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第1章 部隊の産声
第11話 では、新たな仲間を歓迎しましょうか。
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前回のあらすじ:3人無事? 職とスキルをゲットだぜ!!
======================
ひそかに3人の獣人が職とスキルを得た後、それを参考にして個別に行っている訓練内容の変更をした。
基礎訓練は特に変更はしていない。またこの訓練については俺も含めて全員行っている。全員というのは、俺、プーカ、ミィコ、ワンタに加えて、シスターアリサ、アリスの計6名である。
ちなみにマーブル達はちょっとだけ参加である。・・・いや、骨格が異なっているからできないのもあるんだよ。
俺や獣人の3人はわかるが、なんでシスター2人も? と思うかもしれないが、理由は簡単で、どうもお腹周りにお肉が付いてきたらしく、それをどうにかしたいらしい、、、。ある意味切実ではある。
というのも、畑に出てくる魔物や獣が日に日に増えているおかげで、この孤児院における食糧不足という問題は完全になくなった。というより、備蓄ができるほどになってしまっている。もちろん援助なしで。
とはいえ、他の孤児院や教会に目を付けられると面倒なので、相変わらず物々交換は行われている。
そんな状況なので、今では1日2食、たまに3食であった食事が毎日1日3食というすばらしい環境に成長したのだ。
お肉類だけでなく、畑で出来た野菜達も良い感じで質が上がる→排泄物の有機物の質も上がる→マヌールの作り出す肥料の質も上がる→質の上がった肥料をまいた畑の質も上がる→収穫物の質も上がる→以下ループといった好循環が生まれており、下手をすると栄養過多なんじゃないかと思えるくらい変わっている。
育ち盛りの俺達はそのまま体作りに貢献してくれるが、体が出来上がってしまっているシスター達にとっては問題らしい、、、。・・・俺が成長しているかについては触れないでくれ、、、。
しかも、今では孤児院唯一、いや、ドボルザーク内の教会はおろか、領主館以外には無いであろう入浴施設、しかも俺達のスキルによって維持費がほぼかからない、しかも、アクアが日々手入れをしており前世よりもキレイな風呂で体もキレイにできるため、思う存分鍛錬に励むことができるという環境だ。
更には、入居者シスター含めて6人(マーブル達は除く)という最貧扱い(以前は事実だった)の孤児院であるため来客がほとんどないので、シスターとしてのお勤めが多少あるくらいで基本的には暇らしい。
まして、名目的にはレッドパイン神のシスターではあるが、実際にはアマデウス神、トリトン神の2柱に宗旨替えしたので、余計に時間があるそうだ。まぁ、あの2柱の方々って基本的にはああしろ、こうしろといったものはないからね。・・・ただし俺には食事を催促してくるけどね、、、。
そういった訳なので、獣人3人のみならず、シスター2人も何だかんだ言って強くなっている。
その証拠に、たまに畑に現れる獣達を倒していたりする。
しかし、何故獣の数が増え続けているのか? いくら畑の質が上がったとはいえ、ここまで増え続けているのは問題ではないのか? そんな気持ちも沸いてくると思う。
実は簡単な話で、マーブル達が獣人3人の強さを確認しながらこちらに来る獣達の数を調整しているだけのことだ。何か知らないけど、シスター2人も加わるようになったので、さらにその頻度を増やしたというのが実情だ。
ちなみに、それぞれどんな職やスキルを授かったのかというとこんな感じだ。簡易モードで。
======================
<プーカ> 職業 : 調理師(甘味系)
スキル : 刺突術 身体操作 調理 防寒
特殊スキル: 絶対味覚(甘味)
<ミィコ> 職業 : 双剣士(短剣系)
スキル : 短剣術 身体操作 体術(速) 防寒
特殊スキル: 両手操作
<ワンタ> 職業 : 犬闘士(万能型)
スキル : 武器術 身体操作 体術(耐)
特殊スキル: なし
======================
