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第1章2節 学園生活/慣れてきた二学期
イングレンスの歩き方 第1章2節の登場人物・地名・用語編
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どんな風に重要なのかは今後のお楽しみ!
<登場人物>
【】が人間、『』がナイトメア。
ここに書いていないキャラは覚えなくても大丈夫。
☆【アザーリア・フェリス】
二年生の生徒。演劇部と生徒会所属。
ニンフ族であり、背中には翅が生えている。
裕福な商会出身の生徒で、才色兼備を地で行く優等生。
若者とは思えない色香を醸し出しており、エリスはメロメロになってしまった。
☆『ルサールカ』
アザーリアのナイトメア。青い肌の精霊。
普段はアザーリアが羽織っているショールへと変貌している。
☆【ダレン・ロイド】
二年生の生徒。演劇部と武術部に所属。
筋骨隆々な好青年。アザーリアとはそこそこ仲がいい。
☆『リグレイ』
ダレンのナイトメア。赤土色のゴーレム。
※【マイケル】
二年生の生徒。演劇部所属。
脚本を書いたり演技指導や演出を構成する総監督。
普段から演劇のことを考えている為、口調が大仰。
仲間のことを強く信頼している。
※『アラト』
マイケルのナイトメア。黄色いメガホン。
誰かの頭に乗っかるのが大好き。
※【マチルダ・アーミュ】
二年生の生徒。演劇部と魔術研究部に所属。
宮廷魔術師マーロンの娘で、父から受け継いだ魔術の才を舞台の演出に用いている。
明るい性格で友達も多い。
※『マキナ』
マチルダのナイトメア。機械仕掛けの兎。動くと軋む音がする。
※【ラディウス・ウィルソン】
二年生の生徒。演劇部所属。
主に悪役を演じることが多い。素の性格もかなりひねくれており、毒舌である。
☆【リリアン】
二年生の生徒。生徒会所属。
しっかり者の性格で、率先して行動する生徒思いな人物。
暴力的なフォルスのような生徒も、自分のことのように心配している。
☆『アッシュ』
リリアンのナイトメア。とんがり帽子。
リリアンの頭の上に乗っていることが多く、自立して魔法を行使することが可能。
【ロシェ】
二年生の生徒。生徒会所属。
黒猫の獣人であり、性格も猫らしく気紛れ。
リリアンとは古くからの知り合いであり、時折彼女を心配する様子が見られる。
『グレッザ』
ロシェのナイトメア。頭巾を被った鼠。
【フォルス・ガンド】
二年生の生徒。
横暴で素行の悪い生徒であり、目を付けられている。
研鑽大会にて魔術大麻を利用し、現在王国の診療所に入所中。
☆【ノーラ・ドゥルク・ジェスパー】
四年生の生徒。生徒会と園芸部所属。
純血のドワーフ族で、身長が他の生徒の半分程度しかない。本人も気にしている。
性格はさっぱりとしており、淡々としている。他人をよく気にする優しい一面もある。
サラやヴィクトールからすると、同じ課外活動の先輩という立ち位置である。
また、銀髪の生徒と知り合いである。
☆『ヒヨリン』
ノーラのナイトメア。黄色いひよこ。
☆【パーシー・アンダーソン】
四年生の生徒。生徒会と魔術研究部所属。
眼鏡を着用した知的な印象の生徒。
しかし実際はというと、よくわからない魔法具を作るのが大好きな変人。
よく実験を失敗しては怒られている。でもめげないし懲りない。
こんな調子だが銀髪の生徒と知り合いである。
☆『ソロネ』
パーシーのナイトメア。一つ目一つ足の魔物、アーリマン。色は赤。
パーシーが背負っている箱に入っているのが定位置。
【クオーク】
三年生の生徒。生徒会所属。
目付きがかなり悪い為、一見では生徒会だと思えない。
同学年のガゼルやシャゼムとは友人。
【シャゼム】
三年生の生徒。武術部所属。
ルシュドは稽古をつけてもらった仲。同学年のガゼルやクオークとは友人。
獅子の獣人であり、体格が大きくふさふさしている。
外見とは裏腹に人当たりがよく優しい。
また、おばあちゃんっ子である。
※【ジョンソン・ハーレー】
グレイスウィル王国騎士団長。国王ハインラインの世話係も務める立派な仕事人。
しかしプライベートでは残念な面が目立ち、レオナへの好意をずっと伝えられないでいる。
※『アークライン』
ジョンソンのナイトメア。全身甲冑の生命体。
騎士団長代理もこなす仕事人。ジョンソンとの連携力も高いが、恋愛下手なのには辟易している。
※【アルベルト】
グレイスウィル王国騎士団の一人。狐の獣人だが鎧はばっちり着ている。
気楽なおじさんといった性格で、よくも悪くも適当。だが仕事はしっかりこなす。
特に若者に絡むのが大好き。葉巻をよく吸う。
※【カイル】
グレイスウィル王国騎士団の一人。端正な顔立ちだが丸刈りである。
個人の実力は相当だが、経験は浅い新人騎士。
