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第1章2節 学園生活/慣れてきた二学期
第71話 帝国建国祭パレード
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翌日、九月二十八日。この日は帝国建国記念日と呼ばれる祝祭日。初代皇帝マーリンが帝国の建国を宣言した日である。
自国の誕生日とも呼べる日、当然これを祝わない民はいない。政治体制を王国に変えてもなお、建国記念日は特別な日。城下町には出店や大道芸人が集い、日常がひっくり返ったかのような騒ぎを巻き起こす。
魔法学園も建国祭への参加を奨励しており、九月二十八日は必ず休み、元々休日であっても後日振替休日が設けられることになっている。今回は平日なので、学園は普通に休みだった。
「というわけで。やってきました城下町」
「……ああ」
エリスとアーサーはよそ行きの服に着替え、城下町に出ていた。時間は午前九時頃。中央広場には屋台が立ち並び、芸術家が即興で作品を作ったり大道芸人が芸を披露したりしている。
「すっごい混んでる……普段だって人多いなって思うのに」
「……ナイトメアを納めるように命令が出ているのにこれか」
「そうなんだよね、ナイトメアがいなくてこれなんだよね……イングレンスの人々の、十分の一ぐらいが今ここにいそう」
目を白黒させながら、自分達のペースで通りを歩く。
「ん……」
「どうした」
「あそこで絵を描いているの……」
荷台を出している褐色肌の女性の近くに、大勢の人が詰めかけている。
彼女は順番が回ってきた人の腕を取り――
そこに霧状の絵具を用いて、見事な絵を描いていく。
「ニース先生だぁ」
「芸術家も兼ねてるとは聞いていたが」
「えーっと何々……」
列を避けつつ立て看板の文字を読む。
「ぼでーぺいんてぃんぐぅ……」
「肉体に絵を描くのか」
「……」
「……やるのか」
「汚くなっちゃうから我慢するぅ……」
名残惜しそうに、ニースの出店を見送りながら、歩いていくと――
「あうっ」
「おや?」
「……すみません、ぶつかっちゃいました」
「いえいえ結構です。これだけ人が多いのですから、逆に人を避けるのが無理というものでしょう」
エリスがぶつかった相手は白いローブを着た女性だった。
顔はやや皺に覆われている。恐らくかなり年がいっているだろう。
「ところでお嬢様、お詫びと言っては何ですが、こちらのハンカチをどうぞ」
「え、あ、はいどうも」
「これは私達の同胞が丹精込めて作った物でしてねえ。その手法は帝国時代から続く魔力を用いない方式の羽織機で……」
「は、はあ……」
「……」
人込みに紛れるようにして、
女性と同じ白いローブの人間が、
自分達を少しずつ取り囲もうとしている。
「行くぞ」
「え?」
「ああ、お待ちになって! まだ技術の説明が――」
女性の言葉を聞き終える前に、アーサーはエリスの手首を掴み、後ろを振り向かずに立ち去る。
「……」
「……全く。せっかちな子供達ねえ……」
すると他の人間が、配布していたハンカチに興味を示してきた。
「まあ! こちらのハンカチを素晴らしいと言ってくださるのね! このハンカチは帝国時代に用いられた羽織機で作られたもので――」
「そう、そうです! 故に今こそ、帝国の復活が求められているのです――!!」
アーサーは空いているベンチを見つけ、そこにエリスを座らせる。
そして彼女からハンカチを取り上げるが、突然のことにエリスは戸惑ってばかりである。
「……どうしたの急に」
「あの女は危険だ」
「……はぁ」
「あの女以外にも、白いローブを着た連中が大勢いた……奴らには決して関わらない方がいい」
「……」
「……このハンカチは捨てるぞ。いいな?」
「うん……よく見てみたら、デザインださいし」
エリスが頷いた後、アーサーは近くにあったゴミ箱に、蓮の花がどでかく描かれたハンカチを捨てる。