と、まぁこんな感じ。ちなみに得物はプーカはサーベルっぽい木剣、ミィコは木製の短剣を両手に、ワンタはロングソードっぽい木剣を。もちろんジェミニ先生による製作で、以前のより質のいい木を使用しているそう。
あ、防具については実は用意してなかったりする。というのも、獣人は成長が早い上にかなりの大きさになるため、用意できなかったりするのが理由の1つだ。
それともう1つ、これが本来の理由なんだけど、魔物が弱いうちにダメージコントロールを身につけて欲しいことと、自然治癒力を付けて欲しいことかな。
最近は魔猪でも1人で倒せるようになってきたけど、まだ安定してないんだよね。ダメージもある程度は受けてしまっている。骨折こそしていないが打撲は結構あったりもする。まぁ、一晩経てば治ってしまうから獣人恐るべしである。
ちなみにシスター2人はどんな感じかというと、こんな感じ。
======================
<アリサ> 職業 : シスター(アマデウス神 トリトン神)
スキル : 棍棒術 盾術 身体操作 房中術
特殊スキル: 覚醒の儀
<アリス> 職業 : シスター(アマデウス神 トリトン神)
スキル : 棍棒術 盾術 身体操作 房中術
特殊スキル: 覚醒の儀
======================
・・・なんで同じやねん、、、。ってか、何か見てはいけないものを見た感じがするのですが、、、。シスター2人、普段そんなことしてるのね。これらの援助ってファンからの貢ぎ物だったのか、、、。誠にありがたいことです、、、。まぁ、これ以上は俺には関係ない話だからスルーだスルー。
話を戻すと、シスター2人は獣の突進を盾で防ぎながら3人をサポートしている、つまり盾役である。盾で防ぎながらメイス(これもジェミニ先生特製の逸品)で殴ったりするし、たまにカウンター気味にメイスで獣達を撲殺したりもする。
この盾で受け止める技量はすばらしいもので、魔猪すらも止めたりできる。当人達曰く「この押し合いが良い運度になるの」らしい、、、。
ちなみに、全員についている身体操作のスキルは、日々の鍛錬の賜物で、これによって体を使うスキルを底上げしてくれるそうだ。超絶役に立つスキルではあるけど、その分伸びない。
プーカ、ミィコ、ワンタの獣人3人がスキルレベル2で、シスター2人は最近ついたばかりのようでスキルレベルは1である。毎日やっていてもこれだけしか上がらない。
マーブル、ジェミニ、ライム達の鍛錬という名のご褒美で彼ら以上に期間および時間を費やして修行に励んでいる俺でさえもまだ3なんだよね。まぁ、動画で参考にさせて頂いた達人の方々でさえ頂きが見えないと言う位だから先は長い、、、。
--------------------
目覚めの儀から3ヶ月くらいが経過した。俺達が勉強している時間にシスター2人が申し訳なさそうに入ってきた。
「みんな、勉強中にゴメンね、ちょっといいかな?」
「今日からこの孤児院に入ることになった子達だよ。」
入ってきたのは子供達4人。どの子も服はボロボロで体つきもガリガリであった。
「シスター、その子達は新しいお友達ですか?」
「そうだったら嬉しいニャ!」
「うんうん、ようこそ、ここの孤児院へ。」
迷うこと無く受け入れる獣人3人。・・・相変わらず素敵すぎる、、、。俺もこうして受け入れられたんだなと思うと心がジーンと来た。
「シスターアリサにアリス。この子達はどうしてここに? もちろん増えてくれたのはうれしいでしゅよ。」
「ミャァ!」「キュゥ!」「ピー!」
「アイスちゃん、詳しいことは後で話すわ。とりあえずこの子達にご飯とお風呂の準備をして頂戴。」
「わかりまちた! 最初にお風呂にしましょう。サッパリしてからの方がご飯が美味しいでしゅ!」
そう言って俺が右腕を挙げると、マーブル達と獣人3人とシスター2人も右腕を挙げて応えてくれた。
「まずは、ミィコ隊員とワンタ隊員。2人は4人をお風呂に入れてあげてくだしゃい。ライム隊員はアクア隊員のサポートとしてみんなをキレイにしてあげてくだしゃい!」
「わかったニャ!」「ピー!」「了解だよ! じゃぁ、4人は僕達に付いてきて。」
4人は何が起きているのかわからないままワンタ達についていった。
