、これは未完成品で、唐辛子があればこの料理は完成すると答えた後、畑に唐辛子らしき植物が増えていたのだった、、、。
テシテシ、テシテシ、ツンツン。いつもの朝起こしで目覚め、モフモフとおにぎりの刑に処して戯れる私達。いつものように朝食を摂り、片付けが済んでから、これまたいつものように畑で作業しようと外に出た。
「整列デス!」
声をかけていたのはマンドラゴラ。アルラウネとドリアードがマンドラゴラの前に並んで立つ。
「点呼開始デス!」
「いち」
「に。総員3名揃っているデス!」
何をしているのかな? と不思議に思ってその場で突っ立っている私達。それに気づいたマンドラゴラが声をかけてきた。
「あ、ご主人、おはようデス!」
「「おはようデス!!」」
マンドラゴラに続くように挨拶をしてきたアルラウネとドリアード。私よりも先にマーブル達があの3人? に挨拶を返した。
「ミャア!」
「みなさん、おはようです!」
「おはよー!」
うちの猫(こ)達は今日も元気です。っと、そんなことよりも。
「・・・みんな、おはよう。ところで、3人は何をしているのかな?」
「点呼の練習をしてるデス!」
「点呼って、3人しかいないけど?」
「ここは、素晴らしいところデス! すぐに数が増えるデス!」
「いや、数が増えるって、それぞれ君たちしかいないじゃん。」
「いえ! 私達は魔力が貯まると数が増えるようになっているのデス!」
「そうデス!」
「魔力、大事。」
「なるほど。それで、いつ数が増えてもいいように、今のうちから練習をしているんだね?」
「そのとおりデス! さすがはご主人です!!」
「いや、それくらいは分かるからね、、、。」
「つきましては、ご主人にお願いがあるデス!!」
「あるデス!」
「お願いデス!」
「・・・伺いましょうか、、、。」
「お願いとはデスね、私達にここの畑の世話を任せて欲しいデス!!」
「私達は、それぞれ得意分野がありまして、私ドリアードは木、マンドラゴラは地下で実のなる植物、アルラウネは草の植物がそれぞれ得意デス!!」
「お任せデス!!」
・・・マジか!? それはこちらからお願いしたいくらい嬉しい提案だ。マーブル達は果たしてどう思っているのか? ・・・聞くまでも無く嬉しそうにしているな。ということで、賛成多数で可決だね。
「嬉しい申し出だけど、御礼になにかして欲しいことはある?」
「・・・うーん、ここの畑を守って欲しいこと位デスかねぇ、、、。」
「もちろん、守るけどね。大切な商品だしね。」
「それなら契約成立デス!」
「成立デス!」
「いっぱい育てるデス!!」
「本当に条件は畑を守るだけでいいの? 収穫した品の一部が欲しいとか、そういったものは?」
「大丈夫デス! ・・・たまにご主人の作ったものをいただければそれで、、、。」
「私も食べてみたいデス、、、。」
「味見、重要。」
「それは構わないよ。食べたくなったら言ってね。多分、そっちから言ってくれないと気づかない場合って多いから。」
「「「ありがとうデス、頑張るデス!!!」」」
3人? が一斉にそう言って敬礼してきた。見事なくらいに動作や声がピッタリだし、凄いねぇ、、、。で、マーブル達が敬礼を返したので、私もやらないといけないかな。私が敬礼を返したけど、誰も敬礼の姿勢を崩そうとはしなかったので、仕方が無いから、私が敬礼を解くと、解いたことに気づいたマーブル達が敬礼を解いて、その後でようやく植物組の3人が敬礼を解いた。
・・・何か、上官に対しての敬礼っぽくなかったか!? 私が最上位で、マーブル達がその次、で、その下にあの3人といった感じ? 何故ここまで本格的!? 私は緩い感じが好きなんだけど、多分聞き入れられないだろうな、、、。諦めますかね。
「ご主人の許可が取れたところで、各自任務に就きます。では、解散!!」
マンドラゴラがそう言って畑の土に潜り込むと、アルラウネとドリアードがそれに続くように畑へと移動していった。ちなみに移動先はマンドラゴラはトマトなどが植えてある畑へ、アルラウネは収穫が終わったばかりの小麦畑へ、ドリアードはカエデの木へとそれぞれ移動していた。密かにカエデの木の生長を楽しみに待っていたマーブル達は非常に喜んでいたことも付け加えておく。
あの植物の魔物達が世話をしてくれることにはなったけど、自分たちでもやらないといけない仕事ってあるだろうと思って、草取りなど各種の作業を行おうとするとあの3人に止められて仕事できなかったよ、、、。仕方がないから、岩塩採掘に行ったり、オリーブの実を収穫に行ったりしてきた。で、そのオリーブの実を見たドリアードが、これからは自分が世話します! と、持っていたオリーブの実を1つ没収されてしまったが、大勢に影響はないので、そのままオリーブオイルを絞る作業をした。
お昼の時間になったが、今日は珍しくお客さんが来ていなかったので、折角だから外で食べよう、ということで用意できたら外で食べる準備をして、外へと昼食を持っていく。一応、外でも食べられるスペースは作っておいてあるので、外での食事も可能となっている。・・・私達以外は誰も使用したことないけどね、、、。
今日用意したのは、3種類のボルネーゼとニンニクオイルパスタである。全員で食べられるように大皿で用意して、いざ、頂きます! となったときに気配を感じた。そう、マンドラゴラ、アルラウネ、ドリアードの3人である。とても食べたそうにしていたので、あの子らにも分けることにした。
改めて、頂きますのかけ声で昼食を食べ始めると、3人は食べながら驚いていた。
「ふ、ふおーー!! こ、この麺というものは、ここで作った小麦を使っているのデスか!? こ、これは育て甲斐があるデス!!」
「こ、このパスタに入っているニンニクというものもそうデスが、こっちのパスタで使われているタマネギというものも凄いデス! むむぅ、私も負けていられないデスよ!!」
「こ、これに使われている油はさっきの!? 私も頑張るデス!!」
と、こんな感じで自分たちの得意分野の素材の味に感心しながらガツガツ食べていた。・・・もちろん、こんな感じであったのだから最初に用意した分では足りるはずもなく、追加で作るハメになったことをここに付け加えておく。ちなみに、マーブル達は「どうだ、羨ましいだろう?」というような表情であの子らに自慢げな顔だったのが印象的だった。でも、可愛いのは変わらない。
一緒に昼食を食べてから、あの3人の張り切りようといったらなかった。マーブル達の手伝いをもってしても、雑草等どうしても処理しきれないものもあったのだが、あの3人が管理するようになってからは、雑草1本生えていない状態になってしまった。
かなり頑張って良い状態を保っていた我らが畑が、この日以降さらに凄いことになってしまったのは驚いた。マーブル達も驚いていた。・・・この件で、やはり餅は餅屋だな、という思いが強く頭の中を支配していた。まあ、さらに美味しいものが食べられるとあれば、それは嬉しいものである。
・・・1つ伝え忘れていたことだけど、ニンニクオイルパスタを食べたマンドラゴラが、「非常に美味しいけど、辛みが欲しいデス。」と言っていたので、これは未完成品で、唐辛子があればこの料理は完成すると答えた後、畑に唐辛子らしき植物が増えていたのだった、、、。
1
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる