尿意がやばい

たかはし

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大川ヒナの心の闇 好きな人じゃなければ何も恥ずかしくない

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男子便所の香りは、とてもきつい。
そこは、アンモニアと、糞の香りで満ち満ちている。
なのに、なぜか。
大川さんは、とても笑顔だ。
「大川さん、なんでめちゃめちゃ便所に入った瞬間イキイキしてるの?」
僕は訝しそうに大川さんに尋ねる。いや実際訝しいし訝しんでるから聞くんだけど。
「いや、私はおトイレの匂いがこの世で一番好きだから」
うわ。
「実際、おトイレの香りはいい香りなのよ。特にアンモニアの香しいかほりは、どんな甘美な香水もアンモニアという特別な、純正自然素材のオーガニックな安心するかほりに追いつくことはできないわ」
なにいってんのこの人?
「さ、アンモニアの香しいかほりについて述べることは後日にして、如月くんのおしっこを取りましょうか?そのために私たちはおトイレについてきたわけですし」
「いやいやいや。僕は嫌だよ!」
なんで同級生の女の子に自分のおしっこをあげなきゃなんないの?
「さあ、いいじゃありませんか。私もおしっこするところを見ててあげますから」
「余計いやだっつーの!」
僕は半ば絶叫するように大川さんの提案を拒絶する。
ぶっちゃけ、めちゃくちゃ美人の大川さんにおしっこするところを見ててもらうのは、興奮すると言えば興奮することかもしれない。
でも、漢として女性に「おしっこするとこ見てて♡見ててください♡」みたいな思いを持つのはあまりにも恥ずかしいことだと、僕のプライドが言っているのだ。
「・・・しょうがありませんね。じゃあ私がおしっこするところを見せたらあなたもしますか?」
「は?」
いや、正直それは・・・。いや、僕にはそういうスカトロじみた性癖はないわけだけど・・・。でも、見たくないと言えばウソかも・・・。
「じゃ、あなたにはみせてあげる。あなたは特別じゃないから」
そういって、大川さんは、僕を便所の個室に誘う。
僕と大川さんは、狭い密室に、二人きりになる。
大川さんの、めちゃくちゃいいにおいが僕を襲う。
彼女は洋式トイレに座り、僕は対面して、彼女と向かい合う。
どうしてこうなった。

大川さんは、言った。
「私は、好きな人の理想の人間になるためにビッチというか、こういう恥ずかしいこともあえてしているの」と。
「私は、あることがあってから、私はある一人の男の人しか眼中になくなったの。私は他人に興味はないの。その人のおしっこには興味あるけど。ほかの男とそういう性的なことしても平気よ。でも、彼に性的なことを見られるのは死ぬほど恥ずかしいわ。・・・私はその人のためなら死んでもいいし」

僕は、答える。
「そうはいっても、その死んだっていい人のためにすればいいんじゃないの?なにも僕じゃなくても・・・」

彼女は言った。「その人に決死の思いで、告白したのよ。でも、振られたの」

驚いた。こんな美少女を振るなんて。いや、こういうスカトロマニアということがわかっていたら、振るか?

「でも、告白したのは高校1年の春の入学式の終わりよ。私がこんな性格とはまだ周りにはばれてなかったわ」
いや、いくらなんでも早くない?というか人の考えを読まないで。
「・・・私は、入学式に出席するため、あの日電車に乗ったの」
大川さんは言葉をつづけた。
「でも、その日は電車に乗るべきではなかった」
「痴漢に会ったの。電車で。私は、正直人生の中で痴漢に会ったこと何度もあるから。ああまたと思って別に痴漢でも何でもしていいけど、めんどいから声を上げようとしたわ。でもその痴漢から「騒ぐと殺すナイフで」って言われたの。そして後ろから固いものが当たったわ。多分これはナイフなんだと想像したの。実際少し背中を2ミリぐらい刺されたし」
「そうしたら、いきなりあのお方が、痴漢を殴り飛ばしたの。すごかったわ。一発あの方が痴漢を殴って、すぐにナイフを取り上げて、その痴漢をぼこぼこにしたの。電車内で。痴漢行為は別に私は嫌じゃなかったけど、私はあの人の漢気そのものに惚れたの。痴漢行為を止めてくれたからというより、その人の魂のまっすぐさに」
それ、もしかして・・・。
「そう、あのお方というのは、あなたの友達の高平達磨様よ。私が敬愛している。」
あいつそんなに喧嘩強かったのか。
「でも、それだけでそんなに惚れる?というか敬愛するまでなんでいくの?」
僕は疑問をつぶやく。
「それだけじゃないの。なんと達磨様は私の父の命も救ってくださっていたことが分かったの。じつは達磨様のお父様の隆文様は、私の本来の世界、スメ王国に来たことがあって、雑用に使えないと殺されかけていた私の父親、スメ王国の元奴隷の命を救っていたの。今の父の命がなければ、私の命もない。だから、崇拝するのは当然よ」

「私は告白したの。「好きです。誰よりあなたを尊敬しています。まずはお友達から・・・」と。でも、達磨様は、「ごめん。俺、君みたいな清純そうな子より、遊んでそうなビッチっぽい子のほうがタイプ」と言われてしまったの。だから、こういうあなたと不純異性交遊をしているの」

そんな理由?でもそういわれて実際ビッチになろうとする大川さんはある意味すごいなと思った。

「・・・話過ぎたわね。そろそろおしっこもれそうだから、するわよおしっこ。わたしあなたにおしっこ見られたってなんも恥ずかしくないし」

その時、個室の上から誰かがのぞき込んできた。上ってきた。
「おーい。ヤってるか~?」
「達磨!」
「達磨様!?」

達磨は何時もよりにやにやしながら、俺たちを見ている。個室トイレの壁によじ登って。
「何の話してたの~?てか、みんなでうちから持ってきたウォッカのもーよ。スピリタスはもう親父が飲んじゃったから~」

「いや!?達磨様、見ないでください!私はあなたにだけは恥ずかしいところを見られたくないのです!おしっこなんて見ないで!でも、ああ・・・」

大川さんは、おしっこをそのままもらしてしまった。制服の上から。
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