12 / 298
第一章 アイバーンとワイバーン
第7話 ユーキの胸は、かなり控えめ
しおりを挟む
思わぬ者達との再会ではあったが、今はそれどころではないパティ。
「ユーキじゃなかった……」
「ん? ユーキ?」
「く……ならもう一度」
再び魔力探知を始めるパティ。
取り乱した様子のパティを見て。
「どうした? パティ君、誰かを探しているのかね?」
「ええ!!」
集中を乱され、少し苛立った様に答える。
「先程ユーキと言ったか?」
「そうよ!!」
「ピンク色の髪をした少女の?」
「ええそうよ!! ピンク色の髪でとても可愛くてあたしよりちょっと背が低くて肌は白くてスベスベで胸はかなり控えめだけどとても柔らかくて凄く良い匂いのする……」
ハッと我に返り、アイバーンの両肩を掴み。
「あなた!! ユーキを知ってるの?」
「あ、ああ! 今聞いた限りでは間違い無いと思う……まあ肌の感触や胸の柔らかさまでは知らないが」
一息溜めて。
「な、何でもっと早く言わないのよー!!」
「い、いや、何も聞かれなかったからね」
「いつ? どこで会ったの?」
「つい先程だ! 何やら悪漢共に追われていたので助けたのだが……どうやら帰っていないようだね」
「ユーキ……まさかそいつらに何かされて……?」
アイバーンの肩を掴んでいた手を離しうなだれるパティ。
「すまない……私が責任を持って送り届けるべきだった……」
首を横に振るパティ。
「いいえ、あなたは何も悪くないわ……別行動を取ってしまったあたしの責任よ……」
「街中だと思って油断してた……ちゃんと付いていてあげるべきだった!! もしユーキに何かあったら、あたし!!」
かなり動揺しているパティ。
「落ち着きたまえ!! パティ君!!」
パティの両肩を揺するアイバーン。
ハッとなるパティ。
「冷静になって考えるんだ! 何かユーキ君が狙われる理由に心当たりは無いかね?」
「あ、えと……あたしもユーキとは昨日会ったばかりだから、まだよく彼女の事は分からないのよ」
「そうなのか……」
「あ……でも可能性としては魔装具! ユーキの魔装具は素材、魔石共に最高ランクだから、それを狙われたのかも……」
「ふむ……充分ありえる話だね」
「最高ランクともなると、もし売れば一生遊んで暮らせる程の金になる」
「だがそれならまだユーキ君は無事だと思われるな」
「……はっ! そうか!!」
何かを思い出した様にパティの表情に明るさが戻る。
「どういう事ですか? アイバーン様?」
メルクが話に割って入る。
「ああ、魔装具というのは使用者と契約する事によって初めて使える様になる、というのは知っているね?」
「はい! 初めに契約した者以外は使えないと」
「そう! だからいくら他のものが魔装具を奪った所で具現化させる事すら出来ない」
「無論契約者を殺してしまっても同じ事だ」
「勿論お互いが同意の上なら所有権を譲渡する事は可能だが」
「だがそれ以外に1つだけ方法がある」
「方法?」
「魔装具を強制的に発動させて、使用者との契約を断ち切る魔法だ」
「……!? そんな事が出来るんですか?」
「ああ、だが反魂の術などと同じく、邪法として忌み嫌われている」
「そうか……強制的に発動させる為には、契約者が生きている必要があるから……」
「そう、おそらくはまだ生かされているだろう」
「でも……だとしたらユーキはどこに?」
「その儀式を行うにはかなりの魔力が必要になる……この辺りに地脈の集中している様な場所は無いかね?」
「地脈の集中する場所……ハッ! 確かこの近くにかつて魔石の採掘場だった場所があったはず!!」
「うむ、そこにユーキ君が居る可能性は高いね」
「待ってなさいユーキ!! 直ぐに助け出してあげるわ!! 」
怒りに燃えるパティであった。
「そしてその後はお礼として、ユーキとあんな事やあんな事を! あ、ダメよユーキ!! そ、そこはダメ!! あ、ああん!!」
妄想に萌えるパティであった。
「ユーキじゃなかった……」
「ん? ユーキ?」
「く……ならもう一度」
再び魔力探知を始めるパティ。
取り乱した様子のパティを見て。