「次に、アリサ隊員とアリス隊員は4人の着替えの準備をおねがいしましゅ。」
「ええ。」「わかったわ。」
「一応確認でしゅが、服のストックってありましゅ?」
「大丈夫よ」
「どちらでもかまわないので、今のうちにストック増やしておきましょう。取っておいてある魔猪の毛皮何枚かもっていってくだしゃい。」
「そっち関係だと、アリスの方がいいわね、アリス、頼めるかしら?」
「任せといて。アイスちゃん、念のため10枚くらい欲しいけど、大丈夫?」
「だいじょぶでしゅよ。10枚でも20枚でも持っていってくだしゃい!」
「・・・そんなに要らないわよ。そもそもそんなに持ちきれないって、、、。」
シスターアリサは着替えを取りに、シスターアリスは俺が渡した魔猪の毛皮を10枚持って外へと出た。
今更だけど、魔猪って1枚でも結構重たいんだけど、、、。普通に10枚持って行っちゃったよ。道具用意しようと思ったけど、間に合わんかった。まぁいいか。
「プーカ隊員は今有る食材の確認を。」
「了解です。それで、アイス君、メニューはどうするですか?」
「あの状態でしゅと、あまり食べてないでしゅから、いつものお肉料理だと逆に死んでしまいましゅので、小麦をドロドロにしたものを作るちゅもりでしゅ。」
「なるほどです。確認してくるです。」
「お願いしましゅ。」
そう言うとプーカは食堂へと走って行った。
「ジェミニ隊員は野菜を切る係でしゅ!」
「キュゥ!!」
残ったマーブルは俺にすり寄ってきた。仕事が欲しいのだろう。その仕草が可愛く、モフモフが気持ちいい。っと、トリップしている場合ではなかったな。
「もちろんマーブル隊員にも任務はありましゅよ。しかも大切なにんむでしゅ。」
「ミャア!!」
「これからちゅくる食事でしゅが、小麦をドロドロにしないといけましぇん。そのため、マーブル隊員は小麦を煮るときに圧力をかけて欲しいんでしゅ。」
「ミャア!」
「じゃあ、食堂にいきましゅよ!」
「ミャア!」「キュウ!」
食堂へ移動して、そこで食材を確認しているプーカから報告を受けてメニューを決める。いくつか足りないものがあったので、ジェミニに採ってきてもらい、その間に調理を始める。
小麦を鍋にいれて火をかけ、軽く沸騰してからマーブルに重力魔法で圧力をかけてもらう。小麦はグルグルお湯の中を回り始めるが、すぐにドロドロに溶けていった。
ジェミニが食材を採って戻ってきたので、直ぐさまそれら含めてカットしてもらう。
カットしてもらった食材からポンポン鍋に放り込んでいった。手の空いたプーカはテーブルにスプーンを並べていく。
塩を入れて味見をし、良い感じに仕上がったら完成である。離乳食っぽいが、味は段違いである。
出来上がったスープ? お粥? を器に盛ると、プーカがそれを並べていった。
人数分が揃ったところで、シスターアリサの声と子供達の声が聞こえてきた。
食堂に入ってきた4人はそれぞれ指定された席に座った。みんなスープに釘付けだった。けど、ゴメンね、胃が落ち着いてきたらしっかりしたものを食べてもらうけど、今はこんなので勘弁してね。
少ししてからシスターアリスが戻ってきた。これで全員集合だ。今日はシスターアリサが仕切る。
「今日は4人も新しいお友達が増えました。これからもみんなで楽しく過ごしていきましょう!!」
「「「「はいっ!!」」」」
「「「「は、はぃ、、、。」」」」
俺を含めて古参の4人は元気よく、今日来た4人はためらいながらも返事をした。まぁ、これから慣れていけば良いよ。
「では、いただきます!」
「「「「「「「「「いただきます!!」」」」」」」」」
みんな食べ始める。新たな4人は少しためらった様子だったが、ワンタやミィコが4人に声かけしてくれたおかげで食べ始めた。
4人は最初は恐る恐るスープを口にし始めたが、そのスープを口にしてから夢中で食べ始めた。
4人とも口数こそ少なかったが、みんな「おいしい、、、。」という言葉が出てきていた。よかった。
======================
今回もご覧頂き誠にありがとうございます。
毎日更新は流石に厳しいですが、できる限りこまめに更新していく予定です。
