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推測
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昼休みに時間が取れるとのことだったので、会社の受付あたりで待ち合わせる。
顔はわからないがネームホルダーを首から下げてるからなんとかなるだろう。
しばらくすると、
「秋本経理係長でしょうか?」
と声がした。
その声の方を向くと、スラリと背の高い、実直そうな青年がいた。
「君が四ツ木くん?」
「はい、営業一課の四ツ木由堯です」
急に他の課の係長に呼び出された彼はおどおどしている。
「経理係長の秋本です。忙しいのに申し訳ない。ちょっとここだと話しづらいから場所を変えよう。時間大丈夫ですか?」
「……はい」
近くの馴染みの蕎麦屋へ連れて行った。
注文し、待っている間に話を聞く。
「君に確認したいことがある」
「はい」
「これなんだが……」
申請書を差し出すと、四ツ木くんの体が硬直する。
身に覚えがあるということだな。
「ここと、ここ……
それからここも……この数字のズレの説明を願いたい」
書類を指差しながら四ツ木くんに説明を求める。
下を向き黙ってしまった。
「あくまでも俺の想像だから間違って気を悪くさせたら申し訳ないのだが、この金額の高い方の申請者とこっちの金額が低い方の申請者、つまり上野くんと四ツ木くん、本当は逆なんじゃないか?」
「……」
「これまでの申請書を確認させてもらった。
以前は申請書の金額は二人とも同額だったが、直近2回は金額も違うし、なぜか先輩である上野くんより君の申請書の方が金額が高い」
「……」
「金額差が出始めた頃に経費の上限が設けられている。
今までは上限無しだったからどれだけ経費がかかってもそのままの金額がバックされたが、上限ができたことでそれが不可能になった。
差額分が自己負担となり損をする。
それに気づいた上野くんが自分の領収書と四ツ木くんの領収書をすり替えた。
こういうことじゃないかな」
「……」
「四ツ木くん」
「……はい」
「このことは今のところ私で止めている。
だが、虚偽の申告は社内規定違反に該当する。私はこのことを確認し不正があった場合、報告しなければならない。
救いがあるとしたら、会社として損害を出しているわけではない、そこだけだ」
「……はい」
「しかし、その差額分を君が負担しているということならば話は別だ。上野くんが君を脅している可能性も出てくる。それは看過できない、上への報告をせざるを得ない」
「……はい」
「私の仮説は間違っているか?」
「……」
賭けだった。
脅されているのであれば救うことはできる。しかし自ら望んでやっているのであれば倫理観の問題ではあるが、上への報告義務は微妙なところだった。
彼は悩んでいる。
話をさせるには賭けに出るしかないと博打を打った。
四ツ木くんは項垂れ、しばらくの間考え込み、意を決したように顔を上げ、こう言った。
「上野先輩には俺が新卒で入ってから指導してもらっています。
仕事のできる尊敬してる先輩なんです」
「四ツ木くん」
「はい」
「それとこれとは関係ない」
「……」
「もう一度聞く、俺の仮説は合ってるか?」
少し躊躇しながらも、
「……はい」
と認めた。
四ツ木くんの話によると、これまではグリーン車に乗り、ホテルのグレードを上げても全て経費で落とせるから大丈夫だと上野くんに言われそうしていた。
しかし上限が設けられ、それができなくなった。
四ツ木くんはグリーン車をやめ、ホテルのグレードを落としたが、上野くんは相変わらずそのままだったという。
心配する四ツ木くんに、
「やっぱり経費は大阪だと6万までしか出ないみたいだ。俺の領収書と四ツ木の領収書、交換してくれないか?」
と言われたとのことだった。
「君はその申し出に素直に従ったのか?」
「断れなかったんです」
「なぜ?」
「……」
それには答えなかったが、尊敬する先輩に頼まれ、理不尽なのは重々承知していたが従ったということだ。
これ以上彼を追い詰めるのは良くないと判断した。
「わかりました。よく話してくれたね」
「上野先輩はなにか処分を受けますか?」
「君が話したことで君が不利になるようなことはないから」
「でも…」
「心配しなくていい。上野くんのこともちゃんと対処する」
「……はい」
「申請が出ていて、君が余分に支払ったのは2回だけか?」
「はい、その2回だけです」
「わかった。今日はわざわざ呼び出してすまなかったね」
「いえ……」
タイミングを見計らってくれていた女将さんが天ぷら蕎麦を運んでくる。
時間もなくなってきていたので、早速食べ会計を済ませ店を出た。
「秋本係長、自分の分はお支払いします」
「ん? いいよ、俺が呼び出したんだし」
「でも……」
「こういう時はな、一回財布を見せて支払う意思を見せるんだ。
それでも相手が支払うという時には、すぐに引け、一回で引け。
その野暮な駆け引きにキレる人間は意外と多いし、人の厚意は素直に受けた方が何かと円滑に進むもんだ」
「ふっ」
四ツ木くんが笑顔を見せる。