「……さて。気を取り直して、どこに行こうか」
「どこでもいいぞ」
「そういうの困る。主君命令です。どこで何をしたいか具体的に明示してください」
「……」
すると突然トランペットの音が辺りに響き渡った。
「この音は……」
「もしかしてパレードじゃない? だとしたらラッキー……せっかくだから見ていこうよ」
「……ここでいいのか。前の方には行かないのか」
「うん。王族の方を死んでも見たいって程酔狂じゃないし……ここからで十分だよ」
二人はベンチに座ったまま広場を眺めることにした。
広場にごった返していた人々は、トランペットの音が聞こえるや否や直ぐに脇にはけて道を作る。
そうして出来上がった道を、何かが通ってくるのを今か今かと待ち構えていた。
そして数分もしないうちに、それはやってきた。
王城の門が空き、中から騎士と鼓笛隊が列になって出てくる。
よく磨かれた銀の鎧と、身体にフィットしたワイシャツ。顔面を全て覆う兜と、縦長で羽飾りがついた帽子。鋭利な剣に堅牢な盾、吹奏楽器に打楽器。彼らの身に着けている物全てに薔薇を象った紋章が刻まれている。
そのような王国直属の兵士、赤薔薇の騎士の波と厳かな行進曲に囲まれて、二台の馬車がゆっくりと進んできた。
「あの方がハインライン十四世かぁ……」
「グレイスウィル現国王。この国で最も偉い人間だな」
「もう、無礼が過ぎる言い方しちゃって。それ王国所属の人に言ったら、ただじゃ済まされない?」
「……」
エリス達も、そして人々の視線も、自然と先頭の馬車の中の人間に向けられる。
少しだけ灰色が混じった、緩やかな長髪と顎髭。顔にはいくつもの皺が浮かび、目つきは優和で朝焼けのような黄色い瞳が美しい。緋色の外套を羽織り、ビロードで作られ、端麗な装飾が施された服を纏い、そして黄金が輝く王冠を被っている。
彼こそがハインライン十四世、グレイスウィル王国の現国王である。彼を乗せた馬車は、中央通りを通って広場まで到着する。
大勢の人々から信頼を集める国王は、歓声を受けると手を振って応えた。
続いてやってきた馬車の中の人物にも、人々の視線と歓声が向けられる。
「さて、次だね」
「ハルトエル王太子とメリエル妃。後は……王女か」
「一番上の王女さまだっけ。んー……? 王太子さまとお妃さまは見えるけど、王女さまは見えないなあ?」
「間近で見ているわけではないから、丁度死角に入っているかもしれない」
「そうなのかなあ」
ハルトエル王太子は、ハインライン十四世の長男であり、血が繋がった親子である。父と同様の美しい黄色の瞳だったが、髪色は麦穂のような黄金色で、顔付きは勇ましく整っている。彼もまた緋色のマントを羽織り、こちらは銀の甲冑を身に着けていた。
一方のメリエルは、薄い水色のドレスを身に纏い、長い橙色の髪を頭の頂点で結った、爽やかで優雅な雰囲気の女性だった。白金でできたティアラが煌めいて輝く。
「もう向こう行っちゃうかな……」
「あの先には麦畑しかないはずだが」
「このパレード用に魔法陣が設置されてるんだって。それで順に階層を巡っていって、第一階層に到着したら一気に王城まで戻るらしいよ」
「……魔法陣とは凄いものだな」
「本当にね」
エリスは立ち上がり、右腕を頭の上を通過させて伸ばし身体をほぐす。パレードを見ていた他の人々も、徐々に広場の中心に戻り出す。
「さて、パレードも見れたことだし……屋台とか見にいこうよ」
「待て」
「へっ?」
突然止められ、出鼻を挫かれて戸惑うエリスの手首を、
アーサーは固く掴んだ。
「え……」
「人混みに一人で行ったらはぐれる。一緒に行動した方が良いと考えた」
「……」
突然の行動に目をぱちぱちさせたが、最終的には頷いて許可を出したエリス。
「でも、一つお願い」
「何だ」
「さっきもそうだったけど……掴むなら、手首じゃなくって、手にして欲しいな。いいでしょ?」
「……ああ」