「どうした? パティ君、誰かを探しているのかね?」
「ええ!!」
集中を乱され、少し苛立った様に答える。
「先程ユーキと言ったか?」
「そうよ!!」
「ピンク色の髪をした少女の?」
「ええそうよ!! ピンク色の髪でとても可愛くてあたしよりちょっと背が低くて肌は白くてスベスベで胸はかなり控えめだけどとても柔らかくて凄く良い匂いのする……」
ハッと我に返り、アイバーンの両肩を掴み。
「あなた!! ユーキを知ってるの?」
「あ、ああ! 今聞いた限りでは間違い無いと思う……まあ肌の感触や胸の柔らかさまでは知らないが」
一息溜めて。
「な、何でもっと早く言わないのよー!!」
「い、いや、何も聞かれなかったからね」
「いつ? どこで会ったの?」
「つい先程だ! 何やら悪漢共に追われていたので助けたのだが……どうやら帰っていないようだね」
「ユーキ……まさかそいつらに何かされて……?」
アイバーンの肩を掴んでいた手を離しうなだれるパティ。
「すまない……私が責任を持って送り届けるべきだった……」
首を横に振るパティ。
「いいえ、あなたは何も悪くないわ……別行動を取ってしまったあたしの責任よ……」
「街中だと思って油断してた……ちゃんと付いていてあげるべきだった!! もしユーキに何かあったら、あたし!!」
かなり動揺しているパティ。
「落ち着きたまえ!! パティ君!!」
パティの両肩を揺するアイバーン。
ハッとなるパティ。
「冷静になって考えるんだ! 何かユーキ君が狙われる理由に心当たりは無いかね?」
「あ、えと……あたしもユーキとは昨日会ったばかりだから、まだよく彼女の事は分からないのよ」
「そうなのか……」
「あ……でも可能性としては魔装具! ユーキの魔装具は素材、魔石共に最高ランクだから、それを狙われたのかも……」
「ふむ……充分ありえる話だね」
「最高ランクともなると、もし売れば一生遊んで暮らせる程の金になる」
「だがそれならまだユーキ君は無事だと思われるな」
「……はっ! そうか!!」
何かを思い出した様にパティの表情に明るさが戻る。
「どういう事ですか? アイバーン様?」
メルクが話に割って入る。
「ああ、魔装具というのは使用者と契約する事によって初めて使える様になる、というのは知っているね?」
「はい! 初めに契約した者以外は使えないと」
「そう! だからいくら他のものが魔装具を奪った所で具現化させる事すら出来ない」
「無論契約者を殺してしまっても同じ事だ」
「勿論お互いが同意の上なら所有権を譲渡する事は可能だが」
「だがそれ以外に1つだけ方法がある」
「方法?」
「魔装具を強制的に発動させて、使用者との契約を断ち切る魔法だ」
「……!? そんな事が出来るんですか?」
「ああ、だが反魂の術などと同じく、邪法として忌み嫌われている」
「そうか……強制的に発動させる為には、契約者が生きている必要があるから……」
「そう、おそらくはまだ生かされているだろう」
「でも……だとしたらユーキはどこに?」
「その儀式を行うにはかなりの魔力が必要になる……この辺りに地脈の集中している様な場所は無いかね?」
「地脈の集中する場所……ハッ! 確かこの近くにかつて魔石の採掘場だった場所があったはず!!」
「うむ、そこにユーキ君が居る可能性は高いね」
「待ってなさいユーキ!! 直ぐに助け出してあげるわ!! 」
怒りに燃えるパティであった。
「そしてその後はお礼として、ユーキとあんな事やあんな事を! あ、ダメよユーキ!! そ、そこはダメ!! あ、ああん!!」
妄想に萌えるパティであった。
0
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜
加瀬 一葉
ファンタジー
王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。
実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?
過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる