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本編
16. 宵闇の魔女ベラドンナ
「宵闇の魔女ベラドンナ、観念しろ!」
ダリオンは鋭い声を上げた。その瞳には強烈な殺意がみなぎっている。
どっ、どうして? どうしてこうなった???
ベラドンナは驚きのあまり声も出せない。
嘘でしょ? こんなことありえない。あるはずがない。
エスターヴェイル領主を辞して約八年。人里離れた北の森の奥に隠棲し、裏方で執政官を助けつつ、世間との関わりを絶ってきた。当然、ヒーローともヒロインともダリオンとも一切接触していない。
それなのに、なんなの? なぜ、ダリオンはこんなに怒り狂っているの?
「ダッ、ダリオン様! どうか、お心をお鎮めください。いったいなにがあったのですか? なにゆえ、そこまでお心を乱されているのです?」
ベラドンナは必死で問いただすが、ダリオンは悪鬼の形相でこちらを睨みつけるばかりだ。
これではまるで初周ループとまったく同じ展開ではないか。
ベラドンナの背中を冷や汗が伝う。
唯一違う点といえば、場所だろうか? 初周のときは修道院跡地だったが、今回のループでは避けた。というか、修道院跡地には絶対近づかないよう、細心の注意を払ってきた。
なぜなら、処刑エンディングにゆかりのあるものや人や場所は、近づかないに越したことはないからだ。
アーティス家の所領である、北の森の奥。古びた狩猟小屋を改築し、つつがなく暮らせるよう整えた。ここはちょうど侍女ジュディスの実家近くだったので、通いで使用人として働いてもらい、慎ましく暮らしてきた。
一人暮らしにも慣れ、ありがたいことに聖女や処刑とは無縁の生活。このままスローライフで今世をエンジョイしようとしていたある朝、突然玄関口に激昂したダリオンが現れたのだ。そして、ひさしぶりの挨拶もなく、元気でしたか? の会話もなく、一方的に「成敗してやる」と告げられたのである。
なんで? 待って! 私、ダリオンとは友好的な関係を築いたはずよね? 八年前、彼が魔力値異常の調査に来たとき、精一杯もてなしたし、調査にも協力したし、嘘も吐かなかった。最後フレンドリーに別れたよね? いったいなにが起きたの……?
ベラドンナは本気で訳がわからないし、身に覚えもない。しかし、眼前のダリオンはあきらかに激怒している。問答無用で刺されそうな勢いだ。
ベラドンナは慎重に両手のひらをダリオンのほうへ向けて制す。
「ダリオン様、とにかく落ち着いてください。話せばわかります! 話せば! いったいどうされたんですか? その刃を振るう前に、せめて理由をお聞かせください。お願いですから!」
必死で懇願すると、ようやくダリオンは重い口を開いた。
「おのれ、ぬけぬけと……! 俺がどれほどの地獄を味わってきたか、まるで知らぬ顔で……しらを切る気かっ!?」
じ、地獄? どういうこと??
ダリオンがなんの話をしているのか、やはりわからない。しかし、「私がなにしたんですか?」などと聞こうものなら、刺し殺される気がする。
八年振りのダリオンは、やつれているように見えた。痩せて以前より頬のラインはシャープになり、ひどく憔悴しているようだ。目は血走り、目の下にクマまでできている。
しかし、年を重ねた彼には、若き日の未熟さを越えた威厳と重厚さが備わり、疲れた面差しにも大人の男の色気が漂っていた。
はぁ、疲れてるダリオン様もめっちゃ素敵。……って、今それどころじゃないな。
どうしよう? どうすればいいの? なにを言えばいいんだろう? むしろなにも言わないほうがいいの? けど、このままだとまた殺される……
ベラドンナが頭フル回転で考えている間、ダリオンは一歩ずつ近づいてくる。カチャ、カチャ、と甲冑の音が小さく響く。
「あ、あのっ! ダリオン様、どうか冷静に……。せめて、お話だけでも聞かせてください」
ダリオンは目の前までやってきて、ベラドンナを傲然と見下ろす。
その瞳に滲んでいるのは強い殺意だ。それだけでなく、苦悩や苦痛の色も見て取れて、ベラドンナはドキリとした。
え……? これ、初周と似ているようで違う。ダリオンの様子が……。彼はなにをこんなに苦しんでいるの?