返事をしてから、エリスの手を掴み直すアーサー。
行き場を無くした指が自然と絡み合う。
「うん……それじゃ。この辺り散歩しようか」
「ああ」
自国の誕生日とも呼べる日、当然これを祝わない民はいない。政治体制を王国に変えてもなお、建国記念日は特別な日。城下町には出店や大道芸人が集い、日常がひっくり返ったかのような騒ぎを巻き起こす。
魔法学園も建国祭への参加を奨励しており、九月二十八日は必ず休み、元々休日であっても後日振替休日が設けられることになっている。今回は平日なので、学園は普通に休みだった。
「というわけで。やってきました城下町」
「……ああ」
エリスとアーサーはよそ行きの服に着替え、城下町に出ていた。時間は午前九時頃。中央広場には屋台が立ち並び、芸術家が即興で作品を作ったり大道芸人が芸を披露したりしている。
「すっごい混んでる……普段だって人多いなって思うのに」
「……ナイトメアを納めるように命令が出ているのにこれか」
「そうなんだよね、ナイトメアがいなくてこれなんだよね……イングレンスの人々の、十分の一ぐらいが今ここにいそう」
目を白黒させながら、自分達のペースで通りを歩く。
「ん……」
「どうした」
「あそこで絵を描いているの……」
荷台を出している褐色肌の女性の近くに、大勢の人が詰めかけている。
彼女は順番が回ってきた人の腕を取り――
そこに霧状の絵具を用いて、見事な絵を描いていく。
「ニース先生だぁ」
「芸術家も兼ねてるとは聞いていたが」
「えーっと何々……」
列を避けつつ立て看板の文字を読む。
「ぼでーぺいんてぃんぐぅ……」
「肉体に絵を描くのか」
「……」
「……やるのか」
「汚くなっちゃうから我慢するぅ……」
名残惜しそうに、ニースの出店を見送りながら、歩いていくと――
「あうっ」
「おや?」
「……すみません、ぶつかっちゃいました」
「いえいえ結構です。これだけ人が多いのですから、逆に人を避けるのが無理というものでしょう」
エリスがぶつかった相手は白いローブを着た女性だった。
顔はやや皺に覆われている。恐らくかなり年がいっているだろう。
「ところでお嬢様、お詫びと言っては何ですが、こちらのハンカチをどうぞ」
「え、あ、はいどうも」
「これは私達の同胞が丹精込めて作った物でしてねえ。その手法は帝国時代から続く魔力を用いない方式の羽織機で……」
「は、はあ……」
「……」
人込みに紛れるようにして、
女性と同じ白いローブの人間が、
自分達を少しずつ取り囲もうとしている。
「行くぞ」
「え?」
「ああ、お待ちになって! まだ技術の説明が――」
女性の言葉を聞き終える前に、アーサーはエリスの手首を掴み、後ろを振り向かずに立ち去る。
「……」
「……全く。せっかちな子供達ねえ……」
すると他の人間が、配布していたハンカチに興味を示してきた。
「まあ! こちらのハンカチを素晴らしいと言ってくださるのね! このハンカチは帝国時代に用いられた羽織機で作られたもので――」
「そう、そうです! 故に今こそ、帝国の復活が求められているのです――!!」
アーサーは空いているベンチを見つけ、そこにエリスを座らせる。
そして彼女からハンカチを取り上げるが、突然のことにエリスは戸惑ってばかりである。
「……どうしたの急に」
「あの女は危険だ」
「……はぁ」
「あの女以外にも、白いローブを着た連中が大勢いた……奴らには決して関わらない方がいい」
「……」
「……このハンカチは捨てるぞ。いいな?」
「うん……よく見てみたら、デザインださいし」
エリスが頷いた後、アーサーは近くにあったゴミ箱に、蓮の花がどでかく描かれたハンカチを捨てる。
「……さて。気を取り直して、どこに行こうか」
「どこでもいいぞ」
「そういうの困る。主君命令です。どこで何をしたいか具体的に明示してください」
「……」
すると突然トランペットの音が辺りに響き渡った。
「この音は……」