どんな時でも冷静だが、時々動揺してしまい動けなくなる時がある。
※『イズヤ』
カイルのナイトメア。鬼の面を被り、妖精のような翅が生えた幼女。
「イズヤは〇〇だぜ」という独特の語順で話す。
※【レーラ】
グレイスウィル王国騎士団の一人。青髪で美人な女騎士。種族は魚人。
熟練の王国騎士であり、冷静な性格。女らしさも十分。
アルベルトとは同期で親しい間柄。
☆【ウェンディ・ルイス】
グレイスウィル王国騎士団の一人。魚人のハーフである。
小柄で騎士どころか大人とも思えないが、実力はそこそこ。
カイルに好意を寄せているが、それを切り出せないでいる。
☆『ロイ』
ウェンディのナイトメア。青いコボルト。
訛りの強い口調で話し、恋愛下手なウェンディを容赦なくどつく。
※【ブルーノ】
ウェルザイラ家宮廷魔術師。紫のローブを着用している。
普段は研鑽大会で実況を担当することが多い。
※『マキノ』
ブルーノのナイトメア。活力がなさそうな青肌の幼女。
ブルーノの実況の解説を担当している。愛称はマッキー。
☆【ローザ・エンシス】
アールイン家宮廷魔術師。眼鏡を着用した女性。
性格がかなり悪いが実力は相当。
上司であるトレックのことは「クソチビ」と呼んで嫌がっている。
☆『ネムリン』
ローザのナイトメア。ふかふかの羊。「ネム~」と喋る。
☆【アルシェス・ディック】
アールイン家宮廷魔術師。赤いローブのチャラチャラした印象の男性。
口調もチャラ男のそれだが、実力は相当。
同期のローザにちょっかいを出すことが多いが、本人からウザがられている。
☆『ユフィ』
アルシェスのナイトメア。木の肌を持つドリアード。
引っ込み思案な性格で、言葉を発するのに時間がかかる。主君からは溺愛されている。
【マーロン・アーミュ】
ウィングレー家宮廷魔術師。白い兎の獣人。落ち着いた性格。
演劇部のマチルダは一人娘であり、彼の自慢である。
【フィルロッテ・ロイス・ウィングレー】
ウィングレー家宮廷魔術師。当主ルドミリアの従妹に当たる。
自分をカワイイと信じて疑わないぶりっ子。素の性格は自分本位でわがまま。
とはいえぶりっ子であることは周囲にバレているし、それが災いして損害を被ることもある。
【ハインライン・ロイス・プランタージ・グレイスウィル/ハインライン十四世】
グレイスウィル現国王。聡明で思慮深い王。年齢は78で、身体に老化が目立ってきている。
『ベロア』
ハインラインのナイトメア。赤毛のカーバンクル。
おしゃまな性格で、よくも悪くもハインラインとは性格が真逆。
【ハルトエル・ロイス・プランタージ・グレイスウィル】
グレイスウィル王太子、次期国王候補。父ハインラインが席を空けている際には、代理で公務を行うこともある。
【メリエル・ロイス・プランタージ・グレイスウィル】
グレイスウィル王太子妃、ハルトエルの妻。
※【ミュゼア】
ケルヴィン国の『大賢者』。実質的にケルヴィン国を取りまとめているのは彼女である。
血に染まったかのような、赤い髪や瞳を持つ。
口数は多くないが女性の色香を醸し出している。
※【アルトリオス・エルナルミナス】
寛雅たる女神の血族の長。
人間よりエルフが素晴らしいと信じて疑わない、とても厄介な人物。
ハンスからすると上司に当たる。
【カストル】
クロンダイン国革命軍の指導者。
迷彩柄の服に身を包み、顔は髭も髪も切り揃えられていない。
常に目が虚ろであり、何を考えているのか読めない。
また、特に目立った出自もなく、ぽっと出の人物なのだそう。
【ライナス・ブランド】
トールマンの互助組織「ミョルニル会」の会長。
アフロヘアーが特徴的だが、性格は落ち着いていて優しい。
ヒルメの父親でもあり、娘からは慕われている。
☆【イアン・グロスティ】
グロスティ商会長。実質的にリネス市の運営方針を決めているのも彼なので、リネス市の代表とも言える。
性格は真面目で頭がいい。人が何を考えているのか見抜く力を持ち、商才は抜群。
また、髪に寝癖がついているのが許せない。
☆【オレリア】
イアンのメイド。最近雇われたようだ。
表情を出すことは少ないが、よく仕事をこなす。
☆【トパーズ・シスバルド】
シスバルド商会長。宝石をまとったドレスを着用していることが多い、初老の女性。
お節介焼きが好きで積極的に人と関わりに行く。
親しい人からは「トシ子さん」と呼ばれる。
【ラールス・ネルチ】
ネルチ家当主、ネルチ商会長。出っ歯と糸目と低身長が特徴的な男。
最新技術の研究にも余念がない。
※【ハンニバル・アルビム】
アルビム商会長。獣人と思うような巨体だが人間である。
力で押し通す豪快な面が目立つが、一方で素性をあまり明かしておらず、腹の読めない男である。
魔術大麻の横流しといった黒い噂も絶えない。
※『カルダゴ』
ハンニバルのナイトメア。黒い巨躯の馬。
