獣人さんの伴侶

きょう

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彼と買い物デート

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朝起きると、隣にはすやすやと寝ている夫、レンスがいる。
こんなにもかっこいいのに、俺だけにはとても甘い。
特別感を感じると同時に、知らぬ間に依存してしまっていることに気づく。もはや彼のいない日常など考えられなくなってしまっていた。

ゴロゴロしながら携帯を眺めていると知らぬ間に時間が過ぎ、彼が目を覚ます。いつも早起きな彼は休みの日は俺より遅く起きる。目が覚める直前、鼻がスピスピと鳴り、耳がパタパタ動くのが彼の癖らしい。

「おはよ...今日も朝からかわいいな...俺の愛しの子犬ちゃん。愛してるよ。今日は何しようか?」

ちらほら赤面ものの言葉が聞こえたが、スルーすることにした。

「特にしたいことはないかな。レンスはないの?」

「じゃあ俺は一日中ベッドで過ごしても良いが、それでもいいのか?」

「1週間前もそうだったじゃん!さすがに嫌というか、違うことしたいよ?!」

「......乱れた顔、良かったけどな?」

「やめてよ!恥ずかしい!」

遡ること1週間、ベッドの誘いに乗り、一日中抱かれ、気づいたら翌日の昼頃になってしまっていた。彼とそういうことをするのは嫌いではないが(むしろ好きなのだが)、終わりの見えない彼に一日付き合い、体の至る所が痛くなったという経験が俺をその誘いから遠ざける。

「ははっ冗談だよ冗談。今日はじゃあ......そうだなぁ......お前の服でも見に行かないか?」

「え?でも欲しい服なんてないし、十分足りてるよ?」

「お前には色々おめかしさせてやりたい、というかさせたい。俺の勝手だから、ついてこい。どこでもいいんだろ?」

「まあレンスがいいなら、いいけど......」

「よし。じゃあ決まりだな。準備するか、子犬ちゃん。」

「もう!!子犬ちゃん呼びは恥ずかしいからやめてって言ってるじゃん!!」

「俺にとっては、お前は子犬同然だからな。かわいいし、ちっちゃいし、守ってあげなきゃいけないだろ。」

「......」

こんな傍から見たら恥ずかしいような会話を経て、レンスとの休日が始まった。
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