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44.温かいやさしい気配
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人々の祈りは、大樹から銀色に白く浮かぶ北の方へと向かい始めていたのだが、今のアーヘルゼッヘにはわからなかった。どこか、温かいやさしい気配をかんじ、だからこそ、人間になるのもいいなと思い始めていたのだが、当の本人はきづかなかった。
それよりも、大樹と自分の間に、灰色の髪が目に飛び込んで驚いた。気づくと、ゼ大臣補佐が覗きこんでいた。
「申し訳ありません。大変なお仕事をなされた後で、まだ、お疲れかと思うのですが、よろしいでしょうか」
「大変な仕事…?」
「ええ。大仕事でございます」
と言って、背筋を伸ばして、大樹を見上げた。顎を上げ腕を背にして見上げる姿は畏敬の気持ちがにじみ出ていた。アーヘルゼッヘは、何か勘違いをしていそうだ、と思ったのだが、声を出す前に、
「まだ、お休みになられますか」
と聞かれ慌てて、
「いえ。疲れていませんから。私は何もしていませんし」
「ほぉ。そうですか。これは、何もしていないことになるのですか」
と言う喜びの返事を返されて、当惑した。そして、さらに不安に思った。アーヘルゼッヘは不安な気持ちをごまかすように立ちあがる。ゼ大臣補佐は慌てて近寄って、
「ぶしつけながら、人探しをしているとお聞きしました」
と言った。小声だったがしっかりした声だった。アーヘルゼッヘは逃げ損ねた。が、一瞬気を取られているすきに、ゼ大臣補佐は、
「私どももお手伝いしたいと思います。その代り、そのお力を我らのために使っていただけないでしょうか」
と言ったのだった。アーヘルゼッヘはとっさに答えた。
「樹を帝都に移すことはできませんよ。樹が大きくなったのは、私の力ではなくて樹の力です。大樹の気にそまないことは、人間はおろか北の者だとてできません」
「それはよかった。安心しました」
とゼ大臣補佐はほほ笑んだ。アーヘルゼッヘを見上げながら満足した顔で、
「ならば、樹の枝を取って挿し木をするなら、大樹も気にはしないでしょう。この大樹を持ってまいることはできません。さすがに、あの奇跡を目の当たりにした直後、この町を守るかのごとく育った樹を掘り起こして連れて行くような気にはなれないのですよ」
「そうですね。この樹はきっと町を守ってくれるでしょう」
アーヘルゼッヘは、樹が伸びあがる時の喜びを感じた。この大地に水を吸い上げ、大気に放つ時に気持ちは、喜びとしかいいようのないものだった。あの気配が、この大樹がある限り、この地に降り注ぐのだから、町や人の心や守っているとしか言いようがない、と思ったのだ。
「それで、アーヘルゼッヘ殿には、是非、その挿し木を帝都で大樹に育ててほしいのです」
「樹を育てるのですか?」
とアーヘルゼッヘはぽかんと聞いた。
「私は樹を育てる知識も経験もありません」
「それはわたくしどもがいたします。アーヘルゼッヘ殿には、この樹の枝を、帝都に根付かせ、大木にまで育ててくださればいいのです」
アーヘルゼッヘは黙り込んだ。欲しいのは知識や経験ではなくて、力だとやっとわかった。わかった自分が鈍すぎると感じた。
「帝都の水不足は深刻だとお聞きしています。できるならお手伝いしたいとも思います。ですが、私に枝を樹にする力はありません」
と答えた。いいアイデアだった。もし、本当に大樹一つで人々の気持ちが休まるなら。大樹を見てホッとしている間に、次の手を次々と打てるなら、もしかしたら、帝都も水不足を解決する根本的な方法をねりだせるかもしれない。
もし、自分が本当に北の者の力があれば。やってみる価値があったかもしれない。もちろん、十分できることだった。しかし、今のアーヘルゼッヘには、指先を光らせることさえできない。北の者としての力がなかった。
「残念です」
と暗く答えると、ゼ大臣補佐は不思議な顔で問いかけた。
「土地と水と、根を張った樹を育てる者はこちらできちんと揃えます。枝が根付き、葉を茂らせていただけたらいいのです。この樹のように大樹にするのに時間がかかるとおっしゃるのなら、数日、いいえ、数か月くらいは我らにだって待てましょう」
「いいえ。そう言う問題ではないのです。私には…」
と言って、アーヘルゼッヘは口を閉ざした。力がなくなったのだと言いたくなかった。言ったとたん、本当にすべての力がなくなるような気がした。そして、その途端、北の者ではなくなってしまうような、自分が何者でもなくなってしまうような恐怖を感じた。下唇を噛んでうつむいた。すると、ゼ大臣補佐が、