言葉を発することはないが、威圧感は相当なもの。
会長であるハンニバルと同等の権威を持つ。
☆【ヘカテ・フリズ・レインズグラス・イズエルト】
イズエルト王国現女王。ウェンディゴ族で、頭髪が冠のように凍っている。
心優しい女王だが、それ故に背負い込みすぎる傾向があり、様々な臣下から心配されている。
イリーナは娘であり第一王女である。
リーシャとは顔馴染みであり、彼女の身を案じている節がある。
☆『マーク』
ヘカテのナイトメア。人狼の戦士。
恐ろしい外見をしているが、部下である騎士達や主君ヘカテのことを考えて行動している。
☆【ルナリス】
謎の魔術協会『カムラン』の教会長。恰幅のいい体格で、どこか傲慢で抜けている面がある。
多くの人から『人を率いる器ではない』と評価されているが……
☆【ヴィーナ】
キャメロット魔術協会長。ニンフ族であり妖艶な美しさを持つ。
☆【ヘンリー八世】
イングレンス聖教会大司教。教祖エリザベスの教えを世界に広めることを使命としている。
【ゼラ・マームグレン】
第二階層で店を営む女性。素直じゃない性格の老婆。
『ハワード』
ゼラのナイトメア。黒くてスマートな外見の犬。
※【エマ】
女傭兵。身長がかなり小さい為一見では子供と間違えそうになる。
しかし性格はかなり粗暴で、酒が大好き。
獲物はモーニングスター。
※『セオドア』
エマのナイトメア。黄土色のオーク。
喋る時は「げひゃひゃひゃひゃ!」と最初に叫ぶのが特徴。
その汚い口調や見た目とは裏腹に、とても紳士的。
主君のエマを諫めるのが主な役目である。
※【マット】
男傭兵。エマのことを『姐上』と呼び、行動を共にすることが多い。
イーサンは実の弟である。誰に対しても敬語を使う丁寧な性格。
レイピアを用いて急所を突く戦い方をする。
※『リズ』
マットのナイトメア。毛深い猿。メスらしく毛並みに気を遣っている。
※【イーサン】
男傭兵。エマのことを『姐者』と呼び、行動を共にすることが多い・
マットは実の兄である。兄と比べて豪快な性格。
バスタードソードを用いて敵を両断する戦い方をする。
※『エルマ―』
イーサンのナイトメア。剣を入れておく鞘。
※【ソール】
カタリナの知り合いである男性。ちゃきちゃきした口調で話す。
彼女曰く兄ということらしい。服装のセンスが奇抜である。
☆【メアリー】
聖教会原理主義の女性。大寒波で親を失った子供達を集め、孤児院を運営している。
とても優しいので子供達から慕われている。リーシャからすると親も同然。
【ダニエル】
メアリー孤児院の子供。臆病な性格だったが、エリス達との出会いを経て成長した。
【アントニー】
メアリー孤児院の子供。威張り散らす性格だったが、エリス達との出会いを経て改心した。
【ジル・パルズ・ラズ】
パルズミール魔法学園の生徒。パルズミール四大貴族の一つ、ラズ家の嫡男。
わがままお坊ちゃまで、魔法学園ではいつも偉そうにしている。
【リュッケルト・ロイス・ウェルザイラ】
アドルフの甥っ子。身内が学園長をやっている都合上、グレイスウィルではなくパルズミールの魔法学園に入学している。
熱血な叔父とは少し離れた冷静な性格。
『デューク』
リュッケルトのナイトメア。黒いバイコーン。
【リティカ・ロイス・ウィングレー】
ルドミリアの娘。当主である母を尊敬し、彼女のような考古学者になりたいと考えている。
『マール』
リティカのナイトメア。リボンやテープをたくさん巻かれたマミー。
※【イズライル・フリズ・レインズグラス・イズエルト】
イズエルト王国初代女王。
元々は曲芸体操で用いられていた奴隷だったが、ある日使役していた楽団を滅ぼし逃走。
そのまま故郷に戻りイズエルト王国を建国した。
<地名>
☆【ギョッル島】
イズエルト諸島最大の島。王都や大雪原を構えており、王国の中心となっている。
☆【王都アルーイン】
イズエルト王国王都。かなり栄えている町であり、曲芸体操の大劇場が観光名所。
その他にも聖教会の建物が異様に多い。
※【ブルニア雪原】
ギョッル島の西半分を占める、巨大な雪原。
冬になると寒波により一部魔物の異常繁殖が見られる為、一般人は進入不可になる。
【ムスペル島】
イズエルト諸島にある島の一つ。温泉を主体にした観光業で栄えている。
※【ビフレスト島】
イズエルト諸島にある島の一つ。凶暴な魔物がひしめき合っており、一般人は渡航不可。
※【リーズンス島】
イズエルト諸島において、ギョッル島に続き2番目に栄えている島。
魔法学園もこの島にあるが、現在は手続きを踏まないと渡航ができなくなっている。
☆【ウェルギリウス島】
イズエルト諸島より離れた所にある孤島。
大監獄があるだけの島で、寒さも厳しい。
唯一の集落は、大監獄の詰所のようなもので、観光する価値は皆無。
※【アエネイス大監獄】
イングレンスで最も大きい監獄。
