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5月
勘違い
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サングラスとカチューシャの件は少し予定とは変わってしまったが、1日テーマパークを満喫するわけだからいくらでも私と彼が意識しあっているような、そんなことを思わせることくらいできる。
と思っていたのが午前までの話だ。
乗り物とかではふたりをペアにしようとしても、私と李雪や私と裕太など、どうしても恭介くんと一緒になれない。
「私さ、間違えたかもしれない」
計画のことを話すにしてもなかなか二人になれず、昼食を取るために入ったレストランの会計待ちの列でようやく話す。
「間違えたって?」
「私達が思ってるよりもふたりは私達のことだいぶ好きみたいだなって、思っちゃって」
まるで私と恭介くんの邪魔をするみたいにふたりのどちらかがそれぞれ私達の側を離れない。
「でも本来の目的はお互い裕太と李雪なんだからいいんじゃねぇの?」
たしかにそうなのだ。
でも拭えない違和感が頭の中から離れない。
「俺的にはさ、このまま李雪と距離縮められるのは嬉しいし、裕太が鈴乃のこと見てるっていうのも安心するからこのままでもいいんだよな」
「…たしかに」
「俺らが付き合わなくても済むんだったら…って言い方はよくないけどさ、それでも目的果たせるならいいと思う」
気が付くと列は進んでいて、そろそろ私達の番だ
「とにかく、今日はお互い好きな人と楽しもうぜ」
と思っていたのが午前までの話だ。
乗り物とかではふたりをペアにしようとしても、私と李雪や私と裕太など、どうしても恭介くんと一緒になれない。
「私さ、間違えたかもしれない」
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「間違えたって?」
「私達が思ってるよりもふたりは私達のことだいぶ好きみたいだなって、思っちゃって」
まるで私と恭介くんの邪魔をするみたいにふたりのどちらかがそれぞれ私達の側を離れない。
「でも本来の目的はお互い裕太と李雪なんだからいいんじゃねぇの?」
たしかにそうなのだ。
でも拭えない違和感が頭の中から離れない。
「俺的にはさ、このまま李雪と距離縮められるのは嬉しいし、裕太が鈴乃のこと見てるっていうのも安心するからこのままでもいいんだよな」
「…たしかに」
「俺らが付き合わなくても済むんだったら…って言い方はよくないけどさ、それでも目的果たせるならいいと思う」
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