異世界転生を知らない幽閉王子は死にたがり。

いちご食べたい人

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転生

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この静養室ならぬ監禁部屋に入れられるて一週間程経った。

ここでの生活に不便はなかったが…

着る服は2日に1回持ってきてくれるだけ、食事もなるべく質素なものにしようとしているなど使用人達の嫌がらせは初日と変わらず続いていた。

しかし、この生活にも少し変化があった。
護衛であるウルスの態度だ。

あんな自殺未遂を間近で見たからなのか…

本当の事は聞かなければ分からないが、話しかけようとすると途端に嫌な顔をするので自分からは話しかけないようにしている。

ーコンコン

ーガチャ

「失礼いたします。」

今日も返事をしていないのに勝手に入ってくる使用人の少女。

まぁ、食事とか持って来てくれるだけでもありがたいのか。

返事も待たず、わざと音を立てながら質素なテーブルに食事を置いていく。

「では、失礼致します。
ウルス様、今日も不審な行動はしていませんでしたか?」

ニヤリとコチラを見て、彼女も知ってるであろう情報をウルスに求めた。僕を監視しているという警告?のようなものなのかな。
それに対してウルスは、「不審な動きはありませんでした 」と一言。

「そうですか」とつぶやいた少女はそのまま僕の部屋を後にした。

そんな光景を見ていた僕は、口出しすることも不愉快に思われるので何も言わなかった。

すると目線を僕に移したウルスが、僕に対して冷たい呆れたような目を向けた。

「お前、あいつに馬鹿にされていると気付いてないのか?
ここの使用人もだ、食事だって公爵家の人間に出すものじゃないだろう!
罪人だとはいえ、静養が必要だと言われた患者に対してする態度じゃない。」

口調はキツいが…僕を心配して言ってくれた言葉だった。
しばらくポカンとしていたが、心配してくれたことが嬉しかった僕は少し微笑んでしまった。

「使用人やあの女の子に下に見られてる事は僕も知ってるよ。
でも、ここの食事には毒は入ってないし服だって2日に1回だけど新品の服だってもらえる。
公爵家にいた時よりは快適なんだ…。」

「お前が気にならないなら別にいいんだがな。」

「ふふっ、心配してくれてありがと。」

「お前が心配だから言ったんじゃない!!
公爵家の人間に対する態度が悪く、それが明るみになると罰を受けるのは俺だからな。」

「…そうか、たしかにそうだった。
でも僕が言ってもわがままに聞こえるだけだし、何か言われても僕が望んだって事にすれば大丈夫でしょ?」

その言葉に返事はなかったが、冷たい目でを向けていたその目線が少し悲しげに見えたのは僕の気のせいだったのだろうか。


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誤字・脱字があったらすみません。
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