各国が共通で使用可能であり、様々な罪人がここに投獄される。
【緩衝区】
パルズミール地方の地域。
パルズミール四貴族の領地やその他自治区に挟まれた、ちょうど中心部にある。
ここには闘技場を改装した神殿があり、そこに土の小聖杯が安置されている。
【ザイカ自治区】
パルズミール地方にある、狐の獣人の住む区域。
アルビム商会との共存を図っており、持ちつ持たれつの間柄。
※【ラズ】
パルズミールの地方の地域。
一部不自然に開かれた場所があり、4年前に突然森が吹き飛んだのだと言う。
詳細は現地住民ですら不明。
<用語>
☆【聖教会原理主義】
イングレンス聖教会内部の派閥。慈善活動を主体とし、人々の為に尽くす。
本部からは異端扱いされている。大寒波の影響で、特にイズエルト王国ではよく見られる。
☆【大寒波】
作中3年前に発生した、イズエルト王国の事件。
あらゆる島が寒波に襲われ飢饉が頻発している中、聖教会が奉納金の徴収を強行。
多くの島で殺戮や強制連行の暴虐を働いた。
親を失った子供も続出し、リーシャもその一人である。
☆【奈落の者】
イングレンス各地に発生する謎の生命体。黒くて粘性のある液体。
理解できない叫び声を上げ、ねっとりと移動する。
生命体を包み込み、その性質を取り込む特徴がある。
耐性が非常に高く、ナイトメアを纏わせた攻撃や、純粋に威力の高い攻撃でないと撃破は不可能。
どちらにしても対処に厄介な存在である。
☆【黒魔法】
別名奈落魔法。生命の命や魂を代償、手軽に強大な威力を発揮する魔法。
しかし世界の理に反する禁術である為、世界に不利益を齎す。
奈落の者は黒魔法を使用した反動で発生する。
☆【三騎士勢力】
古の時代、聖杯に仕えた騎士の中でもっとも偉大な3名を始祖とする勢力。
勢力1つ1つが国家規模の勢力を誇り、イングレンスへの影響力も強い。
☆【カムラン魔術協会】
三騎士勢力の一つ。始祖はモードレッド。
最近勃興してきた魔術協会で、研究内容は一切不明。
しかし黒魔法を研究しているというきな臭い噂がある。
北東の孤島カムラン島を拠点に活動しており、ログレス平原にも支部となる町が点在している。
☆【キャメロット魔術協会】
三騎士勢力の一つ。始祖はマーリン・グレイスウィル。
古くから栄えている魔術協会。
イングレンスの魔術史は、この魔術協会なくして語れない。
北西の孤島キャメロットを活動拠点としている。
☆【イングレンス聖教会】
三騎士勢力の一つ。始祖はエリザベス・ピュリア。
彼女が説いた教えを元に活動を展開している。
曰く、創世の女神とは人間が仕えるべき女王であり、彼女に尽くせば天上へと赴けるとのこと。
世界各地に関連施設が点在している。
☆【暴化】
獣人特有の現象。獣人は素の身体能力は高いが、感情が昂ると力を制御できなくなり、本能のままに暴れ狂うことがある。その状態を指した用語。
☆【グロスティ商会】
リネス三大商家の一つ。様々な物を取り扱う総合商会。
実績があるので最も信頼されている。
【ネルチ商会】
リネス三大商家の一つ。リネス市の成立にも関わった由緒正しい一族。
主に薬を取り扱う。
【アルビム商会】
リネス三大商家の一つ。暴力的できな臭い噂が絶えないが、勢力だけなら随一。
商会員は赤いスーツを着用している。
【シスバルド商会】
食料品を取り扱う商会。イングレンスの食料品流通事情は、大抵この商会が引っ張っている。
☆【雪華楽舞団】
イズエルト王国を拠点に活動している、世界最大の曲芸体操楽団。
最高の踊り子達が最高峰のパフォーマンスを披露する。
王都アルーインには大劇場が存在する。
※【魔術大麻】
植物の一種。人体に興奮作用を持つ植物を、人工的に組み合わせて作った危険な薬物。
エムやブレイズといった別名も持つ。
口に含むと肉体は苦しみが、精神には快楽を齎す。矛盾を孕んだ症状が一番の特徴である。
【魔術人形】
ネルチ商会が研究を進めている魔法具。
人の形をした自立型人形。販売にはまだ遠いようだ。
【研鑽大会】
魔法学園が協賛している催し。
8名の学生が参加するトーナメント。
優勝者は賞金を頂けるので、ちょっとした小遣い稼ぎにも。
【建国祭】
毎年九月二十八日、グレイスウィル帝国建国記念日に執り行われる祭。
王族のパレードがあり、アルブリア島中に様々な屋台が出店し、楽しい一日となる。
【収穫祭】
毎年十月に行われる、ウェルザイラ家主催の行事。
たんまり収穫した野菜でミネストローネを作り、人々に振る舞う。
※【降神祭】
十二月第三週のいずれかの日に、イングレンスの各地で執り行われる祭。
その日は神々がイングレンスの世界に舞い降り、生命の営みを見にやってくるとされている。
聖教会の施設で祈りを捧げたり、豪勢な食事をしたり、ダンスパーティで踊り明かして人々は盛り上がる。
どんな風に重要なのかは今後のお楽しみ!
