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9わ「夢の中」
しおりを挟む「うーん、おはようワタリ」
「ああ、おはよう」
一晩中考え事してたわ
イデアルの事…元クラスメイトの事…家族の事…心配事がつきねえな
ま、こいつの前ではそんなだせぇとこみせないけどな
「ワタリ、今から寝る?
俺見張ってるよ」
「敵きたらどうすんの?
攻撃できるか?」
「……ワタリ
その時は起こすから起きて」
しょうがないやつだな
「了解
じゃあ寝るわ」
ん、なんかふわふわするな
目を開けるか…
「佐渡翔様」
うわっびびった
目開けた瞬間目の前にユピア様がいたわ
顔近いって
「ユピア様、おはようございます」
「ふふ、おはようじゃなくてこれは夢の中ですよ」
あ、そうなの
もうなんか驚かないわ
確かに隣に天希もいないな
…ちょっとユピア様に言いたいこと言っていいかな…
さっき反省したばっかだけどまた会えたんだから少し文句を言ってもいいよな
ユピア様もこっちが話すの待ってる感じだし
「ユピア様、イデアルについて少し説明が足りないところがある気がするんですけど…」
「ええ、その話をしようとあなたの夢に来ました
」
「私には時間が限られててどうしても説明不足になってしまうのであなたたちが次に出会う元クラスメイトにそれを補うスキルを授けてます」
「なので………
『仲良く』、ね」
とびきりの笑顔で言われると頷くしかない
本当美しいなユピア様
「ありがとうございます
では…お目覚めください」
目を開ける
本当に夢だったのか
「おはよう、ワタリ」
「ああ、おはよう
敵は来なかったんだな」
「うん
食べられそうなものとりに行こう
ぼくお腹空いちゃった」
「そうか
俺が起きる前にとりに行かなかったのか?
いのしし声デカイし少しなら離れても大丈夫だったんじゃねえか?」
「そうしようと思ったんだけどワタリ、ぼくの羽使って寝てたからね」
ああ妙に寝心地がいいと思ったよ
ふわふわだもんな
「なぁ、これを『確認』してくれ
俺も見るから」
「わかったよ」
何回か試したが『確認』と『覗き見』は魔力を全く使わないらしい
いろいろ都合もいいし便利だな
今みたのは野草だ
つくしみたいなやつ
あっちの世界のつくしは生で食べるのはちょっと…って感じだったが、これは『星月草』という食べられるものらしい
苦味が少しあったけどな
あ、この森は『忘れられし森』っていうらしい
これも『確認』で見た
便利だな『確認』
しかし敵が少ないな
異世界とかもっと敵が多いイメージだったんだけど
ここまで出会った動物は最初のいのしし3体、爪の長いウサギみたいなのが2体と今日も起きて1時間ぐらい歩き回ったわりに少なくね?
ま、その方がいいんだけど
料理するにも火とかおこせねぇし保管しておくものも持ってないし
知ってるか火おこしって結構むずいんだわ
天希じゃない別の親友たちと一度やったけど全然つかなくて結果ライターとマッチで火遊びしただけだったわ
あ、センター試験後の俺が荒れてた時な
出会った敵はとりあえず全て俺が『自己強化』を使って天希が『他人強化』を俺に使って倒すことになっている
ま、ほとんど出会ってないけど
ちなみに天希は敵に会うと気が動転するみたいでウサギにも『確認』を使えなかった
確かに気持ちはわかる
焦るよな
『他人強化』は『自己強化』のただの他人バージョンだった
実質9倍の力が出てるってことだな
強っ
ま、いまだに攻撃力がわかんねえけど
ま、いいや
そういえば次に会う元クラスメイトが~とかユピア様が言ってたな
いつ会うんだろうな
グオオォォォォォォォォォォーーーーーーーー
突然響く恐ろしい声
!
天希の『気配察知』にもひかかってる
もうナチュラルに天希に『覗き見』使ってるわ
ま、天希だからいいか
俺らの仲で今さら隠すこともないだろ
お、遠くで誰かが魔法で戦ってるのが見えるわ
苦戦してるかもな
助けて来るか
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