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萎える
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彼は返事を待たずに俺の手を取りベッドへ誘う。
そして自らスーツを脱ぎ下着姿になる。
均整の取れた体をしている。
鍛えているのかもしれない。
少し明かりを落とした部屋に外からの光が入る。
俺のスーツも脱がせる。
いざという時のための護身術は身についている。
実際それを使ったことも一度や二度ではない。
彼と同じように下着姿にすると、俺をベッドに寝かせ、その隣に寝る。
そして言った。
「秋本係長、抱いてください」
あ……
思わず笑ってしまった。
異変に気づく四ツ木くん。
「緊張してます……笑わないでください……」
「そうじゃなくて……」
笑いが止まらない。
「そっちじゃない」
「え?」
「俺は抱かれる方だ」
「!!!!」
見る見る顔が赤くなっていくのが、薄暗い部屋でもわかる。
「すみません……俺……てっきり秋本係長はそっちだと……」
「よく言われるよ」
「……よく言われるんですか?」
「そうだな」
四ツ木くんの眼差しが鋭くなる。
「そんなに男を相手にしてるんですか?」
「どうだろうな」
「……そんなの許さない……」
俺の両腕を押さえつける。
「満足させればいいんですよね?」
「できるのか?」
「くっ…!」
さっきの優しいキスとは打って変わり、激しいキスをされる。
がっついてんなあ。
でも悪くない、キスはなかなかだと思う。
すぐに差し入れてきた舌が俺の口の中で俺の舌を捉える。
生き物のように蠢き絡む。
激しいのに艶かしくて、舌の動きと柔らかさを存分に活かして動き回る。
上顎を舐め上げられる。
悪くはない。
長いキスだ。
長すぎやしないか?
ずっとキスだけされている。
手は俺を抱きしめたまま動いていない。
いや、動いてはいる。
動いているけど肌をそっとなぞったかと思うと、すぐ定位置に戻る。
下半身に行きそうになっても、触れたか触れないからくらいのところでやめる。
童貞なのか?
いやいや、このキスは童貞ではなかろう。
奥手なのか?
その可能性はあるが、そんな奴がこんな真似しないだろう。
男では興奮しないとか?
しっかり固いものが当たっている。
唇をそっと外し、俺は四ツ木くんの耳元で囁く。
「しないのか?」
ピクッと反応する。
その言葉に導かれるように手が動き出す。
ぎこちない。
下着の上から俺のモノを触るとまたビクッと手を引っ込める。
それでもおずおずと手を伸ばし、やっと下着を脱がせる。
「さ……触ってもいいですか?」
「どっちをだ?」
「どっち……」
「前か? 後ろか?」
「あ……両方です……」
もうだいぶ焦ったい。
正直言うと冷めてきている。
セックスはノリと勢いとリズムが大事だと思う。
窪みに指を当てがう。
昴くんとしてからはしていないから解れてはいないが、まあそこまて硬さはないだろうと思う。
しかし、なかなか指を挿れてこない。
思わず腰が誘導してしまう。
指先だけ挿れたものの、
「ああっ」
とか、
「うっ」
とか、いちいち四ツ木くんの方が顔をしかめて痛がっている。
「……痛くないですか? 痛いですよね?」
痛いというより中途半端なことをされて全く気持ちよくない。
「そんなんじゃ全く満足できないけど?」
そう言っても、なぜかハアハアと息が上がって苦しそうにしている。
埒が明かない。
「挿れるくらいできるだろ? 挿れろよ」
こんなことぐだぐだやってられるか。
さっさと挿れて、出すもの出して終わりにしろ。
持参していたらしいゴムをつけ自分のモノを窪みの当てがう。
童貞じゃないならいくら尻でも挿れることくらいできるだろ。
当てがわれたらヌルッと入ってくる……
そう体が覚えているから相手が誰であれ、ここまで来たらそれなりに期待する。
なのになかなか入ってこない。
「え……ここでいいんだよね?
あれ? え……入らない……」
なにしてんだよ……
俺はもう萎えまくっている。
俺の足の間で必死になっている四ツ木くんに呆れつつ、昔のことを思い出した。
そして自らスーツを脱ぎ下着姿になる。
均整の取れた体をしている。
鍛えているのかもしれない。
少し明かりを落とした部屋に外からの光が入る。
俺のスーツも脱がせる。
いざという時のための護身術は身についている。
実際それを使ったことも一度や二度ではない。
彼と同じように下着姿にすると、俺をベッドに寝かせ、その隣に寝る。
そして言った。
「秋本係長、抱いてください」
あ……
思わず笑ってしまった。
異変に気づく四ツ木くん。
「緊張してます……笑わないでください……」
「そうじゃなくて……」
笑いが止まらない。
「そっちじゃない」
「え?」
「俺は抱かれる方だ」
「!!!!」
見る見る顔が赤くなっていくのが、薄暗い部屋でもわかる。
「すみません……俺……てっきり秋本係長はそっちだと……」
「よく言われるよ」
「……よく言われるんですか?」
「そうだな」
四ツ木くんの眼差しが鋭くなる。
「そんなに男を相手にしてるんですか?」
「どうだろうな」
「……そんなの許さない……」
俺の両腕を押さえつける。
「満足させればいいんですよね?」
「できるのか?」
「くっ…!」
さっきの優しいキスとは打って変わり、激しいキスをされる。
がっついてんなあ。
でも悪くない、キスはなかなかだと思う。
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激しいのに艶かしくて、舌の動きと柔らかさを存分に活かして動き回る。
上顎を舐め上げられる。
悪くはない。
長いキスだ。
長すぎやしないか?
ずっとキスだけされている。
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いや、動いてはいる。
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童貞なのか?
いやいや、このキスは童貞ではなかろう。
奥手なのか?
その可能性はあるが、そんな奴がこんな真似しないだろう。
男では興奮しないとか?
しっかり固いものが当たっている。
唇をそっと外し、俺は四ツ木くんの耳元で囁く。
「しないのか?」
ピクッと反応する。
その言葉に導かれるように手が動き出す。
ぎこちない。
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それでもおずおずと手を伸ばし、やっと下着を脱がせる。
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「どっち……」
「前か? 後ろか?」
「あ……両方です……」
もうだいぶ焦ったい。
正直言うと冷めてきている。
セックスはノリと勢いとリズムが大事だと思う。
窪みに指を当てがう。
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しかし、なかなか指を挿れてこない。
思わず腰が誘導してしまう。
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持参していたらしいゴムをつけ自分のモノを窪みの当てがう。
童貞じゃないならいくら尻でも挿れることくらいできるだろ。
当てがわれたらヌルッと入ってくる……
そう体が覚えているから相手が誰であれ、ここまで来たらそれなりに期待する。
なのになかなか入ってこない。
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