<登場人物>
【】が人間、『』がナイトメア。
ここに書いていないキャラは覚えなくても大丈夫。
☆【アザーリア・フェリス】
二年生の生徒。演劇部と生徒会所属。
ニンフ族であり、背中には翅が生えている。
裕福な商会出身の生徒で、才色兼備を地で行く優等生。
若者とは思えない色香を醸し出しており、エリスはメロメロになってしまった。
☆『ルサールカ』
アザーリアのナイトメア。青い肌の精霊。
普段はアザーリアが羽織っているショールへと変貌している。
☆【ダレン・ロイド】
二年生の生徒。演劇部と武術部に所属。
筋骨隆々な好青年。アザーリアとはそこそこ仲がいい。
☆『リグレイ』
ダレンのナイトメア。赤土色のゴーレム。
※【マイケル】
二年生の生徒。演劇部所属。
脚本を書いたり演技指導や演出を構成する総監督。
普段から演劇のことを考えている為、口調が大仰。
仲間のことを強く信頼している。
※『アラト』
マイケルのナイトメア。黄色いメガホン。
誰かの頭に乗っかるのが大好き。
※【マチルダ・アーミュ】
二年生の生徒。演劇部と魔術研究部に所属。
宮廷魔術師マーロンの娘で、父から受け継いだ魔術の才を舞台の演出に用いている。
明るい性格で友達も多い。
※『マキナ』
マチルダのナイトメア。機械仕掛けの兎。動くと軋む音がする。
※【ラディウス・ウィルソン】
二年生の生徒。演劇部所属。
主に悪役を演じることが多い。素の性格もかなりひねくれており、毒舌である。
☆【リリアン】
二年生の生徒。生徒会所属。
しっかり者の性格で、率先して行動する生徒思いな人物。
暴力的なフォルスのような生徒も、自分のことのように心配している。
☆『アッシュ』
リリアンのナイトメア。とんがり帽子。
リリアンの頭の上に乗っていることが多く、自立して魔法を行使することが可能。
【ロシェ】
二年生の生徒。生徒会所属。
黒猫の獣人であり、性格も猫らしく気紛れ。
リリアンとは古くからの知り合いであり、時折彼女を心配する様子が見られる。
『グレッザ』
ロシェのナイトメア。頭巾を被った鼠。
【フォルス・ガンド】
二年生の生徒。
横暴で素行の悪い生徒であり、目を付けられている。
研鑽大会にて魔術大麻を利用し、現在王国の診療所に入所中。
☆【ノーラ・ドゥルク・ジェスパー】
四年生の生徒。生徒会と園芸部所属。
純血のドワーフ族で、身長が他の生徒の半分程度しかない。本人も気にしている。
性格はさっぱりとしており、淡々としている。他人をよく気にする優しい一面もある。
サラやヴィクトールからすると、同じ課外活動の先輩という立ち位置である。
また、銀髪の生徒と知り合いである。
☆『ヒヨリン』
ノーラのナイトメア。黄色いひよこ。
☆【パーシー・アンダーソン】
四年生の生徒。生徒会と魔術研究部所属。
眼鏡を着用した知的な印象の生徒。
しかし実際はというと、よくわからない魔法具を作るのが大好きな変人。
よく実験を失敗しては怒られている。でもめげないし懲りない。
こんな調子だが銀髪の生徒と知り合いである。
☆『ソロネ』
パーシーのナイトメア。一つ目一つ足の魔物、アーリマン。色は赤。
パーシーが背負っている箱に入っているのが定位置。
【クオーク】
三年生の生徒。生徒会所属。
目付きがかなり悪い為、一見では生徒会だと思えない。
同学年のガゼルやシャゼムとは友人。
【シャゼム】
三年生の生徒。武術部所属。
ルシュドは稽古をつけてもらった仲。同学年のガゼルやクオークとは友人。
獅子の獣人であり、体格が大きくふさふさしている。
外見とは裏腹に人当たりがよく優しい。
また、おばあちゃんっ子である。
※【ジョンソン・ハーレー】
グレイスウィル王国騎士団長。国王ハインラインの世話係も務める立派な仕事人。
しかしプライベートでは残念な面が目立ち、レオナへの好意をずっと伝えられないでいる。
※『アークライン』
ジョンソンのナイトメア。全身甲冑の生命体。
騎士団長代理もこなす仕事人。ジョンソンとの連携力も高いが、恋愛下手なのには辟易している。
※【アルベルト】
グレイスウィル王国騎士団の一人。狐の獣人だが鎧はばっちり着ている。
気楽なおじさんといった性格で、よくも悪くも適当。だが仕事はしっかりこなす。
特に若者に絡むのが大好き。葉巻をよく吸う。
※【カイル】
グレイスウィル王国騎士団の一人。端正な顔立ちだが丸刈りである。
個人の実力は相当だが、経験は浅い新人騎士。
どんな時でも冷静だが、時々動揺してしまい動けなくなる時がある。
※『イズヤ』
カイルのナイトメア。鬼の面を被り、妖精のような翅が生えた幼女。
「イズヤは〇〇だぜ」という独特の語順で話す。
※【レーラ】
グレイスウィル王国騎士団の一人。青髪で美人な女騎士。種族は魚人。
