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転生
8 ユリアス①
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8 ユリアス
僕は夢見ていた。
誰からも愛されて、チヤホヤされて絶対に幸せになれる。
そんな主人公に………
◇ ◇ ◇
僕は生まれてから平凡以下だった。
父親は工場勤・母親は弁当屋のパートをしていて、住んでいるのはアパート。
大きくはない、家族3人が辛うじて暮らせる…そんな小さい家だ。
でも、衣食住に不便はなく学校も普通に通えていたので不自由はしたことがなかった。
でも、僕はパッとする顔でもないし勉強も平均的で名前もよくある苗字の鈴木だ。
学校では話す友達も少なく、そして話しかけて来る同級生はスクールカースチーム下位の人間で僕もその1人。
学校という集団にいる平凡な人間。
きっと、僕が今日事故で死んでも学校のみんな…いや、クラスメイトですら1年程で僕のことなんて忘れてしまうだろう……そんな存在。
僕はそんな生活を送りながら思っていたことがあった。
そんな人生で本当にいいのか?
学校を卒業して就職して、頑張って生活していてもきっと平凡な役職に就いて…平凡な生活を送る。
どんなに頑張って生きていても、事故で死んだらあっさりと忘れられる。
元から誰もが居なかったかのように…
そんなの生きてるっていうのか?
…ってね。
平凡な日常を送っていたある日、学校帰りに通る本屋に寄った時のことだ。
僕は出会ってしまったんだ、僕が思い描く理想の世界に!!
主人公視点で展開されるその物語は、本を読んでいるときだけ僕を主人公にしてくれた。
可愛くて誰からも愛されて、不幸もあったが最後は幸せに終えられた主人公。
そんな主人公に僕は憧れた。
その本のタイトルは「無垢な天使に花束を」。読んでいる時は気が付かなかったが、ボーイズラブというジャンルの本だった。
内容に男同士でえ…えっちなことをするシーンあって初めて気がついた……。
初めてみた時は、主人公が女の子だったのか?!
と焦って読み返したりしたなぁ~。
でも、僕には気持ち悪いとかそんな偏見はなく…むしろイケメンならいいじゃん!!
と思って読んでいた。
物語はこうだ……
主人公のユリアスは平民の出でありながら珍しい銀髪に同色の瞳、そして可愛らしい顔だった。
それこそ貴族の子供と取り違えたのかと思われるほどに。
しかし、そんなことはなくユリアスは平民の子だった。
平民として暮らしていたある日の夜、ユリアスは夢をみた。
『明日家の前で荷馬車の馬が興奮して事故を起こすだろう…。』
目が覚めてもその夢は忘れず、その日の夕暮れ時に本当に家の前で荷馬車の事故があった。
そんな予知夢をほぼ毎日見るようになった。それを両親に相談すると、すぐさまユリアスを神殿へと向かわせた。
ユリアスは神に愛される神子だったのだ。
そんなユリアスが神殿で暮らしている時に出会ったのが、シシエノークだ。
ユリアスに一目惚れしたシシエノークは、ユリアスを王城へと連れ帰り婚約した。王も神子との結婚は国にとっての栄誉だと考え、婚約を承諾した。
そのため、婚約者だったのでシシエノークは婚約破棄された。
そんなユリアスに嫉妬したスノードロップがユリアスに嫌がらせを始めた。
そんなある日、スノードロップからの嫌がらせが原因で階段から転落。
その怪我でユリアスは生死を彷徨うが、奇跡的に回復した。
スノードロップは断罪され、ユリアスとシシエノークは幸せに暮らし、国にはさらなる賑わいをもたらした……という内容だ。
どこにでもあるような物語だったが、初めて読んだ恋愛小説に僕はハマってしまい毎日読みまくった。
しかしそんな楽しみができたのも束の間、僕は学校帰り暴走した車に撥ねられて呆気なく死んだ。
ーーーーーーーーーーーーーー
誤字・脱字があったらすみません。
少し長いので前編・後編で分けます!