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ひそかに3人の獣人が職とスキルを得た後、それを参考にして個別に行っている訓練内容の変更をした。
基礎訓練は特に変更はしていない。またこの訓練については俺も含めて全員行っている。全員というのは、俺、プーカ、ミィコ、ワンタに加えて、シスターアリサ、アリスの計6名である。
ちなみにマーブル達はちょっとだけ参加である。・・・いや、骨格が異なっているからできないのもあるんだよ。
俺や獣人の3人はわかるが、なんでシスター2人も? と思うかもしれないが、理由は簡単で、どうもお腹周りにお肉が付いてきたらしく、それをどうにかしたいらしい、、、。ある意味切実ではある。
というのも、畑に出てくる魔物や獣が日に日に増えているおかげで、この孤児院における食糧不足という問題は完全になくなった。というより、備蓄ができるほどになってしまっている。もちろん援助なしで。
とはいえ、他の孤児院や教会に目を付けられると面倒なので、相変わらず物々交換は行われている。
そんな状況なので、今では1日2食、たまに3食であった食事が毎日1日3食というすばらしい環境に成長したのだ。
お肉類だけでなく、畑で出来た野菜達も良い感じで質が上がる→排泄物の有機物の質も上がる→マヌールの作り出す肥料の質も上がる→質の上がった肥料をまいた畑の質も上がる→収穫物の質も上がる→以下ループといった好循環が生まれており、下手をすると栄養過多なんじゃないかと思えるくらい変わっている。
育ち盛りの俺達はそのまま体作りに貢献してくれるが、体が出来上がってしまっているシスター達にとっては問題らしい、、、。・・・俺が成長しているかについては触れないでくれ、、、。
しかも、今では孤児院唯一、いや、ドボルザーク内の教会はおろか、領主館以外には無いであろう入浴施設、しかも俺達のスキルによって維持費がほぼかからない、しかも、アクアが日々手入れをしており前世よりもキレイな風呂で体もキレイにできるため、思う存分鍛錬に励むことができるという環境だ。
更には、入居者シスター含めて6人(マーブル達は除く)という最貧扱い(以前は事実だった)の孤児院であるため来客がほとんどないので、シスターとしてのお勤めが多少あるくらいで基本的には暇らしい。
まして、名目的にはレッドパイン神のシスターではあるが、実際にはアマデウス神、トリトン神の2柱に宗旨替えしたので、余計に時間があるそうだ。まぁ、あの2柱の方々って基本的にはああしろ、こうしろといったものはないからね。・・・ただし俺には食事を催促してくるけどね、、、。
そういった訳なので、獣人3人のみならず、シスター2人も何だかんだ言って強くなっている。
その証拠に、たまに畑に現れる獣達を倒していたりする。
しかし、何故獣の数が増え続けているのか? いくら畑の質が上がったとはいえ、ここまで増え続けているのは問題ではないのか? そんな気持ちも沸いてくると思う。
実は簡単な話で、マーブル達が獣人3人の強さを確認しながらこちらに来る獣達の数を調整しているだけのことだ。何か知らないけど、シスター2人も加わるようになったので、さらにその頻度を増やしたというのが実情だ。
ちなみに、それぞれどんな職やスキルを授かったのかというとこんな感じだ。簡易モードで。
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<プーカ> 職業 : 調理師(甘味系)
スキル : 刺突術 身体操作 調理 防寒
特殊スキル: 絶対味覚(甘味)
<ミィコ> 職業 : 双剣士(短剣系)
スキル : 短剣術 身体操作 体術(速) 防寒
特殊スキル: 両手操作
<ワンタ> 職業 : 犬闘士(万能型)
スキル : 武器術 身体操作 体術(耐)
特殊スキル: なし
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と、まぁこんな感じ。ちなみに得物はプーカはサーベルっぽい木剣、ミィコは木製の短剣を両手に、ワンタはロングソードっぽい木剣を。もちろんジェミニ先生による製作で、以前のより質のいい木を使用しているそう。
あ、防具については実は用意してなかったりする。というのも、獣人は成長が早い上にかなりの大きさになるため、用意できなかったりするのが理由の1つだ。