熟練の王国騎士であり、冷静な性格。女らしさも十分。
アルベルトとは同期で親しい間柄。
☆【ウェンディ・ルイス】
グレイスウィル王国騎士団の一人。魚人のハーフである。
小柄で騎士どころか大人とも思えないが、実力はそこそこ。
カイルに好意を寄せているが、それを切り出せないでいる。
☆『ロイ』
ウェンディのナイトメア。青いコボルト。
訛りの強い口調で話し、恋愛下手なウェンディを容赦なくどつく。
※【ブルーノ】
ウェルザイラ家宮廷魔術師。紫のローブを着用している。
普段は研鑽大会で実況を担当することが多い。
※『マキノ』
ブルーノのナイトメア。活力がなさそうな青肌の幼女。
ブルーノの実況の解説を担当している。愛称はマッキー。
☆【ローザ・エンシス】
アールイン家宮廷魔術師。眼鏡を着用した女性。
性格がかなり悪いが実力は相当。
上司であるトレックのことは「クソチビ」と呼んで嫌がっている。
☆『ネムリン』
ローザのナイトメア。ふかふかの羊。「ネム~」と喋る。
☆【アルシェス・ディック】
アールイン家宮廷魔術師。赤いローブのチャラチャラした印象の男性。
口調もチャラ男のそれだが、実力は相当。
同期のローザにちょっかいを出すことが多いが、本人からウザがられている。
☆『ユフィ』
アルシェスのナイトメア。木の肌を持つドリアード。
引っ込み思案な性格で、言葉を発するのに時間がかかる。主君からは溺愛されている。
【マーロン・アーミュ】
ウィングレー家宮廷魔術師。白い兎の獣人。落ち着いた性格。
演劇部のマチルダは一人娘であり、彼の自慢である。
【フィルロッテ・ロイス・ウィングレー】
ウィングレー家宮廷魔術師。当主ルドミリアの従妹に当たる。
自分をカワイイと信じて疑わないぶりっ子。素の性格は自分本位でわがまま。
とはいえぶりっ子であることは周囲にバレているし、それが災いして損害を被ることもある。
【ハインライン・ロイス・プランタージ・グレイスウィル/ハインライン十四世】
グレイスウィル現国王。聡明で思慮深い王。年齢は78で、身体に老化が目立ってきている。
『ベロア』
ハインラインのナイトメア。赤毛のカーバンクル。
おしゃまな性格で、よくも悪くもハインラインとは性格が真逆。
【ハルトエル・ロイス・プランタージ・グレイスウィル】
グレイスウィル王太子、次期国王候補。父ハインラインが席を空けている際には、代理で公務を行うこともある。
【メリエル・ロイス・プランタージ・グレイスウィル】
グレイスウィル王太子妃、ハルトエルの妻。
※【ミュゼア】
ケルヴィン国の『大賢者』。実質的にケルヴィン国を取りまとめているのは彼女である。
血に染まったかのような、赤い髪や瞳を持つ。
口数は多くないが女性の色香を醸し出している。
※【アルトリオス・エルナルミナス】
寛雅たる女神の血族の長。
人間よりエルフが素晴らしいと信じて疑わない、とても厄介な人物。
ハンスからすると上司に当たる。
【カストル】
クロンダイン国革命軍の指導者。
迷彩柄の服に身を包み、顔は髭も髪も切り揃えられていない。
常に目が虚ろであり、何を考えているのか読めない。
また、特に目立った出自もなく、ぽっと出の人物なのだそう。
【ライナス・ブランド】
トールマンの互助組織「ミョルニル会」の会長。
アフロヘアーが特徴的だが、性格は落ち着いていて優しい。
ヒルメの父親でもあり、娘からは慕われている。
☆【イアン・グロスティ】
グロスティ商会長。実質的にリネス市の運営方針を決めているのも彼なので、リネス市の代表とも言える。
性格は真面目で頭がいい。人が何を考えているのか見抜く力を持ち、商才は抜群。
また、髪に寝癖がついているのが許せない。
☆【オレリア】
イアンのメイド。最近雇われたようだ。
表情を出すことは少ないが、よく仕事をこなす。
☆【トパーズ・シスバルド】
シスバルド商会長。宝石をまとったドレスを着用していることが多い、初老の女性。
お節介焼きが好きで積極的に人と関わりに行く。
親しい人からは「トシ子さん」と呼ばれる。
【ラールス・ネルチ】
ネルチ家当主、ネルチ商会長。出っ歯と糸目と低身長が特徴的な男。
最新技術の研究にも余念がない。
※【ハンニバル・アルビム】
アルビム商会長。獣人と思うような巨体だが人間である。
力で押し通す豪快な面が目立つが、一方で素性をあまり明かしておらず、腹の読めない男である。
魔術大麻の横流しといった黒い噂も絶えない。
※『カルダゴ』
ハンニバルのナイトメア。黒い巨躯の馬。
言葉を発することはないが、威圧感は相当なもの。
会長であるハンニバルと同等の権威を持つ。
☆【ヘカテ・フリズ・レインズグラス・イズエルト】
イズエルト王国現女王。ウェンディゴ族で、頭髪が冠のように凍っている。
