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終章 いつも楽しく面白く
第22話 暗殺に闇は付き物
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スー達の意向もあって、子猫師匠対スー。
フィー対デスの図式が出来上がる。
「ほら、仕方なくお前の相手をしてやるんだから、さっさとかかって来るニャ! 早くしないと意味も無くあたしをかばって死んだオルドの肉体が、嫌な臭いを放って獣を呼び寄せて食べられて無くなってしまうニャ。そしたら再生するのがめんどくさくなるニャ。てか既にめんどくさいニャ」
「ま、まだ生きてます……そして相変わらず辛辣です」
生きている事をアピールするオルド。
「では行きまスー! 魔装でスー!」
スーの周りを風の渦が巻きその風が消滅すると、天女を思わせるような羽衣をまとった姿で現れる。
飛行魔法というよりは、羽衣によって空中にフワフワ浮かんでいる感じのスー。
子猫師匠は魔装はせず、猫の手のようなナックルタイプの魔装具を装着するだけに止める。
「ほう。これはまた珍しい魔装ニャ」
「あなたは魔装しないんでスか?」
「魔装が必要かどうかは、戦ってみてから決めるニャ!」
「その油断。後悔させてあげまスー!」
一方、デスと対峙しているフィー。
「どうやらあちらは始まったようデス。こっちもやるデス」
「そうですね。手間取ってシャル様に横槍を入れられるとうっとうしいですからね。早く戦いましょう」
「行くデス! 魔装デス!」
「魔装!!」
子猫師匠達と違い、双方同時に魔装するフィーとデス。
漆黒の闇に覆われるデス。
その闇の中から、全身黒ずくめのスーツのような魔装衣をまとい、ライフル銃型の魔装具を持ったデスが現れる。
「ライフルタイプの魔装具。やはりオルドを狙撃したのはあなたでしたか」
「そうデス。デスが狙撃したんデス。もっとも、狙ったのはシャル女王の方デスが邪魔されたデス」
「全く。何故もっとちゃんと策を練ってから攻撃しないんですか!? そうすれば確実にシャル様を仕留められたのに」
「あ、あんた一体どっちの味方なんデス!?」
「ああ失礼。つい心の声が出てしまいました。いやしかし、闇使いが2人居るんです。上手く協力すれば殺れるかも?」
「て、敵ながら怖いお人デス。でもあなたの相手はデスデス! 覚悟するデス! ダークネスフィールドデス!」
「フニャッ!?」
フィーの声が聞こえた訳では無いが、バッとフィーの方を見る子猫師匠。
「ん~? どうしたんでスか~?」
「いや、今何か強烈な殺気を感じたニャ」
「あっちの方向という事はおそらくデスの殺気でスー。でも安心するでスー。こうやって1対1の形になった以上、スー達は決して相手の戦いの邪魔はしないでスー」
「まあ例え狙撃して来たとしても、あたしには通用しない……ニャッ!!」
いきなり目の前の空間に猫パンチを繰り出す子猫師匠。
「あのデカイ奴と違って、殺気も出さずにさり気なく攻撃して来るなんて、中々やるニャ。極限まで圧縮された空気の弾丸ニャ?」
「でも防がれちゃったでスー。どんどん行くでスー」
あらゆる角度から襲って来る弾丸。しかし、そのことごとくを猫パンチで落として行く子猫師匠。
「ニャッ! ニャッ! ウニャッ! フニャニャニャニャーッ!」
「うう~、全部落とされちゃったでスー」
一方フィーは、暗闇に呑まれたまま放置されていた。
(全然仕掛けて来ませんね? いきなり現れて驚かそうっていう魂胆ですか? ユーキさんじゃあるまいし、私はそんな事では驚きませんよ?)