それともう1つ、これが本来の理由なんだけど、魔物が弱いうちにダメージコントロールを身につけて欲しいことと、自然治癒力を付けて欲しいことかな。
最近は魔猪でも1人で倒せるようになってきたけど、まだ安定してないんだよね。ダメージもある程度は受けてしまっている。骨折こそしていないが打撲は結構あったりもする。まぁ、一晩経てば治ってしまうから獣人恐るべしである。
ちなみにシスター2人はどんな感じかというと、こんな感じ。
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<アリサ> 職業 : シスター(アマデウス神 トリトン神)
スキル : 棍棒術 盾術 身体操作 房中術
特殊スキル: 覚醒の儀
<アリス> 職業 : シスター(アマデウス神 トリトン神)
スキル : 棍棒術 盾術 身体操作 房中術
特殊スキル: 覚醒の儀
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・・・なんで同じやねん、、、。ってか、何か見てはいけないものを見た感じがするのですが、、、。シスター2人、普段そんなことしてるのね。これらの援助ってファンからの貢ぎ物だったのか、、、。誠にありがたいことです、、、。まぁ、これ以上は俺には関係ない話だからスルーだスルー。
話を戻すと、シスター2人は獣の突進を盾で防ぎながら3人をサポートしている、つまり盾役である。盾で防ぎながらメイス(これもジェミニ先生特製の逸品)で殴ったりするし、たまにカウンター気味にメイスで獣達を撲殺したりもする。
この盾で受け止める技量はすばらしいもので、魔猪すらも止めたりできる。当人達曰く「この押し合いが良い運度になるの」らしい、、、。
ちなみに、全員についている身体操作のスキルは、日々の鍛錬の賜物で、これによって体を使うスキルを底上げしてくれるそうだ。超絶役に立つスキルではあるけど、その分伸びない。
プーカ、ミィコ、ワンタの獣人3人がスキルレベル2で、シスター2人は最近ついたばかりのようでスキルレベルは1である。毎日やっていてもこれだけしか上がらない。
マーブル、ジェミニ、ライム達の鍛錬という名のご褒美で彼ら以上に期間および時間を費やして修行に励んでいる俺でさえもまだ3なんだよね。まぁ、動画で参考にさせて頂いた達人の方々でさえ頂きが見えないと言う位だから先は長い、、、。
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目覚めの儀から3ヶ月くらいが経過した。俺達が勉強している時間にシスター2人が申し訳なさそうに入ってきた。
「みんな、勉強中にゴメンね、ちょっといいかな?」
「今日からこの孤児院に入ることになった子達だよ。」
入ってきたのは子供達4人。どの子も服はボロボロで体つきもガリガリであった。
「シスター、その子達は新しいお友達ですか?」
「そうだったら嬉しいニャ!」
「うんうん、ようこそ、ここの孤児院へ。」
迷うこと無く受け入れる獣人3人。・・・相変わらず素敵すぎる、、、。俺もこうして受け入れられたんだなと思うと心がジーンと来た。
「シスターアリサにアリス。この子達はどうしてここに? もちろん増えてくれたのはうれしいでしゅよ。」
「ミャァ!」「キュゥ!」「ピー!」
「アイスちゃん、詳しいことは後で話すわ。とりあえずこの子達にご飯とお風呂の準備をして頂戴。」
「わかりまちた! 最初にお風呂にしましょう。サッパリしてからの方がご飯が美味しいでしゅ!」
そう言って俺が右腕を挙げると、マーブル達と獣人3人とシスター2人も右腕を挙げて応えてくれた。
「まずは、ミィコ隊員とワンタ隊員。2人は4人をお風呂に入れてあげてくだしゃい。ライム隊員はアクア隊員のサポートとしてみんなをキレイにしてあげてくだしゃい!」
「わかったニャ!」「ピー!」「了解だよ! じゃぁ、4人は僕達に付いてきて。」
4人は何が起きているのかわからないままワンタ達についていった。
「次に、アリサ隊員とアリス隊員は4人の着替えの準備をおねがいしましゅ。」
「ええ。」「わかったわ。」