「北と南の約定を心配しておられるのでしょうか? もちろん、北の方が一定の国のために力を使えば、南大陸の均衡が崩れ、大乱がおこるかもしれません。その大乱が引き金になり、再び南北で争いが始まっては、それこそこの十年はなんだったのかと言うことになってしまう。しかし、帝都を安定させ、この南大陸の八割を占める我が国を安定させることも、これまた、平和の基礎になるのです」
アーヘルゼッヘは首を左右に振った。力があれば、自分も二つ返事でやりそうだった。枝を大樹に変えるだけだ。それだけのことで、大勢の人々が安心できるのなら、なんら問題はない、と言う気がしたのだ。
だいたい、アーヘルゼッヘは、北の者が本当に、全く、南に関与していないとは思っていない。現に、ついさっき、北の主の視線を見つけた。温かい思いで南大陸を押し包む力を使っているのだ。それに、帝都にも、北の力がある。それを使っているのが人間だと言う話だが、本当に人間だけの力かどうかも分からない。
均衡は必要で圧倒的な力を持つ北の者があからさまにどこかに肩入れするのはまずい、と思う。だから、そうさせない為の、北の者の力を操る人間を抑える為にも、約定が必要だった。しかし、北の者がその時々の気まぐれで、目の前の人々を助けるためや、怒りのために動くことを抑える力はどこにもない。あるのは、個々の理性と、北の大陸と、北の主への愛情と忠誠くらいだ。それが消えた者に、北の力を抑えるような力はない。
アーヘルゼッヘは顔をあげた。それでも約定はなされた。と言うことは、北の主は、北の者の力を抑える方法があると知っていたのかもしれない。アーヘルゼッヘのように、レヘルゾン級の力があるものは、もしかしたら、こうやって、北の主とのつながりが切れた途端力が使えなくなるのかもしれない。
アーヘルゼッヘは両手をそっと握りしめた。自分はレヘルゾン級の力を持っていたから、主への忠誠を刷り込まれたのではないだろうか、と言う黒い不安がうずまいた。そして、さらに、力を使う時には主への忠誠と安心がなければ使えないように、恐怖を植え付けられたのではないだろうか、と不安は不信になりそうだった。
「私に力はありません。大きな力を持つ者もいるでしょう。私にあるのは樹の声を聞く力があっただけです。樹が祭りを見て大きく育っただけのこと。私はその時の樹の声を聞いただけのことで、何一つ力を使っていないのです」
と自然な声が出ていた。その樹の声を聞く力も、もうないのかもしれない、と思うとどうしようもない焦燥を感じた。
目の前の人間の気配さえ分からない、と言うのが、今のアーヘルゼッヘの真実だった。そのくらい、力がなくなってしまっていた。もしかしたら、とアーヘルゼッヘは考えた。成鳥を見つけられず、成人しないで北を離れるとこうなるのかもしれない、と。だから、北の主はレヘルゾンにはなれないと言ったのかもしれない。
レヘルゾンとして働くなら、大陸の外へ行くこともしょっちゅうだ。出たとたんに力がなくなるようでは、とてもじゃないが役目を果たすことはできない。だから、きっと、北の主は自分を見限って。と思ったところで、アーヘルゼッヘは深く息を吸い込んだ。見限って、と言う言葉は、今の自分には痛かった。心の中でつぶやくだけでも、胸の中がきりりと傷んだ。
人間の間に入って成鳥を見つけるには、ちょうどいい、と自分で自分に言って聞かせた。人間の負の感情にさらされて発狂してしまうようでは、仲間探しなどできない。これは、必然だったのだ、と心の中でつぶやいた。アーヘルゼッヘの笑みが深くなる。ゼ大臣補佐が目を見張るほど、深みのある表情になる。
「力が戻ればきっとお役に立てるでしょう。しかし、今の私は北の者としての力は全くないのです。力が戻った暁には、助力を惜しまぬ所存です」
「そうですか。力がない、とおっしゃるのですか」
と不信もあらわな声だった。まったく信じてないようだ。しかし、アーヘルゼッヘの瞳にはごまかしが全くない。そう思ったらしい、
「いつ、力がお戻りになるのでしょう?」
「わかりません。それよりも、別の北の者を呼ばれた方が早いでしょう」
「あなた以外の北の方を頼るのですか」
と言う声は、不信や恐怖がないまぜになったものだった。アーヘルゼッヘが驚いてゼ大臣補佐を見ると、
「あなたに言えることではありませんが、北の方に助力を求めるくらいなら、帝都は潔く滅びの道を選ぶでしょう」
と苦い声で答えた。先日の人間の恐怖を、今更ながらに思い出した。町に立った時の人々の無関心さ。自分を見てと思わず叫びだしたくなるほどの、拒絶。ゼ大臣補佐は、
「気を悪くなさらないでください。北と違って南は戦場になりましたからね」
