ナイトメア・アーサー ~伝説たる使い魔の王と、ごく普通の女の子の、青春を謳歌し世界を知り運命に抗う学園生活七年間~

ウェルザンディー

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第2章1節 魔法学園対抗戦/武術戦

第190話 強さを求めて

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 そんなこんなで訓練に勤しむこと一週間。


 日曜日にはいつもの島に来て、全員で訓練を行っていた。




「ふんっ、ふんっ……とおっ!」
「くっ……」


 アーサーの耳に亀裂が走る音が聞こえる。イザークも手応えを感じたようで、的を殴るのをやめた。


「どうだ!? やったんじゃないの今の!?」
「ああ……内部に亀裂が走っている。衝撃を与えられたようだ」
「うっし!!」


 イザークがガッツポーズをする隣で、ルシュドも満足そうに頷いていた。




「ルシュド、今火の気が上がったように見えたんだけど。気のせい?」
「本当? やったあ。おれ、頑張った」
「……ふうん?」
「剣に風。ハンス、言った。おれ、考えた。つまり、剣に風、拳に火。違う?」
「え……あ……」


 ハンスは言い淀んだ後、純真なルシュドの瞳から目を逸らして頭を掻く。


「ま、まあ、ぼくの箴言から考えられるなんて、それなりに知能はあるんじゃないの。ほ、褒めてはやるよ」
「本当? おれ、嬉しい。えへへっ」



 にこにこと笑うルシュドの顔を見れないでいると、嫌らしく笑っているサラと目が合ってしまう。



「……何だよてめえ!? 文句あるのか!?」
「いーえ? 文句はないけど愉悦はあるわよ?」
「あ゛あ゛!?」

「ハンス、おれ、もう一回やる」
「え、ああうん。わかったよ……」


 ハンスは苦々しく正面に向き直る。そんな様をにやりと見つめるサラは、魔法を駆使してクラリアの一撃を弾いていた。




「ふんっ! ふんっ!! ふうううんっ!!!」
「ええ、前にも増していい感じじゃない? もっと速度を上げようかしら?」
「お願いするぜー!」
「はぁっ――」



 両腕を広げて、周囲の大気を纏わせる。

 生成される球体は最初の頃と比べて薄い円盤状に変形しており、狙うのが難しくなっていた。



「ふん! ふんっ!!」
「闇雲に振るだけじゃ当たらないわよ。もっと的を見て!」
「おおおっ!!」





 数十分後――





「はーい、皆今日もお疲れ様~」
「ボクオレンジで!」
「りんご」
「アタシはレモンを希望するぜー!」

「うん、少し待っててね……セバスン、お願い」
「承知致しました」


 エリス、カタリナ、リーシャが用意してきた果実を搾って、コップの八分目ぐらいまで水を加える。これだけでお手製の果実水の出来上がり。


「オレは普通の水でも……」
「そんなこと言わないの~。はい、ライム味」
「……ありがとう」



 森の入り口にレジャーシートを敷いて腰かけ、思い思いに身体を潤していく。五月ともなれば徐々に気温は高まってきて、吹き出す汗の量も多くなってくる頃合いである。



「にしても久しぶりだね~。こうして全員揃うの」
「全員じゃないわよ。ヴィクトールがいない」
「アイツ生徒会だから忙しいんだろ? 最近はボクらともめっきり会わなくなっちまった」
「教室ではどんな感じなの?」
「授業はちゃんと受けているぜ。ただ、アタシ達が声かけても無視することが多くなったんだよな……」
「そういえばコイツを野放しにしている機会が多くなったわね」


「ん? ハンス、おれ、一緒」
「ああ……そういうこと」
「どういうことだ?」
「ハンスはルシュドと一緒にいるから、放置していても問題ないってことよ」



 ぐしゃりと紙コップを潰す音、続いて地面を二度踏み締める音。



「……てめえぶち殺す……」
「あっそうだ、これハンスにあげる。苺のシフォンケーキだよ」
「……えっ? いやあの……えっ?」
「前にアーサーが教えてくれたんだ。ハンス、シフォンケーキ好きなんだよね?」


「ま、まあ……美味いし。高潔だし。きみもわかっているじゃないか。ちゃんとぼくの好きな物を用意するなんて……」



<はいカタリナ。リーシャもどうぞ
<ありがとう……
<うみゃい~!
 うみゃいうみゃいよエリシュゥ~~~!!
<うみゃ~いなのでしゅぅぅぅぅ~~~!!



「……聞けよくそが!!!」
「うん、おれ、聞いた。大丈夫」
「……そうじゃなくてさぁ……」


「ぎゃはははは! ルシュドには逆らえねえの!! 面白え!!!」
「あ゛あ゛!?」
「だめ、ハンス。怒る、ケーキ、落ち……あ」
「……くそがああああああああああ!!!」




 その後ハンスにお代わりのケーキが渡される様子を、じっと見守るアーサー。




「……」




 偽りの策を伝えておくとヴィクトールは言っていた。


 きっと彼なら、簡単にそんなもの練り上げてしまうのだろう。


 今は自分達と離れているのは、そのための根回しか――




「……おい。アーサー聞いてんのか?」
「……ん、ああ……」


 気が付くと自分の目の前にはイザークがいた。ここ最近の訓練で、顔には切り傷や擦り傷が増えている。それを塞ぐための絆創膏も。


「何ぼーっとしてんだよ、コップから零れてっぞ?」
「……あ。ズボンが濡れている……」
「言わんこっちゃない。その様子だと、ルシュドの話も聞いてねえな?」
「……何だ?」
「えー、えっと……」


