強気なお前に愛してるが伝わらない！

無理だって、聞いてる？④

ΞΞ haruki　side ΞΞ


「ふ、ァあああああああっ♡♡♡♡」
「んな、声あげたら戻って来るんじゃ…ね？」　
「や…むり、浅くしろ……浅くッ…は」
「可愛いからムリ……くっ」
「ひぁぁっッ！！あ、ぁああ♡♡また、クるっ、んあ♡腹のなか掻き回す…なッ♡あ、んんんっ♡」
「すっげぇ、…エッチな音…ッ、してる、はぁっ、んっ！…ん、日当瀬の、匂い、めっちゃ、エロい…は、ッ、好き……ん」
「んん、耳ヤメろ…ッ……んあ♡♡あﾞー！！」

ズチュッズチュッと卑猥な音が響き渡り更に滑るようになってしまった為腸壁を絡ましてもどんどんピストン運動は速くなっていく。
また彼らが戻ってこないかと気が気でなかったが、快楽にそんな思考は薄れていく。
しっかりと抱きしめられながらされるがまま中を侵され、フクロウのピアスが揺れる耳の中に舌まで入れられてしまい俺は悶絶するしかなかった。
服の中に吐き出してしまった体液の不快感を忘れるほどに密着し、明智が大きく中で震えると同時に俺もまた精液を吐き出した。
最後にガリっと耳朶を噛まれてしまい、俺は全身の震えが止むことなく何度も痙攣を繰り返した。


「───────ッッッッツ！く！」
「ふぁっ、やぁ！！みみっ、あ♡明智、明智ッ♡♡いく、イっく、また、服ん中に出……るっあああああッ♡♡♡♡」

しばらく引き攣る呼吸を繰り返し射精の後の気怠さに明智の肩に額を預けるようにしなだれる。
明智は俺の髪越しに何度もキスをして、ごめんと何度も謝罪を繰り返す。
お互い整わない呼吸を繰り返していると明智が背中をポンポンと撫でた。

「抜く……な………ッ……うわー、エロッ」
「ッ～～～～～～～！！！明智ィ……！」

明智の言葉とともに立ったまま結合を解かれると足をガッツリ開いたままという事もあり結合部からドロっと白濁液が滴り落ちた。
デリカシーの無い明智の言葉にドンっと胸にグーパンしてやったが思った様に力は入らなかった。
結局俺が耳まで紅潮しただけた。

「はは、悪いって…あー、スッキリした。貯めすぎっとやっぱ駄目だな…」
「ちょ、……おい……ん！？……も、何して…」

そのまま俺のマントで包むようにして横抱きに抱き直される。
気持ち悪いし腰は立ちそうに無いし、なので静かにはしているが、今からこの状態で連れて帰られるのだと思うと死ぬ程げんなりした。
そんなことはお構い無く、明智の唇が俺の唇を啄む。
ジトっと殺害できるのではないかと思うくらいの形相で睨みつけてやるが、コイツには効果がない。


「んー。元に戻って良かったと思ってよ」
「なんだよ、ソレ…」
「日当瀬、《紅魂》の幻術にかかって俺攻撃されてたんだぜ」
「はぁ！！幻術使いだったのかよ……つーか、だからってヤるやつが居るかよ…」
「うﾞ……だって、限界でよ…」
「テメェ、あれだけ《食霊》してて誰ともしてなかったのかよ…」
「はぁ！？日当瀬居んのに他のやつとする訳ねーだろ！」
「は？…俺は別に構わねぇけど………」
「───ッ！！？俺が構う！あーもー、俺お前としかセックスできねぇよ、分かれよなぁ…」
「は？どういう……まー…天夜みてぇに器用にやんのはテメェには無理か…」
「いや………そういうのじゃなく……あー、もー、ま、いいや。とりあえず帰るぜ。逃した《紅魂》の事も報告しねーとな。」
「はぁ？！…逃したのかよ」
「悪ぃ……」

珍しく明智の表情が曇ったのでそれ以上追求する事はやめた。
認めたくはねぇけど半分位は俺のせいだろう。

「つーか、日当瀬。ピアスはしてくれてんのに、アンクレットはしてくれてねぇのかよ…」
「あー……………」
「あっちは魔除けの意味もあるんだぜ？幻術に効くは分かんねぇけど……」

「…………《食霊》のときは無くすかもしれねぇからよ」

「ん？なんて？聞こえねぇんだけど」
「うっせぇ！俺の自由だろ！それよりもズボンの中が気持ち悪ぃんだよ。さっさと連れて帰れ！！」
「わかったわかった。仰せのままに」

小さく告げた言葉は明智には聞こえなかったようでそのままはぐらかす事にした。
実際は部屋ではつけてるし、バイト中もつけてる。
《食霊》の衣装を修復出来ないかと明智の腕の中で集中してみたが、組織データごと壊れているようで眉間皺を寄せる。
改めてコイツの能力は厄介だと思った。
そんな明智は俺を抱え直すと少ない振動で闇の中をかけていった。



End