「……お話だと? 自分の胸に手を当てて聞いてみろ!」
ダリオンは低く言って、すらりと剣を抜いた。上段に構えた剣先が、ゆらゆらと不安定に揺れる。
「この恨み……はらさでおくべきか……」
ダリオンはしゃがれた声を絞り出す。どうも様子がおかしい。
ベラドンナが固唾を呑んで見守る中、ダリオンは立っているのもやっとのようにふらつき、やがて力尽きたようにガクンと片膝をついた。
「くっ……」
ダリオンは歯を食いしばり、剣を支えに立ちあがろうとするが、力が入らない。
「ダリオン様? いかがされました? ダリオン様っ!」
ベラドンナの呼びかけは空しく響き、ダリオンはそのまま床に崩れ落ちた。
◇ ◇ ◇
医者の見立てによると、「極度の睡眠不足による過労」とのことだった。
「まぁ、このまま寝かせといてあげなさい。起きたら、水分補給と消化にいいもの食べさせてね。ほな、わしはこれで」
と言い残し、魔法医マーリンは去っていった。
白髭のマーリンは元エスターヴェイル城付きの主治医で、ベラドンナが幼少の頃から世話になってきた人物だ。今は森の近くで静かに隠居生活を送っている。
マーリンは医者としての腕はたしかだし、昔と変わらずユーモアに溢れて面倒見がよく、なにかあればすぐに駆けつけてくれるので、ベラドンナの森での隠棲生活における心強い味方だった。
疲労……かぁ。ダリオン、なにか大変な任務に就いてたのかな?
ベラドンナは心配な気持ちで、ベッドに横たわるダリオンを眺める。
ダリオンは昏々と眠り続けていた。寝顔は少年のように無垢で、凛々しい眉や高い鼻梁、整った唇の形や滑らかな頬骨のラインが目を引く。
時折、苦しそうな表情を見せるので、ベラドンナがそっと手を握ると、やがて規則正しい寝息が聞こえるのだった。
とにかく命に別状がなくてよかった。ここなら安全だし、何日滞在してくれても構わない。
それにしても……と、ベラドンナは彼の手を握りながら考える。彼の言う「地獄」とは、なんのことだろう? なにか私が関わっているような口ぶりだったけど……
ベラドンナは、いわゆるマジあまで発生するイベントには一切関わっていない。聖擇の儀を辞退したのが最後で、それ以降、ヒーローたちにも聖女リリーにも接触していないのだ。
最近、風の便りに聞いたのは、王宮で王太子と聖女リリーが婚約を発表したという、おめでたいニュースだった。
このときも、ベラドンナは「あーなるほど。王太子ルートかー」と内心思ったぐらいで、なんのアクションも起こしていない。そもそも、森の奥に隠棲している元悪役魔女のことなど、気にする人はいないのだ。
もしかして、聖女リリーとなにかあったのかなぁ……?
ベラドンナはあれこれ考察する。マジあまの世界ではヒーロー全員が聖女に恋をする。聖女はヒーロー九人の中から一人選ぶわけだが、選ばれなかったヒーローは当然、失意のどん底に突き落とされる。
失恋したヒーローたちが悲しみに暮れる姿を拝むのも、マジあまの醍醐味の一つだけど、こうしてリアルに失恋してうちひしがれる男性を見たいかと問われたら、ぜんぜん見たくないし、普通に気の毒である。
今回のループでリリーが王太子を選んだとしたら、やはりダリオンはショックを受けたのではないだろうか?
八年前はまだリリーと出会ったばかりの関係だった。年月が流れ、リリーに恋をして一途に愛していたかもしれない。
なんてことを想像すると、ベラドンナはずーんと憂鬱な気分になった。やっぱり、ダリオンが他の女性に恋してる状況なんて耐えられないし、考えたくない。しかも、失恋して絶望しているのかと思うと……どうしようもなく胸が重く沈む。
ダリオンの言った「地獄」って失恋のことではないだろうか。
「ダリオン……。あなたも、聖女様を愛してしまったの?」
ベラドンナの質問に答える者はいない。
ダリオンは安らかな寝息を立てている。
穏やかな昼下がり。静寂に満ちた寝室で、ベラドンナはいつまでもダリオンの手を握り続けていた。
ダリオンは鋭い声を上げた。その瞳には強烈な殺意がみなぎっている。
どっ、どうして? どうしてこうなった???
