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エド(魔王)×シュン(魔道士) Part5
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煙の中から、アランが現れた…
「アラン…くん?」
シュンが声をかけると、
「…シュンにぃ。」
アランは、まるで叱られた子どものように怯えた瞳で見つめた。
「シュン…言うことがあるんだろ?」
エドが言うと、シュンはゆっくり立ち上がり、アランの方に歩み寄った。
そして…
「…ごめん。アランくん。」
そう言い、シュンはアランを抱き締めた。
その様子を見て、エドは少しムッとしていた。
「…ど…して…?」
アランは、驚いていた。
さっきまで怒っていたシュンが、こんなことをするとは思わなかったのだ。
「エド様を傷つけられたとはいえ…僕は怒りすぎた。アランくんは何も知らなかったのに…騙されてただけだったのに…」
シュンの肩は、小さく震えていた。
「シュンにぃ…泣いてるの?」
「…だって……大切な…家族なのに…唯一、僕の為に戦ってくれた勇者なのに…僕は…」
シュンはとうとう、声を上げて泣き出してしまった。
最初は困惑していたアランだったが、シュンの背中に手を回し、
「シュンにぃ…!こ"め"ん"な"さ"い"!!」
と、つられて泣き出してしまった。
「シュンにぃの大切な人なのに!…それなのに…あんな酷いことしちゃった…」
「アランくん…一緒に謝ろ?」
シュンがアランの頭を優しく撫でる。
「…エド様は許してくれるから。」
そう言い、シュンはエドの方に向き直した。
アランは、必死に泣くのをやめようと目を擦っている。
「エド様…」
「魔王様…」
2人がエドの方を見る。
シュンと同じ目をしたアランに見つめられ、エドは一瞬ドキリとした。
"昔のシュンのようだな…"
『ごめんなさい!』
その言葉を聞いて、何故か自然と笑みが浮かんだ。
そして、気づけば2人をギュッと抱き締めていた。
「謝ってくれてありがとう。…もう泣かなくてもいいんだ。」
エドにそう言われたが、シュンとアランはさらに泣いてしまった。
そんな2人の頭をエドは、優しく撫で、泣き止むまで待った…
「すみませんでした!…勘違いで魔王様を攻撃した挙句…お召し物を……」
我に返ったアランにエドは、再度、謝罪をされた。
「気にするな。…それより、疲れただろう?風呂に入ってしばらくゆっくり過ごすといい。」
エドが、優しい口調で言った。
「あの…その事なんですが…」
アランは、しばらく言いにくそうに俯いていたが、やがて、勢いよく顔をあげると…
「ここに住んでもいいですか!!」
と、聞いてきた。
「…えぇ!?アランくん!急にどうしたの!?」
シュンが、驚いてアランを見た。
「帰りたくないんです…。シュンにぃが居ない所になんて……それに、このまま帰ったらどんな目にあうか…」
そう言うアランは、少し震えていた。
「…わかった。そういう事なら、ずっとここに居るがいい。」
その言葉を聞いて、パッと明るい顔になったアランだが、エドは続けて…
「だが、シュンと一緒の部屋は私だ!!シュンは、私の嫁だ!」
と、言い切った……
「…ちょっ/////…エド様!?」
「いくら同性で、家族だからと言って、私の許可なしにシュンと一緒の風呂に入ることも許さん!」
「エド様/////…恥ずかしいからやめてください!!」
「シュンにぃを俺から盗るつもりですか!!この鬼!悪魔!!」
「魔王だが何か?」
「2人とも!子どもみたいなことは止めてください!」
「アラン…くん?」
シュンが声をかけると、
「…シュンにぃ。」
アランは、まるで叱られた子どものように怯えた瞳で見つめた。
「シュン…言うことがあるんだろ?」
エドが言うと、シュンはゆっくり立ち上がり、アランの方に歩み寄った。
そして…
「…ごめん。アランくん。」
そう言い、シュンはアランを抱き締めた。
その様子を見て、エドは少しムッとしていた。
「…ど…して…?」
アランは、驚いていた。
さっきまで怒っていたシュンが、こんなことをするとは思わなかったのだ。
「エド様を傷つけられたとはいえ…僕は怒りすぎた。アランくんは何も知らなかったのに…騙されてただけだったのに…」
シュンの肩は、小さく震えていた。
「シュンにぃ…泣いてるの?」
「…だって……大切な…家族なのに…唯一、僕の為に戦ってくれた勇者なのに…僕は…」
シュンはとうとう、声を上げて泣き出してしまった。
最初は困惑していたアランだったが、シュンの背中に手を回し、
「シュンにぃ…!こ"め"ん"な"さ"い"!!」
と、つられて泣き出してしまった。
「シュンにぃの大切な人なのに!…それなのに…あんな酷いことしちゃった…」
「アランくん…一緒に謝ろ?」
シュンがアランの頭を優しく撫でる。
「…エド様は許してくれるから。」
そう言い、シュンはエドの方に向き直した。
アランは、必死に泣くのをやめようと目を擦っている。
「エド様…」
「魔王様…」
2人がエドの方を見る。
シュンと同じ目をしたアランに見つめられ、エドは一瞬ドキリとした。
"昔のシュンのようだな…"
『ごめんなさい!』
その言葉を聞いて、何故か自然と笑みが浮かんだ。
そして、気づけば2人をギュッと抱き締めていた。
「謝ってくれてありがとう。…もう泣かなくてもいいんだ。」
エドにそう言われたが、シュンとアランはさらに泣いてしまった。
そんな2人の頭をエドは、優しく撫で、泣き止むまで待った…
「すみませんでした!…勘違いで魔王様を攻撃した挙句…お召し物を……」
我に返ったアランにエドは、再度、謝罪をされた。
「気にするな。…それより、疲れただろう?風呂に入ってしばらくゆっくり過ごすといい。」
エドが、優しい口調で言った。
「あの…その事なんですが…」
アランは、しばらく言いにくそうに俯いていたが、やがて、勢いよく顔をあげると…
「ここに住んでもいいですか!!」
と、聞いてきた。
「…えぇ!?アランくん!急にどうしたの!?」
シュンが、驚いてアランを見た。
「帰りたくないんです…。シュンにぃが居ない所になんて……それに、このまま帰ったらどんな目にあうか…」
そう言うアランは、少し震えていた。
「…わかった。そういう事なら、ずっとここに居るがいい。」
その言葉を聞いて、パッと明るい顔になったアランだが、エドは続けて…
「だが、シュンと一緒の部屋は私だ!!シュンは、私の嫁だ!」
と、言い切った……
「…ちょっ/////…エド様!?」
「いくら同性で、家族だからと言って、私の許可なしにシュンと一緒の風呂に入ることも許さん!」
「エド様/////…恥ずかしいからやめてください!!」
「シュンにぃを俺から盗るつもりですか!!この鬼!悪魔!!」
「魔王だが何か?」
「2人とも!子どもみたいなことは止めてください!」
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