「もしかしてパレードじゃない? だとしたらラッキー……せっかくだから見ていこうよ」
「……ここでいいのか。前の方には行かないのか」
「うん。王族の方を死んでも見たいって程酔狂じゃないし……ここからで十分だよ」
二人はベンチに座ったまま広場を眺めることにした。
広場にごった返していた人々は、トランペットの音が聞こえるや否や直ぐに脇にはけて道を作る。
そうして出来上がった道を、何かが通ってくるのを今か今かと待ち構えていた。
そして数分もしないうちに、それはやってきた。
王城の門が空き、中から騎士と鼓笛隊が列になって出てくる。
よく磨かれた銀の鎧と、身体にフィットしたワイシャツ。顔面を全て覆う兜と、縦長で羽飾りがついた帽子。鋭利な剣に堅牢な盾、吹奏楽器に打楽器。彼らの身に着けている物全てに薔薇を象った紋章が刻まれている。
そのような王国直属の兵士、赤薔薇の騎士の波と厳かな行進曲に囲まれて、二台の馬車がゆっくりと進んできた。
「あの方がハインライン十四世かぁ……」
「グレイスウィル現国王。この国で最も偉い人間だな」
「もう、無礼が過ぎる言い方しちゃって。それ王国所属の人に言ったら、ただじゃ済まされない?」
「……」
エリス達も、そして人々の視線も、自然と先頭の馬車の中の人間に向けられる。
少しだけ灰色が混じった、緩やかな長髪と顎髭。顔にはいくつもの皺が浮かび、目つきは優和で朝焼けのような黄色い瞳が美しい。緋色の外套を羽織り、ビロードで作られ、端麗な装飾が施された服を纏い、そして黄金が輝く王冠を被っている。
彼こそがハインライン十四世、グレイスウィル王国の現国王である。彼を乗せた馬車は、中央通りを通って広場まで到着する。
大勢の人々から信頼を集める国王は、歓声を受けると手を振って応えた。
続いてやってきた馬車の中の人物にも、人々の視線と歓声が向けられる。
「さて、次だね」
「ハルトエル王太子とメリエル妃。後は……王女か」
「一番上の王女さまだっけ。んー……? 王太子さまとお妃さまは見えるけど、王女さまは見えないなあ?」
「間近で見ているわけではないから、丁度死角に入っているかもしれない」
「そうなのかなあ」
ハルトエル王太子は、ハインライン十四世の長男であり、血が繋がった親子である。父と同様の美しい黄色の瞳だったが、髪色は麦穂のような黄金色で、顔付きは勇ましく整っている。彼もまた緋色のマントを羽織り、こちらは銀の甲冑を身に着けていた。
一方のメリエルは、薄い水色のドレスを身に纏い、長い橙色の髪を頭の頂点で結った、爽やかで優雅な雰囲気の女性だった。白金でできたティアラが煌めいて輝く。
「もう向こう行っちゃうかな……」
「あの先には麦畑しかないはずだが」
「このパレード用に魔法陣が設置されてるんだって。それで順に階層を巡っていって、第一階層に到着したら一気に王城まで戻るらしいよ」
「……魔法陣とは凄いものだな」
「本当にね」
エリスは立ち上がり、右腕を頭の上を通過させて伸ばし身体をほぐす。パレードを見ていた他の人々も、徐々に広場の中心に戻り出す。
「さて、パレードも見れたことだし……屋台とか見にいこうよ」
「待て」
「へっ?」
突然止められ、出鼻を挫かれて戸惑うエリスの手首を、
アーサーは固く掴んだ。
「え……」
「人混みに一人で行ったらはぐれる。一緒に行動した方が良いと考えた」
「……」
突然の行動に目をぱちぱちさせたが、最終的には頷いて許可を出したエリス。
「でも、一つお願い」
「何だ」
「さっきもそうだったけど……掴むなら、手首じゃなくって、手にして欲しいな。いいでしょ?」
「……ああ」
返事をしてから、エリスの手を掴み直すアーサー。
行き場を無くした指が自然と絡み合う。
「うん……それじゃ。この辺り散歩しようか」
「ああ」
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