ベラドンナは驚きのあまり声も出せない。
嘘でしょ? こんなことありえない。あるはずがない。
エスターヴェイル領主を辞して約八年。人里離れた北の森の奥に隠棲し、裏方で執政官を助けつつ、世間との関わりを絶ってきた。当然、ヒーローともヒロインともダリオンとも一切接触していない。
それなのに、なんなの? なぜ、ダリオンはこんなに怒り狂っているの?
「ダッ、ダリオン様! どうか、お心をお鎮めください。いったいなにがあったのですか? なにゆえ、そこまでお心を乱されているのです?」
ベラドンナは必死で問いただすが、ダリオンは悪鬼の形相でこちらを睨みつけるばかりだ。
これではまるで初周ループとまったく同じ展開ではないか。
ベラドンナの背中を冷や汗が伝う。
唯一違う点といえば、場所だろうか? 初周のときは修道院跡地だったが、今回のループでは避けた。というか、修道院跡地には絶対近づかないよう、細心の注意を払ってきた。
なぜなら、処刑エンディングにゆかりのあるものや人や場所は、近づかないに越したことはないからだ。
アーティス家の所領である、北の森の奥。古びた狩猟小屋を改築し、つつがなく暮らせるよう整えた。ここはちょうど侍女ジュディスの実家近くだったので、通いで使用人として働いてもらい、慎ましく暮らしてきた。
一人暮らしにも慣れ、ありがたいことに聖女や処刑とは無縁の生活。このままスローライフで今世をエンジョイしようとしていたある朝、突然玄関口に激昂したダリオンが現れたのだ。そして、ひさしぶりの挨拶もなく、元気でしたか? の会話もなく、一方的に「成敗してやる」と告げられたのである。
なんで? 待って! 私、ダリオンとは友好的な関係を築いたはずよね? 八年前、彼が魔力値異常の調査に来たとき、精一杯もてなしたし、調査にも協力したし、嘘も吐かなかった。最後フレンドリーに別れたよね? いったいなにが起きたの……?
ベラドンナは本気で訳がわからないし、身に覚えもない。しかし、眼前のダリオンはあきらかに激怒している。問答無用で刺されそうな勢いだ。
ベラドンナは慎重に両手のひらをダリオンのほうへ向けて制す。
「ダリオン様、とにかく落ち着いてください。話せばわかります! 話せば! いったいどうされたんですか? その刃を振るう前に、せめて理由をお聞かせください。お願いですから!」
必死で懇願すると、ようやくダリオンは重い口を開いた。
「おのれ、ぬけぬけと……! 俺がどれほどの地獄を味わってきたか、まるで知らぬ顔で……しらを切る気かっ!?」
じ、地獄? どういうこと??
ダリオンがなんの話をしているのか、やはりわからない。しかし、「私がなにしたんですか?」などと聞こうものなら、刺し殺される気がする。
八年振りのダリオンは、やつれているように見えた。痩せて以前より頬のラインはシャープになり、ひどく憔悴しているようだ。目は血走り、目の下にクマまでできている。
しかし、年を重ねた彼には、若き日の未熟さを越えた威厳と重厚さが備わり、疲れた面差しにも大人の男の色気が漂っていた。
はぁ、疲れてるダリオン様もめっちゃ素敵。……って、今それどころじゃないな。
どうしよう? どうすればいいの? なにを言えばいいんだろう? むしろなにも言わないほうがいいの? けど、このままだとまた殺される……
ベラドンナが頭フル回転で考えている間、ダリオンは一歩ずつ近づいてくる。カチャ、カチャ、と甲冑の音が小さく響く。
「あ、あのっ! ダリオン様、どうか冷静に……。せめて、お話だけでも聞かせてください」
ダリオンは目の前までやってきて、ベラドンナを傲然と見下ろす。
その瞳に滲んでいるのは強い殺意だ。それだけでなく、苦悩や苦痛の色も見て取れて、ベラドンナはドキリとした。
え……? これ、初周と似ているようで違う。ダリオンの様子が……。彼はなにをこんなに苦しんでいるの?