とぽつりと言った。そして、気を取り直したように、
「人探しをしていらっしゃるとおっしゃっていましたね。実は、大樹を育ててほしいと思っていましたが、それとは別に、私たちにも手伝わせていただきたいと思っております」
「いえ。それは」
と言葉を濁した。
それよりも、大樹と自分の間に、灰色の髪が目に飛び込んで驚いた。気づくと、ゼ大臣補佐が覗きこんでいた。
「申し訳ありません。大変なお仕事をなされた後で、まだ、お疲れかと思うのですが、よろしいでしょうか」
「大変な仕事…?」
「ええ。大仕事でございます」
と言って、背筋を伸ばして、大樹を見上げた。顎を上げ腕を背にして見上げる姿は畏敬の気持ちがにじみ出ていた。アーヘルゼッヘは、何か勘違いをしていそうだ、と思ったのだが、声を出す前に、
「まだ、お休みになられますか」
と聞かれ慌てて、
「いえ。疲れていませんから。私は何もしていませんし」
「ほぉ。そうですか。これは、何もしていないことになるのですか」
と言う喜びの返事を返されて、当惑した。そして、さらに不安に思った。アーヘルゼッヘは不安な気持ちをごまかすように立ちあがる。ゼ大臣補佐は慌てて近寄って、
「ぶしつけながら、人探しをしているとお聞きしました」
と言った。小声だったがしっかりした声だった。アーヘルゼッヘは逃げ損ねた。が、一瞬気を取られているすきに、ゼ大臣補佐は、
「私どももお手伝いしたいと思います。その代り、そのお力を我らのために使っていただけないでしょうか」
と言ったのだった。アーヘルゼッヘはとっさに答えた。
「樹を帝都に移すことはできませんよ。樹が大きくなったのは、私の力ではなくて樹の力です。大樹の気にそまないことは、人間はおろか北の者だとてできません」
「それはよかった。安心しました」
とゼ大臣補佐はほほ笑んだ。アーヘルゼッヘを見上げながら満足した顔で、
「ならば、樹の枝を取って挿し木をするなら、大樹も気にはしないでしょう。この大樹を持ってまいることはできません。さすがに、あの奇跡を目の当たりにした直後、この町を守るかのごとく育った樹を掘り起こして連れて行くような気にはなれないのですよ」
「そうですね。この樹はきっと町を守ってくれるでしょう」
アーヘルゼッヘは、樹が伸びあがる時の喜びを感じた。この大地に水を吸い上げ、大気に放つ時に気持ちは、喜びとしかいいようのないものだった。あの気配が、この大樹がある限り、この地に降り注ぐのだから、町や人の心や守っているとしか言いようがない、と思ったのだ。
「それで、アーヘルゼッヘ殿には、是非、その挿し木を帝都で大樹に育ててほしいのです」
「樹を育てるのですか?」
とアーヘルゼッヘはぽかんと聞いた。
「私は樹を育てる知識も経験もありません」
「それはわたくしどもがいたします。アーヘルゼッヘ殿には、この樹の枝を、帝都に根付かせ、大木にまで育ててくださればいいのです」
アーヘルゼッヘは黙り込んだ。欲しいのは知識や経験ではなくて、力だとやっとわかった。わかった自分が鈍すぎると感じた。
「帝都の水不足は深刻だとお聞きしています。できるならお手伝いしたいとも思います。ですが、私に枝を樹にする力はありません」
と答えた。いいアイデアだった。もし、本当に大樹一つで人々の気持ちが休まるなら。大樹を見てホッとしている間に、次の手を次々と打てるなら、もしかしたら、帝都も水不足を解決する根本的な方法をねりだせるかもしれない。
もし、自分が本当に北の者の力があれば。やってみる価値があったかもしれない。もちろん、十分できることだった。しかし、今のアーヘルゼッヘには、指先を光らせることさえできない。北の者としての力がなかった。
「残念です」
と暗く答えると、ゼ大臣補佐は不思議な顔で問いかけた。
「土地と水と、根を張った樹を育てる者はこちらできちんと揃えます。枝が根付き、葉を茂らせていただけたらいいのです。この樹のように大樹にするのに時間がかかるとおっしゃるのなら、数日、いいえ、数か月くらいは我らにだって待てましょう」
「いいえ。そう言う問題ではないのです。私には…」
と言って、アーヘルゼッヘは口を閉ざした。力がなくなったのだと言いたくなかった。言ったとたん、本当にすべての力がなくなるような気がした。そして、その途端、北の者ではなくなってしまうような、自分が何者でもなくなってしまうような恐怖を感じた。下唇を噛んでうつむいた。すると、ゼ大臣補佐が、
