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3(魔王視点)
しおりを挟む『ビュート様、またその映像を見ているのですか』
我々の会話は未だに脳内でやり取りするのがほとんどだ。
だが別に、我々にとって会話はそれほど重要ではない。
フラウが何も話さず黙ってそばにいても、不思議なくらい特に気にならなかった。
むしろ沈黙はそばにいるという温もりをじっくりと感じられて、心地いいとさえ思う。
何もしゃべらないで、ふたり並んで別々の本を読んだりして過ごすことも多い。
ふたりでボーっとしていることもある。
フラウと『何もしない』をするのは、とても贅沢な時間だから。
『ああ、何度見ても素晴らしいからな。フラウもこちらへおいで、一緒に見よう』
フラウを膝の上に乗せ、先ほど見た映像を最初から見る。
映し出されているのは、魔法石に保存しておいた先日の結婚式の映像。
ふたりとも友人がいないから、参加したのはごく親しい側近たちのみ。
ああ、フラウが可愛い、純白のドレスがよく似合っている。
隣にいる俺様も、我ながらなかなか格好いいではないか。
画面の中でふたりは見つめ合う。
この後は誓いのキス。
何度見ても、いい。少し頬を染めて照れるフラウ、最高に可愛い。この魔法石、絶対に永久保存しよう。
将来子どもが生まれたら手の届かないところに置かなければ。
俺様を無駄に怖がる人間ども。
滅亡させちゃおうかな、とも思っていたができなくなった。
人間界には、フラウが美味しいと言って気に入っているジャムを作る職人、マルモがいる。
フラウが言うには、マルモの作るジャムは果実の残し具合い、甘み、とろみ、どれをとっても絶妙なのだそうだ。
それならマルモから教わって俺様が作れるようになればいい、フラウに惚れ直してもらえるし。
そう思ってマルモをちょっと脅しに行ったら、一子相伝だから死んでも教えない、と言われてしまった。
それは困る。マルモ秘伝のジャムが食べられなくなったら、フラウが悲しむではないか。
幸いにもマルモの所には先日孫が生まれたばかり、人間界が平和なら少なくともマルモの孫の代まではジャムを食べられる。
滅ぼすのはやめて人間どもを見守ることにした。
ジャムを作るための果物も美味しく育つように魔力で天候を操り、魔物が果物畑を荒らすことのないよう日々厳しく目を光らせている。
『ビュート様、そろそろパンが焼けます。お昼にしましょう』
『ああ、そうだな。今日は何のジャムだ?』
『桃と葡萄のジャムです。今年はマルモさんが理想とする桃が手に入ったそうで、ジャムも自信作のようですよ』
『それは楽しみだな』
フラウのジャム好きのおかげで、今日も世界は救われている。
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実は金曜日に、こちらの世界に久しぶりにお邪魔をしておりまして。その時は出先でログインできなかったため、本日感想を書かせていただいております。
いつも同じことを言ってしまっていて、本当に申し訳ないのですが……。事実ですので、書かせていただきますね。
こちらの世界も、何度でも浸りたくなります。
そしてそうさせていただいた際は、よい時間にしてくださって。
創造主であり紡ぎ手である、弓はあと様。そしてこの世界に存在されている皆様に、今日も感謝をしております……っ。
柚木ゆず様
再びの感想、本当にありがとうございます!
ここのところバタバタしておりまして、感想を確認するのが遅くなってしまい大変申し訳ありません☆彡
柚木ゆず様のくださる嬉しい言葉がいつも励みになっています、元気をもらえて疲れも吹き飛びましたー♪
本日は、こちらの世界をのぞかせていただきました。
序盤であのようなことになりました、が……。まさかの場所で、まさかの出会いがあって……!
幸せな毎日を過ごせるようになって、よかったですよね……っ。
魔王様視点では、ほっこり、させていただきました……っ。
柚木ゆず様
こちらの話も読んでくださり、しかも感想までくださり本当にありがとうございます!
欠点があってもそれを包み込んでくれる人と幸せになれる癒し系の話を目指していたので、ほっこりしてもらえてよかった~♪
この物語の世界へ遊びに来てくださった柚木ゆず様に、感謝の気持ちでいっぱいです♪♪
似た者夫婦🤭
セライア様
こちらの話にも感想をいただけるなんて!
嬉しいです、嬉しすぎますっっ!!
自分の短所もまるごと愛してくれる人は必ずどこかにいるよ~というお話を書きたくて、似た者夫婦になりました♪
読んでくださり本当にありがとうございます♪♪