「……お話だと? 自分の胸に手を当てて聞いてみろ!」
ダリオンは低く言って、すらりと剣を抜いた。上段に構えた剣先が、ゆらゆらと不安定に揺れる。
「この恨み……はらさでおくべきか……」
ダリオンはしゃがれた声を絞り出す。どうも様子がおかしい。
ベラドンナが固唾を呑んで見守る中、ダリオンは立っているのもやっとのようにふらつき、やがて力尽きたようにガクンと片膝をついた。
「くっ……」
ダリオンは歯を食いしばり、剣を支えに立ちあがろうとするが、力が入らない。
「ダリオン様? いかがされました? ダリオン様っ!」
ベラドンナの呼びかけは空しく響き、ダリオンはそのまま床に崩れ落ちた。
◇ ◇ ◇
医者の見立てによると、「極度の睡眠不足による過労」とのことだった。
「まぁ、このまま寝かせといてあげなさい。起きたら、水分補給と消化にいいもの食べさせてね。ほな、わしはこれで」
と言い残し、魔法医マーリンは去っていった。
白髭のマーリンは元エスターヴェイル城付きの主治医で、ベラドンナが幼少の頃から世話になってきた人物だ。今は森の近くで静かに隠居生活を送っている。
マーリンは医者としての腕はたしかだし、昔と変わらずユーモアに溢れて面倒見がよく、なにかあればすぐに駆けつけてくれるので、ベラドンナの森での隠棲生活における心強い味方だった。
疲労……かぁ。ダリオン、なにか大変な任務に就いてたのかな?
ベラドンナは心配な気持ちで、ベッドに横たわるダリオンを眺める。
ダリオンは昏々と眠り続けていた。寝顔は少年のように無垢で、凛々しい眉や高い鼻梁、整った唇の形や滑らかな頬骨のラインが目を引く。
時折、苦しそうな表情を見せるので、ベラドンナがそっと手を握ると、やがて規則正しい寝息が聞こえるのだった。
とにかく命に別状がなくてよかった。ここなら安全だし、何日滞在してくれても構わない。
それにしても……と、ベラドンナは彼の手を握りながら考える。彼の言う「地獄」とは、なんのことだろう? なにか私が関わっているような口ぶりだったけど……
ベラドンナは、いわゆるマジあまで発生するイベントには一切関わっていない。聖擇の儀を辞退したのが最後で、それ以降、ヒーローたちにも聖女リリーにも接触していないのだ。
最近、風の便りに聞いたのは、王宮で王太子と聖女リリーが婚約を発表したという、おめでたいニュースだった。
このときも、ベラドンナは「あーなるほど。王太子ルートかー」と内心思ったぐらいで、なんのアクションも起こしていない。そもそも、森の奥に隠棲している元悪役魔女のことなど、気にする人はいないのだ。
もしかして、聖女リリーとなにかあったのかなぁ……?
ベラドンナはあれこれ考察する。マジあまの世界ではヒーロー全員が聖女に恋をする。聖女はヒーロー九人の中から一人選ぶわけだが、選ばれなかったヒーローは当然、失意のどん底に突き落とされる。
失恋したヒーローたちが悲しみに暮れる姿を拝むのも、マジあまの醍醐味の一つだけど、こうしてリアルに失恋してうちひしがれる男性を見たいかと問われたら、ぜんぜん見たくないし、普通に気の毒である。
今回のループでリリーが王太子を選んだとしたら、やはりダリオンはショックを受けたのではないだろうか?
八年前はまだリリーと出会ったばかりの関係だった。年月が流れ、リリーに恋をして一途に愛していたかもしれない。
なんてことを想像すると、ベラドンナはずーんと憂鬱な気分になった。やっぱり、ダリオンが他の女性に恋してる状況なんて耐えられないし、考えたくない。しかも、失恋して絶望しているのかと思うと……どうしようもなく胸が重く沈む。
ダリオンの言った「地獄」って失恋のことではないだろうか。
「ダリオン……。あなたも、聖女様を愛してしまったの?」
ベラドンナの質問に答える者はいない。
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