初めて笑ったな。
「わかりました、ご馳走になります。
ありがとうございます」
そう言って頭を下げた。
顔はわからないがネームホルダーを首から下げてるからなんとかなるだろう。
しばらくすると、
「秋本経理係長でしょうか?」
と声がした。
その声の方を向くと、スラリと背の高い、実直そうな青年がいた。
「君が四ツ木くん?」
「はい、営業一課の四ツ木由堯です」
急に他の課の係長に呼び出された彼はおどおどしている。
「経理係長の秋本です。忙しいのに申し訳ない。ちょっとここだと話しづらいから場所を変えよう。時間大丈夫ですか?」
「……はい」
近くの馴染みの蕎麦屋へ連れて行った。
注文し、待っている間に話を聞く。
「君に確認したいことがある」
「はい」
「これなんだが……」
申請書を差し出すと、四ツ木くんの体が硬直する。
身に覚えがあるということだな。
「ここと、ここ……
それからここも……この数字のズレの説明を願いたい」
書類を指差しながら四ツ木くんに説明を求める。
下を向き黙ってしまった。
「あくまでも俺の想像だから間違って気を悪くさせたら申し訳ないのだが、この金額の高い方の申請者とこっちの金額が低い方の申請者、つまり上野くんと四ツ木くん、本当は逆なんじゃないか?」
「……」
「これまでの申請書を確認させてもらった。
以前は申請書の金額は二人とも同額だったが、直近2回は金額も違うし、なぜか先輩である上野くんより君の申請書の方が金額が高い」
「……」
「金額差が出始めた頃に経費の上限が設けられている。
今までは上限無しだったからどれだけ経費がかかってもそのままの金額がバックされたが、上限ができたことでそれが不可能になった。
差額分が自己負担となり損をする。
それに気づいた上野くんが自分の領収書と四ツ木くんの領収書をすり替えた。
こういうことじゃないかな」
「……」
「四ツ木くん」
「……はい」
「このことは今のところ私で止めている。
だが、虚偽の申告は社内規定違反に該当する。私はこのことを確認し不正があった場合、報告しなければならない。
救いがあるとしたら、会社として損害を出しているわけではない、そこだけだ」
「……はい」
「しかし、その差額分を君が負担しているということならば話は別だ。上野くんが君を脅している可能性も出てくる。それは看過できない、上への報告をせざるを得ない」
「……はい」
「私の仮説は間違っているか?」
「……」
賭けだった。
脅されているのであれば救うことはできる。しかし自ら望んでやっているのであれば倫理観の問題ではあるが、上への報告義務は微妙なところだった。
彼は悩んでいる。
話をさせるには賭けに出るしかないと博打を打った。
四ツ木くんは項垂れ、しばらくの間考え込み、意を決したように顔を上げ、こう言った。
「上野先輩には俺が新卒で入ってから指導してもらっています。
仕事のできる尊敬してる先輩なんです」
「四ツ木くん」
「はい」
「それとこれとは関係ない」
「……」
「もう一度聞く、俺の仮説は合ってるか?」
少し躊躇しながらも、
「……はい」
と認めた。
四ツ木くんの話によると、これまではグリーン車に乗り、ホテルのグレードを上げても全て経費で落とせるから大丈夫だと上野くんに言われそうしていた。
しかし上限が設けられ、それができなくなった。
四ツ木くんはグリーン車をやめ、ホテルのグレードを落としたが、上野くんは相変わらずそのままだったという。
心配する四ツ木くんに、
「やっぱり経費は大阪だと6万までしか出ないみたいだ。俺の領収書と四ツ木の領収書、交換してくれないか?」
と言われたとのことだった。
「君はその申し出に素直に従ったのか?」
「断れなかったんです」
「なぜ?」
「……」
それには答えなかったが、尊敬する先輩に頼まれ、理不尽なのは重々承知していたが従ったということだ。
これ以上彼を追い詰めるのは良くないと判断した。
「わかりました。よく話してくれたね」
「上野先輩はなにか処分を受けますか?」
「君が話したことで君が不利になるようなことはないから」
「でも…」
「心配しなくていい。上野くんのこともちゃんと対処する」
「……はい」
「申請が出ていて、君が余分に支払ったのは2回だけか?」
「はい、その2回だけです」
「わかった。今日はわざわざ呼び出してすまなかったね」
「いえ……」
タイミングを見計らってくれていた女将さんが天ぷら蕎麦を運んでくる。
時間もなくなってきていたので、早速食べ会計を済ませ店を出た。
「秋本係長、自分の分はお支払いします」
「ん? いいよ、俺が呼び出したんだし」
「でも……」
「こういう時はな、一回財布を見せて支払う意思を見せるんだ。
それでも相手が支払うという時には、すぐに引け、一回で引け。
その野暮な駆け引きにキレる人間は意外と多いし、人の厚意は素直に受けた方が何かと円滑に進むもんだ」
「ふっ」
四ツ木くんが笑顔を見せる。
初めて笑ったな。
「わかりました、ご馳走になります。
ありがとうございます」
そう言って頭を下げた。
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