『ハズレ』召喚者『氣功術師』ののんびり異世界旅行!!

メガネの助

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商業ギルドのギルマスとの話し合い〜1〜。

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 翌日の昼頃に商業ギルドに到着したリョータ達が受付にカードを見せてギルマスに呼ばれてきた事を伝えると、マーサさんがやってきた。

「シュルフ帝国騎士爵様。お待ちしておりました。ご案内致します」

 冒険者ギルドも商業ギルドも、ギルマスの執務室は2階にある。
 マーサさんがドアをノックして、リョータ達の来訪を告げると「入って」という返事があったので中に入ると、書類の山に頭まで隠れている人がいた。
 おそらくギルマスなんだろう。
 どこのギルドでも、ギルマスは書類仕事が大変そうだ。
 その人は書類の山から顔を出して、リョータ達を見ると、

「マーサ。紅茶を」
「畏まりました」

 デスクから離れて、リョータ達にソファーに座るように勧めて、自分も座った。

「初めまして。私が商業ギルドミルフィナンド支部マスターのサリナ・ベルツ・マイスターです」
「どうも。リョータ・ベルツ・シュルフです。マイスターと仰いますと、帝都の冒険者ギルド統括マスターのエリック殿のご縁戚ですか?」

 そう。
 サリナはエルフ。
 それもハイエルフなのだ。

「はい。ウチの馬鹿兄がお世話になっております」
「ああ。やっぱり。泣き虫リックの妹さんでしたか」

 すると、サリナさんが「プッ」と吹き出した。

「兄から特急伝書鳩便で知っていましたが、本当に私達の両親と妹をご存知だったのですね。両親達は元気にしていますでしょうか?」
「ええ。勿論ですよ。メルヴィン殿はノエル殿にしょっちゅう叩かれていますし、ミュウには『お父さん、嫌い』と言われる度に死にそうな顔をしていましたよ」

 サリナさんは声を上げて笑った。

「本当に変わっていないようで安心しました。たまには会いにいこうかしら」
「あはは。そうしてあげて下さい。特にミュウが喜びますよ」

 ミュウの名前が出たので、ティアがポツリと呟いた。

「ミーちゃんに会いたいな」

 と。
 そう。ティアとミュウはとても仲良しで、リョータ達が魔境の森を離れる時には大泣きしてしまったほどだった。
 ティアは魔境の森の西側を支配するボスモンスターだったか、ミュウ達の住んでいる場所が西側だったので、昔からの幼馴染みの関係にあった。それだけに会いたいという気持ちが人一倍強いのだ。

「ティア。ミュウに会いたかったら、いつでも言うんだよ。リル達と一緒に里帰りしようね」
「お兄ちゃん、本当!?また、ミーちゃんに会えるの?」
「ああ。本当だよ。俺も魔境の森には一度帰りたいって思ってたからね。リル達はどうだ?」
「ふむ。我らの眷族や支配下にあった者達の顔を見に帰るのは良いかもしれぬのじゃ」
「私達も同じです」

 リルやエレノアだけではなく、クリフやマーベラス、バルザックも頷いた。

「そっか。それなら、時期を見て一度帰ろっか」

 リョータの言葉にリル達が歓声をあげた。

「その時にはご一緒させていただいても宜しいですか?」

 サリナさんの申し出にリョータ達は頷いた。
 いくら魔法に長けたハイエルフと言っても、魔境の森に一人で入るには相当な危険が伴うので、ある意味でこの帝国で一番の戦力であるリョータ達と一緒なら安心して里帰りが出来るからだ。
 まあ、魔境の森の東西南北、その他の地域を支配するボスモンスターが勢揃いしているので、これ以上の安心材料はないだろう。
 と。

「ところで何のご用件でしたっけ?」
「え?あ、ああ!そうでした、そうでした!実はちょっとお願いがありまして」
「ほう。お願いですか。どのような?」
「はい。シュルフ卿は帝都のダンジョンを踏破されたとか。それで、もしもダンジョン産の宝石や鉱石類などをお持ちでしたら買い取らせていただきたいのですが」

 ああ。
 ダンジョン産の宝石や鉱石類か。
 確かまだ残っていたはずだ。
 冒険者ギルドでにはモンスターのドロップ品は買い取ってもらったが、商業ギルドに宝石や鉱石類は買い取りしてもらってなかったからな。
 アイテムボックスから一枚の紙を取り出した。そこにはドロップした宝石と鉱石類の品数が記してあった。

「今、手元に残っているのはこれだけですね」
「拝見します」

 サリナさんは宝石と鉱石類の品目に目を通していたが、段々と表情が固くなっていった。

「…帝都の商業ギルドで買い取りしてなかったのは何か理由でも?」
「ん?いや、別に何も。ただ単に忘れてただけです」
「…そ、そうですか…それにしても、物凄い品数ですね。こんなにもたくさんの品数は長いこと生きてきましが、初めてです。いやはや、何とも凄まじいですね」

 サリナさんが持っている紙には、とんでもない数の宝石と鉱石類の品目が書いてあったので、驚かないほうが無理というものだろう。
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