 しどろもどろになるルシュドに、溜息をつくハンス。


「仕方ねえなあ……何かさ、いっつも同じ動きする訓練だけじゃあれだから、本格的な実践したいって言い出したんだよ」
「アタシは勿論賛成だぜー!!」
「ワタシも別にいいんだけど。誰相手に実践するの」

「うーんそれはだな! ヴィル兄に頼んでみよう!」
「クラヴィル先生は忙しそうにしてただろー。それと同じでハスター先生や、他の顧問の先生もだめかもな」
「先輩……はもっと駄目だよね、自分の訓練もしたいだろうし」
「そうすると……」



「そうすると~???」







「……自分という結論になったわけですか」



 島から出て各自昼食を取った九人。その後向かったのは騎士団宿舎。


 イザークとアーサーに案内され、カイルの部屋の前まで来ていたのだった。



「なっ、いいだろ!? 別にボク達が強くなることって、そんなに悪いことじゃないと思うんだ!」
「まあその通りなんですけど……けど……」
「何が問題なのよ」


「全員に均等な訓練をしてやれるかどうかカイルは不安がってることをイズヤは伝えるぜ」
「均等?」
「ええ、やるからには全員相手しないといけませんから。ですがもう正午は過ぎましたし、時間が足りるかどうか……」



「おーい! そんな所で何やってんだー!?」



 階下から呼びかけてきたのはダグラス。その隣にいた騎士が追加で声をかけてくる。



「へいへいカイルカイル。そんな所に集まってないデ、こっちの広い所に来たらどうだイ。それじゃあ話も聞こえん子がいるだろウ」
「ああ……そうしますか。皆さん、一旦降りましょう」





      ~降りました~





「おおっ、二人はアーサーにイザーク! 愛と感謝の祭日以来だな!」
「ダグラスさんちーっす。そちらの方は……」



 イザークは隣の騎士に目を向ける。


 身長は六十センチ程。低身長という特徴から推測される種族はドワーフだが、その中でもかなり小柄な方だ。服装はフード付きのパーカーに短パン。リスのように出っ張った前歯が印象的だ。



「……?」


「オウオウ、どうしたんだい少年。そんなにじーっと見られちゃア、オイラの顔に穴が空いちまうよォ」
「いや……すんません。どっかで見たことあるような気がして」
「ホホゥ、そうかそうか。まっ、オイラ有名人だシ。どっかですれ違ってたとしても不自然ではないでショッ」


 そう言って小柄な騎士は、生徒達の前に踊り出て頭を下げる。


「ハジメマシテ、未来を担う若人諸君。オイラはデューイ。誉れ高きグレイスウィル騎士団の一員で、斥候部隊で隊長をしているんだゼ」
「せっこー?」
「せっこう……?」

「おおっと、ここに斥候も知らないオコサマが二人……」
「オコサマじゃねー! アタシはクラリアだ!」
「おれ、ルシュド、です!」
「ヘイヘイ、自己紹介どうも。血気盛んなのは大歓迎よォ」



 ひらりと飛び上がり、デューイはダグラスの肩に乗る。



「要は偵察を行う部隊ダ。オイラ達が得てきた情報を元に、軍師達が策を練ル。そしてその策の通りに、配下の騎士達が動く……詰まる所、オイラ達がいねえと軍ってのは成り立たねえのサ」
「ってことはすげー奴ってなんだな!?」
「その通り! センスあるねオマエ~」
「すげー奴、さん。よろしくお願いします」
「ハハッ、お前はお前でお茶目なヤツだな~!」

「ちなみになんだが、デューイさんは騎士的十五年! こんな姿だけど俺達よりもずーっと先輩なんだ!」
「先輩をリスペクトする補足アリガトウ。さて……」


 デューイは集まった生徒達をぐるりと見回す。


「折角の休日にこんなにぞろぞろト。並々ならぬ事情があると見ル。ちょっとオイラに話してミ?」



「……オレ達はカイルさんに稽古をつけてもらおうと思ってきたんだ」
「武術戦に向けてですね。ただ時間が足りないんじゃないかって……」
「なるほどォ。だったラ、別に悩む必要はネーとオイラは思うぜ」


 デューイの言葉にカイルは目を見開く。


「対抗戦ってあれだロ? みーんなで集まってわんさかわんさか。個人戦じゃねーんだし、纏めてカカかればよくネ?」



 そう言ってダグラスを見上げるデューイ。

 意味を察したカイルとダグラスの二人は、意気揚々と頷く。



「……では自分は武器と防具を取ってきますね」
「カイル、俺の分も頼むわ! ちょっとマベリ起こしてくる!」
「遂に本気を見せる時が来たのでイズヤは盛ってきたぜー!」





 二人が去っていき、戸惑う生徒達。デューイは口笛を吹いて、手を叩いてから口を開く。


「……今からお前らが相手にするのは騎士サマだ。敵わない確率の方が遥かに高いかもしれねエ。とは言えボッコボコにしてやる勢いで、やってやりナ!」


 そう言って彼は武術戦に出場する四人の顔を見上げる。


「……もっちろんだ!」
「おれ、頑張る!」
「へへっ……やってやろうじゃねーか! なあアーサー!」


 しかしアーサーが返事をしなかったので、イザークは右肘で小突く。


「……何だ」
「何だじゃねーよオマエもやるんだからな!?」
「……ああ、そうか。オレも剣術で出るんだったな……」
「申し込みしておいて今更かよ。いつもはボクの訓練相手になってくれてるけど、今回は違うからな? 頑張ろうぜ!」
「……そうだな」



 心配事から今は吹っ切れる時だ。心配されない為にも。
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