フィーがほったらかしにされていた頃、違和感を感じ始めていた子猫師匠。
(妙だニャ? あいつの魔装具はあんなホンワカした感じなのに、攻撃が鋭過ぎるニャ。魔装具とはその形状と性能が比例するもの。あいつの魔装具はとてもそんな鋭い攻撃をする感じじゃないニャ。となると、ニャ)
「さっきからのこの攻撃、お前じゃないニャ!?」
子猫師匠の指摘に、明らかに動揺するスー。
「なっ!? ななななな! 何を言ってるんでスー!? ずっとスーが攻撃してるじゃないでスか!? スー以外に誰が攻撃してるって言うんでスー!?」
「うん、分かりやすい奴ニャ」
「ささ、さあ! 行くでスー! 覚悟するでスー!」
「その音ニャ!」
「ギクッ!」
子猫師匠の言葉にドキッとなるスー。
「さっきからお前が発している音。いや、音というより高周波ニャ。その高周波であたしの位置を知らせてるんじゃないのかニャ?」
「こここ! 高周波なんて発してないでスー! 大体そんな音、人間に聞こえる訳ないでスー!」
「あたしは猫ニャ。猫の耳は人間には聞こえない高周波の音を聞き分けられるニャ」
「そんな……この音を聞き分けられるのは、スーとデスだけだと思ってたでスー」
「白状したニャ。大方、お前の知らせた位置に遠距離からデスデスが狙撃して、お前が風で弾道を操作してたってとこじゃないかニャ? 撃って来るタイミングさえ分かれば、あとはお前が操作した風の流れを見れば簡単に防げるニャ」
「全部バレてまスー。でも、スー達のコンビ技はこれだけじゃ無いでスー!」
スーが子猫師匠と距離を取ると、デスの作り出した闇が子猫師匠達をも覆い尽くして行く。
「この闇の中では、スーの位置を知ることも風を見る事も出来ないでスー。でもスーは音であなたの位置が分かりまスー。これで終わりでスー」
暗闇の中で、やれやれといった表情をする子猫師匠。
「やっぱりお前はあたしよりバカ、ニャッ!」
子猫師匠が爪で空を切り裂くと、5つの風の刃がスーに襲いかかる。
その内のいくつかがスーに傷を負わせる。
「そんなっ!? 何故スーの位置が分かるんでスー!? 見えない筈でスー!?」
「あたしは猫だと言った筈ニャ。猫は夜行性ニャ。この程度の暗闇、屁でもないニャ。そして……この辺ニャッ!」
再び狙撃して来た弾丸を手で払い落とすと同時に、その方向に向けて風の刃を飛ばす子猫師匠。
だがその刃はデスではなく、未だ放置されたままのフィーの顔をかすめて行った。
(敵の攻撃!? いや、今のはシャル様の風の刃。まさか私を狙って? ふ~ん……殺すっ!!)
「チッ! 外したかニャ!?」
「むむ、向こうから恐ろしい殺気を感じるでスー! ま、まるで悪魔みたいでスー!」
「まあ、魔族には違いないニャ」
フィー対デスの図式が出来上がる。
「ほら、仕方なくお前の相手をしてやるんだから、さっさとかかって来るニャ! 早くしないと意味も無くあたしをかばって死んだオルドの肉体が、嫌な臭いを放って獣を呼び寄せて食べられて無くなってしまうニャ。そしたら再生するのがめんどくさくなるニャ。てか既にめんどくさいニャ」
「ま、まだ生きてます……そして相変わらず辛辣です」
生きている事をアピールするオルド。
「では行きまスー! 魔装でスー!」
スーの周りを風の渦が巻きその風が消滅すると、天女を思わせるような羽衣をまとった姿で現れる。
飛行魔法というよりは、羽衣によって空中にフワフワ浮かんでいる感じのスー。
子猫師匠は魔装はせず、猫の手のようなナックルタイプの魔装具を装着するだけに止める。
「ほう。これはまた珍しい魔装ニャ」
「あなたは魔装しないんでスか?」
「魔装が必要かどうかは、戦ってみてから決めるニャ!」
「その油断。後悔させてあげまスー!」
一方、デスと対峙しているフィー。
「どうやらあちらは始まったようデス。こっちもやるデス」
「そうですね。手間取ってシャル様に横槍を入れられるとうっとうしいですからね。早く戦いましょう」
「行くデス! 魔装デス!」
「魔装!!」
子猫師匠達と違い、双方同時に魔装するフィーとデス。
漆黒の闇に覆われるデス。
その闇の中から、全身黒ずくめのスーツのような魔装衣をまとい、ライフル銃型の魔装具を持ったデスが現れる。
「ライフルタイプの魔装具。やはりオルドを狙撃したのはあなたでしたか」
「そうデス。デスが狙撃したんデス。もっとも、狙ったのはシャル女王の方デスが邪魔されたデス」