「北と南の約定を心配しておられるのでしょうか? もちろん、北の方が一定の国のために力を使えば、南大陸の均衡が崩れ、大乱がおこるかもしれません。その大乱が引き金になり、再び南北で争いが始まっては、それこそこの十年はなんだったのかと言うことになってしまう。しかし、帝都を安定させ、この南大陸の八割を占める我が国を安定させることも、これまた、平和の基礎になるのです」
アーヘルゼッヘは首を左右に振った。力があれば、自分も二つ返事でやりそうだった。枝を大樹に変えるだけだ。それだけのことで、大勢の人々が安心できるのなら、なんら問題はない、と言う気がしたのだ。
だいたい、アーヘルゼッヘは、北の者が本当に、全く、南に関与していないとは思っていない。現に、ついさっき、北の主の視線を見つけた。温かい思いで南大陸を押し包む力を使っているのだ。それに、帝都にも、北の力がある。それを使っているのが人間だと言う話だが、本当に人間だけの力かどうかも分からない。
均衡は必要で圧倒的な力を持つ北の者があからさまにどこかに肩入れするのはまずい、と思う。だから、そうさせない為の、北の者の力を操る人間を抑える為にも、約定が必要だった。しかし、北の者がその時々の気まぐれで、目の前の人々を助けるためや、怒りのために動くことを抑える力はどこにもない。あるのは、個々の理性と、北の大陸と、北の主への愛情と忠誠くらいだ。それが消えた者に、北の力を抑えるような力はない。
アーヘルゼッヘは顔をあげた。それでも約定はなされた。と言うことは、北の主は、北の者の力を抑える方法があると知っていたのかもしれない。アーヘルゼッヘのように、レヘルゾン級の力があるものは、もしかしたら、こうやって、北の主とのつながりが切れた途端力が使えなくなるのかもしれない。
アーヘルゼッヘは両手をそっと握りしめた。自分はレヘルゾン級の力を持っていたから、主への忠誠を刷り込まれたのではないだろうか、と言う黒い不安がうずまいた。そして、さらに、力を使う時には主への忠誠と安心がなければ使えないように、恐怖を植え付けられたのではないだろうか、と不安は不信になりそうだった。
「私に力はありません。大きな力を持つ者もいるでしょう。私にあるのは樹の声を聞く力があっただけです。樹が祭りを見て大きく育っただけのこと。私はその時の樹の声を聞いただけのことで、何一つ力を使っていないのです」
と自然な声が出ていた。その樹の声を聞く力も、もうないのかもしれない、と思うとどうしようもない焦燥を感じた。
目の前の人間の気配さえ分からない、と言うのが、今のアーヘルゼッヘの真実だった。そのくらい、力がなくなってしまっていた。もしかしたら、とアーヘルゼッヘは考えた。成鳥を見つけられず、成人しないで北を離れるとこうなるのかもしれない、と。だから、北の主はレヘルゾンにはなれないと言ったのかもしれない。
レヘルゾンとして働くなら、大陸の外へ行くこともしょっちゅうだ。出たとたんに力がなくなるようでは、とてもじゃないが役目を果たすことはできない。だから、きっと、北の主は自分を見限って。と思ったところで、アーヘルゼッヘは深く息を吸い込んだ。見限って、と言う言葉は、今の自分には痛かった。心の中でつぶやくだけでも、胸の中がきりりと傷んだ。
人間の間に入って成鳥を見つけるには、ちょうどいい、と自分で自分に言って聞かせた。人間の負の感情にさらされて発狂してしまうようでは、仲間探しなどできない。これは、必然だったのだ、と心の中でつぶやいた。アーヘルゼッヘの笑みが深くなる。ゼ大臣補佐が目を見張るほど、深みのある表情になる。
「力が戻ればきっとお役に立てるでしょう。しかし、今の私は北の者としての力は全くないのです。力が戻った暁には、助力を惜しまぬ所存です」
「そうですか。力がない、とおっしゃるのですか」
と不信もあらわな声だった。まったく信じてないようだ。しかし、アーヘルゼッヘの瞳にはごまかしが全くない。そう思ったらしい、
「いつ、力がお戻りになるのでしょう?」
「わかりません。それよりも、別の北の者を呼ばれた方が早いでしょう」
「あなた以外の北の方を頼るのですか」
と言う声は、不信や恐怖がないまぜになったものだった。アーヘルゼッヘが驚いてゼ大臣補佐を見ると、
「あなたに言えることではありませんが、北の方に助力を求めるくらいなら、帝都は潔く滅びの道を選ぶでしょう」
と苦い声で答えた。先日の人間の恐怖を、今更ながらに思い出した。町に立った時の人々の無関心さ。自分を見てと思わず叫びだしたくなるほどの、拒絶。ゼ大臣補佐は、
「気を悪くなさらないでください。北と違って南は戦場になりましたからね」
とぽつりと言った。そして、気を取り直したように、
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