心優しい女王だが、それ故に背負い込みすぎる傾向があり、様々な臣下から心配されている。
イリーナは娘であり第一王女である。
リーシャとは顔馴染みであり、彼女の身を案じている節がある。
☆『マーク』
ヘカテのナイトメア。人狼の戦士。
恐ろしい外見をしているが、部下である騎士達や主君ヘカテのことを考えて行動している。
☆【ルナリス】
謎の魔術協会『カムラン』の教会長。恰幅のいい体格で、どこか傲慢で抜けている面がある。
多くの人から『人を率いる器ではない』と評価されているが……
☆【ヴィーナ】
キャメロット魔術協会長。ニンフ族であり妖艶な美しさを持つ。
☆【ヘンリー八世】
イングレンス聖教会大司教。教祖エリザベスの教えを世界に広めることを使命としている。
【ゼラ・マームグレン】
第二階層で店を営む女性。素直じゃない性格の老婆。
『ハワード』
ゼラのナイトメア。黒くてスマートな外見の犬。
※【エマ】
女傭兵。身長がかなり小さい為一見では子供と間違えそうになる。
しかし性格はかなり粗暴で、酒が大好き。
獲物はモーニングスター。
※『セオドア』
エマのナイトメア。黄土色のオーク。
喋る時は「げひゃひゃひゃひゃ!」と最初に叫ぶのが特徴。
その汚い口調や見た目とは裏腹に、とても紳士的。
主君のエマを諫めるのが主な役目である。
※【マット】
男傭兵。エマのことを『姐上』と呼び、行動を共にすることが多い。
イーサンは実の弟である。誰に対しても敬語を使う丁寧な性格。
レイピアを用いて急所を突く戦い方をする。
※『リズ』
マットのナイトメア。毛深い猿。メスらしく毛並みに気を遣っている。
※【イーサン】
男傭兵。エマのことを『姐者』と呼び、行動を共にすることが多い・
マットは実の兄である。兄と比べて豪快な性格。
バスタードソードを用いて敵を両断する戦い方をする。
※『エルマ―』
イーサンのナイトメア。剣を入れておく鞘。
※【ソール】
カタリナの知り合いである男性。ちゃきちゃきした口調で話す。
彼女曰く兄ということらしい。服装のセンスが奇抜である。
☆【メアリー】
聖教会原理主義の女性。大寒波で親を失った子供達を集め、孤児院を運営している。
とても優しいので子供達から慕われている。リーシャからすると親も同然。
【ダニエル】
メアリー孤児院の子供。臆病な性格だったが、エリス達との出会いを経て成長した。
【アントニー】
メアリー孤児院の子供。威張り散らす性格だったが、エリス達との出会いを経て改心した。
【ジル・パルズ・ラズ】
パルズミール魔法学園の生徒。パルズミール四大貴族の一つ、ラズ家の嫡男。
わがままお坊ちゃまで、魔法学園ではいつも偉そうにしている。
【リュッケルト・ロイス・ウェルザイラ】
アドルフの甥っ子。身内が学園長をやっている都合上、グレイスウィルではなくパルズミールの魔法学園に入学している。
熱血な叔父とは少し離れた冷静な性格。
『デューク』
リュッケルトのナイトメア。黒いバイコーン。
【リティカ・ロイス・ウィングレー】
ルドミリアの娘。当主である母を尊敬し、彼女のような考古学者になりたいと考えている。
『マール』
リティカのナイトメア。リボンやテープをたくさん巻かれたマミー。
※【イズライル・フリズ・レインズグラス・イズエルト】
イズエルト王国初代女王。
元々は曲芸体操で用いられていた奴隷だったが、ある日使役していた楽団を滅ぼし逃走。
そのまま故郷に戻りイズエルト王国を建国した。
<地名>
☆【ギョッル島】
イズエルト諸島最大の島。王都や大雪原を構えており、王国の中心となっている。
☆【王都アルーイン】
イズエルト王国王都。かなり栄えている町であり、曲芸体操の大劇場が観光名所。
その他にも聖教会の建物が異様に多い。
※【ブルニア雪原】
ギョッル島の西半分を占める、巨大な雪原。
冬になると寒波により一部魔物の異常繁殖が見られる為、一般人は進入不可になる。
【ムスペル島】
イズエルト諸島にある島の一つ。温泉を主体にした観光業で栄えている。
※【ビフレスト島】
イズエルト諸島にある島の一つ。凶暴な魔物がひしめき合っており、一般人は渡航不可。
※【リーズンス島】
イズエルト諸島において、ギョッル島に続き2番目に栄えている島。
魔法学園もこの島にあるが、現在は手続きを踏まないと渡航ができなくなっている。
☆【ウェルギリウス島】
イズエルト諸島より離れた所にある孤島。
大監獄があるだけの島で、寒さも厳しい。
唯一の集落は、大監獄の詰所のようなもので、観光する価値は皆無。
※【アエネイス大監獄】
イングレンスで最も大きい監獄。
各国が共通で使用可能であり、様々な罪人がここに投獄される。
【緩衝区】
パルズミール地方の地域。
パルズミール四貴族の領地やその他自治区に挟まれた、ちょうど中心部にある。