「一応確認でしゅが、服のストックってありましゅ?」
「大丈夫よ」
「どちらでもかまわないので、今のうちにストック増やしておきましょう。取っておいてある魔猪の毛皮何枚かもっていってくだしゃい。」
「そっち関係だと、アリスの方がいいわね、アリス、頼めるかしら?」
「任せといて。アイスちゃん、念のため10枚くらい欲しいけど、大丈夫?」
「だいじょぶでしゅよ。10枚でも20枚でも持っていってくだしゃい!」
「・・・そんなに要らないわよ。そもそもそんなに持ちきれないって、、、。」
シスターアリサは着替えを取りに、シスターアリスは俺が渡した魔猪の毛皮を10枚持って外へと出た。
今更だけど、魔猪って1枚でも結構重たいんだけど、、、。普通に10枚持って行っちゃったよ。道具用意しようと思ったけど、間に合わんかった。まぁいいか。
「プーカ隊員は今有る食材の確認を。」
「了解です。それで、アイス君、メニューはどうするですか?」
「あの状態でしゅと、あまり食べてないでしゅから、いつものお肉料理だと逆に死んでしまいましゅので、小麦をドロドロにしたものを作るちゅもりでしゅ。」
「なるほどです。確認してくるです。」
「お願いしましゅ。」
そう言うとプーカは食堂へと走って行った。
「ジェミニ隊員は野菜を切る係でしゅ!」
「キュゥ!!」
残ったマーブルは俺にすり寄ってきた。仕事が欲しいのだろう。その仕草が可愛く、モフモフが気持ちいい。っと、トリップしている場合ではなかったな。
「もちろんマーブル隊員にも任務はありましゅよ。しかも大切なにんむでしゅ。」
「ミャア!!」
「これからちゅくる食事でしゅが、小麦をドロドロにしないといけましぇん。そのため、マーブル隊員は小麦を煮るときに圧力をかけて欲しいんでしゅ。」
「ミャア!」
「じゃあ、食堂にいきましゅよ!」
「ミャア!」「キュウ!」
食堂へ移動して、そこで食材を確認しているプーカから報告を受けてメニューを決める。いくつか足りないものがあったので、ジェミニに採ってきてもらい、その間に調理を始める。
小麦を鍋にいれて火をかけ、軽く沸騰してからマーブルに重力魔法で圧力をかけてもらう。小麦はグルグルお湯の中を回り始めるが、すぐにドロドロに溶けていった。
ジェミニが食材を採って戻ってきたので、直ぐさまそれら含めてカットしてもらう。
カットしてもらった食材からポンポン鍋に放り込んでいった。手の空いたプーカはテーブルにスプーンを並べていく。
塩を入れて味見をし、良い感じに仕上がったら完成である。離乳食っぽいが、味は段違いである。
出来上がったスープ? お粥? を器に盛ると、プーカがそれを並べていった。
人数分が揃ったところで、シスターアリサの声と子供達の声が聞こえてきた。
食堂に入ってきた4人はそれぞれ指定された席に座った。みんなスープに釘付けだった。けど、ゴメンね、胃が落ち着いてきたらしっかりしたものを食べてもらうけど、今はこんなので勘弁してね。
少ししてからシスターアリスが戻ってきた。これで全員集合だ。今日はシスターアリサが仕切る。
「今日は4人も新しいお友達が増えました。これからもみんなで楽しく過ごしていきましょう!!」
「「「「はいっ!!」」」」
「「「「は、はぃ、、、。」」」」
俺を含めて古参の4人は元気よく、今日来た4人はためらいながらも返事をした。まぁ、これから慣れていけば良いよ。
「では、いただきます!」
「「「「「「「「「いただきます!!」」」」」」」」」
みんな食べ始める。新たな4人は少しためらった様子だったが、ワンタやミィコが4人に声かけしてくれたおかげで食べ始めた。
4人は最初は恐る恐るスープを口にし始めたが、そのスープを口にしてから夢中で食べ始めた。
4人とも口数こそ少なかったが、みんな「おいしい、、、。」という言葉が出てきていた。よかった。
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今回もご覧頂き誠にありがとうございます。
毎日更新は流石に厳しいですが、できる限りこまめに更新していく予定です。
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