『ハズレ』召喚者『氣功術師』ののんびり異世界旅行!!

メガネの助

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半年後、旅に出ます。

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 リョータが『魔境の森』で暮らし始めて半年が過ぎた。
 Lvもかなり上がったし、とんでもないのを従魔にしていた。
 『フェンリル』のリル、『グリフォン』のクリフ、『ユニコーン』のマーベラス、『エンペラースライム』のティア、『バトルホース』のバルザック、『レッドドラゴン』のエレノアだ。エレノアを従魔にするのはガイザー達に悪いと思って渋っていたのだが、エレノア本人から「従魔契約をして下さい」と懇願されたのもあり、ガイザー達に「正直どうよ?」と訊ねたら、「こちらとしては全く全然何の問題もない。寧ろ、こちらからお願いしたい」と許可をとったので、「そこまで言うなら」と、従魔契約をしたのだ。
 エレノアは初めから『人化』のスキルを持っていたので、「それなら皆んなも『人化』できるようになろう」という事で、リル、クリフ、マーベラス、ライムも『人化』のスキルを習得できるように頑張ってもらった。
 
 リルは銀髪碧眼の超絶美少女。
 クリフは青髪銀眼の美女。
 マーベラスは白髪緑眼の妖艶な美女。
 ティアは金髪黒眼の可愛い幼女。
 エレノアは赤髪金眼の美少女。

「……美人揃いのハーレム状態じゃね?」

 と思わなくもないが、まだ誰にも手を出していないので、ハーレムと呼ぶには少し違うような気もする。
 因みに、

「どうして俺と従魔契約をしたかったんだ?」

 と皆んなに訊いたら、

「美味しいご飯が食べられるから!!」

 口を揃えて、そう答えた。
 リョータはガックリと項垂れた。

「俺は食堂の料理人じゃねぇんだぞ?」

 今ならムコ○ダさんの気持ちが分かるような気がした。
 依にもよって、『美味しいご飯』が目的だったのか、と。
 それから一年が過ぎた頃、リョータはある事を決意した。

「森から出て、のんびりと旅行したい!」

 と。
 それを打ち明けると、

「「「「『私達も行きたい!!』」」」」

 と、賛成してくれた。
 旅行のための資金は腐るほどある。
 大地に眠る金銀銅、鉄、鋼鉄、ミスリル、アダマンタイト、ヒイロガネ、オリハルコンの一kgのインゴットがそれぞれ千本以上あるからだ。
 それに、森の中に『ダンジョン』があったので、皆んなと一緒にサクッと攻略したら、大陸共通通貨の金銀銅貨や武器防具、ポーションに魔導書、討伐した魔獣がドロップした魔石や素材などが大量に手に入ったので、何の心配も無い。
 食料などは畑や牧場から収穫した物を【収納】したので、野営したって問題ない。
 諸々のに準備を整えて、

「出発進行!!」
「「「「『おぉっ~~~!!!!』」」」」

 目的地はリョータを召喚したグライアス(滅びろ、クソったれ)王国の隣りの国で『魔境の森』を抜けた先にある、ザンギグラス帝国だ。
 森の中には馬車を走らせる事ができないので、森を抜けるまでは歩くしかなかった。
 途中で命知らず…死にたがりの魔獣が襲ってきたが、ティアの【酸弾】スキル一発で、一匹残らずあの世に旅立ってもらった。
 その度に皆んなから「凄い、偉い!」と誉め殺しにされたティアは、照れながらも、つるぺたな胸を張った。
 その仕草が可愛く、頭を撫でられたり頬擦りされたりして、皆んなの「癒しのマスコット」みたいになっている。
 ワイワイガヤガヤと楽しい馬車旅も三日目になると、従魔の戦闘馬バトルホースのバルザックが、

『主人殿。ザンググラス帝国の国境防壁が見えてきましたぞ』

 と念話テレパシーで知らせてきたので馬車窓から覗くと、高さ二十㍍くらいの立派な国境防壁が見えた。

「グライアス王国よりもメチャクチャ立派だな。さすがは軍事国家なだけはあるな」
「ふむ。対物対魔障壁に結界魔法まで張っておるのじゃ。まあ、我らなら一撃で破れるのじゃがの」

 のじゃロリ口調で物騒な事を言うのはリルだ。

「リル。そういう事は思ってても口にするんじゃないの。誰が聞いてるか分からないだろ?」
「む?【遮音結界】を張っておるのじゃから誰にも聞かれはせんじゃろ」
「それでもだよ」
「む~…旦那様は心配性じゃな。じゃが、旦那様が言うのならそれに従うのじゃ」
「うんうん。リルは素直でよろしい」

 頭を撫でると、これまたティアと同じ仕草をする。

「(のじゃロリ属性に、ツンデレちょい属性は必要か?)おっと、俺達の番だな」

 帝国国境警備隊の兵士による入国検査の順番が回ってきた。
 バルザック以外の四人の従魔は全員『人化』しているので、魔獣だなんて分からないだろう。
 分からないだろうが、下手に隠し立てすると後が面倒な事になりそうなので、ここは一番、正直に打ち明けよう。

「すいません。従魔にしているフェンリル、グリフォン、ユニコーン、エンペラースライム、バトルホース、レッドドラゴンも一緒に入って大丈夫ですよね?」

 帝国国境警備隊の兵士達はリョータが言った事を理解できなかったのだろう。ポカンとした顔をしている。
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