ここには闘技場を改装した神殿があり、そこに土の小聖杯が安置されている。
【ザイカ自治区】
パルズミール地方にある、狐の獣人の住む区域。
アルビム商会との共存を図っており、持ちつ持たれつの間柄。
※【ラズ】
パルズミールの地方の地域。
一部不自然に開かれた場所があり、4年前に突然森が吹き飛んだのだと言う。
詳細は現地住民ですら不明。
<用語>
☆【聖教会原理主義】
イングレンス聖教会内部の派閥。慈善活動を主体とし、人々の為に尽くす。
本部からは異端扱いされている。大寒波の影響で、特にイズエルト王国ではよく見られる。
☆【大寒波】
作中3年前に発生した、イズエルト王国の事件。
あらゆる島が寒波に襲われ飢饉が頻発している中、聖教会が奉納金の徴収を強行。
多くの島で殺戮や強制連行の暴虐を働いた。
親を失った子供も続出し、リーシャもその一人である。
☆【奈落の者】
イングレンス各地に発生する謎の生命体。黒くて粘性のある液体。
理解できない叫び声を上げ、ねっとりと移動する。
生命体を包み込み、その性質を取り込む特徴がある。
耐性が非常に高く、ナイトメアを纏わせた攻撃や、純粋に威力の高い攻撃でないと撃破は不可能。
どちらにしても対処に厄介な存在である。
☆【黒魔法】
別名奈落魔法。生命の命や魂を代償、手軽に強大な威力を発揮する魔法。
しかし世界の理に反する禁術である為、世界に不利益を齎す。
奈落の者は黒魔法を使用した反動で発生する。
☆【三騎士勢力】
古の時代、聖杯に仕えた騎士の中でもっとも偉大な3名を始祖とする勢力。
勢力1つ1つが国家規模の勢力を誇り、イングレンスへの影響力も強い。
☆【カムラン魔術協会】
三騎士勢力の一つ。始祖はモードレッド。
最近勃興してきた魔術協会で、研究内容は一切不明。
しかし黒魔法を研究しているというきな臭い噂がある。
北東の孤島カムラン島を拠点に活動しており、ログレス平原にも支部となる町が点在している。
☆【キャメロット魔術協会】
三騎士勢力の一つ。始祖はマーリン・グレイスウィル。
古くから栄えている魔術協会。
イングレンスの魔術史は、この魔術協会なくして語れない。
北西の孤島キャメロットを活動拠点としている。
☆【イングレンス聖教会】
三騎士勢力の一つ。始祖はエリザベス・ピュリア。
彼女が説いた教えを元に活動を展開している。
曰く、創世の女神とは人間が仕えるべき女王であり、彼女に尽くせば天上へと赴けるとのこと。
世界各地に関連施設が点在している。
☆【暴化】
獣人特有の現象。獣人は素の身体能力は高いが、感情が昂ると力を制御できなくなり、本能のままに暴れ狂うことがある。その状態を指した用語。
☆【グロスティ商会】
リネス三大商家の一つ。様々な物を取り扱う総合商会。
実績があるので最も信頼されている。
【ネルチ商会】
リネス三大商家の一つ。リネス市の成立にも関わった由緒正しい一族。
主に薬を取り扱う。
【アルビム商会】
リネス三大商家の一つ。暴力的できな臭い噂が絶えないが、勢力だけなら随一。
商会員は赤いスーツを着用している。
【シスバルド商会】
食料品を取り扱う商会。イングレンスの食料品流通事情は、大抵この商会が引っ張っている。
☆【雪華楽舞団】
イズエルト王国を拠点に活動している、世界最大の曲芸体操楽団。
最高の踊り子達が最高峰のパフォーマンスを披露する。
王都アルーインには大劇場が存在する。
※【魔術大麻】
植物の一種。人体に興奮作用を持つ植物を、人工的に組み合わせて作った危険な薬物。
エムやブレイズといった別名も持つ。
口に含むと肉体は苦しみが、精神には快楽を齎す。矛盾を孕んだ症状が一番の特徴である。
【魔術人形】
ネルチ商会が研究を進めている魔法具。
人の形をした自立型人形。販売にはまだ遠いようだ。
【研鑽大会】
魔法学園が協賛している催し。
8名の学生が参加するトーナメント。
優勝者は賞金を頂けるので、ちょっとした小遣い稼ぎにも。
【建国祭】
毎年九月二十八日、グレイスウィル帝国建国記念日に執り行われる祭。
王族のパレードがあり、アルブリア島中に様々な屋台が出店し、楽しい一日となる。
【収穫祭】
毎年十月に行われる、ウェルザイラ家主催の行事。
たんまり収穫した野菜でミネストローネを作り、人々に振る舞う。
※【降神祭】
十二月第三週のいずれかの日に、イングレンスの各地で執り行われる祭。
その日は神々がイングレンスの世界に舞い降り、生命の営みを見にやってくるとされている。
聖教会の施設で祈りを捧げたり、豪勢な食事をしたり、ダンスパーティで踊り明かして人々は盛り上がる。
応援ありがとうございます!
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