僕は夢見ていた。
誰からも愛されて、チヤホヤされて絶対に幸せになれる。
そんな主人公に………
◇ ◇ ◇
僕は生まれてから平凡以下だった。
父親は工場勤・母親は弁当屋のパートをしていて、住んでいるのはアパート。
大きくはない、家族3人が辛うじて暮らせる…そんな小さい家だ。
でも、衣食住に不便はなく学校も普通に通えていたので不自由はしたことがなかった。
でも、僕はパッとする顔でもないし勉強も平均的で名前もよくある苗字の鈴木だ。
学校では話す友達も少なく、そして話しかけて来る同級生はスクールカースチーム下位の人間で僕もその1人。
学校という集団にいる平凡な人間。
きっと、僕が今日事故で死んでも学校のみんな…いや、クラスメイトですら1年程で僕のことなんて忘れてしまうだろう……そんな存在。
僕はそんな生活を送りながら思っていたことがあった。
そんな人生で本当にいいのか?
学校を卒業して就職して、頑張って生活していてもきっと平凡な役職に就いて…平凡な生活を送る。
どんなに頑張って生きていても、事故で死んだらあっさりと忘れられる。
元から誰もが居なかったかのように…
そんなの生きてるっていうのか?
…ってね。
平凡な日常を送っていたある日、学校帰りに通る本屋に寄った時のことだ。
僕は出会ってしまったんだ、僕が思い描く理想の世界に!!
主人公視点で展開されるその物語は、本を読んでいるときだけ僕を主人公にしてくれた。
可愛くて誰からも愛されて、不幸もあったが最後は幸せに終えられた主人公。
そんな主人公に僕は憧れた。
その本のタイトルは「無垢な天使に花束を」。読んでいる時は気が付かなかったが、ボーイズラブというジャンルの本だった。
内容に男同士でえ…えっちなことをするシーンあって初めて気がついた……。
初めてみた時は、主人公が女の子だったのか?!
と焦って読み返したりしたなぁ~。
でも、僕には気持ち悪いとかそんな偏見はなく…むしろイケメンならいいじゃん!!
と思って読んでいた。
物語はこうだ……
主人公のユリアスは平民の出でありながら珍しい銀髪に同色の瞳、そして可愛らしい顔だった。
それこそ貴族の子供と取り違えたのかと思われるほどに。
しかし、そんなことはなくユリアスは平民の子だった。
平民として暮らしていたある日の夜、ユリアスは夢をみた。
『明日家の前で荷馬車の馬が興奮して事故を起こすだろう…。』
目が覚めてもその夢は忘れず、その日の夕暮れ時に本当に家の前で荷馬車の事故があった。
そんな予知夢をほぼ毎日見るようになった。それを両親に相談すると、すぐさまユリアスを神殿へと向かわせた。
ユリアスは神に愛される神子だったのだ。
そんなユリアスが神殿で暮らしている時に出会ったのが、シシエノークだ。
ユリアスに一目惚れしたシシエノークは、ユリアスを王城へと連れ帰り婚約した。王も神子との結婚は国にとっての栄誉だと考え、婚約を承諾した。
そのため、婚約者だったのでシシエノークは婚約破棄された。
そんなユリアスに嫉妬したスノードロップがユリアスに嫌がらせを始めた。
そんなある日、スノードロップからの嫌がらせが原因で階段から転落。
その怪我でユリアスは生死を彷徨うが、奇跡的に回復した。
スノードロップは断罪され、ユリアスとシシエノークは幸せに暮らし、国にはさらなる賑わいをもたらした……という内容だ。
どこにでもあるような物語だったが、初めて読んだ恋愛小説に僕はハマってしまい毎日読みまくった。
しかしそんな楽しみができたのも束の間、僕は学校帰り暴走した車に撥ねられて呆気なく死んだ。
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誤字・脱字があったらすみません。
少し長いので前編・後編で分けます!
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