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第一章
第1話「偶然のリンク」
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──警報が鳴り響く訓練施設。
訓練生の一人、彩花は足を止めた。
天井の照明が赤く点滅し、響き渡る声が告げる。
「市街地に敵影! 各機、即時対応せよ!」
だが彩花は、ただの一般訓練生だった。
模擬操縦は学んでいても、前線に出る資格なんてない。
混乱の渦に呑まれ、流されるように格納庫へ走り出す。
そこで、運命の機体と出会った。
赤と白の装甲を纏った新型──《AX-04》。
開いたコクピットの中から、無機質な声が響く。
『パイロット、確認不能。搭乗を要請』
「わ、私……? 無理、そんなの……!」
背後で轟音。格納庫を狙った爆撃が壁を崩す。
逃げ場を失い、彩花は震える足でコクピットに飛び込んだ。
シートが背を包み込む。
脳裏に直接、冷たい声が流れ込んでくる。
『AX-04-アル、リンクスタート。同期率、六八%……七三%……安定』
「ひっ……!」
頭が締め付けられるように痛む。
だが同時に、視界が広がった。
機体の外の街並み、敵影、熱源反応──すべてが自分の感覚に重なってくる。
『前方、敵影。右旋回、十五度』
「……右旋回、十五度……」
震える声で復唱し、操縦桿を動かす。
巨体が、応じた。
その瞬間、恐怖が全身を駆け抜ける。
(……動いた……私が……!)
敵ドローンが迫る。
『射撃、三連。照準補正──完了』
「射撃、三連……!」
トリガーを引いた。
赤白の機体が光を放ち、敵機を撃ち抜いた。
破片が散り、炎が夜空を裂く。
彩花の息が荒い。手が震えて止まらない。
「私……やっちゃった……」
『任務、継続可能』
冷たい声。
だがその無機質さに、不思議と縋りつきたくなる。
(怖い……でも、従えばいいんだ。従えば、生き残れる)
──こうして、偶然のリンクから、彩花の物語は始まった。
(第2話へ)
訓練生の一人、彩花は足を止めた。
天井の照明が赤く点滅し、響き渡る声が告げる。
「市街地に敵影! 各機、即時対応せよ!」
だが彩花は、ただの一般訓練生だった。
模擬操縦は学んでいても、前線に出る資格なんてない。
混乱の渦に呑まれ、流されるように格納庫へ走り出す。
そこで、運命の機体と出会った。
赤と白の装甲を纏った新型──《AX-04》。
開いたコクピットの中から、無機質な声が響く。
『パイロット、確認不能。搭乗を要請』
「わ、私……? 無理、そんなの……!」
背後で轟音。格納庫を狙った爆撃が壁を崩す。
逃げ場を失い、彩花は震える足でコクピットに飛び込んだ。
シートが背を包み込む。
脳裏に直接、冷たい声が流れ込んでくる。
『AX-04-アル、リンクスタート。同期率、六八%……七三%……安定』
「ひっ……!」
頭が締め付けられるように痛む。
だが同時に、視界が広がった。
機体の外の街並み、敵影、熱源反応──すべてが自分の感覚に重なってくる。
『前方、敵影。右旋回、十五度』
「……右旋回、十五度……」
震える声で復唱し、操縦桿を動かす。
巨体が、応じた。
その瞬間、恐怖が全身を駆け抜ける。
(……動いた……私が……!)
敵ドローンが迫る。
『射撃、三連。照準補正──完了』
「射撃、三連……!」
トリガーを引いた。
赤白の機体が光を放ち、敵機を撃ち抜いた。
破片が散り、炎が夜空を裂く。
彩花の息が荒い。手が震えて止まらない。
「私……やっちゃった……」
『任務、継続可能』
冷たい声。
だがその無機質さに、不思議と縋りつきたくなる。
(怖い……でも、従えばいいんだ。従えば、生き残れる)
──こうして、偶然のリンクから、彩花の物語は始まった。
(第2話へ)
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