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番外編 2-5 犬はわからセックスをしようと思った ※
『淫乱』可愛らしいルーディアの唇から紡がれたその淫靡な響きに俺の思考が止まった。
「ルーディアがい、ん、ら、ん?」
淫乱。性的に乱れていることを指すが…穢れを知らない初雪のような美しさを持つルーディアが言うと、なんというか、威力が違う。今まで見てきた彼の痴態が脳内にあふれかえる。彼をさんざん乱してきた俺ではあるが今までその言葉とルーディアの痴態を結びつけたことはなかった。
(一国の姫に対して使う言葉ではないな)
「そう…僕って淫乱?それとも尻軽?って言うのかな…」
不安気に揺れる瞳、ルーディアは俺の服を胸元でぎゅっと掴んだままだ。
「どうしてそんなことを?」
男同士では深い閨のことが出来ないと信じていた位、性的にうとかったルーディアが口にする類の言葉ではない。
(他の男としたいってことなのか?俺だけでは足りないのか?それとも誰かにそう言われたのか?)
「どう…思う?」
「どうって?何のことを言っている?」
「やっぱり嫌いになる?淫乱な女と毎日やってると飽きちゃうって…たまには我慢させないとって。あと毎晩閨のことをしてると早死するって」
「誰がそんなことを言った?そのエーデルオートの迷信はバカバカしいにも程があるだろう」
思わず呆れた口調になった俺をルーディアは咎めるように見た。
「サロンで奥様たちの会話を雑談を小耳に挟んだだけ!!やっぱりローウェルは僕に飽きちゃう?それはちょっと悲しい」
「ちょっとまってくれ。ルーディアは毎日閨のことをする自分は淫乱だから俺が飽きてしまわないように今日は部屋にいれないようにしたかったのか?」
「だってローウェルは男だから」
「男だから?」
「色んな女性としたくなるものなんでしょう?あんまり与え過ぎるとすぐに飽きてしまうものだって」
「俺に限ってはそんな事あるわけない!わかるだろう?」
「わからないよ。僕ローウェルと違うもの」
「どういう意味だ?」
「…薬飲んでるから、女の人に興奮するとかってないもの」
少しの沈黙の後に紡がれたその声音がはらむものが男として生きられない悲しさなのか、いつか来る俺の裏切りを思ってのことなのか俺にはよくわからなかった。
ルーディアの男性としての性を抑えるために彼は毎日薬湯を飲んでいる事は知っていた。年の割に目立たない喉仏も細い体もそのせいだとは思っていたが、その薬のせいで女性に興奮しないとは知らなかった。
(だって俺が触るとルーディアはしっかり勃つし達するし。薬が勃起不全をおこすというならルーディアには当てはまらないと思うが…)
薬のことはよくわからない、が、わかっているのは唯一つ。
「ルーディアが俺のことをわかってないことがよく分かった」
「え?」
「その辺の男達みたいに他のやつに目移りするんじゃないかって」
「…だってローウェルは格好いいから皆に人気なんだよ。サロンでも言われてるんだから」
何を思い出したのかルーディアの唇がキュッと結ばれた。不安を映し出した青い瞳がいつかくる裏切りの日を思い感情を殺したガラス玉になろうとした時俺は言った。
「わからせてやる」
思っていたよりも低い声が出てしまった。その声にルーディアの瞳がまた俺を映した。
(俺が誰の犬なのか)
格好つけて言う言葉ではないと思ったので流石に言葉にはしなかった。
「今日は泣いてもやめないから」
俺は返事を待たずに唇を奪った。
(淫乱だというのならその言葉にふさわしい夜を捧げよう)
「ルーディアがい、ん、ら、ん?」
淫乱。性的に乱れていることを指すが…穢れを知らない初雪のような美しさを持つルーディアが言うと、なんというか、威力が違う。今まで見てきた彼の痴態が脳内にあふれかえる。彼をさんざん乱してきた俺ではあるが今までその言葉とルーディアの痴態を結びつけたことはなかった。
(一国の姫に対して使う言葉ではないな)
「そう…僕って淫乱?それとも尻軽?って言うのかな…」
不安気に揺れる瞳、ルーディアは俺の服を胸元でぎゅっと掴んだままだ。
「どうしてそんなことを?」
男同士では深い閨のことが出来ないと信じていた位、性的にうとかったルーディアが口にする類の言葉ではない。
(他の男としたいってことなのか?俺だけでは足りないのか?それとも誰かにそう言われたのか?)
「どう…思う?」
「どうって?何のことを言っている?」
「やっぱり嫌いになる?淫乱な女と毎日やってると飽きちゃうって…たまには我慢させないとって。あと毎晩閨のことをしてると早死するって」
「誰がそんなことを言った?そのエーデルオートの迷信はバカバカしいにも程があるだろう」
思わず呆れた口調になった俺をルーディアは咎めるように見た。
「サロンで奥様たちの会話を雑談を小耳に挟んだだけ!!やっぱりローウェルは僕に飽きちゃう?それはちょっと悲しい」
「ちょっとまってくれ。ルーディアは毎日閨のことをする自分は淫乱だから俺が飽きてしまわないように今日は部屋にいれないようにしたかったのか?」
「だってローウェルは男だから」
「男だから?」
「色んな女性としたくなるものなんでしょう?あんまり与え過ぎるとすぐに飽きてしまうものだって」
「俺に限ってはそんな事あるわけない!わかるだろう?」
「わからないよ。僕ローウェルと違うもの」
「どういう意味だ?」
「…薬飲んでるから、女の人に興奮するとかってないもの」
少しの沈黙の後に紡がれたその声音がはらむものが男として生きられない悲しさなのか、いつか来る俺の裏切りを思ってのことなのか俺にはよくわからなかった。
ルーディアの男性としての性を抑えるために彼は毎日薬湯を飲んでいる事は知っていた。年の割に目立たない喉仏も細い体もそのせいだとは思っていたが、その薬のせいで女性に興奮しないとは知らなかった。
(だって俺が触るとルーディアはしっかり勃つし達するし。薬が勃起不全をおこすというならルーディアには当てはまらないと思うが…)
薬のことはよくわからない、が、わかっているのは唯一つ。
「ルーディアが俺のことをわかってないことがよく分かった」
「え?」
「その辺の男達みたいに他のやつに目移りするんじゃないかって」
「…だってローウェルは格好いいから皆に人気なんだよ。サロンでも言われてるんだから」
何を思い出したのかルーディアの唇がキュッと結ばれた。不安を映し出した青い瞳がいつかくる裏切りの日を思い感情を殺したガラス玉になろうとした時俺は言った。
「わからせてやる」
思っていたよりも低い声が出てしまった。その声にルーディアの瞳がまた俺を映した。
(俺が誰の犬なのか)
格好つけて言う言葉ではないと思ったので流石に言葉にはしなかった。
「今日は泣いてもやめないから」
俺は返事を待たずに唇を奪った。
(淫乱だというのならその言葉にふさわしい夜を捧げよう)
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