「全く。何故もっとちゃんと策を練ってから攻撃しないんですか!? そうすれば確実にシャル様を仕留められたのに」
「あ、あんた一体どっちの味方なんデス!?」
「ああ失礼。つい心の声が出てしまいました。いやしかし、闇使いが2人居るんです。上手く協力すれば殺れるかも?」
「て、敵ながら怖いお人デス。でもあなたの相手はデスデス! 覚悟するデス! ダークネスフィールドデス!」
「フニャッ!?」
フィーの声が聞こえた訳では無いが、バッとフィーの方を見る子猫師匠。
「ん~? どうしたんでスか~?」
「いや、今何か強烈な殺気を感じたニャ」
「あっちの方向という事はおそらくデスの殺気でスー。でも安心するでスー。こうやって1対1の形になった以上、スー達は決して相手の戦いの邪魔はしないでスー」
「まあ例え狙撃して来たとしても、あたしには通用しない……ニャッ!!」
いきなり目の前の空間に猫パンチを繰り出す子猫師匠。
「あのデカイ奴と違って、殺気も出さずにさり気なく攻撃して来るなんて、中々やるニャ。極限まで圧縮された空気の弾丸ニャ?」
「でも防がれちゃったでスー。どんどん行くでスー」
あらゆる角度から襲って来る弾丸。しかし、そのことごとくを猫パンチで落として行く子猫師匠。
「ニャッ! ニャッ! ウニャッ! フニャニャニャニャーッ!」
「うう~、全部落とされちゃったでスー」
一方フィーは、暗闇に呑まれたまま放置されていた。
(全然仕掛けて来ませんね? いきなり現れて驚かそうっていう魂胆ですか? ユーキさんじゃあるまいし、私はそんな事では驚きませんよ?)
フィーがほったらかしにされていた頃、違和感を感じ始めていた子猫師匠。
(妙だニャ? あいつの魔装具はあんなホンワカした感じなのに、攻撃が鋭過ぎるニャ。魔装具とはその形状と性能が比例するもの。あいつの魔装具はとてもそんな鋭い攻撃をする感じじゃないニャ。となると、ニャ)
「さっきからのこの攻撃、お前じゃないニャ!?」
子猫師匠の指摘に、明らかに動揺するスー。
「なっ!? ななななな! 何を言ってるんでスー!? ずっとスーが攻撃してるじゃないでスか!? スー以外に誰が攻撃してるって言うんでスー!?」
「うん、分かりやすい奴ニャ」
「ささ、さあ! 行くでスー! 覚悟するでスー!」
「その音ニャ!」
「ギクッ!」
子猫師匠の言葉にドキッとなるスー。
「さっきからお前が発している音。いや、音というより高周波ニャ。その高周波であたしの位置を知らせてるんじゃないのかニャ?」
「こここ! 高周波なんて発してないでスー! 大体そんな音、人間に聞こえる訳ないでスー!」
「あたしは猫ニャ。猫の耳は人間には聞こえない高周波の音を聞き分けられるニャ」
「そんな……この音を聞き分けられるのは、スーとデスだけだと思ってたでスー」
「白状したニャ。大方、お前の知らせた位置に遠距離からデスデスが狙撃して、お前が風で弾道を操作してたってとこじゃないかニャ? 撃って来るタイミングさえ分かれば、あとはお前が操作した風の流れを見れば簡単に防げるニャ」
「全部バレてまスー。でも、スー達のコンビ技はこれだけじゃ無いでスー!」
スーが子猫師匠と距離を取ると、デスの作り出した闇が子猫師匠達をも覆い尽くして行く。
「この闇の中では、スーの位置を知ることも風を見る事も出来ないでスー。でもスーは音であなたの位置が分かりまスー。これで終わりでスー」
暗闇の中で、やれやれといった表情をする子猫師匠。
「やっぱりお前はあたしよりバカ、ニャッ!」
子猫師匠が爪で空を切り裂くと、5つの風の刃がスーに襲いかかる。
その内のいくつかがスーに傷を負わせる。
「そんなっ!? 何故スーの位置が分かるんでスー!? 見えない筈でスー!?」
「あたしは猫だと言った筈ニャ。猫は夜行性ニャ。この程度の暗闇、屁でもないニャ。そして……この辺ニャッ!」
再び狙撃して来た弾丸を手で払い落とすと同時に、その方向に向けて風の刃を飛ばす子猫師匠。
だがその刃はデスではなく、未だ放置されたままのフィーの顔をかすめて行った。
(敵の攻撃!? いや、今のはシャル様の風の刃。まさか私を狙って? ふ~ん……殺すっ!!)
「チッ! 外したかニャ!?」
「むむ、向こうから恐ろしい殺気を感じるでスー! ま、まるで悪魔みたいでスー!」
「まあ、魔族には違いないニャ」
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